ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

息子の誕生日

2017-11-12 20:34:59 | 生き方
息子が生まれてから30年を複数年越えた。
そんなに経ってしまったのか…。

息子が生まれた時は、私は近くにいてあげない悪い父親であった。
だから、母親は、体調の異変を感じて、自分で車を運転して産院に行った。
そのまま入院となり、息子を生んだのであった。
薄情な私は、それが平日だったことや勤務先が100kmほど離れていたことなどから、週末になるまで会いに行かなかった。
その当時は、私は豪雪地帯に単身赴任をしていた。
妻は、娘を連れて、私の実家に入っていた。
私は、週末に会いに行くだけだった。
息子が生まれた週も、そうだった。
だから、この件に関する妻のうらみ言はよく聞いたものだ。

ところで、
息子が生まれる1年前、私に父は、突然亡くなっていた。
仕事から帰って来て、家で倒れてそのまま帰らぬ人になった。
息子が生まれる予定日は、なんと父の命日の1日前と言われていた。
だから、もっぱら父の生まれ変わりだ、と言われていた。
幸いにも(?)生まれた日は、1日前ではなく4日前となったので、「生まれ変わり」うんぬんの気分は少し薄れたけれども。

あれから30年以上も過ぎてしまった。
私が、自分の父親の享年を過ぎてしまって久しいように、
息子も、私が父親となった年齢を過ぎてしまって久しい。

口はすっかり一人前。
私をしっかり越えている。
ただ、今になって私は、思うことがある。

私の父は、「おまえは、まだまだ未熟だ。」と、若かった私にいつも言っていた。
それを否定しようと、私は懸命だった。
「親父の方が、情けないところがたくさんあるじゃないか。」といつも思っていた。
だけど、今、むきになる息子の姿に、あの頃の私自身の姿が重なって見える。

それはともかく、息子へ…

誕生日、おめでとう。

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