ON  MY  WAY

50代を越えても迷えるキツネのような男が、スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

最高のサポーターがついている

2017-08-10 22:53:48 | アルビレックス新潟
最高のサポーターだよなあ、と思った。

タンキ決戦、第2戦。

ホーム川崎戦は、やはり不発の0-2負け。
これで9試合連続の勝利なし。
順位ですぐ上の17位広島とも勝ち点の差は6と開いてしまった。
どんどん取り残されていく感覚が、今はある。
しかし、それ以上に誇らしいサポーターたちの存在が、新潟への帰属感と連帯感を強めていると感じた日であった。

試合は、5位の川崎相手。
サポーターが陣取るNスタンドは、試合前から、選手たちを支えるための行動をとっていた。
いつも歌う歌は、「PRIDE OF NIIGATA」なのだが、この日は違った。
試合開始直前から、新潟のサポーターも選手も最も愛している応援歌「アイシテル ニイガタ」を、最大音量で歌う。

俺たちがついてるさ 新潟
やけどさせてくれ このゲーム
俺たちがついてるさ新潟
伝えたいこの想い アイシテルニイガタ!

そう、愛してる、新潟。
がんばれ、新潟。
スタジアムに来ている誰もが、そう思いながら声を出していた。
Nスタンドからは、いつにも増して選手の個人名を上げて、励ます人たちもいた。

選手たちも、それに応えないはずがない。
前半は、川崎を圧倒する動きを見せた。
この試合は、攻撃的なブラジル人選手を前から3人並べた新潟。
シーズン途中で新たに移籍してきた3選手を全員先発で起用した。
ある意味、今日のこの試合で勝ち点をあげられなかったり、得点をあげられなかったりしたら、何も変わっていないということ。
何も効果がないということ。
これから、J2降格が完全に現実のものとして迫って来る感が生じてしまう。

新潟の攻撃が一段落ついたような前半の終盤、ほんの一瞬の守備のほころびをつかれ、川崎に先制を許してしまった。
あれだけ押していて点の取れなかった新潟。
たった1度のチャンスでやすやすと得点する川崎。
だから、新潟は最下位に沈んでいるのだ。
だけど、新潟のサポーターたちは、選手たちを励ます声をさらに高める。

後半になり、またしても攻め込まれているなあ、と思った瞬間、川崎に追加点を入れられてしまった。
0-2。
今季、よく見ているスコアだ。
だけど、今季の前半に見られたような、がっくりしている選手の姿は見られない。
声援が途切れないからだ。
選手たちも必死で攻めに転じる。
チャンスの場面でFWタンキが、ゴールポストに激突。
腹ばいになって倒れて、ピクリとも動かない。
重大な事態だ。
新潟の選手たちは、いっせいに担架を呼んだ。
試合が中断して、タンキの回りに人が集まっていた。
やがて、タンキが動いて立ち上がった。
付いていた通訳が手で丸を作った時には、大きな拍手が鳴り響いた。

結局、タンキは交代せずに、試合終了まで勝利を目指してがんばってプレーしていた。
サポーターたちは、ずっと声援を送り続けていた。
しかし、チームは、無得点のままで、やがて試合終了の笛が響いた。
0-2で敗れた。

0-2での負けというのが、もう今季何回目だろう?
タンキは、ピッチの上に倒れ込んだまましばらく起き上がれなかった。

他の選手たちも、どれだけ懸命にプレーしたのか分かるような落胆ぶりであった。

そこから、Nスタンドでは、コールリーダーの声が上がった。
「負けて下を向くより、選手たちの背中を押そう」
そんな内容の声だったと思う。
場内を1周して、応援してくれた観客に礼の気持ちを表す選手たちが近づくと、サポーターたちは、大きく声を合わせて、
「アルービレックス!アルービレックス!アルービレックス!…」
とコールを続けた。

選手たちがスタンドの前で一礼すると、非難の声はなく、大きな拍手に包まれた。
去って行く選手たちの背中に、声を合わせて歌ったのは、「戦え、新潟」という応援歌だった。

オー 戦え新潟 闘志を燃やし
自分を信じて 迷わずゆけ

選手の姿が建物の中に入るまで、その歌は続いた。
選手たちの、まさしく背中を押すような内容のその歌は、今の新潟にぴったりだった。

自分を信じて 迷わずゆけ

まさしく、その姿を求めているのだ、新潟を応援する人々は。
選手たちが懸命に戦っているのを、皆、知っている。
自分たちにできることは、背中を押すことだけ。
選手たちを信じ、あらん限りの励ましの声を出して応援する。

これが、新潟だ。

窮地に追い込まれた新潟。
まだまだ。
最高のサポーターがついている。
選手も、サポーターも、みんな一丸となって、これからも戦っていくのみだ。
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