パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

「IQ246」沙羅駆の声はなぜああなのか?

2016-11-20 19:05:20 | ミステリドラマ批評

「IQ246」久しぶりの織田裕二が日曜9時からのドラマ枠で主役。しかもミステリということで、初回から見ている。

で、このドラマは最初見た時 マンガ原作かな?と思ったくらい人物・状況設定がぶっ飛んでいる。しかも、脇役陣、男性女性とも主役でも構わないくらいの人気者・実力者をズラリと集めている。これを料理に例えるなら…

ガツンとした肉料理、油っこいものは美味しいから織田。けど、口あたりのいい、あっさりしたもの食べたくなるからディーン。別腹で甘いデザートが欲しくなるから、土屋大鳳ちゃん 健康を考えたオーガニックな一品は中谷美紀、コース料理にサプライズもあると嬉しいから毎回ゲスト犯人も変えてみましたといった感じ。 特にディーン様にある萌え要素を見極めたような執事役は素晴らしいです。これだけで見る価値ある、私はね(笑)

じゃあ、ミステリとして謎解き度はどうか?と思うと、そうだな~個人的感想だけど、「相棒」や「古畑」を水で割って薄めたようなそういったレベル。ミステリファンは、整合性がとれない部分を「瑕疵がある」とよく表現するが、この「瑕疵がある」と評価できるまでのレベルに至っていないと思う。何となく。でもこれはこれでいい。このドラマは、「マンガ?」と思うような夢のある、そしてあり得ない設定を大人が楽しまないといけないからだ。

古畑と同じタイプの叙述型で、まず犯人から見せていく。三谷脚本では古畑vs犯人という構図がシンプルでじっくり見せる。「IQ246」では織田演じる探偵沙羅駆と楽しい仲間達vsゲスト犯人役+犯人役をスマホのメールで操る「13」という謎の女性 という感じでにぎやかで騒々しい。全く見せ方としては違う。

ここまで書いて思いついたけど、IQ246は「古畑」と「相棒」そして「堤作品を」足して3で割って薄めて、それでいて フレーバーの種類だけ増やしたような (笑)そういったどこかで見たようなテイスト感に溢れている。

だから、織田裕二が沙羅駆を演じる時、あの独特な声になるんだな。最初聞いたとき 右京の真似か~と思ったが。そのくらい織田君の声が裏返っていた。たぶん沙羅駆というキャラクターに、彼なりの個性・厚みをもたせるため演出だろうと思った。が、それだけでなくてあの声は、このドラマの弱点「どこかで見たようなテイスト感」を「なかったことにする」ぐらいのインパクトがある。さすがの織田君。

私は3話目あたりから、あの声にも慣れた。違和感がとれた。けれどそれまで我慢して見ていた(笑)もしディーンがいなかったら、早々脱落していただろう。シリーズ化されても、ディーンと土屋・中谷は外さないで欲しい。

ところで黒幕の「M」ね、これはもう答えが早々に出ていると思うけど…もしあの人じゃなかったら、驚くね。釣られたなと(笑) 

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