棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

完成を祝う

2017-06-14 10:20:38 | 山郷の暮し
五月の中旬より「春のそよ風」が描き出したく、まじめにアトリエにはいっていた。
風を描けるわけも無く、どのような表現法でいくか当初は定まらなかったが「花吹雪」が浮かぶ。
吹雪と称されるが実際、強い風の時などまさに白い風のようである。

ソレを描くのも面白いが、水田の新緑の稲を渡る「風の足跡」的な光景は無いだろうかと思い巡らす。
気がついたのが湖面を揺らす小波だ。
カメラを手に観察に行ったが、とても描けるものではなさそう。
観ているうちに、過去の日本画の名作が次々と思い浮かぶ。
装飾的な作品の頂点はやはり琳派の名品だ。
そして、唐紙などに多い連続模様。

とてもじゃーないが俺には描けねーー、と湖面を見ながら描こうとする勢いが失せてしまった。

写真を観ているうちに、写実と離れた模様というか広がりが脳裏に浮かんできた。

クロッキーを繰り返しているうちに、画材・描く手順やサイズなどが具体的に練りあがってくる。
この時が一番楽しく、いわば芸術家の時といっていい。
現実には脳裏に思い描いたごとく表現できることはまれで・・と言うよりも無に近い。
ソレゆえに描きだす前の夢想に近いその時こそ、芸術生活の醍醐味だと言える。

さて、朝の湖面を描き出す。
数点の桜の花びらの「花いかだ」を描きいれる。
これはいけると感じ、次は日が沈む光景を描き、そして一気に湖面の朧月へと制作が進む。
ほぼ20日ばかりの割合早い制作日だった。

昨日 作品を母屋に移し、吾が作品と対話をしながら晩酌を楽しむ。
我は偉大なゲイジュツカなりと。

次回から一点一点の紹介をする予定です。
 花いかだ・朝 91-162cm
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