森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

板倉雷電神社

2012年02月11日 | 空色の休日 2012 

群馬県、鶴のくちばし部分に位置する邑楽郡板倉町に鎮座する雷電さまの総本宮「板倉雷電神社」に参拝。
社務所向いの駐車場から入ると二の鳥居の前に出る。後ろに参道が延びていて、両脇にナマズ料理を扱うお店が並んでいます。


さすがに立派な社殿ですね。本殿の彫刻は天保六年(1835)左甚五郎を祖と仰ぎ、そこから十代目にあたる名人彫刻師・石原常八主信によって作られ、日本の物語や神話が題材として彫刻されているそうです。


浦嶋太郎が乙姫さまかの竜宮城をあとにする様子。楽しんでいるときの時間は気にならないものですが、時間は確実に動いていて、時間を無駄にせず使うことの大切さを伝えています。


本殿真後ろに奥宮。「伊邪那美大神」をお祀りしています。


奥宮隣には末社「八幡宮稲荷神社」
二間社入母屋造銅版檜皮葺という神社建築様式で、二社の真ん中に立っている一本の柱は、恐ろしい怨霊を封じ込める意味があると言われています。では、その恐ろしい怨霊とは?....いろいろ興味の湧いてくる謎の一本柱ですね。


そして、この板倉雷電神社の南にある雷電沼が脚折雨乞の雷電池(かんだちがいけ)の大蛇が逃げていってしまったとされる雷電の池となります。


「戴水(たいすい)の儀」(お水もらい)を経て持ち帰った「御霊水」を雨乞の龍蛇に飲ませると龍蛇は雨乞いの龍神と昇格する事になります。


雷電沼のほとりには弁天社も。

当神社は人皇第三十三代推古天皇の御代聖徳太子の御創建と伝えられる その後第五十代桓武天皇延暦年間征夷大将軍坂上田村麿東征の折 詔を奉じて伊豆板倉山より杉材を運び社宇を造営した 現在の社殿は延宝年間 徳川第五代将軍綱吉公の造営に係るものであり 当代技術の粋を集めた権現造である 葵の紋章はこの時奉献された 崇敬者は広域に亘り 講を組織して参拝する者が多い
 嘗てこの附近は大湖沼であり 群生する大藺草は青々と風に波打ち その風情は万葉集東歌にも

可美都氣努 伊奈良能奴麻乃 於保為具左 与曽尓見之欲波 伊麻許曽麻左礼(上つ毛野 伊奈良の沼の 大藺草 外に見しよは 今こそまされ)

と詠まれたがその伊奈良の沼も今は雷電沼に僅かに名残をとどめるのみとなった



撫でると地震を除けて自信が湧き出るナマズの石像「なまずさん」が駐車場向いの社務所にあります。


「なまずの力」というタオルのハンカチを購入し「なまずさん」を撫で×2して、そのお力をいただいて帰るというシステムです。


確かにただ者ではない面構えの「なまずさん」ではある・・・・。


境内にはロウバイが多く植えられていて甘い香りが漂っていました。


御朱印をいただきました。オリジナル御朱印帳もあります。

:ここです→ ブログ人マップ

: 4年に一度の脚折雨乞ですが、今年はその開催年にあたります。開催日は8月5日(日)白鬚神社から渡御が始まります。

>森の中の恍惚:脚折雨乞

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