癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

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老犬の病気 心臓弁膜症

2011年05月07日 | 動物医療
今日もやや寒い日でした。
半日勤務で帰ってきて、日ハムの試合見ていたら、お寺さんがきて、しまった忘れていた・・・・・
何とか、なったのですが、お坊さんは後志のK町という僕のルーツの地から来てくれているのですが、ここは米どころですが、寒くて田んぼもまだどろどろだそうです。雪解けが遅かったのですね。
昨年同様に春先が寒くて農作物への影響が心配です。
ましてや、東北地方の作付けが震災の影響を受けて少ないなら、豊作でなくてはなりません。
天候ばかりは、頑張れませんが、対策は必要ですね。

老齢期の代表的疾患に、僧帽弁閉鎖不全症があります。心臓弁膜症ともいいます。心臓には4つの弁がありますが、僧帽弁は左心房と左心室の間で弁が開いたり閉じたりする。

全身の血の巡りは最終的に大静脈で右心房にもどり、右心室に入ってから、肺動脈で心臓の収縮とともに肺動脈により肺に送られ、ガス交換ののち酸素を含んだ状態で左心室にもどり、左心房から大動脈により全身に送られます。

この弁は心臓が収縮するときに、血液が左心室に逆流しないように、ハの時になって防いでくれます。
しかし、その弁が変性したり弁を支えている腱索が弱ると、ぴったりと蓋ができなくなり、血流が左心房に逆流して左心房が肥大してしまいます。

そうすると、大動脈による血の巡りが悪くなり、かつ左心房の肥大により気管支が圧迫されて肺がうっ血して、発咳するようになります。レントゲンでみると、左心房が長靴の先のような、ブーツ型に変形するのです。

実家のポメはこの病気に罹患しています。現在ACE阻害剤で血圧を下げ、発咳をさえる薬剤でコントロールはしていますが、興奮すると咳はでます。そのため、体重のコントロールと口内の衛生に気をつけています。
最近では心臓の拡張を押さえる薬剤も応用されてきています。
そのほか、利尿剤を与えて循環量を減らすとか、β遮断薬で心臓の興奮を抑えるとか、血管を拡張させるとか、心臓の負担を下げる試みが行われています。

治る病気ではないので、薬剤は一生服用することになります。
途中でやめてはいけません。

一部の病院や大学で人工心肺装置を用いて弁の治療をする例もありますが、一般的ではありません。

老犬が咳をしたら風邪でなく、まずは弁膜症を疑いましょう。

ああ、動画に特に意味はありません。

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