癒し系獣医師の犬のアニマルセラピー

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。動物介在活動の話題の他、動物医療や福祉関係の事項も取り上げます。

古傷癒える

2012年05月25日 | 動物一般
北見方面に出張してきました。
途中の上川方面では田植えが進んでいましたね。
農業団体所属なので気になりますね、農作業。

札幌も暖かく、家の庭のライラックも咲きました。
いよいよ初夏の季節です。


こんなのも庭で咲きました。
庭木には詳しくないのですが、咲くとうれしいものです。


ワンコの足の怪我もやっと傷口がふさがり、治癒に向かっています。
本当に、創傷性疾患の難しさと恐ろしさが分かりました。
傷の段階でどう対処すべきかは中々一概に言えないものです。
単に浸潤にすればいいのでないようです。まあうまくいえませんが。

とにかく古傷が癒えて良かった!
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尿検査

2012年05月24日 | 動物医療
尿検査は結構頻度が高い検査です。人間でも動物でも。
動物の場合、ウロキャッチャーは便利ですね。この採尿法は動物にとって負担です。でも、下部尿路や外生殖器を介した尿であるため、これらの上皮細胞や常在菌、あるいは被毛などの異物混入がありえるので膀胱内の環境評価が目的の場合には、自然排尿により採取した尿は適さないといわれています。

そうなると、カテーテルや膀胱穿刺による採尿が必要ですが、尿路感染には細心の注意が必要で、できればウロチャッチャーで済ませたいですよね。

おしっこはどの時間のものがいいのでしょう?
早朝尿は尿濃縮能(尿比重)の評価に優れますが、早朝尿は夜間に数時間にわたり膀胱内に貯留しているため、一部の微生物の生存能力が低下し、尿培養の結果が偽陰性になる可能性があるらしいですね。また長期間の蓄尿に伴い、尿pHや窒素性老廃物の影響を長時間にわたって受けるため、細胞の変性が生じやすく、したがって、培養または 尿沈渣の評価が目的であれば、早朝尿よりも随時尿サンプルの方が優れているとのこと。

尿検査は尿を採取したら直ちに行うのが最も理想的で、多くの専門家が尿を採取して60分以内の検査を推奨しています。 事情により60分以内に検査できない場合は尿を保存しなければならない。最も信頼できる尿の保存法は冷蔵で、厳密な研究は実施されていないが、多くの専門家が数時 間から一晩程度の冷蔵保存であれば尿の性状に影響しないらしいです。でも一般家庭で冷蔵庫に入れるのは抵抗が・・・

 尿路系の病気は意外と多いので、犬に人間の食べ物は与えない方がいいですよ。
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突発性正常圧水頭症

2012年05月23日 | アニマルセラピー
先にも書いたことがありますが、認知症の2−5%は突発性正常圧水頭症であるといわれていて、外科的手術により劇的に改善するそうです。
しかも、この病気のほとんどが診断されず、治療されていないのが現状です。
この病気の特徴は3つあり
・歩行障害:小股でよちよち歩きする。足は開き気味で最初の一歩が踏み出せない。
・無気力:ぼんやりして問いかけにも応じない。物忘れ。
・失禁

これらの症状がある場合、CT検査で脳室の拡大があり、さらに髄液タップテストで腰椎から髄液を抜いて、1週間くらいで症状の改善があれば本症と診断されます。
治療は、脳室から髄液を心房や腹腔にシャントしたり、腰椎から腹腔にシャントすることで髄液により脳室の拡大を防ぐものです。
手術も術式か確立されていて安全な手術らしいです。

まだまだ普及せず、知られていない病気ですが、頭にいれておくといいかもしれませんね。
罹らないのが一番で、予防は体を動かして明るく元気に頭を使うことです。酒とタバコは控えましょう。
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イベント打ち合わせ

2012年05月22日 | アニマルセラピー

まだ、5月ですがもう9月の動物愛護週間に向けて動き出しています。
さっぽろ獣医師会が主催する「ばんけい 動物愛護フェスティバル」が9月に開催されますが、それに向けて早くも会議がありました。さっぽろ獣医師会がもっとも力をいれている一大イベントで、われらのボランティアドッグの会も毎回参加させていただき、「模擬適性検査」や「セラピー犬ふれあいコーナー」等で活動させていただいています。

夕方、6時からの会議ですが動物病院はまだ開いている時間帯に、院長さんも都合をつけて会議に出席されるのですから、頭が下がります。

昨年は、震災ということもあり、震災をテーマにしたイベントでしたが、今年は狂犬病や正しい動物の飼養みたいなことがテーマになりそうです。

当方は昨年と同じ内容で担当するつもりですが、ドッグダンスを新たに提案しました。
札幌ワンズというドッグダンスのチームがあり、当方の会員も多く所属していますし、北海道で唯一の本格的ドッグダンスチームです。今年の春には震災地を慰問してきたそうです。

今年も大いに盛り上がりたいですね!
無事にイベントが完了することも大切ですが、「楽しく」やりたいですね。

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認知症と筋力低下

2012年05月21日 | アニマルセラピー
グループホームをセラピー活動で訪問していて気がつくことに、「筋力の低下」があります。
認知症の方は、チヨットしたことで転倒しそうになります。我々も注意しないと犬が飛びつくと容易に転倒して怪我をしてしまうことがあり得ます。

認知症と筋力低下の関係について調べましたら・・・
「米・ラッシュ大学医療センターのパトリシア・ボイル氏らは、認知症の症状が現れていない、平均年齢80.3歳の970人を対象に筋力と認知症の関係を調査しました。
その結論として、筋力がある人ほど認知症を発症するリスクは低くなるということがわかった。」
とのこと。

逆説的に言えば、筋肉を鍛えて維持していけば「認知症の予防」に繋がるかもしれません。筋力を維持するには定期的な運動が欠かせませんが、運動すること自体、脳にいい影響をもたらすからと言われています。運動が効果的な理由のひとつは、運動によって脳血流が増えることでしょう。

脳血流とは、心臓から脳へ流れていく血液の量のことをいいますが、脳に送られる血液の量が増えれば、そのぶん、一緒に運ばれる酸素やブドウ糖も増えることになるので、脳は活性化されるというわけです。また、体を動かすことで脳内で分泌される神経栄養因子が増えるということになります。

さらには、運動することで脳内に分泌される量が増える神経伝達物質は、エンドルフィンや活動性がアップするノルアドレナリン、前向きな気持ちになるドーパミンなどがあります。
つまり、筋力をキープすることを目安に、運動をしていくということでもいいでしょう。
ウォーキングだけでなく、無酸素運動も取り入れて、スクワットや重いものを持つような動作も取り入れましょう。
セラピー活動のときに、笑顔が沢山出るのは、脳の血流がよくなっているからでしょうね。

運動は、どんないい薬剤にも勝ると言えます。
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笑顔のセラピー活動

2012年05月20日 | アニマルセラピー
イヤー、今日の日ハムの試合凄かったですね!
こんなことがあるとは!
最後まで分からないものです。
捨ててはいけない、最後まで諦めないもんですね。

昨日の活動ですが、犬が怖い人は必ずいるものです。
写真の方も、怖がっています。
でも、諦めないでちょっとずつ、「触れ合い」を続けると段々と慣れてくる者です。
大切なのは、無理しないことです。

最終的にはこの方、犬を撫でてくれて、歌も歌いだしました。
この日はこの歌がきっかけになったか、皆さんいろんな歌を歌っていて賑やかでした。
笑顔、えがお、EGAO・・・・

このエガオが最大の効果なのです!
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セラピー活動・・・久々!

2012年05月19日 | アニマルセラピー
久ーーーーーーしぶりに小樽のグループホームでセラピー活動に参加してきました。
適性検査やイベント等々ですっかりご無沙汰でしたが、やはり活動はたのしく、新しい
発見がありますね。

入所者さんは9名参加でこの他、職員さんが4名くらいに、当方は4名の活動でした。
犬で初めてこの施設の活動に参加した子もいましたが、ちゃんとできましたし、久しぶりの参加の子も落ち着いていました。
大型犬3頭と小型犬1頭の参加でしたが、小型犬は皆に抱っこしてもらいました。

車椅子の方がいましたが、体が動かない状態でも、触ろうとして手を伸ばしてなでてくれました。

活動後のミィーテングで驚いたのですが、私が家族の方だと思っていた方が実は入所者の方であると判明し、「アニマルセラピーとは凄いものだ」と改めて感じました。
普通に笑顔で普通に会話してコミュニケーションもしっかり取れていました。
とても、病気だと思えないくらいですが、間違いなく認知症の方です。

今日は本当に笑顔あふれる「いい活動」でした。
とても、いい気持ちになれました。
私も「癒された」思いです。

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死を処方する医師

2012年05月18日 | Weblog
今日は振替休みで午前中は用事たして、午後はとりためていたビデオを見ましたが、アウ・パチーノ主演の「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」は面白かったですね。
日本では映画公開はなく、2010年にWOWWOWで放送されただけですが、エミー賞でかなりノミネートされた作品です。
実話に基づいていて

「ケヴォーキアンは、1928年にミシガン州ポンティアックで、アルメニア移民の子として生まれた。ミシガン大学を卒業後、デトロイトの病院などで病理担当の医師として活動。1980年代から安楽死についての研究を進め、1987年から「死亡カウンセリング」のための「医学コンサルタント」として活動を始める。1989年に自作の自殺装置を開発して末期病患者の自殺幇助の活動を開始し、世界的に議論を呼んだ。その後、総計130人に及ぶ患者を自殺装置で尊厳死させ、「殺人医師」「死の医師」などと呼ばれた。」

以上引用ですが、尊厳死に対する論争を巻き起こした人物です。
本人は2011年に83歳で没しています。

ケヴォーキアンが考案した自殺装置は、タナトロンとマーシトロンの二つがあり、
最初用いていたのはタナトロンで

1.まず、患者に点滴装置を取り付け、生理食塩水の点滴を始める。
2.患者がスイッチを押すと、一分後にチオペンタールの点滴が始まる。
3.患者がチオペンタールによって昏睡状態に陥った後、塩化カリウムの点滴が始まる。
4.最終的に、患者は心臓発作によって死亡する。
という装置でしたが、ケヴォーキアンが10ドルで材料を買ってきて自作したものらしいです。

しかし、自殺幇助罪で告発されると薬剤が入手できなくなり、マーシトロンによる自殺幇助になりました。これは一酸化炭素ガスによる自殺幇助で患者自らがガスをだす仕組みした極めて簡単な装置です。ガスが出るマスクをつけて、ガスが通る管をクリップで留めておいて、患者が自らこれを外すことでガスを吸うというものです。

最後はケヴォーキアンが尊厳死に関する論争を巻き起こす目的で、「積極的安楽死」を行いました。つまり、自身で静脈内に薬剤を投与して死に至らしめることで、「殺人罪」で起訴されたのです。
自殺幇助の場合は、本人と家族の意志を確認する模様をビデオで撮り、自殺を勧めなかったり延期させたりして、もう選択のなくなった段階で幇助したため、裁判では本人と家族の同意により、起訴されても勝訴していましたが、「殺人罪」となると家族の証言が裁判上でききなくなり、最終的には服役刑が科されました。10〜25年の不定期刑でしたが、健康上の理由で8年半で釈放され、その後2008年に下院議員に立候補しましたがぼろ負けしています。

欧米では尊厳死を認めるところも少なくなく、スイスでは1942年に既に認めていますし、アメリカでもオレゴン州で認めています(もちろん一定の条件と州の認可が必要)。

私自身は尊厳死というか安楽死にはあまり賛成できませんが、日本人は一般的に否定的ではないでしょうか。しかし、この映画で考えさせられる部分はありましたね。

ケヴォーキアン自身はかなり変わった人物で支持者も少なかったようですが、刑を科せられることを覚悟で論争させたところは、まあ凄いですね。

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クローン牛

2012年05月17日 | Weblog
5、6年前に家畜人工授精師協会60周年記念誌に書いた原稿が出てきました。
クローン牛に興味があったので、今日はその紹介をさせていただきます。
あんまり、面白くないと思いますが・・・・・

「クローン牛「ドーリー」の誕生は一般社会においても衝撃を与えました。所謂コピー生物の出現に世界が驚いたのである。クローンとは「核遺伝子が同一である個体」を指し、動物では一卵性双生児と同じと考えてよい。
クローン牛には「受精卵クローン牛」と「体細胞クローン牛」の2種類があり「ドーリー」は後者である。受精卵クローン牛は受精卵の細胞核を除核した卵細胞質に核移植した場合であり、体細胞クローン牛とは体細胞の核を核移植した場合である。
「受精卵クローン」はドナー牛の子宮から採取された16細胞期〜桑実期の割球を単一の細胞にばらばらに分離し、供核細胞(ドナー細胞)として核を除去された未受精卵(レシピエント卵子)に密着させ電気刺激により細胞融合させることで核を導入させる。以後移植可能となる胚盤胞になったところで受卵牛子宮に移植して受胎させる。
「体細胞クローン」は哺乳動物の体細胞を供核細胞としてクローン個体を作出することであり、手技的には受精卵クローンの場合と大差ないが、体細胞を低濃度血清を含む培養液中で飢餓培養処理することで供核細胞の遺伝子を初期化して1個体になり得る能力を再構築させるものと考えられている。この手法で1997年に誕生したのが英国ロスリン研究所のクローン羊の「ドーリー」である。
受精卵牛クローンの問題点は、普通の受精卵の移植に比べ、受胎後の流産率が高く、過大児が見られ、それに伴う分娩時事故の発生率が高いことである。
体細胞クローンの問題点は、胚の発生率は向上しているが受胎率の低さや高流産率であり、産子の高死亡率である。成体の体細胞を使用した場合に細胞レベルの年齢の違いが影響していないかどうかの検討が必要である。
受精卵クローン牛技術は急速に普及し、既に牛肉として出荷されているが、今後は情報公開と安全性に関する検討がより一層必要となってくるだろう。
体細胞クローンは細胞提供牛との同一性が証明されれば高能力牛をたくさん生産できるという改良上のメリットがあるため今後の更なる研究が期待されるものの、メリットのみを追求することなく生命倫理に対する配慮も必要となってくると思われる。」

ということで、今は余りクローンのこと言わなくなりましたね。
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飼い主のコンプライアンス

2012年05月16日 | 動物一般
今日は町内会の役員会。
まあ、「活発」な議論があり活性化した町内会ではあります。ときに、活発すぎるけど・・・

雪も融け、犬が外でおしっこしたときは、従前どおり水で流します。
まあ、完全には流れませんがエチケットだと思ってやっているのですが、これとて気になる人は気になるのです。
まして、自宅の塀などにかけられたら、本当に不快でしょう。

犬の排泄は嫌な人は嫌なのです。
また、排便も間に合えば地面に着地する前に袋にキャッチするようにしていますが、100%ではありません。地面に着地した場合は、ティッシュで拭いて、やはり水で流します。

家の周辺ではいませんが、ペットシートで対応している人もいるようです。
住宅の密集した本州では結構そういう人が多いのでしょうか?
面倒ですがいい方法ですね。

大切なのは、動物は外で排泄して当たり前とは思わないことです。
マナーを守る意識が、ペットを飼う者としての「コンプライアンス」です。
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