30周年・・・・（夫婦）

11月4日（金）晴れ。

私たち夫婦は今年、結婚３０周年を迎える。（記念日は、11月8日）
毎年夫は、私の大好きな、恵比寿ビールをプレゼントにしていた。

今年は、30周年という節目の年。
夫は、温泉旅行を計画してた。

が！
震災・原発事故・母の介護と、私の心境はそれどころではなかった。
笑うこともままならい。落ち込む日々。

初孫誕生を素直に喜べない。
先が見えない。
思い悩むも、日々の暮らしは、忙しさが増し。
感情コントロールが困難に・・・・・・・・。

そんな中。
夫は「ねぇ～！何処に行く！？？？？？？」
「何処にも行きたくない！疲れる！」（私）
そんな受け答えにもメゲズ
「何処にしょうかなぁ～・・・・・・」と、パソコン検索に勤しんでいた。
そんな夫が腹立たしく・・・・・・・。
何時しか私は、会話、返事すらする事をしなくなっていた。

夫は、何も分かっていない。
私を見ていない。
夫は、一方向かしか見えていない。
その一方向先には、私の存在はない。
あくまでも、マイペース。

しかし。
数ヶ月も無視する事も出来ず。
「前に行った、麒麟山温泉にまた行ってみたい！」
てきとうだった。行きたくもなかった。どうでもよかった。だだ面倒なだけだった。

そして、前日。
夫は、準備に余念がなかった。
ビール、おつまみを買い込み。
土産物（海鮮物）を入れるクラーボックスを準備していた。

当日（11月3日）
私達夫婦は、麒麟山温泉（新潟）へと・・・・・・。
車中は、静かだった。

途中。
会津本郷に寄り、本郷焼の窯元巡りをした。
これは、私の希望だった。
昔、娘二人を連れ夫と4人で、楽しい時間を過ごした、思い出の地だった。

結婚記念日旅行.
私達夫婦は、互いに別々の連れがいた。
夫は、現実の家族。
私は、昔の思い出と、亡き父だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く。