原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

一体誰が如何なる策略で小保方氏に公式サイトを開設させた?

2016年04月12日 | 時事論評
 そもそも、著名(世間に名が売れている)個人が開設した「公式サイト」なるものを見たいと欲する人間とは如何なる人種なのか?? 
 それは、おそらくその人物のファンなのであろう。
 
 私など、著名個人サイトをわざわざ見たいと思う程に感情移入出来る人物が存在しない事が一番の理由だが、「公式サイト」なる文言が掲げられているだけで“低レベル俗もの”印象を抱かされ “避けて通るべき”対象と決定付けているのだが…


 先だって、ネット上で“捨て置きならない情報”を発見した。
 それは元医学関係者である私が一昨年、1年間に渡りレポートしてきた「小保方氏及び理研等 STAP細胞事件」に関する一連の話題に関する情報である。
 何でも小保方晴子氏は本年1月に「自伝」出版後、その売れ行きの程を慶ぶべき事実と捉えたのか、その後3月に自身の「公式サイト」を開設したのとニュースだ。


 そのネット情報記述者とは「某ジャーナリスト」名となっていた。 小保方STAPレポートを1年に渡り実施した私としては、その人物の“人となり”を知りたく思いネット検索したところ、どうやら胡散臭さが漂っている… (そのため本エッセイ集では匿名扱いとした。)
 この人物が小保方氏に「公式サイト」開設を促したのかどうかは不明だが、要するに早い話が「某ジャーナリスト氏」とは“小保方氏支援派”の様子だ。


 とにもかくにも、以下に当該某ジャーナリスト氏によるネット情報に、原左都子が注釈を加える形式で上記の小保方氏「公式サイト」情報を紹介しよう。 
 (  )内は原左都子の注釈。

 一連のSTAP細胞論文問題をめぐり2014年12月に理化学研究所を退職した小保方晴子氏が3月31日、自身の公式サイトとなる『STAP HOPE PAGE』を開設した。 STAP細胞の詳細なプロトコル(作成手順)や、1月に出版された小保方氏の手記『あの日』(講談社)にも書かれている検証実験の結果が英文で記載されている。
 (ちょっと待った!  原左都子の認識によれば、小保方氏とはご自身の実験ノート記載に際して、例えば“テラトーマ”なる安易な専門用語すら英語で記すことが出来ないレベルの英語力だったと記憶している。 その小保方氏が自身の公式サイトに於けるSTAP検証実験の結果を「英文」で記載したとのことだが、誰かが英訳でもしたのか?? )
 
 小保方氏は、STAPサイト開設の目的を「将来、STAP現象に興味を持った科学者が研究に取り組めるように可能性を残すことにあり、未来の科学者がSTAP現象の研究を始める手助けにしたい」としている。
 (おっとっと。 未来の科学者の手助けをするよりも、小保方氏ご本人が今後立派な科学者に成り直すべく精進する事こそが先決問題じゃないの? その夢は小保方氏自らが既に全面的に放棄したのか??  そもそも小保方氏のサイトを見たいと欲するのは決して未来の科学者ではなく、申し訳ないがおそらく個人的に貴方に“歪んだ興味”を抱いている人物がほとんどと推測するのだけど…)

 しかし、STAPサイトが公開されてわずか数時間でサイトの閲覧ができない事象が起き、その原因が「サイバー攻撃」であったことが小保方氏の代理人・三木秀夫弁護士への取材でわかった。 三木弁護士によると、これはDDoS攻撃(複数のネットワークに分散する大量のコンピュータが一斉に攻撃すること)によるものと推定され、まだ犯人は特定できていないが、特定後も攻撃が続くようなら刑事告訴を検討するという。
 (えーー!? 小保方氏って今尚三木弁護士のお世話になっているんだね。 おそらく1月出版した本の売れ行きが良かったからそれが叶うのだろうが。 それにしても、三木弁護士側も小保方対応の報酬が莫大なのかなあ??)

  (中略)

 「ネイチャー」に投稿されたSTAP論文では、小保方氏が自身のパソコンに保存していたテラトーマの写真を間違って掲載してしまい、ゲル写真を見やすいように加工したことで不正認定されてしまう。 小保方氏は、このことに関して不注意で未熟だったと幾度も謝罪している。 ちなみに、科学論文において図表等の間違いを修正することは、よくあることである。
 (いやそれは絶対にあり得ない。 元科学者の端くれで国内医学学会発表を幾度かこなしている原左都子から言わせてもらうならば、通常、国内であれ公式医学学会発表ともなると発表者本人のみならず共同研究者や研究最高責任者が必ずや論文監修作業を実施する。  ましてや小保方氏の場合、世界に名立たる「ネイチャー」誌への論文発表だ。 テラトーマ写真間違いやゲル写真の加工ミスなど、後に幾らでも監修可能だったはずだ。 結論を言うと今回の小保方氏論文は明らかに、本人を含めた周囲科学者達の故意の不正・捏造以外考えられない。)

   (再度 中略)

 小保方氏は、STAP論文に関する実験を若山研で行っていた際、ポストドクター(ポスドク)という不安定な身分であり、上司は若山照彦氏(現山梨大学教授)だった。 部下である小保方氏に対する責任は当然、上司である若山氏にあった。 若山研では若山氏のストーリーに合わせた実験が行われ、ストーリーに合わないデータは採用されないという強引な研究が行われていたことは、前回の記事で指摘したとおりである。
 (原左都子の亭主も物理学分野で短いと言えない“ポスドク”時代を経験している。 確かにネット筆者が言う通り“ポスドク”とは不安定な身分である事は我が亭主からも見聞している。  かと言って、問題を小保方氏弁護にすり替えないで欲しものだ。  この私とて修士論文を提出して修士を取得しているが、その際の審査とは実に厳しかったものだ。  小保方氏ポスドク時代に指導した若山氏にももちろん責任はあろうが、むしろ若山氏は当該STAP事件に関して早期にその失敗を認め、ネイチャーSTAP論文撤回を一番に提唱した人物と捉えている。
 やはり一番の元凶は、力足らずも博士を目指しその後「STAP細胞」の存在を周囲の科学者達の意のままに自分自身は訳が分からず認めてしまった小保方氏にもある事は歴然であり、その責任の程は多大であろう。 

 (以上、ネット情報を原左都子の私論を交える形式で紹介した。)


 最後に、原左都子の私論に入ろう。

 それにしてもだ。

 小保方氏もそろそろ営利目的他者(他企業)に利用される事実を自身の意思で拒否してはどうなのか? 
 今回の公式サイト設営とやらとて、あくまでも我が推測によれば小保方氏本人の意思の部分は少なく、営利目的企業の誘導の下に他力本願に開設した事実など誰しも推測可能と察する。

 小保方氏は“若気の至り”で深い思慮なく、悲しいかな結果として周囲の著名科学者達に利用されつつ挫折との敗北を味わったとは言えども、私から見ればまだまだ若き世代だ。
 一応、早稲田大学博士課程(博士論文は取下げ措置)を修了する過程で、短いとは言えない学業遍歴を自分なりに精進しつつ歩んで来たのならば、おそらく科学者になるべく基礎は少しは身についているはずだ。 たとえ論文審査は却下されたとしても、自らの内心意思として科学者志向が少しでもあるのならば、その思いは必ずや未来に通じるものと私は理解・応援するのだが…。

 にもかかわらず、その若さにして何故自分が欲した科学者の道程を一から再スタートして目指し直さないのだろう??

 他力本願に自伝を出版し、それが少し売れたからと言って、どうして安直に“得体不明”の「公式サイト」を立ち上げたりするのか?
 小保方氏が現在やっている事とは、まさに“名前だけちょっと売れた”タレントどもと同様、得体の知れない“水物”ファンに安易に依存するべく道程を歩もうとしているに他ならない。

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