黄昏人生徒然日暮らし

人生黄昏時になり今を大切に、趣味の仏像彫刻・歌声・写真・散策・読書・日記などを徒然なるままに掲載します。

読書「阿弥陀堂たより」より心に残った言葉 その2

2017-04-20 | 読書
南木圭士 文藝春秋


作家・医師である著者が大勢の患者の死を看取るという職務からパニック障害・鬱病を発症し絶望の淵から抜け出したいとの思いから書いた小説です。この中から心に残った言葉を太字で引用しコメントしました。

山の木がなければ冬の燃料がなく、長く寒い冬を越すことができません。ここでは人が生きているのではなく、山によって生かされていると言ったほうが正しいのです。なにか、目に見えない大いなる力によって自然とともに生かされている人間。山の暮らしは人間の小ささばかりを教えてくれます。
(コメント 山里で暮らしている人は実感できるのでしょうが、コンクリートジャングル・雑踏の中で生きている人間には無理なのでしょうか。自然に生かされている事を忘れ自然に学ぶこともせず経済最優先で破壊しつづけて、自然の怒りを受けているなげかわしい現状です。)

自然だけは人間達の言葉の遊びを無視して着実に時を刻んでいる
(コメント 自然の中に入ることも学ぶこともせずに、頭でっかちな机上の空論・理想論を得意げに論じている限りは大自然からしっぺ返しを食うだけでしょう。)

健康人の論理だけで物事を決める医師達のデリカシーのなさを軽蔑し、職場での人間不信はその極に達していた。
(コメント 著者自身も心の病を病んで、より患者目線で考えるようになったようです。)

どの場所でも周囲に人は大勢いるのだが底の見えない孤独感を覚えた。孤島にたった一人取り残され、冷えた風が体を吹き抜けるような、存在が希薄化する気分ばかり。
(コメント 鬱病の影響で人と話すこと接することをさけるようになり、より強く感じたのではないでしょうか。病気でない人でも大衆の中(雑踏の中の孤独)は一人で居る時の孤独感よりも強く感じると思います。)
ジャンル:
小説
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