3RD EYE STUDiOS
街角の映像制作下請け零細業者のブログ





ビデオ撮影の歴史は手振れとの戦いといっても過言ではない。そもそも三脚はそのために生まれたのだろうし、レールを敷いたカメラ移動、ステディカムなどのスタビライザーも手振れを防ぐための機材だし、ビデオカメラとしてのバランスがまったく考慮されていないDSLR用に開発されているカメラリグも、基本的には手振れを防ぐための商品といえる。そしていま、絶賛進化中のカメラ内手振れ補正やレンズの手振れ補正は、その究極策だろう。Tamronの新レンズはまさにそのど真ん中に出てきた動画のためのレンズだ。

IS、OS、アクティブモード、VC、、、各社ご苦労様ですという感じでいろんな名前を考えていらっしゃる。しくみにはいろんな特許やなんだかんだあるんだろうが、消費者にとってはどうでもよくて、要するに、吸い付くようにピタッと絵が止まるか否か、、、それだけが問題。


うちのTamron 24-70 VCくん。

これまでこの手振れ補正機能は主にテレ側、望遠レンズ、もしくはマクロレンズにのみ装備されてきた。SONYはカメラ本体に手振れ補正機能があるのでワイド側でも利用できるが、基本的な考え方として、望遠やマクロなど手振れが写真のキレに影響する状況への対策として手振れ補正機能を活用するということだ。

今回僕が手に入れたTamron24-70は僕の知る限りフルサイズでも使えるワイドレンズに初めてついた手振れ補正機能だと思う。スチールでは、よほど夜暗い時にシャッタースピードをすごく遅くして撮る以外は要らないであろう機能である。なのに手振れ補正をつけてきたというのは、僕はこれは5D Mark IIから始まったDSLRムービーへ向けたレンズだろうとにらんでいる。

TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD キヤノン用 A007E
 
僕が買った初めてのタムロンレンズ。残念ながらリングを回す方向が逆。ニコン派にはいいんだろうけど、ビデオカメラやキヤノンEFレンズに慣れている人にはかなり負担。。ズームは使わないからいいにしてもフォーカスは僕にとってはけっこう辛い。。


■手持ちフィックスは・・・

結論から言うと、素晴らしい手振れ補正機能だ。驚き。ワイド側の24mmでは三脚はいらないんじゃないかな、というくらい吸い付くようにフィックスの絵が撮れる。懸念されていた動き出しのカクンという手ぶれ補正ならではの変な動きもない。

70mm側はさすがにフィックスの絵は撮れないが、肘を支えることができればそれも可能なくらい。リグもなんにもなし、本体のみで撮ってもそこそこいい感じに撮れた。

 


フォーカスリングが斜めになっていたのでギアがつけられるかなあと思ったけどZacutoのものならついた。
フォーカスリングが細いのでギアを付けておいたほうが、FFを使わないときでも回しやすい。

 

■歩きながらのステディショット

もっとも期待していた歩きながらのステディショットに関しては、うううう頑張ったんだけどさすがに無理。。。やっぱりGlidecamなどのスタビライザーは偉大だなあ。。このレンズだけでステディショットが撮れたらほんとにすげーかったんだけど。。僕の歩き方がドタバタしているのか、無理だった。

とはいえ、何もないよりは全然ガクンガクンしないけど、、バレリーナとかだったらできるのかも!!この点においては、ソニーの新しい業務用ビデオカメラ、NX30のほうがすごいのかもしれない。試してみたい。。

 

■ガタガタ地面のタイヤドリーショットは? 

さらに我が家の大型タイヤドリー、オービットドリーでも試してみた。これはなかなかいい感じで撮れることが判明。おお!というショットが撮れた。完全には滑らかにはならないが、VCありなしでは雲泥の差だった。

 


ガタガタの駐車場でオービットドリーを使って試し撮り。あまり期待してなかったが、そこそこいけた。
すばらしい。写真ではリグを付けてるが、なしにして軽くしたほうがよいかも。



こちらはSkierのテーブルトップドリー。多少のでこぼこはVCが吸収してくれるので
ある程度平らな床であれば滑らかなドリーショットが撮れる。

というわけでタムロン24-70 VC。So far so goodな感じであるが来週、初現場投入だ。追記という形でご報告したい。

 


 

それはそうと、キヤノン純正でも手振れ補正がついたワイドレンズが発表されている。こちらは24mmと28mmの単玉。この2本と手振れ補正の効きぐあいを比べてからこのタムロンレンズを買おうと思ってたんだが、急遽仕事で使うことになったんで急いで買ってしまった。これからという人は待ったほうがいいかもしれない。

CANON EFレンズ EF24mm F2.8 IS USM 単焦点レンズ EF2428IS
 
キヤノンの場合はIS=Image Stabilizerという名前がレンズにつく。あとひと月ほどで発売されるので待てば良かったっちゃあ待てば良かった。これは24mmのワイドレンズなんで同じように手持ちでもほぼフィックスっぽく撮れると思われる。単玉なんでISのききはこっちの方が良いかもとちょっと思ったり。。。

 

CANON EFレンズ EF28mm F2.8 IS USM 単焦点レンズ EF2828IS
 
こちらは同じ日に発売される予定の28mm。これはどちらかというとAPS-C用のレンズとにらんでいる。35mm換算で42mmになるんで、ポートレート系にはいいサイズ。

 

相変わらず作例がないのがこのブログのダメなところ。いや。だってめんどくさいし。以下、人が撮った作例を貼っておきます。

 


 
F Stopperさんのレビュー。好意的です。1分半からの70mm側のテストがすっげーっす。僕はこれみて買うの決めました。タムロンにはAPS-C用の似たようなレンズがあるんだが、VCはそうとう優秀だと感じたが解像感で相当不満だったそう。特に写真では使い物にならんかったんで動画でしか使ってたなかったと。んでこのレンズはどうか、、というテストが2分半から。比較対象としてキヤノンの24-70のI型を引っ張りだしてきている。結論をいうと、F値が5.6まではタムロンは全然ダメ。特に周辺減光が酷い。が、F5.6からタムロンのほうが周辺が突然シャープになる。びっくりした、と。中央はずっとキヤノンの勝ちだけど、周辺はタムロンが絞れば勝ち、、ということらしい。

Tamron 24-70mm 2.8 VC lens review (Canon)




お次のこちらはキヤノンの24-70 I型と動画で比較テストしてます。画質というよりスタビライザーのテスト。すっげー効いてるのが分かります。1分50秒からテストが始まります。3分頃のパンのテストに特に注目ください。カメラを動かしても余計な「補正」がかからないのがいい。3分半くらいからスチールのテストです。シャッタースピードを思いっきり下げても手ぶれが防げてるのが分かります。

24-70mm f2.8 Showdown! - VC & hand holding

 



コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



« なぜブライダ... こんなフォロ... »
 
コメント
 
 
 
お待ちしておりました (muu)
2012-05-19 23:19:00
レビューお待ちしておりました!なかなかヨサゲですね。
自分も今日お店のを外に持ち出してテストさせてもらいました。3RD EYEさんみたいに動きステディショットなんていう高みは求めてなかったですが、フィクスのステディさはなかなかっすよね。
でも、持ち帰った店の袋の中身はソニーの(強力ステディ)コンデジなんですけどねw
 
 
 
おおさっそく! (3RD EYE(管理人))
2012-05-19 23:33:53
muuさん

フィックスは結構いけますよねえ。ワイド側はほんと三脚なしでもええかもと思いました。

テレ側も姿勢さえきちんとすればまあまあフィックスで7~8秒くらいならいけるぞ!と。

ステディはちょっとさすがに無理でしたねえ。NX30のプロモビデオではやってましたけどアレはホントなんかなあ。。
 
 
 
参考になりました (山田です)
2012-07-14 11:48:32
大変参考になりました・・ありがとう御座います。
 
 
 
そんな、、、 (3RD EYE(管理人))
2012-07-14 23:33:43
山田ですさん

大したこと書いてないんで恐縮です。。正直、いいレンズだと思いますよ。LのII型、また発売延期になりましたし。。

 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 
 
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。