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街角の映像制作下請け零細業者のブログ




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映像ディレクターを名乗る人はこの世に星の数ほどいるだろうし、僕のような弱小フリーランス・ディレクターの代わりになれる人は掃いて捨てるほどいるに違いない。よく「どうやったらディレクターになれるの?」と聞かれるが、いや誰でもなれるよ、と答える。制作会社ならどこでも入れるし、数年の虐待(?)と安月給長時間労働を我慢すれば、もうディレクターだ。問題はディレクターとして続けられるかどうかだ。そのためには自分の売りを作らなければならない。

僕自身が他の映像ディレクターに会うことは少ない。当然だ。1つのプロジェクトに映像ディレクターは1人しか必要ないから。だから他の皆さんが何を自分の売りに活躍されているかはよく分からない。

僕の場合、大まかに2種類の仕事がある。「CGもの」と「ロケもの」だ。「CGもの」とは3DCGソフトとアフターエフェクツで作るモーショングラフィック主体の作品で、「ロケもの」とは撮影素材を中心に編集して仕上げる作品だ。その「ロケもの」にも2つある。ドラマやCFのように役者や照明を入れて大掛かりに撮影する作品と、僕1人がハンディカメラで追いかけるドキュメンタリータイプの作品だ。前者と後者では、台本や絵コンテがあらかじめあるかないかが大きな差となる。

だから都合3タイプの仕事を請けている。この3タイプにはけっこうな違いがあって、まったく別のノウハウが必要だと僕自身感じている。それぞれの分野で天才的な仕事をされるその道の超一流がいるが、同時に3つともできる人はそんなにいないのではないかと思う。

僕の売りとしてはその3つともできること。3つとも僕自身の辛口評価は「それなり」で、その道の超一流には敵わないと思う(常に勝ちたいと思ってるけど)。でも3つともできるおかげで仕事の幅は広がるし、コストの削減ができるし、小回りがきいて突発的な対応がしやすく、クライアントには重宝してもらえる。例えばドキュメンタリーものに3DCGは必要ないけれど、もし必要になった場合でも予算をかけることなくサクっと作れるってのは大きな強みだ。プロデューサーにとっても別の業者を手配しなくて済むから楽だし。

こうなったのはたまたまでもある。なんでもかんでも仕事を請けているうちに必要があってできるようになった、という感じ。書いてるうちにそういうディレクターは多い気がしてきた。だからひょっとしたら僕のように3つとも出来るディレクターは実はたくさんいるのかもしれない。でも今となってはこれが僕の売りだから、今後も他の人たちに負けないように精進していこうと思う。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
すごい・・・ (パーシー)
2013-09-09 01:51:21
改めて色んな記事を読ませて頂いていますが
CGもできるなんてホント凄いです。

3つともできるってホントに強みなんだろうなって感じます。

「必要があってできるようになった」と言いますが
自分だったらできない気がします・・
 
 
 
いま、、 (3RD EYE(管理人))
2013-09-09 10:47:55
パーシーさん

どもです!いまこの頃とまた時代が変ってきていて、そうとう参入障壁が高かった3DCGも、Adobeのソフトに無償でついてくるようになったんで、多面的にできる映像制作者は増えてきてると思いますよ。

あとは、VFXの重要性がかなり上がってきていて、僕自身、実写ものでもどんどんVFXを入れてます。

そういう意味では本文に挙げた3つのカテゴリーは徐々にあいまいになってきているという気がします。

がんばりましょ~~

あと三脚ですが、三脚は15年は使えるし映像の質に直結するんで高いの買っても損はないですよ~
 
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