3RD EYE STUDiOS
街角の映像制作下請け零細業者のブログ





The fact that there is even a debate at this point whether or not it’s a professional NLE is completely absurd. I don’t need anyone else to tell me that what I’m doing is “professional” anymore.

3万円のソフトがプロ仕様のソフトなのかどうなのかという議論をいまどきするのはバカバカしすぎる。誰かにオレがやってる仕事が「プロの仕事だ」と教えてもらう必要などない。

 

FCP X in Bulgaria: A New Definition of “Professional”

 




プロの仕事とは道具の価格なのか?

いや、僕はMacユーザーでもないしFCPXを使ったこともないし、語る資格は全くないのだが、この話はすごく面白かった。FCPX。。登場したときいろんな編集マンたちが「なぜこんなに変える必要があるんだ?」と怒りのコメントをしていたFCPX。でも実はそんなすごいソフトなのか。ちょっと考えてしまう。

実はFCP7がいったんディスコンになりFCPXに更新されてから、僕がFCP7を使っている編集スタジオさんに行ったとき必ず聞いていた質問。「今後どうするんですか?」。

ほとんどはFCP7をがんばって使い続けてらっしゃるのだが、Adobe Premiereに乗り換えたという話もよく聞いた。それだけFCPXはプロが使うソフトじゃない、とみなされている、、という印象だ。

が、、、、、

100億円のプロジェクトですよ100億円。100万のソフトをエディターの人数分ライセンス購入したとしても微々たるもんじゃんという疑問が猛烈に沸くのだが、3万円のソフトで編集しちゃうのだ。しかもどうもiMacらしい。今のところあくまで憶測でしかないのだが、その映画は今年公開予定のウィル・スミスの「Focus」という作品とのこと。

詳しくはこちらのDigital Cinema Societyのセミナーを見て欲しい。このセミナーでは映画名は伏せているが、、、

4K FCP-X Desktop Editing
presented by Neil Smith of Hollywood DI and LumaForge
 (Vimeo)

 

映画が公開するころには、この話もパブリックになるのだろうか。それにしても、3万円のFCPX、数万円のiMac、激安のSeikiのUHDテレビ、、、、で、100億円の映画ですか。。。

 


重なった条件

あちこちからのいろんな情報を箇条書きでまとめると。。 

  1. 予算100億だろうがプロデューサーとは1ペニーでも節約したがるもの
  2. 監督がFCPXを使い慣れていた
  3. 監督は「ストーリーを伝えること」が重要で、使うソフトが何かはどうでもいいというスタンス
  4. 9種類のカメラ(Epic, Scarlet, Alexa, Blackmagic, EX3, 5D, 7D, GoPro, iPhone)
  5. ありとあらゆる解像度、コーデックが混在
  6. 6人のエディターが関わった
  7. エディターに「使ったことがない編集ソフト」の使い方を教えなければならない
  8. 時間は2週間しかない
 
この(わけのわからない)条件にあてはまるのはFCPXしかなく、そしてFCPXはすばらしい仕事をしてくれたのだという。
 
最初にこの記事がUPされたのは昨年9月で、コメント欄には「FCPXをハリウッドのブロックバスターで!?んなあほな」という意見が散見される。なぜにFCPX?と。
 
でもこうやって実際にプロ中のプロたちに使われている事例が積み重なるうちに、FCPXはプロ用じゃない、とか、○○はプロが使うツールじゃない、とかいう話は無価値になっていくのだろう。
 
僕もこのブログでよく書いたなあ。。「民生なんて」って言葉。。。
 

 
ツールではなく人
 
このニュースに接して改めて思う。やっぱりほんと「何を使うか」「どの道具に習熟しているか」っていうことはもはやまったくもって的外れなんだな、と。どんな技術職であろうとも「何を表現できるのか(使う道具はなんであれ)」ということこそが問われるのだろう。「何何使えます!」ってポートフォリオに書くのは意味がなくなってきている。
 
重要なのは人。道具ではない。どのカメラがきれいか論争なんて、、、ねえ?
 
といいつついつまでもVegasに固執している僕ですが、、、ちなみに上記記事のコメント欄にもこんなアホコメントがあってちょっと安心(笑
 
Vegas Pro is still the best NLE out there, and not having to deal with Mac Os idiosyncrasies is fabulous. This industry is corrupted with the idea of a pretty computer is better. Install Windows 7 on your pretty computer and Vegas Pro and only then you will know what you've missed. A flying rocket.

※追記(2014.1.23)
読み返して、ちょっと「3万円」を強調しすぎたと反省。いまどきNLEなんて10万円以上のものはないので、価格だけでいうとFCPXが異常に安いということはない。ここで強調されるべきはFCPXがプロ用のツールではない、とみなされていたのが、100億円のプロジェクトで使われている、という事実です。ただ、DCSのセミナーのビデオでは「3万円のソフトで100億円の映画を編集」ということをわりとネタ的に話してらっしゃいますが。




※追記(2014.3.4)
 
アップル公式サイトに事例の一つとしてFocusが出てました。
 
 
すごいなーーiPadでデイリー管理かーー。
 
 
残念ながら映画の評判はすこぶる悪い。。興行収入も1位だけどウィル・スミス映画としては良くないらしい。
 
 
しかもこのDailymailの記事には予算5000万ドルって書いてるな~~~


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
7703 (kei)
2014-01-23 00:27:50
ミックスメディアを扱うならFCPXは良さそうですね。まあカット編集だけならどんなソフトを使っても不思議じゃないですが、グレーディングや合成もFCPXってわけじゃないすよね。
 
 
 
それがですね、、、 (3RD EYE(管理人))
2014-01-23 00:50:33
keiさん

上記記事をもう少し詳しく解説しますと、、

一緒に仕事をしたエディターはPremiereに習熟されていてFCPXは触ったことがなかった。彼女は3日以内にFCPXを「スタジオレベルで使う」くらいに使い方を覚え7日分のフッテージの編集、音声のシンク、グレーディング、Magnetic Timeline(←僕は意味が分かりませんが、、)をしていた、、、

のだそうです。

FCPXの利点として、速さと簡単さを一番強調されてるように思いました。

Focusがどんな映画か分かりませんが、ここでのこの話の主題は

・編集のスピード
・多様な素材をダイレクト編集
・使い方知らないエディター
・情報共有

だと思います。

あとはサンダーボルトのハードウェアのスピード。。。

Focusってのはラブコメらしいですけど、ウィルスミスの100億円映画なんで当然VFX満載でしょうが、もちろんその話はここではされてませんです。

 
 
 
マグネティックタイムライン (59)
2014-01-24 00:58:35
Magnetic TimelineはFCPXで使われる新しい概念(でも単純)です。

Apple - Final Cut Pro X - マグネティックタイムライン - YouTube http://www.youtube.com/watch?v=FlUbArwcqgA

これみればすぐ分かると思います!
 
 
 
見ました! (3RD EYE(管理人))
2014-01-24 01:32:39
59さん

おおなるほど。ちょっとVegasに似たところがあるなあ。After Effectsのプリコンプ的な要素もありますね。

レイヤーがひとつだったらこういう自動でやってくれるの便利なんですけどねーー。。複雑になってくると、なかなか単純にこの機能があるといつも便利、、ともいかなさそうなのが予想できますが、、、知らない間に思わぬことをやってしまってたりとか、、、

でも慣れれば使い勝手よさそう!!
 
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