3RD EYE STUDiOS
街角の映像制作下請け零細業者のブログ





ここ1~2年、急激に増えてきたHDR対応テレビ。4K/UHDの普及とともに各社新機種はHDR対応をうたい、価格設定も高めに、さも良いものかのように宣伝されている。スペックはどんどん高く、nitというこれまで聞いたこともないような単位が現れ、1000nitだ2000ニトだと、かまびすしい。ああ、ぼくもHDRでうちのAV機器を揃えたいなあ、、なんてなんとなく考えていて、UHDブルーレイやXBOX ONEを買ってみたりしていたが、先週その脳天をガツンとやられた。「HDRなんて必要ない」という衝撃のメッセージが、なんと僕が師匠と勝手に仰ぐカラーグレーディングのスペシャリストのブログエントリに上がったのだ。「HDRなんて全く必要ない。むしろ映像体験を損なう可能性がある」。。衝撃でした。

 


HDRとは何か?

この稿をご覧になる方でHDRを知らない人がいるとは思えないが念のために説明すると、High Dynamic Rangeの略称で、その名の通り「高いコントラストを実現したディスプレイ」のことを総称する。特に1年半前の2016年のCESでULTRA HD PREMIUMなる規格が策定されその対応テレビが発表されると、今年のCESは「HDR元年」といわれ圧倒的にHDRテレビが増えた。

ひとくちにHDR対応といってもいろんな規格が乱立し、スタンダードなHDR10、ドルビー社のDolby Vision、NHKとBBCが共同開発したHybrid Log-Gamma、TechnicolorとLGが提唱するAdvanced HDR、そして先日アマゾンとサムスンが発表したHDR10+、と全部で5つある。

ちょうど1年前にこんなエントリを書いてたのだが、それからいくつも規格が出たらしい。

Ultra HD Premiumってなんやねん?~REC.2020とHDRと

現在市場に出回っているHDRテレビはほとんどがHDR10対応で、新しいものだとDolby Visionにも対応したり、サムスンの今年発売のテレビだとHDR10+にすでに対応しているそうな。

違いは、、、、、どこかのAV専門誌の専門家に任せます。

 


Stu Maschwitzさん

さて、そんな状況にめちゃくちゃ辛口のことを書かれたのがProlostのStu Maschwitzさん。映像業界に関係ない人にとっては「いったい誰やねん?」ってなるだろうが、僕にとっては師匠と勝手に思っている人である。

5D Mark IIで撮り始めたときStuさんのブログをむさぼるように読みいろんなセッティングを学んだりしたし、カラーグレーディングの勉強を始めたとき、ハリウッドではやりの「オレンジ&ティール」を教えてもらったのもStuさんから。

僕が何回も何回も見たチュートリアルはこれ。もう8年も前のチュートリアルだけどいまだに勉強になる。

 

 

あのRed Giant社のMagic Bullet ColoristaやLooksなどのカラー・グレーディング・ツールのクリエイティブ・ディレクター、というと、きっとどういう人かわかる人も多いんじゃないだろうか。

 


Stuさんの苦言

そんなStuさんが書かれたブログ記事がこちら。

On HDR Displays and Grading

もう目から鱗とはこのことですよ。マーケティングにモロにやられてた僕の目を覚ましてくれた。

この強烈な一言。

 

 

「また一つ、オレたちのテレビの絵を、何もかもムチャクチャで、クソみたいにしてくれる規格が出た。HDRこそ『制作者たちが意図する絵をそのまま見たい』という消費者の願いに終止符を打ってくれる方式だ。」

 

うはヒドイ(笑

 


HDRは映像を破壊する

彼の論点はこうだ。例に挙がってるいるのは、撮影監督の神様、ロジャー・ディーキンス。12回もアカデミー賞にノミネートされている巨匠中の巨匠。

 

 

美しい。。。。ああ美しい。

コーエン兄弟作品のほとんどすべてを撮影監督されているのでご覧になったことがあるはず。こんどのブレードランナー2049もロジャー・ディーキンス撮影なんですよねーー超絶楽しみ。

で、Stuさんはディーキンス撮影作品の近作であるSicarioのワンシーンを例に挙げて解説されている。明るい窓を背にしたエミリー・ブラントのショット。背景の窓は明るさを抑え、美しくロールオフされている。このことにより、逆光であるにもかかわらずエミリー・ブラントの表情がしっかりと見えて、シーンを引き立てている。

もしこの絵を、「明るいをより明るい、暗さをより暗く」HDR化したらどうなるか。窓外の光がまぶしすぎてしまい、人間の目にはエミリー・ブラントの表情が見えなくなってしまう。

まさにHDRが芸術を殺す

SicarioはHDRどころかHD規格のダイナミックレンジすらフルで使っておらず、HDRで見せる必要が全くない。むしろ間違ったHDR化のされかたをしてしまうとロジャー・ディーキンスが創造した芸術を損なってしまう可能性すらあるのだ。

 


それに対する反論

このStuさんの問いかけに対し、議論は紛糾。Stuさんが追記し、論点を整理された。

 

1)ハイコントラストの映像が嫌い

まずは好みの問題。ロジャー・ディーキンスを筆頭に、ローコントラストの絵作りがされている映画は多い。そんな映画の絵が好みの人にとってはハイコントラストは気持ち悪くて見てられないだろうし、必要ない。

そんな技術がいるか?というそもそも議論。もちろんハイコントラストな絵が好きな人はどうぞ、という話だ。

実はこれ非常に重要で、ぼくのような人間がロジャー・ディーキンスに憧れてハイライトをロールオフさせてローコントラストの絵作りを頑張ってしても、「ハイ直して」と言われるに決まってるのである。まあそもそも「下手くそ過ぎてただの背伸びで全く背が届いてないことを指摘されているだけ」という話もあるんだが、「空は青く、緑は鮮やかに緑で、黒髪はしっかり黒で、明るい窓はまぶしい明るさに」が好まれることが多いのも事実。

もうこれは仕方がない。僕がいつも言ってるんだが、「キヤノンのカメラのスタンダードカラープロファイルで撮った絵が最も好まれる」。もうこれは仕方がないんだ。。。

 

2)HDRテレビはより正確な色表示ができる可能性がある

もう一つの論点はHDRディスプレイになることによって、色の正確性が担保される可能性がある、ということ。Sicarioの例でいうと、HDR化とは、ハイコントラストに変換されることを意味せず、よりロジャー・ディーキンスの意図した絵に近づくだろう、という意見だ。

これに対しStuさんはかなり懐疑的だ。

なぜなら、マーケティングとはそういうことではないからだ。「HDRテレビです!ハイコントラストです!明るいはもっと明るく!!ほら!きれいでしょ!!」って売っているテレビで、メーカーが、ハイライトが明るくない映像を見せようと思うだろうか?

現にフルHDのテレビは絶望的で、色はムチャクチャ。各社鮮やかさを売りにして元の絵を台無しにしている。HDRはそれに拍車をかけるだろうというのがStuさんが予想する未来。

 


ロジャー・ディーキンスはどう考えているか?

Stuさんのブログ記事の最後に、まさにロジャー・ディーキンスがそのことに答えているQ&Aを紹介されている。すばらしい。

Sicario: Grading for HDR


(メーカーがこれだけHDR、HDRと宣伝しながら普通のバージョンと同じ絵を作ってるってこと?ということに答えて)

I'm not sure if they are coming up with the same picture. HDR is a case in point. If we had not done a separate timing pass for 'Sicario', the HDR version would have been like watching a completely different film. If you create a balance of light and dark on set you expect that balance to be maintained throughout the process. I personally resent being told my work looks 'better' with brighter whites and more saturation.

「同じ絵」を作ってくれるかどうかは私は自信がないね。HDRはまさにそうだ。Sicarioに関してHDRバージョンを作るときに、HDR用のグレーディングをすることができなかったら、まったく違う映画を見ることになっていただろうと思う。撮影現場で明暗のバランスを作ったら、それがプロセスの最後まで維持されることを期待する。もし誰かに「もっと彩度を上げてもっと明るい部分を明るくしたほうが良くなるよ」と直されたら、私は憤るだろう。


(もし『もっとハイライトを明るく』といいつつ明るさを抑えた絵を作ってたらHDRって意味があるんですか?という質問に答えて)

Yes, I wonder what the point is. It definitely seems like it needs a new grade. The problem is that a silhouette that has some detail becomes so bright in the background that it is impossible for the eye to read the detail in the 'original' image. 

そう、HDRの意味ってなんだろう?と思う。確実にHDR専用の新しいグレーディングは必要だよ。問題は、ディテールが見えるシルエットの背景が明るくなったときに、たとえディテールが残ってたとしても、もう人間の目にはその「元の絵のディテールは見えなくなってしまう」という点だ。



さてHDRは必要なのだろうか?

今回の記事はStuさんのブログ記事をほとんどなぞるだけになってしまって、非常に申し訳ない(Stuさんに)。何より僕自身がHDRのディスプレイを体験したことがなく、なんとも意見の書きようがない、という情けない事態。

実はSicarioはまさに1年前くらいにUHDブルーレイを買って、ずっと見ずに置いてある作品だ。映画館行けよって話なんだけど、映画館に映画見に行くって超贅沢なんですよ。。。



早く見たいがHDRテレビたけーよ、、、

 

たぶん、、、なんですが、、、マイケル・ベイ映画とかはHDRディスプレイと親和性が高いと思う。あのド派手でカラフルで彩度ギラギラしている絵作りにはピッタリじゃないかと。あとは「HDRのHDRのためのソフト化」だけはやめてください、という話なのかと。

ぼく個人的には、テレビを外に出して太陽光の下で映像見たい人でない限り、HDRディスプレイって要らないんじゃないかな、という気がしてきた。つまりロケ用のモニタということです、ハイ。

 



コメント ( 19 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
あれ?てっっきり。。。 (ragi)
2017-05-04 02:32:37
HDRって、てっきり明るく飛んだ所にも黒くつぶれた中にもディテールが見える映像だと思ってました。
昨年のInterBEEで見たHDRモニターを見てそう思ったんですが、、、上記の解説だと単なるドンシャリな映像って事なんですかね、、うーむ、、、。

写真の仕事でコントラストが強い写真を撮る時に、シャドー部もハイライトから「はんなり」と表情が見える感じでって言う「はんなり」がHDRなのかなと思ってましたが、写真のHDRとは考え方が違うんですかね?
 
 
 
たぶん (3RD EYE(管理人))
2017-05-04 08:10:17
ragiさん

どもです!

SDR(スタンダードダイナミックレンジ)とHDRは、まったく違うものだと思います。HDR対応のUHDブルーレイを何枚か買いましたが、それをXBOXに入れて普通のHDRに対応していないモニタに映したらぶっ飛びで表示されてしまいました。

ロジャー・ディーキンスが言ってる、「HDRにはHDR用のグレーディングが必要」の部分が、やはりやったことがないと全然わからないです。。。

ragiさんがおっしゃってる「はんなり」ってたぶん撮影時のHDRのことなのかなあ。

ディスプレイがnitとかわけのわからない数字を使うからよくわからなくなるんですよね。同じ数字を使ってほしい。

やっぱ今年はHDR対応のテレビ買うかあ~~~ 年末みんなで一緒に研究しましょう!!(たぶん)
 
 
 
HDR賛成派 (笑) (ふじのん)
2017-05-05 08:54:57
HDRって例えると15KHzまでしか出なかったオーディオが20KHzまで出るようになるって感じじゃないでしょうか?
なのでわざわざ高域が出るからって無理やり高音の出る楽器持って来るみたいなことやらないでしょ^_^;
極端に言えば全体に高音にピッチシフトさせるといった荒業(;一_一)

なのでHDRは明るい部分が延長されているだけなのでいざとなれば眩しいくらいの輝度も表現できますよと認識してます。
暗い映像を作れば暗いまま表示されるのがHDRテレビかと。

ただ、昔の4:3から16:9への転換期のようにワイドテレビを売りたいがために横長に伸ばすといったメーカー側の無茶振り。
あんなことがHDRにも起こりそうな気もしなくもないです。それを懸念されているのではないですかね。
とりあえずオートにしておくと暗い映像もハイライト基準に眩しく表示される的な・・・
 
 
 
基本的にはそういうことかと (3RD EYE(管理人))
2017-05-05 11:19:14
ふじのんさん

どもです!おっしゃるとおりHDRは要は上位互換なのですよね。


ですがFHDでムチャクチャになったみたいに、メーカーやスタジオ主導で物事が進んじゃって、しかも絵作りに理解がないままHDR化が進むと、おっしゃるような「明るさを伸長してしまう」危険性もあるんじゃないかな~ テレビが映像美を破壊するっていう。

もちろんすべてのコンシューマーテレビにマスモニなみの正確性は求められないのでしょうが、「もっとHDRの魅力を伝えたい」と追求するあまりに、明るいものをより明るく表示しちゃうことはあり得るかなあと思います。

現にロジャー・ディーキンスが、HDR用のグレーディングをしなければ、違う映画になってたかもしれない、って言ってますし。


僕は液晶テレビが嫌いでパイオニアのKUROを買いましたが、最近のUHDテレビも、たまに家電店で見るとあまりにギラギラしてて目が疲れちゃって買う気がおこらないです。ちなみにHDRは家電店でもまだ見たことがありません。。

ずっと有機ELテレビを待っていて、今度のLGの最新型はめっちゃ期待してます。超高いケド、、、
 
 
 
Unknown (Unknown)
2017-05-06 02:07:20
で、あなたはHDRの画像を見たいんですか?と

撮影監督の意図する映像を見てどう思うか、いい、悪い、好き、嫌い、どう思うかそれは個人個人の映像に対する感性のだと思うのですが。
自分の持っているモニターで好き勝手にHDR映像をコントロールするするってどうなんでしょう。自分で撮影した映像をモニターで見て満足するだけでの映像マニアで終わりですね。多分
 
 
 
HDRに対する理解を深めたいです (3RD EYE(管理人))
2017-05-06 11:54:08
Unknownさん

コメントありがとうございます。

自分はHDRに対してほとんど知識がありません。いろいろ漠然としたイメージを抱いているだけです。だからこそちゃんと自分の目で見ないとと思い、XBOXやUHDブルーレイを買ってその準備しています。

今回の話は、「HDRがなんのためにあるのか」、という問題提起なのかなと思います。単にメーカーがもっともっとテレビを売りたいための技術になってないか?という疑問です。売る側の論理だけになっていて、作り手側に無駄な負担を強いたり、本来意図していない表示をして違う映画に勝手に変換していないか?

僕は徐々にHDR=ハイダイナミックレンジ、という名前が悪い気がしてきてます。僕自身ハイダイナミックレンジがいいもんだと単純に誤解していましたし。

HDRをみたいですか?という質問に対して、今は僕は「もし撮影監督の意図と違う絵」なのであれば見たいとは思いません。Sicarioはロジャー・ディーキンスが時間をかけてHDR版を作ったそうなのでぜひ見たいです。

> 個人個人の映像に対する感性

当然ですね。僕はロジャー・ディーキンス映画(あえてそういう言い方をしますが、、)は美しいと思いますし、ルベツキ映画というだけで見たい!という気になります。

しかしその思いを他の人に押し付けようとは思いません。そりゃあそうですよね。嫌いなひともいるでしょう。


この稿の目的はHDRという新しい規格や技術の評判を落すことではありません。ただ、僕個人的に手放しでよいものだと漠然と思っていたものが、そうではなくきちんとした対応をしないともしかしたらとんでもない絵になってしまうかもしれない、と知ったことを書いたのでした。
 
 
 
風景動画でHDR学習 (akira)
2017-05-07 20:25:28
昨年、HDRをシネマ動画系から学習していたため、ある意味「ルックと勘違い」してしまい上手く認識できませんでした。
なので、今年から発想を変えて風景映像をLogカメラで撮影し、DaVinci→DeckLink→SonyX8300Dで学習しています。
風景映像なので目で観たままのレンジをそのまま編集確認することで、HDRの認識や学習をしています。
結構、それなりに手応えはつかんでいるつもりです。
 
 
 
すごい (3RD EYE(管理人))
2017-05-08 02:04:12
akiraさん

それはすごい。早い!

Davinciのことは全く分かりませんが、HDRというかBT.2020の設定にされるということですよね?

やっぱりSDRとは全然違いますか?

HDRでグレーディングして、いったいどのフォーマットで出せばいいのか僕には皆目見当がつきませんが、やってみたいなあ。うらやましい。

HDRコンテンツってどうやって作ればいいのだ?と今さら急いで検索したらソニーのサイトに行きつきました。

http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdr/index02.html

するとまたST.2084という聞いたことのない数字が、、、、、

うむむむむ、、、、いちどなんでもいいからやってみないとですね。負けずにやってみます!(HDRディスを買わねば。。)
 
 
 
お久しぶりです (国語苦手)
2017-05-08 09:06:23
うちの近所のヤマダでは58インチのDX950が税込約30万円で売っていました。新品在庫があるならいいなと思いましたが家族に反対されて、60インチのDX850を買いました。DX950はリビングでは、写りこみがすごいので。

プレーヤーはUB900を買うことができました。家族にばれないように隠蔽ラックに設置しようと思っています。ソフトはとりあえずLA LA LANDのUHDBDを個人輸入しました。これで母が映画館通いすることがなくなればいいのですが。テレビとプレーヤー合計で税込32万円でした。地方でこの価格なら東京では、もっと安くできそうです。

HDRについて勉強しないといけないと思っては、いるのですが自分の脳ミソでは、理解できそうにありません。PQって何状態です。新しい規格ができるたびに混乱していてMGVCの時も意味あるのかと思っていました。さっさとわかりやすくHDRの規格が固まってくれたらうれしいです。
 
 
 
ほんとうに (3RD EYE(管理人))
2017-05-08 10:18:40
国語苦手さん

困りますよね。。PQカーブとか言われてもにわかには理解できません。まあこれをほんとに理解できる人はそんなにいないのではないかと想像します。

ちょうど昨晩見つけた資料ですが、

http://www.soumu.go.jp/main_content/000390126.pdf

さっぱり分かりません。

> 隠蔽ラック

www

新しいAV機器やカメラを買うとき、家族の同意が最も高い障壁!!(笑

僕の場合はいくつも障壁があって、

1)もう手に入らないのでプラズマディスプレイを手放したくない。
2)個人利用ではいまので十分で買い替える理由がない。
3)そこまでUHDやHDRに価値を見出せない
4)HDRって、S3Dみたいに死なないか?という疑問
5)まだ十分使えるテレビをゴミとして出すのは自分のポリシーに反する。
6)映画以外にそんな高いディスプレイを映すコンテンツがないし、そもそもUHDブルーレイも4枚しか持ってない。
7)テレビ見ない。見る時間ない。
8)そもそもメンドクサイ。

などなどで、まだいっかーーーと思っちゃうんですよね。。。
 
 
 
HDR参考資料 (akira)
2017-05-08 20:36:17
ソニーWebサイトの「What's HDR?」は、現時点でとても参考となる資料で私もとても拝見してました。
また、2015年の電波産業会の資料も拝見した記憶があります。

もう一つ、実際にHDRをDaVinciソフトで制作するときのポイントをまとめたPDF資料があります。

http://bit.ly/2qSgz2J

DaVinciは、先月有償Studio版が大幅に値下げしました。
HDRや4KするならDaVinciがベストと感じてます!苦笑
 
 
 
なるほど!! (3RD EYE(管理人))
2017-05-09 11:01:55
akiraさん

資料ありがとうございます!!

やはり違うカラースペースになるので、SDRとHDRでは全カット、グレーディングをやり直さないといけないのですね(当然か)。

そして出力カラースペースも、本文に書いた表示方式に合わせた出力をしないといけない(PQカーブかHLGか)、ということか。。

これ将来的に、「SDR版とHDR版と両方納品してください」ってなったとき、HDRで作ってSDRにダウンコンバートにするってワークフローになるのかなあ。。。


そういえば昨日発表されたソニーの有機ELのテレビですが、

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1057989.html

「「HDR 10」に加え、4K放送で採用される「Hybrid Log Gamma(HLG)」にも対応。またDolby Visionにも今後のアップデートで対応予定。」

と書いてありますが、放送はHLGでブルーレイはHDR10ということですか。。。これは1つのグレーディングで出力時に変えればいいってことなのですかねえ。。。


フォーマットの乱立っていやですよねえ、、ったく。


関係ないですが、このテレビはまっすぐ立たないからありえないな。。
 
 
 
一貫性がある (「出」の字で寝てみた)
2017-05-11 23:02:53
 3RD EYEさん。

 キツい・クラい・カサバる・高額。合わせて4K(違)

 失礼しました。

 一貫性がある。ここの所ず~~~~っと、大手メーカーの製品の在り方が3RD EYEさんが理想とするそれとかけ離れて残念至極、という記事に見えます。共感や理解し易い部分が多い現場の声です。

 HDRのサンプルを幾つも見ましたが、温度湿度が低く、人の表情をじっくり見せてくれないのでモデルの抜群の美しさも上っ面だけに感じる。HDRは高温多湿が苦手?「ヴィデオカメラで撮るんだから当然」という意味でなくて。
 確かにマイケル・ベイ作品のミーガン・フォックスやリヴ・タイラーなら映えるでしょう。しかし瞳孔と光彩の色が明確に異なる西洋人には良くても、東洋人、日本人にはどうかな?など、決定的に高水準なコンテンツの少なさに加え使いこなせる人材の不在も透けて見えるようでした。みんながカブレる『セブン』級のお手本が現れない限り普及は難しそう。

 ディーキンスの映像すごいすごい。空間の異様さは監督のセンスも影響するのでディーキンス節とは違うと思いますが、パッと見のクッキリハッキリさではなく膨大な中間色を盛り込もうとしている点はフィルム撮影も知っている人ゆえと思います。『ブレードランナー』が楽しみになるのは同感で、ドゥニ・ヴィルヌーヴの才能もかなり異常とは思いますが、何と言っても現場で葉巻をスパスパやりながらスモークを自前でやるというリドリー・スコットの元ネタをディーキンスがどう料理するか。ですよね?
 クルーゾー監督の『悪魔のような女』やキューブリック作品によくある気持ち悪いくらいの左右対称もみられます。『スカイフォール』の夜間ネオンサインを背景に乱闘する場面なんてメチャメチャ格好良かったですけれど、『ゴッドファーザー』PartI/IIのゴードン・ウィリスという鬼のような撮影監督が現像所殺しの撮影をやって、眩しい背景に影絵で浮かべて顔の表情が判らない恐ろしさを出していました。
 現代の巨匠は過去名匠の作品を浴びるように見て研究しているもの。再確認しました。
 
 
 
HDRってなんのためだろうね? (3RD EYE(管理人))
2017-05-12 00:22:22
「出」の字で寝てみたさん

もうロジャー・ディーキンスのそのセリフにすべてが語りつくされてると思います。REC709って確かダイナミックレンジは6ステップだったかと思うのですが、それにも収まりきるレンジで絵作りしてて、それは技術的な制約があるからという理由ではなく、「意味があるからそうしている」、、、んですよね。

なのに「もっとダイナミックレンジが広く表示できるよ!!!だから高いよ!最先端な技術だよ!」って言われても、作り手側は「はあ?」と思うのはほんと当然のリアクションかなと、、、

ディーキンス撮影のコーエン兄弟の映画はすべて美しいですが僕はFARGOが大好きです。あの白の世界。。スカイフォールも見事でしたね。上海のカジノのシーケンスと、最後のスコットランドのシーケンスは、ほんと美しすぎて「これは絵作りのためだけにこのシーケンスつくったやろ!!!」って思ったくらいでした(笑 当然脚本が先なのでそんなわけないんですが。

スカイフォールは特に僕はバルデムの登場シーンが大好きで、あれは衝撃を受けました。カメラはほとんどフィックスで最小限の動きしかないのにこの長回し!

ショーシャンクの屋上でみんなでビール飲むシーケンスとか何回も見ました。

あと、昨日知ったのですが、ディーキンスがJarheadでメンデス監督の仕事を引き受けるのを躊躇した、その理由がアメリカンビューティとロード・トゥ・パーディションで撮影監督をしたコンラッド・ホールの後を引き継ぐのが気が重いと感じた、、という逸話。いやあ、「過去名匠の作品を浴びるように見て研究」ってまさにそうだと思います。ディーキンスはコンラッド・ホールを研究しまくって研究しまくったんだろうと。

高次元過ぎて、、、、orz
 
 
 
もちろん (3RD EYE(管理人))
2017-05-12 00:29:04
「出」の字で寝てみたさん

> 夜間ネオンサインを背景に乱闘する場面

あのシーケンスも超かっこいいです!ガラスに映るんですよね、光とシルエットが。そしてちょうど意味不明のネオンが背景に出てきて。。

007がちょっとサイバーパンクに見える瞬間。かっこよかった。

あれ見ながら「どうやって撮ったんだろう?当然背景のネオンもコントロールしながら撮ってるはずだけどどうやって手配してるんだろう?」ってずっと考えてて集中できませんでした。。
 
 
 
実話 (「出」の字で寝てみた)
2017-05-13 14:52:42
 3RD EYEさん。
 HDRの特徴であるパッと見のクッキリハッキリ感に関し、連想した事があります。

 私は写真を今もフィルムで撮ります。印画紙の段階まで科学的な処理が出来る現像所はほとんど無く仕上がりまで何日も待たされますが、上手く撮影出来た時のグラデーションの豊富さ、特にデジタルが苦手そうな暗部の表現は代え難いと思っています。
 とはいえスキャナとPhotoshopでネガフィルムを読み込む作業はよくやります。パソコンでDVDやBlu-rayも観るので、キャリブレーションソフトで調整したモニターは必須だと思っています。

 家族が観るテレビでも同じようにグラデーションが捨てられないような設定にするのですが、特に父が「暗い」と言ってメーカープリセットに変えてしまうのでした。シャープネスが中庸で情報量が落ちる。明部も暗部も諧調が無くなり、高ホワイトバランスゆえに画面全体が青白い。『千と千尋の神隠し』DVD向きだね、なんて皮肉を呑み込みながら。
 「HDRってもしかして絵に拘りの無い人向け?」と思うのはこんな時。そうでない事を願いますが。


 そうそう。『アメリカン・ビューティー』はコンラッド・ホールの撮影でしたっけ。ソーラ・バーチが一瞬モディリアーニの絵みたいに写されたカットがあります。名撮影監督は映像のヒントを絵画からも得る事がよくあるそうです。ネストール・アルメンドロスは『クレイマー、クレイマー』をデヴィッド・ホックニー風に撮ったとか。
 そのような名匠による映像を1000も2000も勉強したら、私もヴィデオの撮影上達するだろうか。
 
 
 
メーカープリセット (3RD EYE(管理人))
2017-05-14 21:46:31
「出」の字で寝てみたさん

メーカープリセットの、例えば「標準」とかはたいてい酷いですよね。アカも緑もパキっとしてて眩しいです。

日本の家は蛍光灯で明るかったりするので画面も明るくないと見づらいというのはあると思いますが、「この絵がみんな好みなんだろーなー」といつも思います。

ただ、うちのプラズマは反射が酷いので、真剣に見るときは部屋のなかをほぼ真っ暗にしないと見づらいです。

> 『千と千尋の神隠し』DVD向きだね

あ~~赤い問題ありましたねーー(笑 なんであんな色調整が起きちゃったんですかね。。ブルーレイで直ったんでしたっけ??

> HDRってもしかして絵に拘りの無い人向け?

いやでも、「何をもっていいとするのか?」はよくわかりません。

本文の議論に戻りますが、技術力/スペックが上がって、より正確に表示できるようになる、ということであれば大歓迎です。が、技術力/スペックが上がることがその性能を最大限に生かすために音の絵を殺してしまうようではほんと仰る通りになってしまいますよね。。

HDR、すっかり要らない派になってしまったのですが、この商売やってるからには買わないわけにはいかないかなあ、、、などと悶々としております。
 
 
 
Unknown (通りすがり失礼します)
2017-06-22 11:28:06
これまで意図して作った色たちが新規格によってぶっ壊されるのが納得できないのはわかります。ですが映像表現する上でディスプレイが人間の目に近づくことはむしろ歓迎すべきことなのかもしれません。
困るのは、これからの作品。統一規格が普及するまで何を基準にカラグレして良いのやら…。作者はきっと、お願いだからXX規格で観てくれと言いたいでしょう。
そう考えると従来のカラースペースをぶっ壊さないことを意識して作られたのがHLGだから、普及済みのHDテレビなども考えるとHLGが主流になる?のかな。
 
 
 
そうですね。 (3RD EYE(管理人))
2017-06-22 15:02:36
通りすがり失礼しますさん

やはり最も重要な議論としては、上位の性能や規格が「売らんがため」のスペックに陥り、作り手側の意図を無視した色の表示になってしまわないか、というなんですかね。


最近、家電量販店に有機ELを見に行きましたが、「これって制作者が意図した絵なのかなあ」と思いながら見てました。妙に生々しく、映画の雰囲気を損なっているように見えました(X-MENでした)。


このときはHDRかどうかは確認しなかったのでHDRの議論とは関係ありませんが、「うーむ買う気がなくなるなあ」と思わされて逆にちょっと安心しました(笑


> 統一規格が普及するまで

作り手は頭痛いですよね。。UHDブルーレイとテレビ放送で規格が違うのはキツイですよねえ。。同じ映画が放送とブルーレイでどう見えるようになるのか、、、


 
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