tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

sibling 31

2017-02-10 07:56:31 | sibling
団体で運ばれてくる荷物・・・それは皆以外もあった事にルビーが驚いた。
持ち場へ箱や袋ごとに、取り合えずと置いていく。
隙間に食事を作り各自と頼み込んでルビーは他の片付けをした。

夕食の片付けをナツキに頼むと、ルビーはルカの部屋へ入り片付けをした・・・窓を開けて掃除機をかける・・・場所を変えて初めてケイタが覗いていた事を知った。

『ごめんね(笑)聞いてなかった』
『防音だろうな(笑)。それよりスイッチ入れるから廊下から聞いてみ(笑)』
凄いぞと笑うケイタに、笑むとドアを閉め・・・少しして開けたルビーが笑っていた。

『本当に微かな音だったね(笑)。ちょっと緊張してかけてたんだ』
笑って始めるルビーに苦笑いをした。
『明日にすれば?』
『(笑)もう少しだから、大丈夫だよ。おやすみなさい』
『ん(笑)お休み』
きちんとドアを閉めていくケイタに微笑んだルビーは掃除をして、今度はクローゼットを眺めた。

仕事に使う服もあるが、皆よりも多いタケルと同じように服の数は多いルカでもあった。
前と同じようにハンガーで吊るしていくルビーもいた。

それぞれの服はルカのやり方に合わせてかけていた。
端にある棚・・・それぞれの籠・・・手早くするが、そうだと窓を閉めてから埃防止にかけていたモノをベッドから静かに剥がしてドアの近場へ丸め込んだ。

寝れるようにしたルビー・・・またクローゼットの前に戻り片付けを始めた。


『あ、寝ちゃった・・・』
『(笑)寝とけ、明日も早いんだろ? 真夜中だし面倒だし・・・』
『お帰りなさい(笑)』
『 ん・・・疲れた・・・寝ろ』
ホッとしたルビーは深みへ落ちていった。
前と同じだろうルカだと思えた・・・ルビーだった。



驚きながら静かに帰ってきたルカ・・・見つけたバスルームを確認して入り込んだ。
やっと見つけた自分の部屋・・・疲れた体に階段はキツかった。
どんな緩やかな階段でも・・・ヤバいと苦笑いをしながら入り込む・・・

クローゼットにある引き出しへ凭れて眠るルビーに苦笑いをした。
辺りはシャツが散乱し・・・畳みながら寝ていたようだった。
またかと口を引く・・・着替えをすませたルカは、そっと抱き上げて寝かせる・・・

眠そうなルビーの呟き・・・怠そうなルビーの動き・・・頼んだはずがとクローゼットを眺めルビーを眺めた。
起きようとしたルビーを引き止め・・・自分も・・・爆睡だと思え、抱きこんだままで眠りへ入り込んだ。

互いの温かさにホッとしたルカ・・・落ち着くと、寝れると思えた。
ルビーの人肌の温度が心地好く・・・疲れた体が癒やされる気がした。


上二人が居ないと、静かに泣くルビーが気になり泣くなと抱き込んで寝た記憶が甦る。
兄達も落ち着かせ寝かせる為にしていた事は知る。

ホッとしたルビーが眠る・・・小さなお礼の言葉と一緒に・・・自分も役に立つのだと初めて知ったのが、その時だった。

マリーと違う感情に苦笑いをし・・・ホッとしたのも覚えている。
それでも自分の疲れを癒す存在のルビーを何なんだと自分に問う。
小さいならまだしも、今は大人の女性だ・・・不思議と違和感もなく抱き込める自分に苦笑いをした。

ルカに睡魔が襲う・・・穏やかな寝息は自分をも連れ出してくれる心地好さに浸りこんだルカだった。


目覚めたルカ・・・仕事にと飛び起きた・・・時計を眺めると、とうに過ぎていた時間に焦った。
ふらつく・・・ボヤけた視界は歪み何だとベッドに座り込んだが・・・バランスは保てず倒れこんだ。

慌てるルビーの声・・・朦朧とした中で誰かが自分を起こしベッドへ寝かせてくれた。
ルビーが名を呼び、兄だと知った。

『ルカ(笑)、お前は熱を出してる。
あまり無理すんな・・・』
『兄・・・貴?』
『ん(笑)タケルだ。俺が休みで良かったろ。ドアが閉まれば音は低いから(笑)寝とけ』
『ルカ君食べれる?』
『無理・・・』
『じゃ着替えてから寝てね(笑)』

『ごめん・・・』
『いいから(笑)、ほら万歳』
裾を捕まれたルカの よろめき・・・笑ってタケルが手伝う・・・
『タケル君(笑)下も』
『(笑)見たい?』
『見ないから早くタケル君は して下さい!』
『(笑)寝転がす?』

楽し気な会話に笑むルカは、されるがままにジッとしていた。
汗を拭き布団の中へ落ち着く・・・ルビーが出ていったようだった。


『ちゃんと寝てねーだろ(笑)』
『(笑)かな・・・疲れが取れねー』
『だろうな(笑)班長が寝かせろって言ってたらしい』
『ん?』
『ルビーが今朝電話をした時に聞いたんだ(笑)。ルビーが気付いて呼びに来たんだ』
『あールビーは? 大丈夫か?』

『(笑)片付け放ってルカの世話。気にしてないから大丈夫と寝てろ』
『サンキュ・・・』
『疲れてルビーを戻せなかったんだろ(笑)、ま・・・だから早くに気づいたんだろうけだな。
すっげー焦ってたぞ(笑)自分のせいだって』

『カオルにココを頼んだんだよな・・・』
『ちゃんと持ってきてた(笑)、後は自分のが先ってな・・・
その間にルビーが片してただけだ』
『ごめん・・・』
『ルビーに無理なくって言って、好きにさせとけよ』
『ん・・・寝落ちしてたから・・・』

『(笑)不思議と疲れは飛ぶのは知ってる・・・ルビーも違和感なく預けるからな(笑)、錯覚はすんな・・・』
『戸惑う・・・女としてじゃなく・・・妹ってリコに湧く感じでもない。
早瀬さんと笑うルビーに違和感もなくて・・・良かったと思える自分もいる。
全部に考えても・・・どんな存在か分かんねー・・・だけど癒される・・・
どーしたらいい・・・』

『同じか(笑)。兄貴と話した事はあった・・・
ルビーが学生だった頃に・・・それでも抱けば落ち着くルビーにホッと出来る事で流した。
ルカの手に安心して寝てるルビーも知ってる(笑)
俺らはルビーに特殊(笑)、まー互いに利用してるって事で切り替えろ』

『俺らは癒されて(笑)ルビーは安心出来て落ち着く?』
『そうだ(笑)。ヒナタが悩まない程度に遠慮しとけ』
怠さに巻かれたルカが笑う・・・
『熱は下がってない(笑)ルビーに預けとけ』
『ん・・・』
笑むタケルの声が遠ざかる・・・


優しい香りがした・・・気づけばルビーが隣で寝ていた。
ルカは苦笑いしか出なかった・・・そっと髪を撫でたルカの手に気づく。
微笑んだルビーに笑み返した。

『少し下がりました(笑)。食べれる?』
何時ものルカなら食べると知るルビーの言い方・・・それでも聞いてくる彼女に微笑んだ。

食べているルカに、すまなそうに謝るルビーに笑った。
『(笑)大丈夫だから気にすんな。
それより階段がヤバいよな・・・』
『家事もハードになりました(笑)。ジムで鍛えてる感じ?』
『(笑)行った事ねーだろ』
『そうでした(笑)』

笑うルビーに笑み返すルカは、ゆっくりと食べ・・・薬を準備しておくルビーに笑った。
『片付け(笑)、ゆっくりでいいからな。見つけたのから着るし』
『(笑)了解。タケル君とケイタ君にも言われました・・・本当にのんびり (笑)やってるんだけどな・・・』
『俺らの(笑)のんびりと違うからだろ』
そうかと笑うルビーだった。

寝転ぶルカを眺め・・・自分の額を指差して笑った・・・
『ココ・・・(笑)貼る?』
『嫌いなの知ってるだろ(笑)』
『そうだけど、いつもより高いから冷えて気持ち良く寝れるかなーって思って(笑)』
『それでも(笑)』
『いらないんだ(笑)』
笑って布団を直すルビーに笑み返すルカ・・・

『すこーし寝たら着替えよ(笑)』
『寝てるからいい(笑)下がってたら風呂に入るさ』
『ん?動けるの?』
『 ・・・・』
『だよねー(笑)取り合えず寝てね』
『サンキュ(笑)』
『(笑)いいえ』
柔らかな笑みで出ていくルビーに苦笑いをした。


着替えをされた自分・・・怠さは構わずにいた。
多少の力は入るがと笑う・・・
『あー誰の手も無理(笑)』
『ん?』
『飲んでるの(笑)私よりよろよろ』
笑うルカに微笑んだルビーもいた。

『拭けた?(笑)サンキュ』
『熱(笑)、維持してどうするの』
『あー動けないのは熱か(笑)』
『まだ薬は(笑)飲めません』
『んー腹もすいてない』
『眠って(笑)』
小さな頷きに笑む・・・

『大丈夫だから・・・』
『(笑)寝る!』
了解と笑み返すルカ・・・そっと触れた額の手に苦笑いをした。
隣に寝そべるルビーに口を引く・・・少しずつかけた布団・・・
優しい寝息に誘われて眠るルカだった。


『 ・・・』
『どした?』
シッと口に手をあてるマリーが苦笑いをした。
帰ってきたタケルが声をかけた・・・一緒にルカの部屋を覗く・・・
そばにあったルカが着ていたモノ・・・

『昼間は片付けと、合間の世話で寝落ちだな(笑)。
気にせず下で飲めば?(笑)ナナも来たぞー』
『 ・・・はーい』
そっとドアを閉めて下へ向かったマリーだった・・・階段を上がるタケルが気づき振り向いた。
静かに下りていくマリーに苦笑いをした。

『(笑)入りこめずか・・・』
『ん?』
下りてきたナツキが呟く。
『(笑)ただいま』
『お帰りなさい(笑)。それより・・・』
あーと言いながら肩を組み、部屋へ戻るタケル・・・

『マリーがルカの部屋を見て(笑)戻ってった』
『あ(笑)着替えを手伝うの忘れた・・・』
『ん?』
『(笑)さっき言ってたんだ。だから大変だろうから手伝うってね。
熱が下がって動けてたらラッキーって(笑)』
言ってたと笑うナツキに微笑んだ。

『大変だが(笑)一人でも出来るんだぞルビーは』
『下・・・』
『うつ伏せに(笑)、それから脱がしてくんだ。ちょっと頑張る男ども(笑)だ。怠さで頑張んだよ』
『 ・・・(笑)』

『それを(笑)した後の二人を見たんだろ。俺らは普通でも(笑)』
『驚いたね(笑)きっと』
『お前もされるぞ(笑)熱は出すな』
ハハハと笑うナツキに笑むと着替えを済ませ下へと下りたのだった。


真夜中に・・・
薬を飲ませ寝かせたルビーに笑むルカだった。
『楽になったから、部屋で寝てこい』
『ほんとに?』
そうだと頷くルカを見つめた。

『だけど、部屋で寝たら朝になっちゃう・・・』
『寝ればいいだろ(笑)。マジで体はキツくない・・・下がるさ(笑)』
『んー』
悩むルビーに苦笑いをして、優しく抱き締めた。

『大丈夫だから(笑)今日は手足を伸ばして寝ろよ』
『 ・・・・』
スッと離れて額に手をあてたルビーが笑み、なっというルカに微笑んだ。

『おやすみ(笑)』
『おやすみなさい(笑)、あ・・・動けるからってシャワーは駄目だからね。
ドアは閉まってるし皆も気づかないから・・・確認しに来るよ?』

『入んねーよ(笑)、朝にルビーが確認してくれたら入る』
それでいいかと笑うルカに頷くルビーは、静かに部屋を出ていった。

苦笑いしかない・・・自分は大丈夫と抱いた手に・・・
タケルの言葉を思い出し、笑うルカは自分を眠りへ落としたのだった。