tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

lose 15

2017-01-25 12:44:51 | lose
目覚めた彼女が驚いたままに、自分に張り付く彼を眺めた。
暫く考えていたが・・・
「ん?起きたか?」
「なんで・・・」
「迎えに来たんだ!」

「久しぶり・・・」
「久しぶりじゃねーだろ、何で言ってかねーんだ?」
「ごめん」
「ごめんじゃねーよ」

「答えは?」
「 ・・・・・」
「帰ってね(笑)おやすみ・・・」
体を返して眠るラナに慌て、そっと体を自分へ向けさせた。

「体は?大丈夫か?」
「(笑)子供は?」
「病院だぞ(笑)殺すかよ・・・それよりラナの体は?」
「本当に大丈夫よ(笑)」
「 ・・・・子供より自分だろ」
彼の声音が変わる・・・そっと頬へ触れて笑むラナが見つめた。

「(笑)答えは出たから来たの?」
そうだと頷く彼に笑み返した。
「どれも俺の中に・・・それが答えだ」
「正解(笑)」
「抱いてい?」
「 ・・・してたじゃない・・・」

「 ・・・・そういえば、契約はいつ切れる?」
「なんで?」
「ん? 帰らねーのか?」
「仕事あるし・・・子供も大きくならないと・・・」
「 ・・・・箱に入ってたぞ(笑)出してくんねーし・・・」
「抱っこさせてくれなかった?」
「・・・」

「あー(笑)信用されてないのか」
「ちげーよ、母親が先だろ。お前が寝てたんだから早く抱いてこい」
「(笑)お先にどーぞ・・・」
「 ・・・・そーする、あとでな。今はお前でいい」

「触るな!」
「カナタ・・・・まだ居たのか?」
「見張りは必要だしな(笑)、後でレンヤが来るぞ」
「邪魔なんだぞ・・・気付けよ」
パシッと音が出るように頬へ触れて目を合わせたラナが微笑んだ。

「取り合えず、しっかり体を休めてからココへ来てくれる?」
「 ・・・」
「ちゃんと待ってるから・・・」
分かったかと見るラナに笑み口付けた・・・

「食べて来て」
苦笑いをしながら言ったラナにまた・・・
「ラナ(笑)・・・・普通は無理」
「それは諦めたから(笑)行ってきて」
「・・・(笑)分かった」
笑み返したソウの襟首を引くカナタ・・・そっと頬へ触れて笑うカナタの手を払い叩くと彼女から離した。

「(笑)何だよ」
「許可はしてない・・・」
行くぞと電話をするソウ・・・相手はレンヤだった。
食べに出ると話をしながら出ていった。


「(笑)迷うなら今だぞ」
「先生(笑)ありがとう・・・」
「いいや(笑)、これからは名前にしてくれ。からかい易い(笑)」
「了解(笑)」
「ごゆっくり(笑)」
笑うカナタも病室から出て行った・・・


サキへ両手を伸ばすラナに笑み、近寄ると互いを抱き締めた・・・
「ありがとう(笑)」
「リカが頑張った(笑)」
「助けてくれたのね・・・」
「何とか頑張って生きる力を信じたって・・・・可愛い男の子だった」
「(笑)良かった・・・・生きれた」

「今の人が洞窟の人ね(笑)」
「ん・・・やっと止めれた息を引き戻した人・・・
先生は彼との思い出も大事と、絡まった私の中を綺麗にしてくれた人(笑)」

「それからは(笑)大丈夫なんでしょうね・・・」
「ない(笑)、一度だけ私が置いてかれそうになった・・・
だけど自分で立つ力をくれた人だから・・・一緒に生きてみた・・・」

「(笑)それで、いいんだ・・・ヒロトもホッとしてるさ・・・」
「だといいけど・・・(笑)」
「彼とヒロトさんの話は・・・」
「思い出してもいいって(笑)それだけなら・・・その状態でも隣に居るならいいって受けとめてくれてるわ」
「だから愛せた?」
悲し気な笑みの気がしてナオは彼女の頭を撫でた。

「声にしていいんだ(笑)。大変だろうけど子供を大事にするんだぞ・・・」
「二人(笑)」
「受けれたはずの愛情も貰えずに生きてた・・・
生きる事に許しを乞う彼の声が辛かった・・・・行きたいのにって・・・

色んな思いが絡まってて・・・迷いながら祈ってた(笑)
だからお互いに生きる努力をしたの・・・本当に気持ちが変わると思ってなかった・・・」

「ストレートだもんね・・・
2回も子供を奪ったら壊れるってリカに怒鳴ってたし・・・だから他を考えてラナごと助けてくれたのかも」

「だって怖いじゃん・・・あれ・・・」
会話に割り込んできた彼女に驚いた。
「あれって(笑)それは失礼だろ」
「 ・・・ラナ(笑)、何もん?想像したんだけど・・・紛れもなく?」
苦笑いをしたラナに黙って眺めた。

「ま、離れそうに無いしね(笑)二人は」
仕方ないと笑うリカは彼女の状態を調べるべくチェックしていった。

「小さかったし半分は気を失いかけてたけど・・・全てにラッキーだったわ。
小児科でチェックして異常なしと聞いてきた(笑)出れないけどね」

「(笑)抱ける?」
「出せない(笑)、だけど触れても大丈夫だから親はいると教えてきて。
アレも許可はしといた、父親よね?」
「リカさん(笑)、名前はソウって言うの・・・・」
「悪かった(笑)、余りにムカつく言い方だったからよ・・・」
「ありがとうございました(笑)」
「(笑)終わり良し?」
笑って出て行ったリカだった。



ムッとした顔で戻ったソウはふて寝のようにベッドへ入り込んで眠ってしまった。
笑いを堪えてやって来たレンヤ達・・・

「今日は様子見で(笑)抱けないと拒否されたからだ・・・」
「小さいから抱くのは今は無理だって、さっき聞いたわ(笑)
抵抗力もないから・・・だけど触れていいって(笑)ソウも許可してくれたわよ?父親って事で・・・」

「一人だから可哀想だと思っただけだ・・・」
「(笑)看護師さんも居るだろうし」
「いいから俺を抱け・・・」
「寂しいから?」
フッと漏らしたソウの息に笑う彼らは呆れ、帰ろうとしたナオとサキが静かに笑った。

「ソウさんは隣にラナが居て良かったですね、戻れるまでラナを貸して下さいね」
サキがソウへ言った。
「少しな・・・頼んだ」
「り、了解(笑)。子供ごとお預かりしますね・・・
ソウさん(笑)ありがとう・・・」

「 ・・・・いいや、礼は俺がする。ラナを返してくれたしな。
ありがとうございました(笑)」
「はい(笑)」
「ん・・・さっさと出ろ」
「 ・・・」
パシッと叩くラナにソウだけが驚いていた。

それでも笑ってソウは、彼女を抱いてベッドへ寝そべった。
「寝かせろ・・・」

「助けろじゃなくて?」
「もう助かってる・・・ちゃんと寝たいんだ・・・」
「飲むか?」
「いらねーよ、ラナがいんだろ。怠い生活から離せ・・・」
飲んでいた事に驚いてカナタを見た・・・

「(笑)適量・・・」
「(笑)ラナも居ないし!」
彼らの呟きに笑み、そっと背を撫でるラナだった。
「それはいい・・・・抱いてろ・・・」
「あー(笑)」
「気づいたなら・・・」
笑うラナの笑み・・・同じく気づいたレンヤが呟く。

「ソウ!襲うな(笑)、仕事に戻れるまでな」
飛び起きて眺めるソウ・・・ 暫く考えて笑うと静かにラナを抱き込んだ。
「妊娠してても山に登ったよな(笑)」
「 ・・・・」

「そ、それから運動もしてないし育児で疲れるから体の戻りは遅くなるのよ?
出産後は大変なの・・・元に戻すにも時間は必要だわ」

「 ・・・姐さんは元気だったぞ?」
「それは普通に産めたからじゃ?」
今度はナオが笑いを堪えて呟き擁護した。
「 ・・・」
「ラナ、寝るな俺は寝れてない・・・」
「起こさないで・・・疲れてるのよ?
痛みと戦ってたんだから・・・」

そうサキに言われたソウが、彼女を優しく撫でた・・・その手の優しさに皆も微笑んだ。
そっと見ていると動きも止まる・・・二人へ布団をかけ直すサキが微笑んだ。

「生きてたから幸せに浸れるのよ(笑)ラナは子供と一緒に浸りな・・・彼の分も・・・あの子の分も・・・
まるごと抱くソウさんで良かったね(笑)」
優しく二人を撫でたサキの囁きだった。




「お前は俺の血も交ざってる・・・強いんだから生きろよ」
小さな囁き・・・そっと背へ手をあてたソウの呟きだった。
小さな手に触れて眺めていた。

「その頃は・・・生きる想いしかないと言うわ。だから信じて抱ける夢をみてたら?」
「お前か・・・生かしてくれて助かった。感謝する」

「(笑)無理は止めてよね。繋ぐ先の為に仕事をしてたんだから。
今は新作待ちだそうよ・・・ラナが考えたモノを形にする同僚が繋いでもいるわ・・・」

「礼を言っとけ」
「貴方は?」
「会う気はない。代わりに頼む」
「なんで・・・」
「ラナを連れ出したヤツに用はない」
「 ・・・・助けてたのに?」
「それは感謝する。店を持ちたいなら出してやると伝えとけ」

「んー(笑)ラナを助けた私は?」
「この病院に感謝する。お前にも感謝はするが、最初は切ったろ。
礼の言葉で止める事にする」
「(笑)何様よ・・・こんな父親はヤバいんですけど・・・」

「全部守れる事はしてきたから安心しとけ。子供まで手が延びる事はない」
「絶対と行かず?」
「ガキを鍛えるさ・・・」
「小さな子供に・・・」
「生きる力はつける・・・それは絶対に・・・
お前は何が知りたい?どの話を聞きたい?」

「 ・・・」
「止めろよ・・・じゃねーと切り離す」
「 ・・・いつから」
「最初に会った時に思った。子供よりラナだったしな・・・
こいつは知る、ラナを悲しませんなよ」
そっと撫でた彼は静かに出ていった。

貴方と変われたらいいな・・・・ほんの小さな囁きだった。
一筋の涙がこぼれる・・・・優しくつついた手に反応して彼女の指先を撫でたように思えた。

「(笑)自分を助けた人って分かるのね・・・・」
ラナの優しい声に、そっと涙を拭く・・・自分を見つめるラナに笑み返した。
「謝ったのよ、ずっと否定してきたから・・・」
「(笑)その言葉で頑張った私もいるんですけど?」

そっと子供の頬を撫でるラナが呟いた。
「一緒にいきようね、ユウトくん(笑)」
「もう決めたの?」
「そ(笑) 最初からね・・・・」
優しいラナの笑み・・・それは子供に向けられている・・・あと少しだけと祈るように彼女は微笑んだ。


ラナは退院したが、まだ小さな子供なだけに病院から出る事は出来なかった。
通院してラナのチェックをしながら子供との時間を過ごした。

ソウと来るのは時々だった・・・今は一緒に暮らしていないというラナと苦笑いをして子供を包んだ。

ソウが抱いても泣かない事に驚く・・・預けた腕の中は安心したような顔の眠りだった。
「切り離したか?」

突然言い出したソウを眺める・・・それは自分の確認だと思えた・・・何故ならラナと一緒に来なかったからだ。

言いかけた時にラナの姿が見え、舌打ちしたソウに驚いた。
笑みを向けたのは子供だったが、優しくキスを落としたのはソウにだった。

「(笑)自分でして照れてんのか?」
「お父さんに見えた(笑)」
「あー(笑)お前が居ないとキスもしてくんねーぞ・・・どうしてくれる?」
優しく呟くソウはラナへ子供を預けた。

「出かけるぞ(笑)」
「ん?」
「(笑)毎日会ってんだろ、俺にも時間は空けろ」
「 ・・・(笑)」
「無理はしないでね・・・」
声にしそうなラナに声をかけるリカだった。

「了解(笑)」
そっと子供にキスをして、ラナはソウの手に繋がれて出て行った。
眼差しの違う事に気づいた・・・フッとこぼれた笑みで彼女も部屋を出た・・・


後ろ姿を見送る・・・・
繋ぐ手は近寄り互いに寄り添う・・・肩を組まれ彼女へキスをしながら行く姿があった・・・
彼女の手は彼へ回り・・・それは自然で、互いの思いが知れた。

「無駄な気持ちを作るな・・・」
ケンが彼女に声をかけた・・・
「無理だろ・・・あれじゃな・・・
相手が誰でも・・・片方だけが思っていても深く繋がる事はない」
「見舞い?」
悲し気に笑み頷くケンに笑み返した。

「気力も必要よ?」
「だから会いに来てんだろ(笑)ちゃんと飯も食ったし・・・」
「ケンも頑張れ(笑)」
「だな(笑) お前も探せば何処かにいるさ・・・その楽しみを待てよ・・・」
優しい響きに笑み小さく頷く彼女だった。





穏やかな生活が始まる・・・
小さいながらも少しずつ成長するユウトに笑み、仕事も順調に出来た。

それを打ち破ったモノがラナを襲った・・・・
事の始まりは一ヶ月後に彼女は知らされた・・・ニュースにもなるほどの事は知っていたが、それはラナに関係する事とは知らされて居なかった。


隣街の大きな私立病院に彼は居た・・・機械で眠らされているソウがベッドに横たわっていたのだ。

「意識が戻った(笑)だから呼べたんだからな・・・
優秀な医師の手で助けられて(笑)優秀な俺が介護をしてんだぞ」
「カナタ・・・」
「ラナを残して死なねーんだ(笑)、親の居ないユウトにしたくないから頑張った。
もう一つ(笑)心配してたのは、手が伸びる事だ・・・」

「トリプルって・・・」
「(笑)ソウが立ち上げた会社だ・・・ラナと会う前から計画してて起動にのせてた。
腕はいいから(笑)信頼されて大手へ上がれた。

その中にココのオーナーもいる。
(笑)優秀なセキュリティは体験してるだろ?あれはココでも活かされて(笑)広がった。

内緒にしてたのは向こうからの手が回りそうだったからだ。
迂闊に表に出したらソウは不安だろ?(笑)ユウトもそうだが・・・ラナの友達にまでのびる」

「それを助けたくて?」
「そうだ(笑)、物凄く広がった顔はソウの助けに回ってくれた。
ヤクザという組織からは別のモノ・・・カイさんも徹底して離したが、組織生まれだしな(笑)、金が欲しいヤツが仕組んだ」

「だから狙われたのね・・・」
「(笑)そうだが、この国なら完全に一般人だからな。
調べは とうの昔に済んでるから、大丈夫だぞ・・・・」

「寝てるだけよね・・・」
「そうだ(笑)動けねーけどな・・・大丈夫とそばにいろ・・・
厳重だから連れてくるか?」
「危険は向く?」
「不安なら(笑)連れてくるぞ。だけど向こうにも目はある。
警察にも要請して秘かにいるぞ(笑)安心なら同じだ・・・」

「なら任せる・・・今は二人でいたい」
「(笑)だろ、だから俺からも頼んではある。置いてけとも言われたし」
笑みながらカナタは部屋から静かに出て行った。
こぼれた涙を拭いて静かに彼の隣へ寝そべったのだった・・・・
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