tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 12

2016-10-11 14:24:12 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《 カケル君と遊ぶ 》


ねだりまくるヒナ、何とか宥めても激しく振り返す しつこさに項垂れ・・・つかれていく。

仕事が一段落し、ヒロが時間を作れるようになった。
特別だと許可を貰い、さまざまな場所へと出向いた。

『ヒロ君、ルーちゃんは?』
『連絡はないから、仕事が終わらないんだろうな・・・』
『 ・・・・カケル君とこ行きたいな』
『そうだな、いつかな』
『今がいい!』

『ヒナ、カケルの都合も考えて行かないとダメなんだ』
『ヒロ君は作れない?』
『ん?何を?』
『カケル君は、お部屋に居ないかなぁ。皆とお話したいなぁ・・・・』
『ヒナ?』

『今日はいるかなぁ・・・』
『カケルと遊びたい?』
『んー(笑)ずっと遊んでないよ? 』
どんなに他へ話を進めても、思えば最近はカケルの事しか言わない。

ようやくルナからカケルへ興味が移ったと思うが、出向いて直ぐに会える事もなく ・・・ジッと考えこんだ。

『ヒナ(笑)、カケルの寮にはいつ行った?』
『この前(笑)』
『いちごのアイスは、いつ食べた?』
『この前(笑)』
同じ答えに苦笑いして眺めた。

『何をしにルナと行けた?』
『ご飯作りだよ(笑)お友だちの分も作ったの』
『へぇ・・・』
『電話してくれない?お勉強終ってるかもしれない。そしたら遊んでくれるかもねー(笑)』
『 ・・・・』
早く早くと急かすヒナは、急いでヒロの携帯を探し彼へ渡した。

両手を絡め祈るヒナに、フゥとため息をして電話をかけるのだった。
取り合えずルナの事も知れるかと、カケルと連絡がついたヒロは向かうのだった。

差し入れを持って二人で向かう・・・


『珍しいね(笑)初めてだよね・・・』
『だな(笑)ヒナ様々だ』
『(笑)だ!』
時々入り込み訳も分からず相槌をうっては出て行くヒナに笑いがおこる。

その隙にとヒロは話を切り出した。
『カケル・・・・ルナは来てるか?』
『 ・・・・・それで来たんだ(笑)』
『ごめんな(笑)ヒナに託つけて聞きに来た』
『暫く忙がしくなるって言ってたから、何かの仕事をしてんじゃないの?』
『それは何か聞いた事あるか?』

『ない(笑)、兄さん・・・ルーちゃんは大人だし・・・追いかけないでよ』
『ただの心配だろ・・・』
『父さんみたいだよ?』
『 ・・・・』
『そっくりだ・・・・全てに否定してる感じに思えるし、そう聞こえる・・・
ルーちゃんはさぁ、ソレが苦しくて家をでたんだろ?』

『聞いてたのか?』
『少しね・・・・だけど父さんが俺に言ってた事と合わせると想像するのは簡単だよ。

確かに星屑ほど夢を掴むけど、頑張ってる俺にしたら否定された言葉は辛くて悲しくて嫌になる。
ルーちゃんが家を出た理由は何? まだ言えない事?』

『 ・・・・・ココではな。本当に知りたいなら今度話してやる』
兄へ違和感を持ったカケルが見つめた。

『兄さんの味方にならないよ・・・・』
『それって・・・』
『そんな気がしただけ・・・・』
コンコンとノックされ二人が振り向く・・・・

『あの・・・・(笑)突然寝ちゃって・・・』
どうしていいのか扱いに困った人がカケル達へ声をかけたのだ。
ごめんと謝り、そっと抱き上げたヒロはヒナと帰って行ったのだった。


『何か喧嘩してた?』
『すみません、兄は姉に対して過保護過ぎて・・・・』
『姉・・・・あー料理の(笑)』
『はい・・・・』

『父親代わりか?』
『居ないの知ってました?』
『いや(笑)大人に見えたカケルの姉さんを過保護に見てるって事だから、父親はいないと思っただけだ』

『あー(笑)、俺と姉だけですけどね・・・・父さんの好む職業についてないんで・・・・』
『(笑)想像つく、医者か弁護士』
そうだと頷くカケルと笑いあうのだった。





『何があったの?』
携帯を眺めながら笑っているゼンを眺めるルナが言った。
ほらと画面を見せるとコウキからのメールだった。

《 カケルの兄さんと、ヒナちゃんが遊びに来てた。帰った後に過保護で困ると話してた。ルナさんを心配して探してるみたいだ・・・カケルに教えとく? 》

読んで笑うルナを引き寄せて抱き締めた。
『ちゃんと駄目だって伝えてる?』
『してる(笑)カケルの様子を聞きたかったんだ・・・』
『ありがと(笑)』
『終わったらヒロさんに会いに行くからな(笑)』

『 ・・・・』
『慣れてるから大丈夫だ(笑)』
『無駄足よ(笑)数年じゃ替わらない・・・・
それより静かな今は、(笑)しっかり休んだら?』
笑み頷くゼンに微笑んだ。

キッチンへ行こうとして引き留めるゼンがいた。
『ゼンは大丈夫(笑)』
口付けるルナを捕まえギュッと抱き締めて静かに身を張り付かせた。

携帯が鳴り、ルナが彼の耳へ運ぶ・・・自分で持つとスッと離れた彼女に笑み返し聞き入った。
フゥと思い切り息をはくゼン・・・唇を結び着替えに向かった。

ルナはいつもの通りにキッチンで仕上げ火を消し料理を止めた。
カウンターに寄りかかり静かに無事を祈った。

出て来たゼンが口付けて彼女を抱き締める・・・家を出る前の儀式のようにゼンがルナの髪を撫でた。

『帰るコールして(笑)食べるならね・・・』
『大勢なら?』
『(笑)人数を教えてくれたらいいわ』
頷くゼンが笑み玄関を出ると、抜かりなくソウが会釈して交代のように入ってきた。

『食べる?』
『でも・・・・』
『空き過ぎて痛くなるよ?』
『戴きます(笑)』
『(笑)どーぞ』
笑みながらソウの食事を準備するルナに微笑んだ。


不思議と いつもの雰囲気で二人の会話は楽しげだった。
帰るコールに苦笑いをして、謝りながらルナを起こすと二人はキッチンへ入り込んだ。

次々と作り出し、ソウは皿へ移すとテーブルへ運んだ。
あるだけの椅子を運び一斉に食べれるようにするソウだった。

楽し気な二人の会話・・・そこへ覚えたアイドルの歌まで歌い始めた。
ずっと仕事として働いていた養成所のアイドルの歌だったのだ。
楽しかった会話を思い出し、ソウと歌いながら料理を作った。


『忘れちゃった?』
急に歌うのを止めたソウが顔を引きつらせたまま玄関を眺めていた。
覗くルナ・・・
『お帰り(笑)お風呂はオッケーよ? 順番でどーぞ』
『 ・・・・』
黙ったまま声も出さない人達に構わずキッチンへ入り込む。

『音痴で(笑)ごめーん、そんなに外れてたかなぁ・・・』
持っていけとソウを眺め、気づくと取りに来たソウに聞いた。


『何かあったか聞いてる?』
『何も・・・・』
『ん?』
全員いるか、玄関に確認をしに向かうルナに焦り顔をした・・・

『皆いるじゃん・・・何かあった?』
『いやっ・・・』
『カズ?』
『仕事では特に・・・』
『ハル?』
『驚いただけです!』

『 ・・・・トウヤ?』
『今日で全部上手くいったはずだ』
『それで?』
『暫く落ち着きそうだと・・・』
『だから食べに来たんでしょ?』
『そうだ』
カズサが割り込み頷いた。

『それ何?』
彼らの後ろに隠された部下が何かを持っているように見えた。
それを彼らで塞いでいたのだ・・・


『逃げられた・・・・』
『残念よね・・・』
そう言いながら入ってきたゼンとラン・・・久しぶりだとルナは彼女を抱き締めた。
『ルナ・・・・言いにくいけど・・・し』
カズサが彼女の口を塞いだ。

『なんで起きてる?』
『ソウの携帯が鳴ったから・・・なんで彼の携帯?』
『起こすの悪いと思った・・・』

『その子、本物? ・・・・探してた?』
『探してたが見つからなかった』
『そっか・・・・
早くあがって・・・冷めちゃうから』

そう言うとキッチンへと向かい残りをすませたルナだった。


この大変な時に、やっと少しの静けさが来たとソウだけに知らせ皆で戻ってきた。
皆の分の料理はあったので、全員食べれると知らせていたのはソウだった。


マンションに入る寸前で、謝りながら何かを渡され・・・・驚いて動けなかった。
幼子だったからだ・・・・ゼンは追え!と叫んだが微動だにせず、自分で後を追ったのだ。

カズサとランが来たが、抱かれた小さな幼子に驚いて眺めた。
事情を部下から聞き、身形を覚え探しに向かったのだ。

捨てられたと哀れみ、あまりの小ささに驚いたのだが・・・手紙が挟まれハルトが読んだ。
『私には、無理でした。ごめんなさい。あなたの子として・・・・お願いします?』

聞いた皆は、何故か戸惑った。
身に覚えがあるのか、ないのか分からない状況に焦る。
万が一、ゼンだとしたらルナの待つ部屋へ連れて行くのかと・・・・

それぞれが考え、もしかしたら自分なのかと邪な考えが働き始めた。
カズサさえランが来た この日にかと思わず考えた。

束の間の日をランと過ごそうと、やっとルナに会わせると連れてきたのだ。

オロオロして戸惑う部下に可笑しくて、ルナが代わりに抱き上げて部下を空いた椅子に座らせた。

ソウが様子を見ながらも、皆の食事を準備していった。

外は朝を迎えようとしていたのだ・・・物凄い静かな空間が出来上がったのだ。


『男の子だね・・・』
ソファーで オムツを替えるルナが呟いた。
『誰の子?預かった?』
息を呑む音が聞こえる・・・ごくりと水を飲み込む音さえ聞こえたのだ。

抱き上げて皆を眺める・・・・自分を見ている事に驚きながら呟く。
『私、産んでない・・・・』
吹き出したのはゼンだった。

『下で急に女が預けてきて、謝りながら走ってったんだ・・・』
『名前は?』
あっと、一人が思い出したように玄関に向かい、大きめのバッグを持ってきてルナのそばに置いた。

ソファーに寝かせ中味を出して行った。
『早く食べて(笑)』
箸が止まっていた皆に促して、ルナは確認するようにみていた。
ランがきて一緒に何かを探す・・・

取り出した母子手帳に挟まれた手紙があった・・・ランが読み出す。

『ごめんなさい。この子に飲ませるミルクも買えなくなりました。
これ以上、私には無理なんです。
どうか助けて下さい、この子を生かして下さい。勝手して ごめんなさい』
『本当よね・・・』
ランの呟きに苦笑いしてルナは手紙の続きを読んだ。

『無関係な人達を巻き込む事を許して下さい。お腹を空かせる私よりも満たしてくれる人へ頼みたかった。

本当にお願いします・・・シュンの幸せな未来を少し分けて下さい。か・・・』
物凄い安堵した、深い深い ため息が数多く重なった事に驚いた。


『えっ・・・・・』『あー・・・・』
ランは驚き、ルナは悟った。
帰って来た時の彼らの様子を理解したのだ。

『誰かは誰の子だと緊張して、同時に自分の子供かを考えてた訳だ・・・・確信もなくて母親を思い出して(笑)ヤバいと考えた!』
ルナの呟きに納得して、確かにと彼らを眺め子供を眺めた。

『(笑)貴方は幸せね・・・・自分に起きた事を知らずにすんでる。
だけど、この子・・・どうするの?』
ランが彼らへ言うと、ハルトが誰かに電話をした。


『寝なさい(笑)』
抱き上げて肩へもたれさせると、優しく響く音がし始めた。
小さく泣いては様子を伺い、目を閉じては泣いている子供・・・小さな声は静かになった。

背を撫でながら笑むルナが呟く・・・・
『強く生きなさい。笑って生きなさい(笑)、そしたら幸せはくる。
どんな場所でも生きれる・・・・

貴方を包んでくれる・・・大丈夫・・・捨てられたんじゃない・・・ママから生きる幸せを貰っただけよ・・・』
優しい声音が室内を包んだ・・・・


驚いたルナが、キッチンへ向かうと うつ向いて泣いているソウがいた。
そっと空いた手で抱き込むと、肩へ顔を埋めるように もたれたソウだった。

優しく撫でるルナ・・・・
『ソウにも皆がいる(笑)、貴方も生きて笑えてるわ・・・』
『ご、ごめんなさい・・・』
離れようとしたソウを、優しく抱き止めたままに小さく囁く。

『大丈夫(笑)今はいいの・・・』
背を押さえ、また優しく撫でられたソウが泣き出した。

皆が驚く・・・・ハルトがカズサを眺め、前に話した事を思い出していた。
トウヤが笑み3人は見合いゼンを眺めた。

暫く我慢していた笑いは、こらえきれないカズサが破った。
慌てたソウが離れ、すまなそうな顔をする・・・・

『ソウ! こっちに来い!』
『はい!』
走り出しゼンの目の前に直立したように立った。
叱られるとうつ向き、静かに待ったが・・・・

『俺には弟が沢山出来た(笑)
その中にお前もいる・・・お前も俺の弟だ・・・・』
大きな腕の中で抱き締められたソウが驚いた・・・・あまりに嬉しくて涙をこぼすソウに苦笑いするゼンだった。
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