tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 28

2016-10-18 12:12:03 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《 耐えるお姉さん 3 》


ソウと少し話をして、ハズキを連れて家へ戻るゼン。
出迎えたルナに頭を下げたハズキに笑み返した。

バスルームを指差し、中へ戻って行くルナに ため息をするのだった。
『風呂に入るぞ(笑)』
『えっ・・・一人で・・・』
『すげぇ綺麗にしねーと、カオルに会わせて貰えねーぞ(笑)』
押し黙るハズキに笑み、先に行ったゼンを眺めた。

『ハズキも入りな(笑)着替えは準備したわ。
その服は思い出の服?とっとく?』
『いえ・・・・』

『何もないってカオルから聞いてたけど(笑)一応聞いてみたわ。
新しく始めるには、すっごく身を剥がしてから綺麗な服を着なきゃね(笑)
貴方はまだ子供だから、拒否権は少ないわ(笑)一緒に暮らすルールは後で話そう・・・』
ハズキに着替えを持たせバスルームへ入った。

ゼンの着替えを置くと、ココへ置けと指さして出て行ったが・・・何げなく戻ったルナがハズキに言った。

『私が洗ってあげよっか?』
『ルナ?』『えっ!』
男たちの声が重なる・・・・

『カオルが物凄く汚かった・・・風呂に入れなかったの?
ハズキは施設でも、ちゃんと洗ってた?』
一瞬で強張るハズキを素早く脱がせ、ゼンは浴槽に引き入れた。

『調べるわよ(笑)』
『 ・・・・』
『よ、弱いじゃんか・・・』
本当に小さな囁きはゼンに言ったのだったが・・・・・シャワーカーテンは、開け放たれた・・・素早く湯に浸かるハズキに驚いた。

そのままに優しく背を洗う・・・項から背へと洗うルナに驚いた。
笑いながらゼンは体を洗い始めた事にハズキがより驚いた。

『見ないわよ(笑)』
『だっ、だって・・・・』
うつ向きながら顔を真っ赤にして、ゼンに指をさすハズキの頭を撫でた。

『気にしないで!(笑)ハズキは痛くないの?』
『・・・・・ないです』
『そ?良かったわ(笑)』
垢擦り用のタオルを使っていたルナを眺め微笑んだゼンがハズキの隣に座る・・・

『だから湯を濁した?』
ゼンは濁り湯にして、ハズキが恥ずかしくないようにと思えたのだ。
『正解(笑)、で?大人のゼン君・・・』
『頼んだ(笑)』
『 ・・・・』
答えないルナに勢いよく振り向き何でと見返すゼンにハズキが笑う。

『ほら手!』
体を替えさせて伸ばした手を掴むと、肩から擦るルナを眺めた。
笑いながらゼンも眺め見ていたルナは仕方ないと、半分を渡す・・・
『後でね』
諦めたゼンが笑み自分で始めたのだった。


『えっと(笑)残りは自分で出来ます』
そう言ったハズキに笑み、頭を洗わせる間にゼンの背中を始めた。

『以外と取れるね(笑)』
『マジ?』
『マジマジ(笑)』
スッと手を伸ばし、栓を抜くルナと目が合ったゼンが笑いだした。

叫ぶハズキに呆れ仕方ないとバスルームを出たルナだった。



ガウンを羽織りソファーに埋もれるゼンに苦笑いをする。
帰る前にソウと食べて来たようで眠くなったのだ。

ハズキにクローゼットを見せて確認させ、衣類のサイズまでチェックするルナにハズキが驚いた顔をした。

『(笑)学校は行けてた?』
苦笑いをするハズキが首をふった。
『 ・・・・カオルが心配で』
行かなかったというハズキを眺めた。

『何て呼べばいいですか? ソウさんはボスと姐さんって呼んでたんです。だから・・・・』
『好きにどうぞ(笑)』
『姐さんは・・・・』
『ん?』

『ちゃんと・・・・家族を捨てられましたか?』
『・・・・・ゼンから?』
そうだと、聞いたと頷くハズキを眺め静かに話をした。


『今思うと・・・・無理みたい・・・・・当時は親から逃げる事で精一杯で・・・・』
『なんで・・・』
『(笑)一緒に居る事が苦しくて我慢出来なかった。
子供が生きるって世の中じゃ無理と知ったでしょ?』
静かに頷くハズキに微笑んだ・・・・

『(笑)自分を生かす為に捨てたの。私を親から引き剥がして助けてくれたのはゼンだった。
生きる先の為に今は逃げようと思えたから・・・・家から出たわ。

私にも兄弟はいるの(笑)、偶然・・・姉と会った・・・・小さな子を抱いて悩んでた・・・
姉の子育てを手伝う内に親と会った、自分が話も出来る事を知ったわ。
何かと繋がるの・・・だから、いつかは貴方も・・・』

『親と?俺も会っちゃう?』
嫌そうに、悲しそうに話すハズキに驚いて優しく抱き締めた。
『会った時は平気になってるように頑張りな。
ハズキとカオルに手が伸びないように手続きはしたわ』

『それじゃ、もしも・・・会っても連れてかれない?』
『大丈夫(笑) 残念だけど、ハズキの両親は完全に手続きをしてたから・・・これからは無理ね(笑)私も居るし』

『残念じゃないけど・・・・本当に捨ててたんだね・・・・だけど今までのは嘘だった?
脅されて戻されて・・・施設に連れてかれて・・・・何かと利用されたんだ・・・
子供がいたら、お金が貰えるし・・・』

『そうだね・・・放棄したとはいえ親という証拠はあるから・・・
ハズキ・・・・何で怒るの? 悲しんでもいいのよ・・・辛いと言っていいのよ?』
ふと感じた違和感に気づき、ハズキを眺め言ってみたのだ。

『駄目だよ・・・弱音を吐いたら生きてけないんだ・・・頑張れないよ・・・』
『(笑)何に頑張るの?』
『 ・・・・・・』
『今は(笑)学校かな・・・』

『俺・・・・そんなに返せないよ・・・
出来る事はしてみるけど、授業料とか返せないかもしれない。
カオルを治す為に病院代は稼がなきゃいけないし・・・だから・・・』

『まったく・・・・・(笑)
ソウが拾ったわけだ・・・・何か通じるモノがあったのね・・・』
ジッと考えハズキを眺めながらルナが言った。

『元の部分が一緒なんだろ(笑)、カズサも言ってた。
あのガキはソウに似てるってな(笑)こんな感じだったんだろうな・・・・』
ハズキを眺め、ソウを思い出しながら・・・ 部屋の入り口でゼン笑いながら言った。


『ん? (笑)一緒に寝るの?』
『あー(笑)狭いから向こうで寝るか?』
『ひ、一人で寝れるし!』
『そ?(笑)』
『早く寝ろ(笑)明日は忙がしいはずだ・・・・』
そう言ってゼンは戻っていった。

『(笑)おやすみ』
『おやすみなさい(笑)』
優しい声音だったとルナがドアを閉めるまで、ハズキは笑みながら見ていたのだった。


安心出来たのか、ハズキの深い眠りに驚いた。
初日だからと起こそうとしたゼンを引き止めて朝食を準備するルナだった。

『これがガキの好きな朝食か?』
『(笑)言葉は直しましょう・・・』
『あー(笑)だな・・・・』
ルナを抱き込んで肩越しに眺めるゼンを味見役にして作っていた。

『好き嫌いはあるのか?』
突然言い出すゼン・・・彼を見て眠そうに立っているハズキに気づいた。
トレイを彼に渡すとハズキを連れてバスルームへと行った。

取り合えずと準備したモノを出し、ハズキ用だと教え全ての置場所を見せた。

次はとテーブルへ座らせると朝食を出すルナだった・・・

色んな事に驚くハズキ・・・暫く休みを取ったゼンだが、何かと仕事の電話は入りハズキが驚いた。


『おはよー(笑)』
入り込んで来た人達に驚きながら、挨拶もするハズキを観察すべくと言いたげに見つめられていた。

『持って来たよぉ(笑)』
『何?』
『(笑)チェック』
『終わったら病院よね(笑)』
『そうよ(笑) ・・・・ん?』
ランの後ろから顔を覗かせた子がいた・・・

『タ、タクミです、始めまして』
『(笑)ヨロシクね』
『お世話になります(笑)』
『はい(笑)ご飯は?』
『食べて・・・・』
『ない(笑)ごめんね、下さい』
ランが苦笑いしてルナに言うと、彼女はタクミをハズキの隣に座らせた。

『旨い?』
『ん、すげぇ旨い(笑)』
『それ、きのこ・・・』
そうだなと頷くハズキは、タクミを眺めた。

朝食を食べさせている間に確認する彼女達・・・
『ごめーん、私は先に出るねー』
『おっけー(笑)』
声だけで目は外れなかったルナを眺めながら食べるハズキだった。


『(笑)気になんのか?』
『はい(笑)何かテストっぽい気がして・・・・』
『正解(笑)』
ゼンに聞かれ答えるハズキに笑い、頑張れと笑み場を離れた。


昼食を挟み、やっと終ったとテーブルに項垂れたように張り付く二人に笑う彼女達がいた。

病院に行ける頃かと戻ったゼンはハズキを眺めルナを見つめた。
既に緊張気味のハズキに苦笑いをする・・・・それは病室の前まで続いたのだった。


『大丈夫か?』
カオルのそばで静かに呟くハズキ・・・誰かと気づいたカオルが笑み目を開けて微笑んだのだった。

『さ(笑)、会わせたんだから早く元気になりな』
『うん・・・・はい(笑)』
言い直したカオルに笑うゼンが頭を撫でた。

何も言えずカオルの手を握ると、その手を抱くように・・・祈りを込めたようにジッと見つめたハズキがいた。

『体を鍛えて、いっぱい食べろって(笑)・・・・兄ちゃん頑張るね』
カオルの呟きに笑み、静かに何度も頷くハズキだった・・・


それからは・・・ハズキには忙がしい日々が続いた。
学校へ行く、遅れている勉強をする、カオルに会い世話をする。
そして・・・・スポーツを一つする約束。

少しずつ増えて行くが、なかなか学校での部活に馴染めず学外のスポーツをルナと探した。
退院出来たらカオルもするという事で、ハズキは慎重に選ぼうと調べながら探した。

ハズキの以外な特技をカオルから知ったルナは早かった・・・・それも自分もしたいと言い出したカオルに、ハズキが焦ったのだった。



その日の夜に・・・・
リビングにいたゼンに苦笑いをして、静かに隣に座り彼を眺めた。

『ボス・・・・相談が・・・相・・・談を・・・』
『(笑)そんなに多く悩む事があったか?』
『 ・・・・』
『(笑)言ってみろ』
ゼンは声のトーンを抑えハズキに呟いた。

迷うように、それでも言わなきゃとハズキはゼンを見つめながら どう言うか考えた。

『勝手に決められて嫌だったのか?』
『そうじゃなくて・・・ピアノはお金がかかるんだ。友達が習ってたから知ってる・・・カオルだけに・・・』

『(笑)カオルはハズキが好きだから同じ事をしたいだけだ。
剣道は精神を鍛えるのにいいと、病院の先生から聞いて選んだとさ(笑)
ハズキはピアノは嫌いか?』
『好きだけど・・・ピアニストになるつもりもないし・・・』

『ルナもする気はないと思うぞ(笑)、したい事がないからハズキの出来る事をさせたいだけだ。
初めて体験する事も必要だが、今はないんだろ?』
覗くように聞くゼンに苦笑いしながら頷くハズキに笑み返した。

『金はいいんだ(笑)子供は考える必要もない。大丈夫だから二人に体験させようとしてるだけだ』
『だけど・・・』
『(笑)恩返しか? ・・・・・・暇な時にルナの手伝いをしとけ。
勉強なら頑張って満点とって見せろ・・・ピアノなら(笑)優しい音でルナに弾いて聞かせろ』

『それだけ?』
『そうだ(笑)、手伝ってくれて嬉しいし、学校は行かせて良かったと思える(笑)
ピアノならホッとした時間を作ってくれて、聞けて良かったと思うぞ?
(笑)結果を見せて貰えた時に、良かったと思える幸せがルナには恩返しになってるんだぞ?』

『なんだか・・・・』
『(笑)違わない。金を返す事だけが恩返しじゃないと俺は思うぞ。

むかーし(笑)ルナと逃げた時・・・親と本当に離して良かったか不安だった。
ずっと笑わなかったからな・・・・少しずつ笑えるようになったルナに良かったと思えた』

『連れ出して良かったって?』
眉をあげ笑みながら そうだと頷くゼンを眺め微笑んだ。

『声にして笑うのも恩返しって、カオルに言ってた・・・・』
『(笑)カオルに出来る事だろ?』
嬉しそうに頷くハズキだった・・・

『(笑)時計見たかしら・・・』
突然背後から聞こえた声に驚き、ハズキがビクリと身を固めた。

『えっ・・・ビビり君?』
『ちっ違う!』
『(笑)話がすんでるなら寝たら?』
『お、お休みなさい・・・』
ゼンに言うと素早く離れ、ルナにも言って部屋に飛び込んで行った。

ゼンは笑み両手を広げる・・・その手を引いて抱き締めたルナが呟く。
『よい子のゼン君も寝ましょう』
『一緒にな(笑)』
間を置かずに呟きながら彼女を抱き上げると寝室へと入り込んだのだった。

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