tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

men's 都紫川 24

2017-03-30 08:06:53 | men's 都紫川
健琉のレストランでシェフをハントして鍛えていくサラサと徳治・・・
アキトは各地からハントをし始めた・・・本格的に水面下で始めた事でもあった。

フユキとヒヨリは先に出向いた・・・それは椎堂側を探る為に・・・
食いついたのは都紫川だった・・・

『すみませんが、仕事があるので時間は10分でお願いします』
『サラサの居場所を知りたい』
『家出した姉なら時々電話で話すだけですけど・・・
貴方は何方ですか?どんな関係?』

『都紫川蒼一朗と言う・・・聞いた事は?』
『あります、父が仕事をしていましたし・・・私も昔、ホテルの従業員でしたから。
ですが辞めて無関係になったはず・・・なぜ今頃になって探してますか?』

『絡まったモノをほどきたい』
『手放したのでは?』
『したつもりはない。取引先の人と結婚し子供までいる事は調べられた・・・』
『それは私も聞きました』
『父親を知りたい』
『それは自分で・・・貴方の子供ですか?』
驚いた顔のヒヨリに戸惑った・・・違うのかと眺めた。

『姉を調べているのは貴方だったんですね・・・何度も引っ越しをしてるそうです・・・何故追います?
ハルがどうなったか知りますか?未だに人に怯えてます・・・』

『次の電話で伝えてくれ。会いたいと・・・全部解決出来る事は調べたと・・・頼む・・・伝えてくれ』
『 ・・・』

『全部の事情を受けとめて幸せにしてくれる人だったから、本当に幸せに過ごせてるなら任せる・・・壊すつもりはない。

真実を暴くだけだ・・・それで償う・・・ハルの今の場所に董二が居るなら・・・それでいい・・・同じく伝言を頼む、連絡を待つと・・・』

スッとメモを出された・・・受け取るまで待つのかと、仕方なく受け取るヒヨリに本当にホッとした顔だった。

『い、言いますけど・・・本当に貴方の子だとしても二人を手離してくれますか?』
ギュッと握り締めた手が分かるほどに耐えた顔つきだった。

『すまない秘書に内緒で来たんだ・・・探してた事だけ言ってもいいが、他は絶対に声にしないでくれ』

近くなるにつれ早口になった・・・
『ありがとう・・・』
スッと立ち上がる蒼一朗に声をかけた。

『こちらでしたか、用は済みましたか?』
『済んだ、戻るぞ』
『何を・・・』
『仕事じゃない』
佇みヒヨリ見ていた秘書・・・

『秘書のお前が把握する事もない』
『し、失礼致しました。小山内から顔は覚えろと・・・』
『仕事の時だけだ、忘れろよ』
それは怒気の隠る声だった。



ガイドの仕事仲間と飲んでいたフユキ・・・声をかけられて見返した。
『何方?』
『兄を探してます(笑)。名は都紫川董二郎と言います・・・』
『あー俺、関係ないし、その名前!』

『誰?』
『ん?弟を精神病院に送った奴の苗字(笑)、未だに怯えて俺さえ話もマトモに出来ないほど脅した奴の・・・弟』
『ん?病院送り?』

『パニックよ、人に囲まれただけで・・・人じゃない叫びで半端ねぇ・・・
犯人にされた姉貴を庇っただけで、弱い弟を言葉で脅し続けた奴ら(笑)すげーだろ!』

『金持ちってすげーな(笑)』
『(笑)人じゃねーんだろ』
酔いながら呟くフユキに加勢して話す人達・・・近寄るなと笑って飲む。

『用はねーよ。顔さえ見せんな。俺を探せんなら、もっと金をばら蒔いて探せよ』
『だなー(笑)貧乏な俺たちの場所に来んなー』

『ぶ、無礼をお詫びします』
『それ(笑)聞いてもハルは直んねーから必要ねーよ。
親父までクビにしたろ(笑)全部関係ないし、会いたくねーし・・・謝罪もいらねーよ』

『ホッとけよ(笑)
君らも・・・居場所は違うのだろ・・・
探したいなら兄貴だけを探せ。
来られたら思い出して、こーなるだろ・・・』
フユキを指さして話した人を眺めた・・・彼の上司だろうと思えた。

『お前も・・・頑張って稼げ(笑)、旨いもん持って会いに行ってこい』
『だーかーらー・・・ビビって面会出来ないですってー姉貴さえ拒否したらしいし無理っす。

マジ勘弁だ・・・一家離散させられてんすよ?どこに誰が居るって・・・知りたいのは俺ですよ・・・やっと妹、見つけたんだし・・・会ったら逃げなきゃ・・・』

『お前がか?』
『俺の近場に彷徨かれたら誰も来ない・・・行けよ!』
フユキ叫びに戸惑う・・・

『本当に申し訳ありません・・・ともに居るなら構いません・・・それで十分なので・・・』
『生きてる事を確認したいだけだったんです・・・
すみません・・・本当に・・・申し訳ありません・・・』

『ユキ!』
『生きてるよ!会ってねーけどな』
良いだろうと眺め、酒を飲む・・・ムカつくと飲み込んで・・・眠ってしまった・・・
静かに頭を下げた二人は帰っていった。



書斎に集まる・・・蒼一朗が耐えるように柊紫郎と慶吾の話を聞いていた・・・今回は母親のリョウコまでが交ざっていた・・・

項垂れていた父親を眺めるが、それは淡々としてだった子供たちの姿に驚くリョウコだった。

『生きてて良かったじゃない?』
『母さんはね・・・』
『柚三朗は違うの?』
『馬鹿みたいに信じた自分を恥てるんです・・・』

『それは蒼一朗が』
『どんな状態でも生かして戻してくれた彼女に感謝してます。
信じれなくて・・・謝罪も何でも・・・全部を彼女にして、元に戻りたい』

『母さん・・・俺もだ・・・居なかった人の言葉を何で信じれた?』
『長年居たからじゃない。信用してたから』
『俺らは違ってた・・・俺は仕事さえ最初、させて貰ってない。違和感あり過ぎて、蒼一朗兄さんが回してくれた』
『ん?』

『母さん・・・居なかったハルさんを、何で責めた?
堂島の呟きを信じて詰め寄ってたろ・・・あれで冷めた・・・
認めてた兄貴の大事な人って言っといて・・・腹でムカついてたんだな』
『柊紫郎・・・』
『 ・・・』

『兄さんは何で声にしない?』
『起こした事は戻せないだろ、ハルは董二郎が何とかすると思えた。
徳治さんは父さんが守ると信じた・・・だから俺はサラサの真実を暴けばいいと思った・・・
サラサの兄弟が守ってくれてる間に、カタをつけようと・・・

戻れば董二郎は消え・・・徳治さんは辞めてた・・・董二郎はハルの場所だと信じて真実を追った。
消された証言をデータに残して金をばら蒔いて集めた。

だけどサラサが居ない・・・謝るチャンスさえ失った・・・』

『会ったよ・・・彼女は・・・』
『いい、自分で調べた・・・彼女の妹に会って伝言を頼んでもみた・・・』
『徳治は?』
『独自で探したんでしょ?俺に聞かないでくれませんか・・・
すみませんが終わりにして下さい、明日の仕事に響くので』
スッと立ち上がると蒼一朗は部屋から出て行ってしまった。



音のない世界だと思えた・・・キッチンから眺める景色はこんなだったかと苦笑いをした。

『蒼一朗様(笑)飲み過ぎです』
『(笑)水だぞ』
『体に悪いでしょう・・・(笑)それなら常温に』
フッと笑う・・・昔、サラサから言われた言葉だった・・・

『(笑)蒼一朗様の思う先を叶えませ・・・・・』
含みのある物言いの南築を眺めた。

『私にも、同じ仕事仲間は居ます(笑)・・・内緒ですが(笑)

椎堂家で・・・友人の話です。
徳治さんを探す人が居るそうです・・・接触出来たようでしたが、駄目だったらしいと聞いてます。

それから・・・知っていましたか?名字の事・・・椎遠ではなく全員椎堂徳治の子供たちだそうです。
そして・・・最近・・・董二という息子が籍に入ったと・・・
物凄い騒ぎで大変だったらしいです・・・』
フッと笑う・・・・董二郎はハルと一緒だったと思えた事に・・・ホッとする

『公亮様は全てを捨てる代わりに社長に就任しそうです(笑)
本家と切り離されて助かったと(笑)喜んでいたそうです・・・
それから・・・サラサさんですが・・・』

『どっちの話だ?』
『両方・・・二歳の子供と(笑)。
それから噂らしいですが・・・間違いかもしれませんが・・・公亮さんと異母兄弟と言われているそうです』
『ん?』
『徳治さんは?その理由を教えろと・・・・知りますか?』
知らないと項垂れる南築だった・・・

『聞きながら・・・ホッとしてしまいました・・・董二郎様の事も知れたし。

気になるのは、徳治さんとサラサさんの関係です・・・董二郎様の事は直ぐに立ち消えてたようですが・・・昔から噂はあったと聞きました。
それが事実なら・・・巻き込みを防いで・・・徳治さんは守っているでしょう?

蒼一朗様・・・お子さまも要らします・・・向こうに巻き込まれたら・・・』

『椎堂に繋がる噂だけを(笑)南築はやるのか?』
『(笑)当たり前です、都紫川ではなく(笑)この屋敷に住む方を守るので・・・・会社秘書さえ情報は貰えど(笑)出した事は一度もありませんよ。

それは服部と違う所です(笑)口は閉じるに限ると言えば相手も必要以上声にしませんし(笑)
何よりサラサさんのファンとして(笑)私は影で守らせて頂きます』

『お前(笑)、いつから?』
『あー餌付けされた日から(笑)』
『サンドイッチか(笑)』
『(笑)あれは物凄く美味しかったですよ。必要以上に作る事に疑問だらけで・・・使用人さえ食せるようにと、一瞬で考えたのだと驚きました。

食べていない者が殆んどでしたから・・・後半の動きは違いましたし』
懐かしそうに話す南築に笑み返した。

『会いたいよな(笑)』
『そうですね・・・お待ち下さいね(笑)近い内に写真が手に入ります』
『南築(笑)無理はするな・・・』
『すみません(笑)。明日の蒼一朗様の見合いと交換しました』
『ん?』

『ナミキ辺りから(笑)邪魔は入るかと・・・壊して椎堂グループの遠縁から見合いが交じります・・・』
『南築・・・』
『申し訳ありません・・・でも二歳と聞いてから確信してしまって・・・一目と・・・』
ついと、物凄い後悔した顔に苦笑いをした。

フッと笑う蒼一朗・・・
『眠れそうですか?(笑)』
『サンキュ(笑)』
いいえと笑む南築が部屋へと促す・・・静かに後を残していたサラサの姿があった気がした。



数日後のある日・・・静かにノックする南築・・・蒼一朗へ笑って謝りながら押し込んで静かにドアを閉めた。

『あー寒がりの蒼一朗様・・・カーテンは必ず戻して下さい』
窓まで開け放っていたのを、南築は閉めながらいった。

そっとポケットから取り出して蒼一朗へ渡した・・・
暫く眺め・・・ポスッと力なくベッドに座り込んだ蒼一朗だった・・・

『小さいですよね・・・これなら一歳と言われても納得してしまう・・・
似てますよね(笑)目もとが蒼一朗様の気もします・・・
では(笑)お休みなさいませ・・・』
笑みを浮かべて食い入るように眺める蒼一朗を残し、南築は部屋を出た。

『寝れた?』
『やっとです・・・』
『窓・・・また開いてた?』
『全て閉じましたよ(笑)大丈夫と信じて、お休み下さいませ・・・』

分かったと入っていく人達を悲し気に見つめた・・・思わぬ隙間から揺すられ・・・言葉巧みに煽られた結果・・・この状態になった。

初めて会ってから、それは中まで入り込む事に自分の居場所を取られまいと頑張った。
執事として・・・自分の居場所を確保出来た・・・中でかき混ぜられる違和感は服部に相談した。

回避する仕方を学び、声にしていいと許可を貰え会社秘書との線を引けと頼んだ。

蒼一朗を始め、董二郎や他の声に輪をかけて 持ち場を守れた事に感謝した。

可愛い顔だったと笑み・・・全てをチェックして自分の部屋へと足を向けた南築だった。


自分の子・・・百パーセントではない・・・限りなく近い確率と思いこむ事にした・・・
滑り落ちた・・・朦朧とした時に誰かの気配はあった・・・居るはずのない防犯カメラに写り混んだ二人・・・

押された感じは無かった・・・足が滑った・・・やっと這い上がり雪道を眺めた・・・山奥へ伸びる道・・・枝に覆われて雪道が消えないのだと思えた。
地図を眺め確信して足を動かしたのだ・・・

会えた喜びしかなかった・・・一瞬泣きそうな顔に戸惑った・・・本当に危ない場所だったのだろうと・・・

病室で会った男に言われ、ガイドを雇い神戸に確認させ写真を見せて貰った。

多少の雪は減っていたが、本当に奇跡だったとホッとしたサラサを思い出した。
聞こえる言葉・・・眠る間は録音し誰も居ない時に聞いた。

それは医師や看護師にも聞いて説得して聞き回った。
捨てたくなるほどの喪失感が容赦なく襲った。
口止めをする・・・その理由迄を暴露して頼み込んだ。

だからか、その日の出来事は簡単に知る事も出来たのだ。
集めるほどに・・・近場にいる二人に我慢する事も辛くなった。
フラッと飛び出した場所は初めてキャンプをした場所だった。

カヌーにも乗りこなせるようになり、今度は夫婦でと言われ照れた記憶が甦った。

写真を胸に抱き・・・蒼一朗は眠りについたのだった・・・
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