tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ポイント 3

2017-03-26 16:59:37 | 50on ポイント
『ゆっくり行ける?』
『無理…朝か…夕方か(笑)』
『夜に(笑)今は普通の速度で行って。流して撮ってみる』

車を停めて画像を確認する。パソコンで調整していた
『休みはないのか?』
二人の男が声をかけ…誰だったと見返す彼女達に驚いた。

「すみません…どなた?」
「あっ?」
呟く彼に吹き出すアヤ…
「SPよ…目が一緒」
画面を見ながら言う彼女

「すみません(笑)。普段着とは印象が…」
「マヒロ(笑)歩いてくるから、待ってて…」
パソコンをボードに乗せると、カメラを抱え車から下りた。

撮りながら歩く……
ふと思い立ち車に戻ると忙しなく呟く。
「マヒロ…自転車借りてくるから(笑)こいでくれない?」
「それさっきの?」
笑み頷くヒナタに呆れた。

「分かった…」
「サンキュ(笑)アソコにあるの、借りてきて。私はこがないよ?」
カメラの準備とビデオカメラを出し始めた。

「車(笑)見ててくれる?」
彼らに聞いてみたマヒロ…
「いいけど…」
「サンキュ。乗ってていいから(笑)」
急ぐ彼女…借りて持ってきた自転車にビデオを取り付けた。

「お願いだから一定速度は変えないでよ~?」
「なんでよ(笑)」
「お酒奢るから(笑)。一周して」
「えっ……」
「マヒロ…ヒロちゃ~ん(笑)」
声に出して笑う二人…

やりとりに笑う…
『彼女は俺たちに頼むって、しないんだな…』
『だな…』と笑み眺めた…
バランスよく自転車に乗る二人
『うまいな…』
『確かに(笑)一定だな…』

通り過ぎて行く二人…
ヒナタの肩越しにカメラが彼らに向けられて驚いた。
笑うマヒロ…シャッター音が続いた。

暫くして歩きながら撮る彼女…
ビデオをマヒロに渡し、路面に寝ころぶとシャッターを切った。
「車きた…」
素早く起き出して端によると、マヒロに怒られた。

停まる車の下に猫がいたのだ…

『あれじゃ回りの身が縮む…』
『彼女は楽しそうだな…』
『慣れか?』
凄いとため息をした二人だった。


「ありがとう(笑)留守番…。送りますよ、どこにいけばいい?」
ビデオカメラをしまうと車に乗り込み景色を撮り始める。

「運転しないのか?」
「送り先知らないし(笑)着いたら変わるね…」
「ヒナタ頭い~い(笑)」
「本当に?」
彼が聞く。

「二人の行き先は一緒?」
「一緒…」
「じゃどぞー(笑)」
「遠いぞ…明日は?」
「予定ないから深夜までに帰れれば(笑)大丈夫…」
へぇ~と笑みを浮かべ走らせた。



『マジか?(笑)』
辺りの静けさに笑って眺める彼女達の呟きだった。
『遠くても…大丈夫と言ったぞ(笑)』
後ろで寝入る姿に、ニヤリ顔の二人がいた。


声をかけられ彼女が起き出す…辺りに気づき笑い出した。
『どこ?(笑)。どんだけ走った?(笑)』
やっと起き出して気づいた彼女の呟きだった。


空は暗く潮風に笑む。
「寝すぎだ(笑)」
「まぁいいや(笑)…残念、見たかったな…」
「普通…驚くだろ(笑)」
「なんで?」

「あっ…ヒナタ、写真撮って帰らないからね…」
「少しねー…」
言いながら一度は車にのりこんだが、また車から下りた。

「靴は?…」
「いらない(笑)」

カメラの音が響きだした。
「凄い場所に来るのね…」
街灯はあるが、砂丘は月明かりだけだった。

「静かだろ?」
「そうね(笑)見張りやすい…。行って大丈夫よ…」
「え?…」
「ん?」
と振り返り彼らを見つめた彼女…

ふと気づく波音…慌てたマヒロは彼女の鞄を探す。
「マジ?…」
そう呟くと、彼らを見つめ苦笑いする。

「また車見ててくれる?」
「構わないが…」
「助かる(笑)」
と鞄を背負い走り出した。
何なんだと彼らは首をかしげた。


「ヒナの馬鹿!。今は秋よ、あ・き(笑)もうすぐ冬がくる秋…。
泳いでどーすんのよ(笑)服を着なさい!服!」

砂丘の向こうで叫ぶ声に驚いた彼ら。

「大丈夫かなって…」
「国が違えば季節も違うじゃん。風邪引くよ…」
鞄にカメラを入れて服を着せたようだった。

彼女達の悲鳴に驚き、車から下りた二人が駆け出した…
砂丘の上で眺めると ため息をした。
微かに見える彼女達は、互いに海に突き飛ばし 遊んでいたのだった。

『馬鹿だな…(笑)』
『戻ろう…(笑)知らん…』
呆れた二人は車に戻る。


びしょ濡れの二人が戻る…
「凄い(笑)道路が暖かい…」
笑う彼女達は上から下へと水気を絞り砂を払う。
鞄からカメラを出しボンネットに乗せるとリモコンでシャッターをきる。

「凄い(笑)湯気…」
「撮れたの?」
二人で車に寄りかかりカメラを覗いた。
見合う彼らも笑いだす…

ボンネットに寝ころんで写真を撮っていた…
「あっ…車ありがとう(笑)ございました。遅いから構わず行って下さい…」
マヒロが言う…
「お前ら…どこまで鈍感なんだか…」

「ヒナ!…寝ない」
目を閉じていた彼女に言った。
「さぶっ…」
呟きながらカメラを大事にしまう
「携帯で探して…泊まろ(笑)」
マヒロは言い、彼女は震える手で探し始めた。

上着を脱いで彼女に着せる
「濡れた服を全部脱げ…」
「えっと…」
「俺が脱がす?」
震えで口が回らず、マヒロを見た…彼女も同じように上着を着せられていた。

見合う二人が笑み脱ぎ始めると
「うわっ!」っと慌て、急いで車の後ろに向かった。

「ヒナタ…袋あった?」
「ある(笑)」
ガサガサ音がした後にシャッター音が響いた。
会話が震えて楽しいのか、なかなか車に乗らない彼女達…

振り向くと 足まで上着にいれて座る二人は携帯を眺めていた。
車のエンジンをかける…

「のれ!」
言われた二人が立ち上がる
「(笑)ありがと…」
知る場所まで案内をしてくれるのかと重なる声に笑み、おとなしく乗り込んだ。

「二人とも手を出せ…」
二人が袖をまくり出す…体温のチェックをした事に驚いた。

『冷たい?』
『あぁ…早めがいいな』
彼らは見合い悩んだ…
「あるの?携帯ではなかったけど」
「一軒…」
「暖まれる?」
「服も乾かせる?」
『とりあえず行こう…』
仕方ないと車を走らせた…


「少し待ってろ…確認してくる」
と車から出ていった。
電話をしながら入口を ウロついていた…彼が手招きすると車を走らせ中へと入った。

「待ってろ(笑)部屋を温めてくる…」
「一緒にいくよ(笑)風がないから寒い今のうちに…」
鞄と服をいれた袋を持ってきた…
バケツを見つけて、水を組むと二人は砂を落として服を洗う。
二人で捻り楽しそうにしていた。

「ロッジか(笑)」
「暖炉か…」
椅子を探し器用に服をかけて干した。

「マヒロ…全部取ったらヤバいかな?」
聞いた彼女は声に出して笑う。
「下着を出して干せる?(笑)」
「シャツの下に隠せば大丈夫じゃない?」
「確かに…気持ち悪いけど…」

「向こうにバスルームはあったが…電気は通ってない。ほら紐を見つけたぞ…」
「ありがと。じゃ(笑)マヒロは、どっちする?」
「貸して(笑)洗ったげるから」
「あー…タオルはない…」
苦笑いする彼に笑み、先に紐をつけて干し直した。


暖炉の火に…
「これなら朝までには乾くね(笑)助かったぁ…。海辺は多少…泊まれる場所ってあるのに、ココはないのね(笑)」
「ヒロ…早く脱ぎな(怒)」
「分かったよ…自分でする(笑)真ん中に出来るよ…」
そう言って彼らに向き呟く

「…干した奴は見ないでよ?」
口をあけて驚く二人がヒナタから目が離れなかった。
「大丈夫?…これは信用するしかない。(笑)そうだSPだから大丈夫か…」

「今日は違うが…」
「何が言いたい?」
「暖炉見てて(怒)」
マヒロが戻り睨んだ。

バスルームで叫ぶ彼女に笑む。
「先に洗えばいいのに…」
「…お湯は」
「出ないよ少しも。冷たかった」
「アイツは野生児か(笑)」

「遊ぶの大好き…(笑)仕事も遊びみたいなもの…」
「前に来い…」
「ん……」
と悩む彼女に苦笑いをした。
「一枚は知ってる(笑)風邪を引くよりマシだろ…」
「毛布はある(笑)くるまれば?」

「本日二回目の水…。井戸水かな…(笑)海の方が温かかった」
干しながら言うと彼女をみた。
震える事が楽し気で可笑しかった。

「…暗いし(笑) それ、ぶんどれば隠せる…」
「ヒナタ…」
「ごめん(笑)仕事近いし、あったまろ…」
毛布で彼女を包むと、もう一枚は彼らに渡す。

「上着ないから貴方達も風邪をひくわよ…くるまって(笑)」
彼がヒナタに笑みかけ直した。
「順番な(笑)…」
「皆…親切ね(笑) 国の特長?」
「ならいいよな(笑)」

「帽子…」
「取った(笑)砂だらけ。遊ぶなら深い方が砂は付かないね(笑)
防水用の準備しとけば良かった」
「体を擦れ…血行をよくしないと…」
フードを被せて毛布の上から抱きついた。

「そっちは?」
彼を見て言うとヒナタを見た。
「寝るなよ。もう少し暖まるまでは…」
眠そうなヒナタが頷くが…暖炉に薪をくべて火を強くし彼らが見合うと ため息をした。

「仕方ないだろ…」
言いながら座る彼女を抱き締めて毛布で包んだ。
「すげぇ冷たい…」
「擦るより暖めないと…」

「救助隊に入ったか(笑)」
「まさか前の研修が役にたつとはな(笑)」
「こいつらは、なんで平気で寝れるんだ?」
「信用されてる(笑)」

「なれてるのか(笑)ナナセの方は?」
「そっちだな(笑)しでかすのは」
自分の膝に頭を乗せて寝る姿にため息をして、体にもたれさせた。

ゆっくりと目を開けて見合う…
「信用しろ(笑)…」
言われた彼女は笑み頷くと、体を半分返し抱きつくと寝始めた…
「抱き枕か…(笑)」
目を閉じたまま、ゆっくり頷くヒナタ…
「複雑だな(笑)…」
彼は笑み、毛布をしっかり閉じて彼女を優しく包んだ。


ようやく部屋が暖まり、安堵する。毛布の上に寝かせくるむと薪をくべて、火を眺めた。
「アヤ…(笑)少し寝よう…」

隣に寝ころぶ二人に毛布がかかる…。
それは不思議と同時に動き、彼らは見あった…
『寝てる?』
『無意識か…まぁいい』

彼女を抱き締めて眠りについたのだった。
呆れたナナセが口で笑み、彼も優しく抱き締めて眠るのだった。



マヒロが目覚め自分の状態に固まった…
「低体温にならずに済んだろ」
何やら考えた顔に優しく微笑むと、ゆっくりヒナタを探した。
同じように抱きつかれ眠る姿に笑う。

「あっちは彼女が ひっついてる(笑)」
「寒いの苦手なの。直ぐに冷えて、体が暖まるまで大変…
夏は冷房しないし、冬は暖房が止まらないの。私達は半袖で過ごせるくらい(笑)」

「じゃ余計に危なかったな(笑)」
「彼は暖かいのね(笑)」
笑み見つめていると、彼は彼女をより抱き締めて優しい口づけをした。
「貴方は優しい(笑)」
と寄り添った彼女に緊張した。

ヒナタがそっと毛布を頭まで被る…
「起きれないじゃん…」
そっと呟く彼女に笑む。

「(笑)お前も優しい…」
囁くように言った彼を見上げ微笑むと彼も優しく口づけをした。


「彼が危ない(笑)」
笑いをこらえて二人は眺めた。
「なんで?」
聞いた彼に指をさす。
毛布の下に動きが見えた…それは、ゆっくりと下へ下がる。

バシッという音と小さな唸る声…
「今はしない…」
「今はか…」
「最初のは消去…」
「(笑)しない…」


毛布の中の会話に笑む…。
そっと小声で話す彼。
「乾いてるなら着替えて来い…奴等が起きる前に(笑)」

笑み見つめた彼女はナナセにキスをして、彼に毛布をかけたのだった。