tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 17

2016-10-13 11:59:11 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《 仲間外れ2 》


ノンと話し食事の準備だけをしてマンションを後にした。
サトミに言って少し用を頼むと、仕事場へ向かう。
その間にランに連絡を入れ、話をすませた。

仕事場へ入るとゼンに電話をした。
『何処にいる?』
『ごめんね、暫く仕事ついでにノンと過ごすね・・・』
『戻らない?』
『怖くて戻れないの・・・ゼン(笑)少し離れる・・・いい?』
『 ・・・・・』
『ゼン?』
『繋げとけ・・・』
『ごめんね・・・愛してるわ』

直ぐに落としたのだろう・・・携帯は繋がらなくなった。
ハルトのいる部屋へ入るゼンが無言でハルトを眺めた。

『どうなってる?』
『 ・・・・・』
『なんでルナは、怖くて戻れない?』
『 ・・・そう言った?』
『戻らないか聞いたら、そう言った』
聞いた途端にハルが部屋を飛び出した・・・・

玄関で捕まえて一緒に出たゼンも出るのだった。
向かったのはハルの家で驚いた。
自宅へ入ると確認するように眺めながら奥へと向かう・・・

床に散らばるバンドの残骸とハサミがあり、ゼンは何があったと不安にもさせた・・・・

部屋中を・・・不安げに何かを確認するように探すゼンを眺めていた。
『カズ!ハルのマンションのカメラを抑えろ。
三日前からでいい・・・全部だ』
途中から電話で話をし始めたが、言い捨てるようにゼンは伝え、項垂れ膝待ついたハルを眺めた。

『ハル・・・・ハルト! 何をした?』
口調が強くなる・・・・・ハルの様子が変だと眺めた。
ハルは、ゼンに言われたが・・・・男が居なくなる時・・・それはいつなのか、それはノンが居ない時か・・・ 色んな事を考えては振り払い、自分のした事を改めて思い出していた。

そしてルナの言葉が頭の中で木霊していく・・・・
『 ・・・ノンを・・・傷つけた』
いつもの笑顔は消えていく・・・・小さく呟くハルトの姿に驚いた・・・

『何をした?』
今度は優しい声音だったと苦笑いをしたハルトが話し出した。

『 ・・・男を連れてノンが家に来た・・・・酔いながら・・・明日は家に行くと言いながら寝たんだ。
男は飲むぞってノンに言ってた・・・俺の家で・・・ノンに触りながら。
だから・・・・ムカついて男を殴って眠らせた・・・』

『それから?』
早く言えとハルを促す・・・
『服を脱がして手足を拘束して、ノンの隣に寝かせて家を出たんだ』

暫くしてきた電話に出て聞き入るが・・・ゼンはスピーカーに変えた。
『もう一度言ってくれ』

『だからぁ、ハルの家から出た男は隣のヤツだ。
それと男が出る前に、ノンが出て来てる・・・ハルが教えたのか?』
『違う・・・』

『サトミか?』
ゼンが聞いてみた。
『違う(笑)、サトミはしねぇぞ』
トウヤの声だった。

『あのさぁ・・・外のカメラでみたんだが・・・泣きながら出てんぞ?
探す感じで彷徨いて出てった・・・
エレベーターの映像もだ・・・怯えて泣いてる感じだ・・・』
『ハルが出てから、何があった?』
『 ・・・・・』

『何があった?』
改めて言うゼンの声に戸惑うハルだった。
『・・・・分からない・・・』
『カズサ、ランに様子見って頼んでみてくれないか?』
『ルナは?』
『ノンといるが電源は落とされてる・・・・・・』
『待ってろ、連絡してみる』
『サンキュ・・・』
『おう!』

ハルを立たせ椅子に座らせるゼンだった。
『勘違いしたのか? ・・・俺の・・・勘違いか?』

『(笑)それしかない・・・裏切ったと腹がたって悪戯したんだろ・・・
それでもヤバいと男の動きを止めた・・・・
隣の男は間違ってココを自宅だと連れてきた・・・想像だけどな。
ノンは・・・酔ってたから、ただ歩かされてたか?』

『泣いて・・・・あー俺は馬鹿だ・・・』
頭を抱えて項垂れたハルトに苦笑いをした。
『あれだけハルを信じてるのに、お前は何で中までノンをいれない?
俺たちを中に置けて、何でノンも中に置かない?』

『不安だからだ・・・ゼンのように俺は強くない・・・守れねーよ』
『(笑)強ーよ・・・決めたら迷わず行くだろ。それをノンにも向けろよ』
『出来ないから、情けない事をしたんだろ・・・・』
物凄い反省と落ち込みは、ハルトを黙らせた・・・



『取り合えず安心はしとけ(笑)全部、落とされた・・・』
揃って携帯は繋がらず・・・・ノンは一人じゃないと、ハハハと笑うカズサだったが、お前のせいだとハルに抱きつきクビを掴む。

されるがままにハルトは、酒を飲み込んだ。
他愛ない会話は四人を気楽にさせていく・・・・ふいにハルが現実に引き戻されるが、皆で泥酔の域へ連れていった。


床に寝ころび、力は抜けていった・・・
手足を投げ出して一人、また一人と眠りこんでいった。

静かな空間・・・・空気の入れ換えと、そっと窓に隙間を開けて静かに片付けをするのだった。

『ルナか?』
『ん・・・・』
『戻った?』
『飲み過ぎ(笑)』
『(笑)残念・・・』
戻れないと理解して呟いたのだ。

『ハルと話せそうか?』
『んー同じなら、もしかして・・・・・・・』
互いの想いが一緒ならと言うルナ・・・ハァと何度も息を吐くゼンに笑み返した。

『知ってた?(笑)ノンはねぇ、大胆に言葉にするけど半分は本音で、自分で言って困ってるのよ・・・・』
『残りの半分は?』

『んーノンの夢(笑)、大好き・・・になってくれたらいいなーとか。
遊ぼ(笑)って、言ってきたけど・・・本当は一緒にいれたらいいなーって・・・お願いしてた。

忙しいのは知ってるから、言っても少しで帰るのはハルに休んで欲しいから。
やっぱり帰るねって、直ぐに言うのは・・・・ハルが疲れてるからって気づいたから(笑)』

『それ・・・・』
『そ(笑)ハルを愛してるから、ハルの状態に気付くの早い(笑)
気分屋じゃないの(笑)ハルが大事なノンの気遣いだった・・・・・

通じてなくて残念・・・事実を知ったらショックは大きいから、ハルの事を言えてない。

動けなくなった・・・・自分の過ちって思って・・・怖くて部屋から出れない。
笑えてるけど・・・思考を止めてる気がする』

『どうすればノンとハルがもとに戻れる?』
『戻れると言いきれないけど・・・話しはしないとね・・・本音で(笑) こいつも!』

寝ているハルトの額をペチペチと叩くルナ・・・唸り叩かれた場所を押さえるハルト・・・酔っているので手は空をきり止めようとする姿を眺めた。

『いっぱい謝って・・・・心からの気持ちだけでノンと話して・・・』
分かったかと押さえている手をも、小さく叩くルナだった。

『ハルも辛いんだ・・・・それ以上は止めろ!』
『ずーっと好きなのに、なんで信じないの? なんでノンの気持ちは読めなかったわけ?』

『きっと・・・読みすぎてビビってたんだ! 今も怖くてハルは泣いてるぞ・・・
普段見ないほどの反省はしてる』

『ノンにだけ、話すのが下手くそなんだよね・・・・というか自分の感情もだけど。
不思議だったけど、裏を返せばノンを大好きだった証拠だったよね(笑)

昔からだったからノンに言ったんだけど、ノンも勇気出なくてハルが一番になっちゃうんだよね・・・・

あっ、ノンを思うならハルは引っ越しね・・・・私でも あの場所は拒否る。行きたくないし住みたくもない』

『了解・・・』
寝ている皆に代わり返事をするゼンに微笑んだ。


『家族会議しといて(笑)、私もしてくるから・・・・
決めたら諦めずって力を貯めこんどいて(笑)ノンの勇気を貯めるから』

行こうとしたルナを止めて眺めるゼンを見つめる
『襲ってけ(笑)』
『(笑)諦めなさい』
『じゃ今度、襲え・・・・ 』
『 ・・・・』

『なんで返事しない?』
『本当に襲わせるから(笑)』
『じゃ俺が(笑)』
『(笑)それも今度ね、二人が仲良くなったら諦めるかな(笑)じゃね!』
頬にキスをした彼女に、笑みを浮かべて見送ったのだった。


暫くして耐えきれずに笑い出す彼らに、口を引いて笑むゼンだった。
『聞いたんなら襲えよ(笑)』
『耐えてやる(笑)』
『(笑)出来んのか? ハルは ぜってー落とせよ・・・・』
彼らと笑い合う声に笑みを浮かべるゼンだった。


『あー!こえぇ・・・・久しぶりだ、この感覚・・・・』
『自分の事じゃねーのにな』
『(笑)心臓が飛び出そうで・・・』
『耳から音が響きだして(笑)』
『(笑)頭がすっきりしだす・・・』

『動きたいのに動かない・・・・・守れる勇気はあるのに、無理だと叫んでる。
自分の気持ちは引き裂かれる気になって不安になるんだよな(笑)』

『(笑)押さえつける力はあるのにな・・・』
『ヤバい方が先に出る・・・・今回の俺はこれだ・・・』
『(笑)それでも・・・気持ちが同じなら・・・本物はある、存在してると信じるぞ(笑)』

【あの中に・・・本物は存在すると思うか?】

昔、思って呟いた言葉を思い出した・・・・迷いながら進む事に躊躇った。
それでも信じるなら(笑)小さな思いは皆で合わせたらデカくなる。
だから同じ思いならと大人達に立ち向かったのだ。

心の中に想いがあって、互いに同じ想いがあるなら道は重なると信じる。
本当の愛なら重なるはずだと、ハルの為に皆は願う。

子供の自分が出来た事を、今度は大人の自分の為にと昔の自分に誓う。

身へ染み込んだ勇気を使う・・・・強い想いだけを握り締めて。

友に誓う・・・勇気を貰う・・・大丈夫と願う・・・・それは先で自分の為に戻ってくると信じて・・・・

ノンを想う・・・触れた唇に笑む・・・胸の暖かさに感謝する。
そばの幸せに気づけた自分に誉める・・・遅いと急かし、長いと笑う。

背中をバンと激しく叩く・・・気持ちを少し分けてやる仲間たち・・・
痛みか、皆の想いか・・・少しずつジーンと温かくなった。



震える手でドアを開く・・・
逃げられても嫌われても、話が出来ればいいと思った。
それで拒否されたら自業自得だ・・・それだけの事はした。そう諦め静かに部屋の中へと入りこんだハルトだった。

驚いたノンがジッとハルトを眺めていた・・・・・いつものように明るく話し出すノンは居なかった事に、自分がした事の重大さが身に染み込むように胸が痛みだした。

何も言わずに隣に座ると、ノンがうつ向いた・・・・悲し気な目だった。
『ノンに悪戯して ごめん・・・』
『なんで? 何を?』
『あの日の・・・部屋での事』
『じゃなくて・・・・ん?パーティの?あの部屋は・・・』
思い出したのか、嫌そうに腕をくんで摩り出した。

『ノンはルナ達から、何て聞いてる』
『何も・・・・飛び出して来たし、今も場所は覚えてないかも・・・
あの日の事は気持ち悪いし、ハルちゃん・・・・ごめん話したく』
『ごめん、だけど全部話そう・・・俺も頑張って・・・ちゃんと話すから』
『 ・・・・・』
真剣に言うハルトを眺め、ルナの言葉を思い出した。


意味が分からないとルナに言うと、ハルトの癖でノンに緊張して上手く伝えられないと・・・そう言ったのだ。
確かに同じ事でも、微妙に言い方がかわっていた。

嬉しい事があって、抱きついたハルトの顔が一瞬緩んだ。
いつもの兄のような接し方ではなかった事もある、だから嬉しくて抱き付くと速攻で引き剥がされた。

『追いかけても・・・・愛してくれないよ、これ以上は無理かも・・・』
『(笑)ノンと同じ心を持ってるから大丈夫なの。少しずつでも言葉にして答えを貰って・・・』

ルナが言った言葉を思い出す・・・・その時は出来なかったのだ。
なぜなら答えは知っていたからだ・・・無理だしダメなモノはダメなのだと、そう思っていた。

自分だけの愛では満たせないと、そう思った・・・余計に疲れさせていると。
皆に優しいハルトを自分の為に向けたら駄目と思っていた。

考える事が多くて・・・・皆が考えた先を確認して、どう動かして・・・常に頭を動かして仲間を守ろうと考えていた事を知っていたのだ。

ハルトの呟きは邪魔したら不味いと、離れた時もあった。
自分を追い込み仕事をしてみたが・・・・何げない人ごみで・・・ハルトと似た声音、物言い、仕草・・・・全てに彼と同じだと探す自分に呆れた。

今回の事で・・・・自分の別の顔を知った・・・・彼でなくても一緒にいれたのだ。

情のない、ただの見合い相手・・・アルコールを体へ流しただけだ・・・
それだけで彼じゃない人と居れるならと先を考えて一人落ち込んだ。


本当の自分の心を話せとルナが彼を連れてきた。
目の前にいる彼は、いつものハルトじゃなかった。
いつもなら何かが起きている事に不安な顔だと、彼は大丈夫かと心配する・・・・

今は・・・・本当にがっかりさせたのだと彼の顔で読み取れた気がした。
呆れていると・・・自分でも思うのだ、彼なら・・・尚更だと少しずつ視線を下げた彼女だった。


いつもの声音がない事に、彼女の自分への想いが離れていく気がした事に躊躇う自分に気づいた。

今までなら、どんな時でも言葉は選ばずノンは声にしていた。
自分の気持ちを声に出せて羨ましくもあった・・・・考えが足りなくても、言い方を知らないだけで諦めて話すのを止めるノンもいた。

時々・・・自分からノンへの言葉に、彼女の戸惑う姿に気づいた事もあった。
今思えばノンはショックを受けていたのだろう・・・その気持ちを自分の為に一瞬で消し、自分の気持ちをくんで離れていたのだと思えた。

どれだけノンを傷つけたのかと、胸が痛み奥歯を噛み締めた。

それでも・・・話さなければならないと、ジッと彼女を見つめる。

小さく震えるノンに気づく・・・自分の戸惑いは駄目だと、心を奮い起たせノンの心を考えろと自分に言い聞かせるように見つめた。

それでも、ふと昔を思い出してしまった・・・・苦笑いしたハルトは、ノンを優しく包みこんだ。

『どんな時も・・・・明るく俺を呼ぶノンの声が好きだった。
バイクの音の中でも・・・不思議とノンが呼んでる声は気づけてた。

疲れて・・・より頭が痛くなると・・・抱き付いてから帰ってたよな(笑)
あれは、何で知った? 誰にも言った事はなかったぞ?』

ハルトの優しい声音が、ノンを包んでいる不安感を揺らした。
ゆっくりと話していく彼の声に耳を傾けるノンだった。

勇気を振り絞り、彼と話さなきゃと自分を奮い起こし・・・いつものような声が出ろと祈ったのだった。

『顔に出てたよ?
皆が心配するから・・・言えなかったでしょ? それに・・・皆が考える事の もっと先の事まで考えてた。

それに・・・・・ゼンの考えと同じだから、ハルちゃんは動くゼンを安全な方にって別に考えちゃうし・・・』

『ノン・・・・ノンの気持ちを考えてなかったよな・・・・ごめんな。
悪戯して・・・・本当にごめん。男を連れ込んできて目の前で平気で触らせるノンに腹がたった・・・』

『ハルちゃん?』
酔っていた自分だと知っている彼に驚いたが、同時に申し訳なさも出る彼女・・・・それでも彼の声音に、何だろうと彼の言葉の意味が分からず戸惑うノンだった。

『ノンを・・・・・真っ直ぐなノンを愛してるのに・・・・お前を愛するのは怖かった・・・・
真っ直ぐに俺にくるノンが怖かったんだ・・・・』

『ハ、ハルちゃん?』
『 ・・・・ごめんな』
彼の優しい声音がノンの中へ染み込んでいった。
『ずっとハルちゃんを(笑)愛してて良かったと思えるの・・・
あったかーい気持ちが、私の中を幸せにしてくれてた・・・』
だから愛していたと言うノンの声に、ハルトは辛くなった。

ずっと・・・前から自分が好きだったと、そう言っている気がした。
『ノンを愛してる事に気付くのが遅かったんだな・・・』
ノンの言葉は終わりを告げていたのだと思った。
『 ・・・・』
驚いたノンは、何を聞いたかと耳を疑った。

愛してるというハルトの声音だった事に驚き、あり得ないという自分の心の中に落としたくない。
それでも聞いていたい・・・ノンの中でハルトの声が・・・言葉が渦巻いた。
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