tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

チーム 49

2015-09-12 15:10:01 | 50on チーム

『何か…考えよ』
ドタバタと騒ぐ子らに四人は眺め、肩を落とした。

『そっちに増やして、とりあえず全員入れる?』
『それもあるけど…何年後かには分けなきゃならなくなる…』
『じゃ初めから?』
『大工の知り合いはいた(笑)』
『聞いてみてからだけどね…』

『お部屋くれるのぉ(笑)』
『別がいい(笑)あとね…風呂も増やして』
『なんでよ…』
『入りたい時にミズキとシュウが遊んでるから…』
『泥よ(怒)水が勿体ない…』
『ねぇ…』
二人が歩いていった。体を揺らし笑うハル。

『女は大変…(笑)』
『そろそろ侍女らも始める?(笑)最近…女を忘れてるわよ…』
『確かに…あっちを増やして、子供達もついでに(笑)』
『行き来は?』
『しゃがめば、隠れる柵があればいける(笑)走れ、避けろって』
『貯まってる?』
『確かに(笑)自費ね…』
『出なきゃ使わないし(笑)』
『ココは大将から(笑)向こうは私達で…いけるかな』
『連れてくるわ(笑)』
『どこで知り合った?』
『引っ越した時に(笑)』
『手直し頼んだ?』
『そう(笑)暇そうだったし』
『で…なんでずっと小声なの?疲れるわよ…』
『入口にカズサがいるから』
あ~っとにや笑いする皆がいた。



カズサが入りずらそうに立つ。
ジンがきて肩を叩く。
口に手をあて指を指した。

『企んでるか?…何の相談か分かったのか?』
小声のジンが聞いたが首をふり
『後でユキに聞け…』と囁いた。

「おかえりぃ(笑)」
「遊べるの?」
驚いた二人はナナ達を見つめ
『それは俺たちは知らない(笑)カンナ 、話せる事も人には言うな。
いつか身に危険があった時に必要になる事もある。ハンナもだ』
『分かりました(笑)』
『終わった?遊べる?』
『顔を見に(笑)』
「残念…」
と走り出していった。

『吸収力が凄いな…』
ジンは呟くと戻っていった。



『どう?』
『日数は貰うぞ(笑)』
『じゃ今度は向こうだ(笑)』
とハルは案内していく。

調べが終わり、帰り道で話をしながら戻ってきた。
『そいつは…』
どこからか聞こえた声に笑う。
『大工よ(笑)許可はとったから』
『後で聞く…』
城門の上から眺めるシキに苦笑いする。

『お偉いさんか?』
『アレが数人(笑)下手な真似は止めな、仲間にも言わないと死ぬわね…きっと』
『だろうな(笑)入るにも厳しいから。迎えに出てくれたから入れたんだ。毎回頼むよ…』
『暇な時に(笑) で間に合う?』
『余裕だ(笑)どっちからする?家か?』
『向こうが先(笑)急ぎだけど手は抜くなよ…』
『しねぇよ(笑) ココで上手くすれば はくがつく(笑)』
『いつから?』
『材料は…10日くれ。一度連絡してから始める』
『前金にする?材料代あるし…』
『半分にしてくれ(笑)』
『忘れるなよ近衛の近くで仕事をする。仲間に説明をして』
『分かってる。話しかけず、覗かず、人は変えず…なんか面倒くせぇな』
『見張りは立つ(笑)やりずらいが、我慢だ』
『宮殿だからな(笑)大丈夫だ徹底するから』
待つ近衛に頭をさげると、帰っていった。

振り向くと目の前にシキがいて驚いた。
『説明…』
『しろ…』
言い終わる前に声にしたシキをみて手を引き連れ東屋に座る。

『家を広くする(笑)子供用に。あとは向こうの兵舎も広くして、部屋を作るわ…』
『必要が?』
『家は自立と、上の子達の居場所の為に。向こうは、勉強としつけの為に(笑) 勉強は子供達も使うし…』
『移動が外なら…』
『中にする。柵を作るわ…杭を打つだけよ(笑)。子供が隠れる高さの。だから杭は頼みたい…』

『それはどう考えても、互いを鍛えるとしか…』
『そういう事。油断すれば危ないわ。いつ通るか分からない大将の子供が訓練中に通るのよ(笑)。
動体視力を鍛えるには効果てきめんよ。
逆に子供達は反射神経と体力もつけられる。集中力まで鍛えられるから(笑) 』
『不安か?』
シキに聞かれハルは辛そうに笑み頷いた。

『子供達が狙われたらって…』
『日は浅いからな…』
何度も頷くハルを立たせ抱きしめた。
『シウルまで鍛えるはめになる…』
『歳が みな近くて助かるな(笑)』
『纏めて鍛える(笑)。ただ…出来るなら、シウルだけにしたい』
息をはくシキに腕をまわす。

『帰ろ…怒られるわ(笑)』
『奴等が行ったらな(笑)』
近づく足音は、しだいに遠ざかり笑む二人が歩きだしたのだった。



ようやく始まる音に 上から覗いた。声をかけそうになり、ハルが口に手をあてた。


まだ明るい内に出されるので、予定より少し伸びて完成した。

見上げた棟梁の隣にたつ。
『ありがとう(笑)次も頑張って』
彼に呟くとハルは中へと入っていった。
木の匂いに笑み、その場を離れた。

家に響く音に楽しむ子供達。
『泣くかと思ったら泣かない』
ナツが驚いた。
『なんで開けてしないの?』
『最後はカズネに頼んだ(笑)』
『信用か…』
『細かく知らないから』
『同じ?』
『そっ最初から最後まで(笑)』
徹底するハルに驚く。

『子供達も守ってる?だから皆は向こうに?』
『ん(笑) 無理なチビだけ…。ごめんサクまで』
『いいけど…動き出す?』
『分からない…不安を消したいだけよ(笑)。他にも手伝いは頼んだから』
『得意だから助かるね(笑)』
『ん…』



働く大工らを眺める…
『なんで途中でかえた…』
『ごめん(笑)秘密を作らなきゃ。守るから…』
『続きは大丈夫か?』
『大丈夫(笑)使える奴はいる』
『まぁ感謝はする(笑) 仕事が増えたからな』
『良かった(笑)』
『ほら設計図だ。後ろは向こうのだ…。音がしてるな(笑)』

『すまない(笑)』
『じゃな(笑)出たら飲むぞ』
『楽しみだ…』

『忘れ物だ』
『いらん』
『駄目だ…持ち帰れ』
兵士が言い、しぶしぶ木箱を持ち上げた。仲間に渡すと
『誰だぁ(笑)商売道具を忘れた奴は…』
『すいません…』
と慌てて受け取り戻っていった。



完成した中をナツと眺めた。
『ないと広い(笑)』
『これが汚くなる…目に焼きつけよ(笑)』
声に出してナツが笑う。
『いつかサクとシウルも入る(笑)大きくなったらな…』

ハルが呟くとサクは笑う。
『嬉しそうだな(笑)』

互いに笑み家へ入った。


それから数日はカズネ達を手伝い完成させた。
気づけば寝床も用意され子供達は大喜びをし昼寝用になる…。


朝早く、子供達を連れて杭のある道を歩かせた。
ルールを作り徹底する。部屋に行くと、並ぶ机に喜び席についた。

隣の部屋は変わっていた。たくさんの服がかけられ衣装部屋のようだった。これはナナ達が大喜びをした…


帰り道…
『訓練は始まった(笑)間をあけて走れ。飛んでくるから伏せなさい…分かった?』
彼女達の緊張は半端なかった。

隊長らをみた。
『向こうの城壁の戸が開いたら、子供らが通過している。
動きは止めず注視しろ。いいか当てるなよ…大将らの お子達だ。覚悟して訓練するんだ』

『目視しても手は止めるな、相手になる者は隙をつけ!』

返事を聞いたハルが
『今は見てくれているが、次はない。気配を探り気づいたら伏せなさい、走って…』
ナナ達から走り出す。


見ていた隊長が不思議がる。
『なんであんなに転ぶ?』
『伏せる練習だろ?』
『ハルを見ろ…』
大将に言われて驚いた…何かを投げていたからだった。

隊員らは声にならず眺めみていたのだった。

向こうに集まる子供達がハルに向かい叫ぶと、抱いた子を預け走り出した。

一瞬…固まる子供達だったが一斉に走り出して出ていった。
門に滑り込み出て行くハルを彼女達が笑い出したのだった…