tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

sibling 26

2017-02-09 08:01:48 | sibling
ようやく資格が取れたと、ホッとしたナツキだった。
道場の師範達から喜ばれ、頑張れと励まされた・・・

師範になれると一つのクラスを任される・・・ナツキの弟子になる。
本当の弟子ではないが受け持てるクラスを任されるのだ・・・緊張した顔で中へ入れないナツキの手を、優しく包む人がいた。

『ルビー?』
『(笑)今迄頑張ったナツキさんだから大丈夫です。
鍛えた強い心があるし(笑)』
そうだと笑み返すナツキに微笑んだ。
フゥと息を吐くナツキが背を正す・・・パンと叩いたルビーに笑み、ナツキは皆が待つ場所へ入り込んだのだった。



指導しているナツキを眺め、手のあいた師範達が話していた。
『これを見たら男らしさが出てるのに何でモテないんだ?』
『女の見る目がない(笑)』
『(笑)ココから出たら、優しいナツキに戻るんだ』

『仕方ねーよな(笑)。女もいらず、うち込むとよ(笑)』
『ん?結婚したくねーのか?』
『家庭が複雑だった。(笑)親のようになる嫌悪感をみせて話してるから無理だろ』
『見合いあんだよな(笑)』
『断ったろ(笑)』
『直ぐにな(笑)、丁重に断られた』
ハハハと笑う師範達・・・そこへ父が来て話に交ざる・・・

『男ならしねーとな(笑)。弱さが出るんだよな・・・』
『女は寄せそうか?』
『ないな(笑)ココでも話すのはルビーくらいだ』
『(笑)ルビーは他に預けたから無理だ。ナツキにも拒否された(笑)親友でいいとな』

『なんだ・・・ナツキはルビーに惚れてると思ってたぞ(笑)』
『(笑)違ったみたいだな・・・』
『まさか男を好いてる?』
『有り得ねぇだろ(笑)。男は女を欲しがる・・・それが普通だ(笑)』
驚いて身を隠していたルビーは悲しくなった・・・ナツキが否定された・・・
父が言った普通という言葉が木霊した・・・・

『ん?ルビーか?』
聞いていたのかと焦る父に笑って姿を見せたルビーも話に交ざった。
『そろそろ(笑)時間ですよ?』
『おっと(笑)行かねーとな』
数人が戻って行った・・・

『ルビー? 聞いてたのか?』
『(笑)少ーし・・・・
お父さん、偏見は良くありません・・・世の中には、女の子になりたかった男の子も居るんですよ?』
『あーオカマか(笑)』

『 ・・・性別じゃなく(笑)人を見て発言もしてね。何か悲しくなるから』
『ごめんよ・・・
だがな・・・父さんには違和感がある・・・その性別に産まれたならとな・・・』

『私が女の子を好きになったら?』
『 ・・・』
声も出なかった・・・余りにも驚き過ぎた・・・
『尊敬出来て(笑)大好きで堪らないって・・・優しくて一緒に居たい人って紹介したら・・・お父さんは』
『 ・・・・』

父の顔で知った・・・それは父には有り得ない絶対的な話なのだと・・・悲し気な笑み・・・そのルビーの顔に父は驚いた。
『ル、ル、ルビーは・・・』
『(笑)恋愛感情ではないけど、そういう人は居ますよ?
(笑)本当の恋愛は私には分からないけど・・・・本とか・・・テレビとか・・・

心から愛せる人の事を知って、人を愛すって優しいんだなって思いました。
だから私には違和感はないです』
笑みを浮かべたルビーに、呆然とする父だった。

『男の人じゃなく・・・女の人じゃなくて・・・・たった一人の人を愛せる自分になりたいです(笑)
それが自分には心地良いと(笑)思えたから・・・・

お父さんは、たまたまお母さんを愛したんでしょ?(笑)それは女の人だったから?』

『ち、違う・・・何でも跳ね除けて行く強さが凄いと・・・』
そう・・・思わず娘に話した父・・・
『(笑)人を愛して一緒に生きてるんだね・・・・』
そう言って行くねと離れたルビーを眺めた・・・・

良かったという笑みのルビー・・・人を愛す事の意味を理解していた娘に、教えられた気がした。
何より恋愛さえ知らないルビーの言葉に・・・どんな人へも優しく包むようなルビーと思えた事が嬉しくなった。

にやけた顔の人に、笑って声をかける・・・他の師範達と苦笑いをして話を続けるのだった。



タケルが言わない理由と気づいたルビーは、タケルは辛くないのか不安になった。
推し進められる結婚を、毎回の如く切り離す・・・それを知ったナツキは、もっと辛くはないのかとさえ思えた。

悲しさがルビーを包む・・・
思わずかけた電話・・・その声に驚いた・・・
大丈夫な時間だったとホッとしたルビーだった・・・・
『無意識でも声を聞けて嬉しいよ』
自分の気持ちから一瞬で切り離してくれた早瀬に笑みが浮かぶ。

他愛ない会話をしてくれた早瀬に感謝して家へと戻るルビーだった。

自宅へ戻るとキッチンにタケルがいた・・・
『(笑)お腹空いたの?』
『やっと休みだ(笑)食ってから寝ようと思ってな・・・』
『連絡くれれば良かったのに(笑)』
そう言ってルビーは楽し気に支度を始めた。

カウンターへ追いやり邪魔だと笑って作るルビーを眺めたタケルに気づいた。
『(笑)喜ばれても、たくさんは出ませんよ?』
『そう・・・じゃなくて・・・』
『ん?(笑)パーティでしたか?』
『あー・・・(笑)来週・・・』
『(笑)了解です』

『ルー?』
『ちょーっと(笑)息抜きしたくなりました。それがパーティなら仕方ないから行くよ?
(笑)何がいいかな・・・』
『ルー?』

『えっ・・・一人にされる?』
思わぬ返しに驚いたタケルが苦笑いをした。
そっと抱き込んだタケルが、ルビーの頭にキスをした。

『(笑)お礼はね・・・
んー(笑)そうだ、タケル君はヒナタさんと同級生って初めて知りました・・・・ビックリです』
『ん?会った事・・・』
無かったか考えるタケルがいた・・・抱きつかれたままに準備をするルビーもいた。

『私は(笑)小学生でした・・・』
『あー(笑)・・・・・ん?連れて来てないか?』
『(笑)タケル君はお友達を呼んでませんよ? 先生仲間を数人(笑)だけでした』
そうだったかと笑うタケルに笑み返すと、何だと自分を見返すタケルに驚いた。

『違和感はないか?』
『(笑)意味が分かりません・・・けど一度もないですよ?
しいて言うなら・・・ケイタ君達と山に登った事はあった?想像が・・・』
『一回だけだ(笑)、懲りて次は誘うなと言ったんだ』
ハハハと笑うタケルに、一緒に笑うルビーだった。

『いつか一緒に行けたら楽しいかな(笑)』
いつの間にか出来たモノを皿に乗せるルビーだった。
『(笑)愛情たっぷり』
『いつもより旨いと(笑)』
『(笑)はい』
『ルビー・・・・』
『ん?』
片そうとしたルビーが手を止めて見返した。

『ありがとな(笑)』
『(笑)はい、食べて直ぐに寝ないでね・・・』
『(笑)了解』
タケルの声に笑み、手を動かすルビーだった。


祝いだと言われ準備をするルビーも嬉しかった。
独立を目指す人等・・・全部を纏めた道場の人達のお祝いにと父が招いたのだ・・・その中にナツキもいた。

来てからもルビーの代わりに出してくれるナツキと、話をしながら料理を作るルビーもいた。
『楽しそうだな(笑)』
『皆が笑ってるから嬉しいんです。
ナツキさんも頑張ったし(笑)皆も緊張してるけど頑張った顔をしてるし・・・(笑)お父さんが笑ってるから嬉しいのもありますよ?』

『そっか(笑)』
『 ・・・・(笑)何を聞きたいの?』
戸惑い話を続けたそうな父が、手持ち無沙汰に布巾を捏ねていた姿に笑みを浮かべた。

『お前は・・・』
それきり話さない父に唇を結んだ・・・帰ってきた母・・・そっと二人を連れ出して両親の寝室へ入り込んだ。

『家で話すのも止めて・・・』
母が父へ言って、それは昼間の父との会話と知ったルビーだった。

『私のせいだね・・・』
ぽつりと言ったルビーの声にハッとして彼女を見つめた・・・
『誰を愛してもいいの・・・(笑)それが本人の幸せなら・・・
お父さんは・・・』

『(笑)人それぞれ・・・分かるよ。
探偵をした時に会った人を知るから・・・・ちょっと悲しくなっただけ。

人を愛せる顔は優しくて嬉しいんだなって心が温かくなったの・・・
誰かじゃない、その人が好きと言った顔が綺麗だったし可愛いかった。

その人の笑顔でホッとして笑えた自分もいたの(笑)。自分の事じゃないけど・・・嬉しかった気持ちは残ってるから・・・聞いてて悲しくなった』

『父さんの言葉か?』
そうだと頷くルビーを二人は眺めた。
『私・・・ヒ・・・早瀬さんが好きだった(笑)。
電話が来て・・・(笑)嬉しかったの・・・だけど携帯を眺めてたら切れて・・・悲しかった。
だけど掃除もしてたから(笑)後でかけようと思えたら嬉しくて楽しくなった・・・・』

『(笑)それで?』
嬉しそうに話を続けてという母の声に微笑んだルビーだった。

『かけようとして・・・何故か かけれなくて・・・何で迷うのかなって思って考えてたの。
自分が緊張してるんだと気づいたんだけど、何でって・・・怖くなって・・・発作みたいに息が苦しくなっちゃった・・・』

『発作を起こしたの?』
驚いた母に違うと笑み返したルビーに驚いた。
『そうじゃなくて(笑)、嬉しくてドキドキしてた自分と、そのドキドキは発作だと勘違いしてたんだって・・・後から知ったの。

ちょうど早瀬さんが電話をくれて、深呼吸って言ってくれたから(笑)、何か違うって自分に気づけたの』

『それ、俺が帰った日か?』
『そう(笑)、電話しながら慌てて来てくれたの・・・
声にホッとして(笑)会えて嬉しくて・・・・ちょっと恥ずかしかった・・・』
『自分の勘違いでも(笑)来てくれたから?』
そうだと笑うルビーの頭を撫でて抱き締めた母だった。

『間違いじゃなくて良かった・・・』
しみじみと言う母に、フッと笑うルビーと笑みあった。
のけ者の父・・・交ざりたいと二人を抱き締めた。

『早瀬ヒナタさんが好きです(笑)。
たまたま男性でした・・・同じような女性でも(笑)たぶん私は好きになってました・・・・それは間違いじゃないと分かります(笑)

性別じゃなく・・・人を愛して(笑)一緒に行けたら幸せ・・・
昔・・・シンちゃんが真っ赤な顔で看護師さんと話をしてました。

大好きって(笑)人が好きなシンちゃんを思い出しました。
注射を・・・痛くなくしてくれる先生が好き(笑)。なんでも笑わせてくれる看護師さんが好き・・・
たくさん居るねって話したら(笑)その人を好きになると自分も幸せで心が温かいって言ってました・・・

お母さん(笑)。格好いいナナさんが好き・・・お喋りが楽しいマリーさんも好き(笑)一緒に居ると楽しいの。
ヒナタさんと話すのも好き(笑)、心が優しくなって・・・もっと温かくなるから好き(笑)』

『それが幸せ?(笑)人と一緒にいれる幸せ(笑)』
そうだと頷くルビーの手に力が入った。
『真っ赤よ?』
『(笑)恥ずかしかった・・・』
『言ったの?』
あっという顔のルビーに呆れ父を眺め二人は苦笑いをした。

『どこで言う?(笑)』
『 ・・・・山(笑)』
『(笑)その成せる技に頼る?』
『頼らないと無理かも・・・』
『(笑)緊張して倒れんなよ?』
『が、頑張る・・・だから秘密にしといてね?ケイタ君にもタケル君にも・・・なーんか私に隠れて動いてるから』

『ん?そうなの?』
『お父さんが指示してる』
『ば!』
バレたと最後まで言えず押し黙る父・・・呆れながらも笑う母・・・ルビーを離すと今度は優しく父が抱き締めた。

『あー(笑)娘の前って照れんな・・・』
確かにと笑う母・・・チュッと音がして驚いたルビーは静かに抱き着こうとした手を止めて部屋から出た。

『何か・・・・それはケイタ君にも言ったけど、誰も居ない時にしてよ・・・』
そう言ってドアをしめたルビーは、深いため息をした。

苦笑いをするルビー・・・呼びに来たタケルと目があった。
『好きだからだな(笑)』
『(笑)部屋なら誰も見てないけど、私は居たのよ?』
『だな(笑)』
『(笑)愛情いっぱい・・・タケル君も愛した人とは音のしない所でしてね、恥ずかしいから』

『ん?』
『だって(笑)順番的に今度はケイタ君のを聞かされそうだもん・・・』
『あー防音する?』
『そんな家は有りません(笑)。この家も静かだけどね』

『(笑)大きくするか?』
『ん?』
『皆で住むには狭くなるぞ?(笑)兄貴が結婚したら?ルカがしたら?』
『んん?』
何でだと訝しげるルビーだった。
出てきた二人が呆れる・・・・

『父さんはいいの?母さんは?ルビーが嫁に出たら?』
誰が残ると笑うタケル・・・
『(笑)リコは仕事が忙しくて不規則だ。それに家を出るルビーでもなく(笑)、皆が出る気はないと思うぞ?
来た嫁(笑)の手はルビーを助けるんだよな・・・』

『楽になるわね(笑)。家事が好きなルビーだし・・・嫌になら』
『ならないよ?(笑)好きだもん』
『確かにな(笑)。早く電話したいのに掃除を先にするルビーだった』
父の呟きに笑う母まで頷いた・・・
『あー(笑)会議しよ!』
母の一声だった。

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