tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 10

2016-10-11 08:12:26 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《ゼンの来た道》


小6だった ある日・・・・
うろ覚えのある男が会いに来た。
嬉しそうな母親の顔を久しぶりに見た気がした・・・その時の記憶が飛んだ・・・・
あまりに嬉しくて、直ぐに突き落とされた事は覚えている。


それから一週間もせずに引っ越しだと連れられ、狭いアパートは真新しいマンションになり 母親は家政婦になっていた。

学校は同じだった・・・・それでも3日もしないで卒業だったからだと理解した。

母親との連絡が途絶えた・・・・住んでいたアパートはもぬけの殻だった事に驚いて呆然とした。

『捨てられた・・・・』
思わず呟いたゼンを、誰かが迎えに来た。
『行きましょう・・・』
そう言って促した人を眺め母の消息を尋ねたが知らないとしか、言わなかった。

自分を跡目としか思わない父親という男を観察する・・・・息子ではなかったと諦めたゼンがいた。

中学に行くまでの時間潰しが大変だった。
街をふらつき、時に構われ、ふざけるなと身を突き出す。

子供だったが、体格はいいので歳を言われると誰もが驚いた。
ふらついていると、迎えに来た人達は何故か 狙われると守りをみせた。

それに構わず大人だろうが殴り倒したり蹴り倒していたゼンもいた。

噂は噂を呼び、入学してからは手合わせのようにゼンへ群がる若者もいた。

時に公園で、ときに夜の街で彼の拳は誰かへ食い込んだ。

見るからに分かる容姿の男達が、ズラリと並び始めるが構わずに自分にくる人達は倒しまくった。

その男達がくる時は、喧嘩の相手が似た人達なのだろうと知ったが それでも構わずに殴りあった。


負けそうな仲間に加勢する人がいた・・・それでも構わず向かうゼンに、数人がまた味方だと加勢する。
邪魔だと避けながら、それでも殴りかかるゼンを抑え 休ませながら刃向かう者を一緒に倒した。


別の日に・・・・その数人が誰かと喧嘩していた様子を眺めた。
最後まで残り一人でも立ち向かう事に笑み眺めた。

『(笑)まざるか?』
『まだいい(笑)』
そう言ったとたんに殴られた。
『それは卑怯だろ!』
ムカついて、その男に飛び掛かった。

テキトーだと、力を抜くと少しずつ居なくなり それは暫くは静かになった。

最初に会ったのはハルトと言った。
驚いた事に同じ歳でまた驚いた。
いつしか二人で遊ぶようになり、挑まれる喧嘩は選ばずに受けた。

何かとイキが合う二人・・・・施設で育ったが、苦にもしないハルトの明るさに助けられ、ゼンの事情を知っても関係なく一緒に過ごしてくれる事に感謝した。

マンションに住まわせても、クレームはなく安堵したゼンがいた。
学校へ真面目に行き出すとハルトの出来に感化され勉強も真面目にするようになった。

学年があがりトウヤとカズサと出逢った。
二人ずつで やりあうが決着はつかず、いつしか一緒に話すようになると四人で固まるようになった。


ある日・・・・
親の用で連れ回され、気晴らしと出掛けた先で一人の少女に目を止めた。

待ち合わせか、時間潰しか分からない少女の微かな笑みに気づいた。
その時、初めて本を読んでいたと気づいたのだ。
カズサ達が来て、その場を離れた。


久しぶりに来た場所で、見覚えのある少女がいた事に驚いた。
同じように本を読み、回りの人達の声も気にもせずにいた。

次に見た彼女は誰かと笑って会話をしていた。
楽しげに笑うと幼くみえ、歳が気になった・・・トウヤにからかわれ諦めろと直ぐに場を離された事もあった。

何かにつけ待ち合わせはと、同じ場所だった事で彼らは理由を知る。
それでも言わないゼンに笑み、告白を待とうと我慢した彼らだった。

いつかは・・・父親との食事のあとに、別れた途端に狙われた。
明らかにゼンを狙うが、喧嘩を挑んでいた者達に紛れ 若い男達がゼンを襲った。

大人だけに力で負けそうになるが、何とか切り離して逃げた。
静かな住宅街の公園だった事に笑み、寝そべって休む事にした。

『 ・・・・・呼ぶ?』
聞こえた声が女の子だった事に驚いて見上げた。
普通なら逃げる状況だと言いたいが、疲れと痛みで声にならなかったのだ。

痛みが走るが それ所ではなかった・・・・よく見れば、あの場所で笑っていた少女だったから。
本当にそうかとジッと眺める。

笑みながら自分の肘へ貼れないと絆創膏に苦戦する姿に、自分でも手が動いた。
足音が近い気がして少女を帰らせると、それは父親の部下だった。

『あの子の居場所を確認してきてくれない?』
一番下の男に頼むと、静かに少女の後を追っていった。


自宅へ着く直前に連絡が入り、地図が出された。
男達が去った後にマンションを静かに出たゼンが眺める。

ベランダから見えた姿に驚いていたが、その行動にまた驚きながら近づいた。
声をかけようにも響きそうなほどに静かな住宅街だった。

何処へ向かうのか眺めながら後を追う・・・・奥へ消えた事で舌打ちする彼は素早く敷地内へ入り込んだ。

『すげぇ(笑)』
ライトもなく迷わず歩き、木登りをしていくのだ。
少しずつ、まるで螺旋階段を登るかのように上へとあがる。

順序を確認しながら、彼もまた登るのだった。
驚いている顔も可愛く見えた。
ふと気づく景色に驚いた・・・・それが自分の存在する場所だと知った。

少しずつ話すたびに少女を見つめる自分がいた事に気づく。

それでも話したいと、ココヘ昇るが毎日じゃないのだと苦笑いした。

眺めながら少女の言葉を思い出す・・・・そっと染み込ませ自分の悩みが少しずつ消えていくような気さえした。

だからか少女に会いにではなく、嫌な事を消しに来る自分もいたのだった。


時々・・・・父親の部下の遥か下の人にいる人達を動かしていたが、近すぎると父親に気づかれる事を知った。

それは見張りが自分にある証拠だと、ハルト達と相談し注意深く言動にも気を付けた。

ゼンの友人だったからか・・・多少は認めたのか・・・父親の秘書が様々な場所へと時々だが連れ歩かれる機会が増えた。

それは 綺麗なホステスがいる場所だったり秘密の部屋だったりした。
異様に群がる人達を、モニターで眺めさせられる事もあった。

実態を知る・・・何が始まるかを見学し学べと言われている気がした。


別の日は、それぞれに部屋に入れられ、いつの間にか朦朧とする中で違和感に気づく。

自分に触れてくる女に驚くが、身動きさえ出来ず されるがままだった。
自分じゃない様は焦るが、構わずに触れてくる・・・・気持ちとは裏腹に、勝手に反応する自分にも驚いた。

いちいち説明し、やっと うるさいと言えたが・・・一気に昂りは解消され、指示され拒否出来ないと言った女に驚いた。
いつかは抱くのだと笑って言った女の目は何故か悲し気だった。

それはハルト達も同じだった・・・一瞬、恥ずかしさもあったが気持ち悪さが先に出たので、彼らだけで最初に場所を選ぶようにした。

別の日は・・・・自宅で飲んで騒いでいたはずだった。
酔いの回りは半端なく、誰かの手に翻弄され果てた自分に気づいた。

マッサージは果てども続けられ昂りは自分のモノとは感じられないほどの 有り様だった。
自分のソコヘ口付ける存在があるが、なぜか動けない自分を諦め我慢するように流された。
気づけばハルト達と下着一枚で寝かされていた事もしばしば あった。

これが Sexをした怠さと知る彼ら・・・自分達の思いとは関係なく出来るのだと、父親の秘書の呟きで知る。

父親へ話を持っていくが、それが父親の囲うべき・・・守るべき場所だった事を知った。

あらゆる職種へ伸びていた父親の会社に彼らは驚きを隠せなかった。


纏めて高校へ出された時も、ゼンは皆に謝り それでも構わず卒業まではと通う約束をした。
だから連れ回されると感じるゼン・・・女までを あてがう大人達へ抵抗を始めると静かに引く事に安堵した。

親友が組織に捕まる不安は、ゼンを揺るがせた。
大丈夫だと、いいんだという親友達に助けられ日々を過ごし抜ける先を考えていった。

時々、小遣いだと大金を渡される事が増えた・・・それを別の学びと自分の目的の為に使う事にした。


ルナに出逢ってからも時々、気になり そっと会いに行く。
親友との待ち合わせも、その日は同じ場所にして眺める日が続いた。

それを知るカズサが、学校での出来事をハルトに話した。
トウヤが笑み 走り込んできた少女を眺めた。

『ハルちゃん!(笑)遊んで!』
『ノン(笑)頼みがある・・・』
『私に?』
驚いたノンだったが、皆が眺める勢いに負けて仕方ないと首をふった。


それから暫くして、久しぶりのデートだと脱け出してきたノンに苦笑いをした。
『頑張ったんだから(笑)遊んで!』
『(笑)どんな子?』
『えっ・・・・ハルちゃんの好みじゃなかったよ?』

少し怒りながら呟くノンに笑うハルト・・・・トウヤが笑み、ごまかして話をさせた。
『んー自分を持った強い子(笑)凄く優しい子だった。
それにね、あの場所で親友を待ってるんだって。
ランって子との約束をずっと守ってるの(笑)会わせてあげたいな・・・・』

ランの名前に驚いた彼らはカズサを見返した。
『事実だったか?』
『サトミ?』
『だけど返信はなかったぞ?』
彼らの会話に交ざれない事で、剥れたノンはハルトの手を引いていた。

ギュッと捕まえて大人しくさせると、話を続けるのだった。
ランとの電話で確認するカズサ・・・それでも勇気を出させ会わせるまでに半年もかかった。

ランを抱き込んで、時間を潰すルナの姿を見せた。
『あーして(笑)待ってるんだ・・・誰に誘われても構わずに。
今は3時間は居るんだとさ・・・』

『だけど、ルナまで巻き込むじゃない・・・普通に暮らしてるルナまで・・・』
『ランが待ってろって言ったんだろ』
『そうだけど、親は離してくれてない・・・・』

『なら、また離してやる(笑)』
『危ないじゃん・・・』
『(笑)平気だ。それにな、偶然にもゼンが好きな女だ・・・』
『ルナも苦しんでるよ?出れてるから今は大丈夫そうだけど・・・』

『お前らを守れる力をつけてる。それ以上に頑張る力は、そばに居てくれたら出来る(笑)
ランは? 俺といれない?』
『 ・・・・怖い』
『俺もだ(笑)ランが居なくなるのは怖い・・・目に見えない場所で泣いてるのも嫌だ・・・』

『 ・・・・頑張る・・・なら、来月に。
それまで自分の場所を、片づけてみる。会う時・・・背中を押してくれる?』
『いいぞ(笑)、どう転がっても俺の手は離すなよ・・・』
頷くランに笑み二人はルナを眺め、待っててと祈りながら場を離れた。


サトミと会い、強引に押しきる姿に呆れながらもランの番号を教えた。
メッセージを彼女の携帯に転送してやった。

物凄い喜びように驚いた彼らに構わずに、礼を言って帰っていった事に苦笑いしか出なかった。


そして再会・・・・

ゼンが連絡を入れて、皆の元へいくと 何故か にやついた顔で出迎える事に訝しげた。

ルナに声をかけている人達を、遠ざけていた事がバレたのかと恥ずかしくて焦ったのだ。

それでも言わないゼンにも呆れ、いつしかルナの情報を彼らで集めた。

ゼンの一言がハルト達を動かし、カズサは情報を探した。
人を集めると、ゼンとトウヤが管理しカズサが回したりもした。

気転の早い四人・・・皆を纏めるハルトの上手さに納得し いつの間にか役割が先をみせた。

前から張り付く下を使う・・・・秀でる者を抱き込んで動かす事も忘れなかった。
それぞれが助けられ、先へ導く四人に後を追うように絆は増えていった。
それはひた隠し、バレないように進めていった。



いつものように待ち合わせるゼン・・・停めた先で誰かと揉めるルナを見つけた。
『あれルナって子だな、ランも?』
トウヤの呟きにゼンがエンジンをかけた。

『ごめん・・・』
謝るゼンの動きに、先を察知したハルトがエンジンをかけた。

走り出すゼン・・・・素早く降りてハルトはルナを掴まえるとゼンが待つバイクに無理矢理乗せた。

隙を与えず今度はランを捕まえ、カズサに預けた。
仲間が男の隙間へバイクで静かに、突っ込み静止させ皆を行かせた。


少し離れた場所から自分を呼ぶ声に気づくと、バイクを停めて振り返った。

『ハルちゃん(笑)どこ行くの?』
『出れたのか?』
『遊んでくるって(笑)堂々と出てきたよ。連れてって!』
『少し遠いから直ぐに戻れないぞ?』
笑うノンは携帯の電源を切ると、ヘルメットを取った。

いいかと笑うノンに笑み、体を引いてやりバイクに乗せたのだった。


放そうとした手の緩みが気になり、次第に苛立つゼンがいた。
停めた時に覗きこむルナにムカつき声をあらげた。

そしてヘコむ・・・・強く言い過ぎたと。
それに気付いたのか、皆が静かに離れた事に余計に肩を落とした。

『あの男から解放されて、風が気持ち良かったんだろ(笑)』
『それだけだ(笑)』
『(笑)話してこい』
笑うハルト達を眺め、苦笑いする彼はルナを探した。
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