tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

two eye 9

2016-11-07 08:59:00 | two eye
静かな森の中だった・・・元からある音だけの中で佇む・・・・
そっと息を吐き、自分の先を思い浮かべ・・・レンの気配を辿る・・・

穏やかな笑みを浮かべたアヤノがいた・・・・それを視るのではなく・・・感じ描くように想うだけで気は晴れた。

《 先へ・・・ 》
誰かの声に頷くと、アヤノは前へと歩き出した。
水飛沫の中を潜り身を浄めるように体を沈めた・・・・

誰かの声に惑わされる事なく浮上したアヤノに安堵したのは兄だった。
バレたと苦笑いする彼に呟く・・・

『既に入り込んだ者がおる(笑)、その為にここを選んだのもアヤノだ。
信じなさい・・・・視たが(笑)どちらも強いようだな・・・』

『真っ直ぐな道と思えました。気を抜かせる仲間もおりましたし』
『祖父が力をつけたようだ(笑)アヤノとも話し会ってもいる。
出しても良かろうが、アヤノの身はより鍛えねば(笑)己で壊す・・・』

『それも理由の一つと(笑)』
『そう思い、お前は会ったのだろう?(笑)アヤノの護りをつけおって』
『すみません(笑)より安定するかと思えましたので・・・』
『だから危うい・・・それに気づいてアヤノも来たのだろうて・・・』

『これは必要ですか?』
隣の人が長に話しかけた・・・力はあるのに修行しているアヤノだったからだ。
『(笑)何事も復習しとけば、焦りの先は閃く(笑)
自分の中で確認をしとるようだ・・・構わずさせておけ。
それより、お前の弟子が邪に(笑)溺れるぞ!さっさと鍛えい(笑)』

『申し訳ありません・・・』
慌てながら戻っていく姿に笑みがこぼれた。


アヤノを眺める・・・・放たれたモノと対峙するが微動だにせず、落ち着いて会話をしていた姿に苦笑いしか出なかった。

誰の姿でも触れさせず安定を見せたが・・・一瞬・・・曇らせたアヤノに気づきジッと耐えた彼女に安堵した。



その夜に・・・
『サクヤと話す許可を貰えた(笑)電話で声を聞け』
『だけど・・・』
『堪えて待つ彼の想いを切るのか?だから、一瞬の緩みが出たんじゃないのか?』
答えられないアヤノに苦笑いをして部屋を出て行った兄を眺めた。

電源を入れると、物凄い数のメールや着信の履歴が表示され驚いた。
そして新たに表示された番号に、アヤノの中が弾けた。
止まらない画面に、震える手を携帯へ置いた・・・

『アヤノか? 無視はねーだろ・・・
聞いてんのか?やっと繋がったんだぞ?』
『ごめん・・・』
『良かった(笑)アヤノの声だな・・・』

『電話、ありがと(笑)』
『せめて案内はお前の声にしとけよ(笑)』
『そっか・・・・その手もあったんだ』
『お前の為に俺はしたのに、電話してねーだろ。今度かけてみろ(笑)』
『分かった・・・』

『アヤノ・・・・』
『ん?』
『迷わずに来い・・・大丈夫と信じて・・・俺んとこに来い・・・
迷うな(笑)怖くねーよ。知らないから戸惑うだけだろ?、ちゃんと教えるから(笑)戻って来い』

『 ・・・・・』
『(笑)俺が死んだらお前に会えるが、逆は無理だ・・・
会いたくても・・・声を聞きたくても・・・出来ねーよ。
アヤノに触れねーから死なねーけどな(笑)、誓って誰とも寝てねーぞ?』

『それは分かるよ(笑)』
『アヤノは待たずに来い。俺が家に居ないなら戻るまで時間を潰しとけ(笑)俺の場所はアヤノだけにある。
いいか? 分かったのか?』
『 ・・・・』
『ん?何で黙る?』

『(笑)会いたくて・・・・』
『それは俺もだ(笑)、だけどな・・・お前の兄貴のせいで海外に飛ばされてんだ(笑)簡単に行けねーんだ・・・』
『それ・・・』
『(笑)だからな、頑張れ・・・俺の為に来い・・・絶対に・・・

ん?アヤノ?聞いてんのか?き、切れた?』
なわけないと誰かの声に笑うアヤノの声に、サクヤも一緒に笑い出した。

『まだ怖いか? 少しは鍛えたんだよな・・・・じゃねーと拐うぞ!』
『脅すな!』
フユキが叫んだ声だ・・・バシッを叩かれた音もしていた。

『アヤノ(笑)愛してるぞ!』
さらっと言った声音に微笑んだアヤノ・・・電話の向こうの声も笑っているようだった。
『黙れ!アヤノの声が聞こえなくなるだろ・・・あっちに行けよ!』
移動しているサクヤのようで、次の声が楽しみのように思う自分に気づいた。

『アヤノ・・・・どういう愛し方が普通かは知らない(笑)だけどな、俺は・・・』
『いいの(笑)サクのままでいい。
今の貴方を愛したから・・・・・』
『マジ? ・・・・・好きじゃなくて?』
『あ、愛したくて・・・揺れないように来たから・・・』
『 ・・・・』
一瞬の間から・・・一気に安堵したサクヤがいた。

『お前さぁ・・・それを一言くれたら俺は悩まなかったぞ?』
『言ったら仕事中でも拐うから・・・』
『あー確かに』
『ユキ・・・まざんなよ・・・二人で内緒話をしたいんだ!』

『それは皆が聞きたいからだろ(笑)サクの囁きは俺たち飲みのツマミなんだよ!分かれよ(笑)』
『俺の声以外は聞くなよ(笑)』
『分かった(笑)サクの声しか聞いてない・・・・』

『終わらせろ(笑)笑って会いたいからな!
お前の愛する俺が待つから出来るだろ』
ガハハと笑う声に笑みながら、サクヤの黙れと・・・抑えている声音に微笑んだ・・・・・

『サク?』
『(笑)なんだ?』
『(笑)愛してるわ、だから待ってて・・・迷わないから・・・だから受けとめて・・・』
『いっ・・・・いいぞ(笑)最初から俺のもんだしな・・・。
レンも待つとさ(笑)大丈夫だから気にも止めずに俺のそばに来い』

『頑張る(笑)』
『頑張らなくてもいい、だから来い(笑) それだけでいい・・・

じゃーな、修行ってヤツで疲れてんだろ?早く休め・・・
俺は手を広げて待ってるからな(笑)遅いと拐いに行くからな!・・・』

『ありがとう(笑)』
『ん(笑)よし!入魂完了!』
『愛してるわ』『愛してるぞ』
重なる声音に笑む二人の夜は流れたのだった。


『酔えたから平気だったな(笑)』
『アホな囁きは顔から火が飛び出そうだな(笑)』
『あれに射たれたサクか(笑)』
『ん?跳ね返って戻したんだろ(笑)サクは爆睡したし・・・』
よく見れば携帯を握り締めて寝ていたサクヤに皆が驚いた。

『そもそも来てから(笑)一滴も飲んでねーぞ?』
『ん?』
フユキがサクヤのグラスを眺め・・・・一口飲んだ彼が驚いた。

『今まで水でバカ騒ぎしてたのか?(笑)すげぇな・・・・』
『あーヤバい(笑)』
『そういう体験してぇ(笑)』
『(笑)いねーか?』
『いたら恋愛というのを してんだろ(笑)』

『俺は居るぞ(笑)』
そっと呟くトモヤに驚いて誰だと構い出したレントに皆も楽し気に過ごしていった。



『寝れねーのか?』
そっと小声で話すサクヤ・・・・
「嬉しくて(笑)あったかいです」
『アヤノがか?』
「はい(笑)何となく分かりました・・・・マジで離れないで下さいよ?」

『手離さねーよ(笑)全力で囲うかな!』
「それは、やり過ぎと思いますよ?嫌われたら大変ですよぉ(笑)」
『それはない(笑)俺を愛してるなら大丈夫だろ』

「そう願います(笑) 兄貴・・・」
『なんだ(笑)』
「明日から始まります、一緒に笑って楽しんで下さいよ?」
『そうすれば気は満ちるのか?』
「はい(笑)だから・・・」
『分かったから探しとけ(笑)連れてってやる・・・』
ハイと返事をしたレンの声に笑み、無事を祈りつつ大丈夫と言い聞かせた・・・・


彼の声が彼女の中で染み渡る・・・大丈夫という彼の声・・・・笑って呟くレンの声が聞こえた気がした。

穏やかな気を自分で包み・・・彼女は笑みながら深い眠りに落ちていった。





準備をする間に・・・一同は長を待ち指示された場所で佇んだ。

《 始めよう・・・ 》
その声に笑み、張り巡らされた結界の中へ足を踏み入れた。

少しずつ小さな結界をはっていく・・・・逃げ出しも、新たな集めも儘ならない状態は男を狂わせていった。

必要以上に動けないようにしてはあるが、結界の震えは予想以上だった。

次第に少しずつ弾けるモノがあり、それを捕まえ強制的に滅していく。
浮遊するモノが狙いに来るが、さっと交わして囲い滅した。
他の者は削ぎ落とし別の者が囲い滅していた。

誰が見ても普通の棒切れのような杖を地に差してあり、それに触れて祈るアヤノを眺めた。

長が笑みタケルを眺める・・・・頷いたタケルは唱えながら同じモノへ触れた。それは地から浄化するように。

身を震わせて堪える男を眺める・・・より強固に回りの者たちが力を加えた。

苦しいともがく男は、痛みで襲われたように のたうち回っていた。
一斉に弾け飛んだ事に驚いた者のそばから薄れ始めた結界・・・

アヤノは迷わずに手を両手で添えたのだった。
より固まるモノがアヤノへ飛び込む・・・皆が焦るが長は唱え彼女へ手を伸ばした。

笑むアヤノに気づきタケルが、新たに唱え始めると・・・それは弾けたが、飛び散る事もなく長の結界へと吸い込まれた。

どれだけの時間かと・・・誰一人感じる間もなく・・・それぞれの者達の汗で大変さを読み取る。

男と繋がる者からも、呆気に取られた間に別の者が滅していた。
すると次々と力なく倒れて行った。

崩れ落ちた男・・・・儀式をしていた仲間が膝まつく・・・
隙を狙うモノを長が退治していった・・・・その間の手が空く場所はタケルとアヤノが補った。


ずっと目を閉じたままのアヤノ・・・・楽しい夢をみているような笑みだった。

それでも狙い来るモノへ気は許す事は無かった。
タケルに触れる・・・・その温かさに笑み彼も握りしめた。

閉じ込められた結界・・・・長が手のひらを小さく握り締めていく・・・
地へ着けたそれをトン!と軽く地を叩く・・・・長が笑みを浮かべたのだった。


終ったのだ・・・・
精魂尽きた者達が、ゆっくりと倒れていく。
後ろで控えていた者達が支え、優しく地へ座らせ休ませた。

祈るように唱え水滴を振り撒く者は人がいようと関係なく撒いて行った。
それにかかるべく身を返す人もいた。

倒れている男へ全身にかけていた・・・それは満遍なく びしょ濡れの状態になっても構わずに身を浄める為に かけていたのだった。

残るソレを囲み長は退治したのだった。


『大丈夫で良かった・・・』
笑みながら寝ている兄に笑み返したアヤノがいた。

『当たり前だ(笑)わしの護りがアヤノに加勢しおった』
『えっ・・・』
兄妹で驚く姿に長が笑み返した。

『繋がりが欲しくなったのかもな(笑)、なんせ孫が求めた女はわしの孫だぞ・・・・』
「すまんね(笑)稼業から出せず、それさえ楽しんでおった。
息子より強いと信じてな(笑)」

『強かったな(笑)、真っ直ぐに孫を手にした。
(笑)仕方ない時々、邪魔をして鍛えろ』

「あー(笑)レンがするだろ・・・ヤツは来た頃から芯は強かったが危うかった・・・自分で返せる事を知らず、己で防いでしまった。
偶然とはいえ(笑)繋がりが出来て安心だ・・・・」

『仲間も強いですね(笑)』
「じゃろ?(笑)、下っぱの息子だったが引き剥がしてサクヤと一緒に遊ばせた。
親がいなくても平気だった事に驚いたが、感謝もした(笑)無事に先へ行けると願うだけだ・・・」

『光りが・・・』
「あー竜が騒いどるな(笑)嬉しくて仕方ないんじゃろ・・・」
『共に逝くのだぞ?早々に挨拶はしとけ(笑)』
「老いは叶わん(笑)だが、サクヤに幸もきたしな・・・善き道を歩けた・・・」

長が肩をくみながら、互いを労いながら戻っていった。


笑うアヤノに笑み返すと、力が抜けた二人の状態は苦笑いしかなかった。
ソファーに埋もれた兄に笑み、彼女も眠りに落ちたのだった。
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