tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

twin 15

2015-09-25 11:29:43 | twin <R18>

時間があけば、見回りと様子を伺いに行く・・・
ソコはシュウの友人が経営するスポーツジムだった。

習い始めたエステの腕があがり、いつの間にかジムに入るエステ兼用の店に回された。

バイト扱いで顧客はつかないが、少しずつ指名も入りだした事をシュウから聞いて気になっていたのだ。

事情を知るので、女性限定だったがソレはリクは知らなかった。

近所で事件やパトロールが増え、リクも気が気じゃなかった。

仕事が落ち着いた頃に、クラブの方を完全に辞めてジムだけにした。

休憩時間にジムを出ると、コンビニで買い込んだモノを持ち・・・彼女は車に乗り込んだ。

中で固まる二人に笑みを浮かべ・・・
『(笑)誰の見張り?』
『ひ、暇でつい・・・・』
後輩まで謝る姿に笑い、昼食と二人へ渡し自分も食べ始めた。
珈琲の香りが車内を漂った。

『暇で何よりだ(笑)』
『だな(笑)リドルは?』
『んー(笑)危なかった・・・気もする』
口に放り込んだままで、振り向いた彼に苦笑いをした。

『中には色んな人もいるのね・・・
なーんか前からベタベタするなって思ったら(笑)ジッと眺めながら手を撫でるの・・・不安って。

気持ち良くて寝る人が多いけど、その人は真っ赤になるんだよね・・・
力が抜けて手がだらけると、当たるんだけど震えてきて驚いた(笑)』
飲みながら話すリドルを真剣に眺めた。

『リドル・・・・からかうなよ・・・』
『してないけど?・・・間違いかもしれないし(笑)』
『リドルを触るんだろ?』
『まぁね(笑)女同士だから気にしないけど・・・』

言葉に焦るリクに苦笑いする後輩・・・
『リドルさん(笑)女性を好きな女性も中には いますよ? 』
『へぇ(笑)』
食べきって飲み干したリドルを眺めた。

『じゃね(笑)リク、他の場所もパトロールしたら?』
笑って話すリドルがジムへと入っていった。


微妙な流れに後輩が気づいた。
『サボれて有り難いっすけど、付き合ってなかったら完全にストーカーっすよ(笑)
友人はこれで別れました・・・気をつけて下さいよ!』
そう呟くと、車を走らせた。


週4で働くリドル・・・残りはクラブで遊ぶようにカウンターへ時々だが入るリドルがいた。

今回は飲みに来たのだが・・・アデルに寄り添う女性がいた。
アデルが気づき、女性と別れリドルのそばにきた。

『ナンパされちゃった(笑)』
笑うリドルに笑み一緒に飲みだした。
女性がやってきて一緒に飲みたいと声をかけると
『いーよー(笑)こっちは私の妹よ』
アデルに紹介されて女性は照れながら椅子に座った。

『私・・・・・』
『ジムの客だね・・・』
『はい(笑)アヤネと言います・・・』
『この子(笑)結構、飲めるよ』
一緒に飲みだしたアデルに笑み、リドルも飲みだした。

照れながらも、話をするアヤネ・・・アデルに聞くが、リドルに聞いてくる質問のようでアデルが違和感をもった。

彼女が席を離れた時・・・・
『リー(笑)あの子ヤバい・・・リーが好きだわ・・・』
『やっぱり(笑)店でなんとなく・・・』
笑うアデルに苦笑いをした・・・

ふらつく彼女が椅子に座ると
『だいぶ飲んだろ(笑)もう帰れば?』
『まだ飲みたくて・・・』
『悪いけど先に帰る(笑)、アデル・・・シュウ家に帰れ!』
『そうだった(笑)じゃ先に帰るねー』
リドルが追い出した。

『少しだけ、これを飲むまで一緒に付き合ってくれます?』
『飲んだら帰れよ(笑)』
笑み・・・頷く彼女だった。


酔った彼女にタクシーを掴まえるリドル・・・抱きつき離れない彼女に苦笑いをした。
『アヤネ・・・お前に興味はない。触るな!』
撫でるように触る彼女の手を払った。

『貴女が好きなの・・・・』
『断る・・・女に興味はないから』
『彼氏が・・・』
『いる(笑)』
胸を触ろうとした手を掴み体を離すとタクシーを捕まえた。

『女でも・・・肌は合わせ・・・』
『無理だ・・・私の体は拒否してる。
この体が求めるのは男で、彼のモノだ・・・お前のじゃない』
『好きなのに・・・・』
『客の一人に興味はない、女にもない。だから諦めろ、感情もない』
ジッと見つめたリドルが、タクシーに乗せるとドアをしめた。


走る車を見送った・・・・
肩を抱くリクがいた。
『シュウから電話がきた(笑)・・・・触られて鳥肌か・・・女に・・・』
『一種の病気だ(笑)、というか見てたんだ・・・・』
『性別は女だが・・・・恋愛感情があるなら、俺の姿は見せたらヤバい気がした(笑)』
『帰る(笑)なんか、疲れた・・・』
頷くリクは車に乗せたのだった。



晴れた日に・・・・
掃除をして綺麗になった空間に、リドルはベッドに埋もれた。
『全部を綺麗に?』
何も言わず頷くリドルを抱き込んで、ジッと彼女を眺めた。
『疲れたのか?』
静かに頷くリドル・・・・

『カフェに変えたらどうだ?』
『来週からにした・・・・一昨日、辞めてきたし・・・』
『そっか(笑)少し安心・・・』
『ごめん・・・・』

『何をした?』
驚いて体を返し顔を見つめた彼が聞いてきた。
黙ったままのリドルにキスをする。

『リクは不安でジムに来てた?』
『暇だったからだ(笑)、リドルを触るヤツがいないかな・・・ただの やきもち だな・・・・ごめんな・・・負担にさせてたんだな』

『そうじゃない・・・それで働けてると気づいた。
あれからリクが来なくなって・・・女性客が居なかった日でも・・・気分も最悪で仕事にならなかった。

カフェも・・・クラブも男性客はいたけど・・・・違和感はなかった。
飲みに行っても・・・どっちも一日居ても平気だった・・・知らない場所は駄目みたいだ、今まで知らなかった』

彼に腕を回し胸へと顔を押し込んだ。

『それがショックだったのか?』
彼女は頷き
『誰かと触れる怖さが残ってる・・・アデルが一ヶ所に留まらないわけだ。
私は気づかなかったから動けてた』

『俺と・・・するのが怖くなったのか?リドル・・・・俺に触らないだろ』
『女が触れても気持ち悪かった・・・・今まで男だけだったのに・・・体が拒否してるから。
ジムの仕事まで怖くて客の体に触れなかった・・・・』

『全部が怖い?・・・全部が気持ち悪い?』
『考えこむ自分に嫌気がおこる・・・』
『い、今は・・・・』
『前と違うドキドキしてる・・・ホッとしてる自分もいるみたいだ』

『・・・・試すか?』
言われて彼を見つめた・・・・
『泣くな(笑)、俺が怖い・・・そばに居たいから俺は来たぞ・・・
お前としたいからじゃない・・・顔がみたくて来たんだ。
リドルもヒューに言ったろ(笑)ソレが全てじゃないだろ・・・』

『嫌だった記憶が残ってたかな・・・』
小さく呟くリドルを抱き上げて体に乗せて優しく包んだ・・・

目を閉じるリドル・・・・全身の力が抜けていくようで、心地好くなった。
ジッと耳を澄ませ彼の音を聞く・・・・背中の温かな手に笑みより力を抜いた。


気づけば小さな明かりだけの中にいた。
微かな寝息に微笑んだ彼女・・・・そっと起き出して窓をしめると、夕食を作り始めた。

笑みを浮かべたリクは、何も言わず手伝いキッチンで話をしながら食べる二人だった。


シャワーを浴びているリクに、抱きついたリドル・・・動き出したが、手が一瞬固まる。

彼女は黙ったまま体を洗い、シャワーを先に浴びて出ていった。
髪を拭きながらも笑うリドル・・・ローブから入り込んだ手に口を引いて笑った。

『私が最初に襲ってた・・・』
『(笑)ここで俺が襲ったんだな、思い出したぞ(笑)』
それは最初の出来事だった・・・

『だから体に残るリドルの手と、お前に触ってた自分の手の感じが忘れられずだった(笑)』

これだと、彼女の肌に触れていく・・・名を呼び振り向いた彼女へ口づけていった。

彼女の足を撫で上げていく彼の手・・・落とされた彼の唇に体が浮くような感覚が襲い出してきた。

ソコへ辿り着き加わると体に電気が流れたような感覚を覚えた。
跳ねる体の上を彼はキスをしながら上がり唇で彼女の漏れた吐息を塞いだ。

体が返ると、彼女は彼の唇から下がり始めた。
起き出すソコへ辿り着き、彼女が求めた。
手の圧に我慢するような息苦しさが襲い出す・・・弾けても構わずに呼び覚ましながら彼を求める。

ソレは そのままに彼女は彼の唇にキスをした。
重なる体が震えていくと、押さえ彼女の手が体を巡る・・・待ちこらえ彼女の体を捉えながら名を囁く。

押さえた体をさげ・・・ゆっくりと沈んでいった。
押し寄せる波のように捉えたまま彼女を見下げる・・・口づけ・・絡ませた彼の手がソコへ辿り着き動き出すと こぼれた声を遮った。

果てなく続く自分の鼓動に気づいた彼女が笑みをこぼしながら彼へ腕を回した・・・

より深く沈み浮いた彼女を優しく包んだ・・・止まらない二人・・・震わせた彼女に笑みを浮かべ自分も後を追った・・・・