tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

fight 14

2017-08-13 06:11:57 | fight
朝から澄んだ空気は和らいで、穏やかな風が吹いていた。

色とりどりの花があちこちに飾られリボンが場を優しくしていた。
広い庭を存分に使い場を盛り上げてはいるが……
建物に近い場所は親たちが占領して話を盛り上げていた。


少し離れた場所に、主役が皆に囲まれて微笑んでいた。
ハンナが気づき歩いてきた……
笑みあう二人が、そっと抱き合うのだった。

「おめでと(笑)完全にフィアンセだね……良かった……」
「服をありがとう(笑)」
「今日の服も可愛いわ……」
「ん?覚えてない?貴女から…」

「やだ……今日までのつもりだった(笑)。ガイン…今日の特別は用意しなかったの?」
「これがいいって(笑)だから諦めてコレにした」
とアクセサリーを指さした事に笑み返し彼女に二人は微笑んだ。

「(笑)いっか、……皆いるね…今日だけの子達まで呼んだ?」
笑うガイン……

ハンナはそっと耳打ちする。
「目的は貴女(笑)。……えっと、どっちが…」
後ろの三人をみて聞いた。

「ハンナ(笑)右端の人だ、ソウという」
「ソウさん…(笑)呼び捨てて…」
「いいが………」
「ソウ(笑)、私とガインの仲良し以外も来ちゃってるの。
出来れば彼女から離れずに(笑)、目的はアリスだから…お願いね…
貴女がナナね(笑)、話は聞いてるから私の親友の気分なの…構わない?」

「いいわよ(笑)私も同じ……」
彼女達は笑うと、話に夢中になり……取り残された三人はガインの友人達の輪へ入っていった。



暫くすると、ハンナとナナは間にアリスを挟み歩いてきた。

怒りながら歩くアリスに対して、笑いが止まらない二人……そっとアリスを、ソウに押し付けた。

「大変(笑)…耳が持たない…」
「違う(笑)アリスが蹴り飛ばす危険があったかもよ?」
「マジギレ…」
「駄目だ(笑)台無しにする…」

「君(笑)…悪いが彼女と話がしたい…交代」
アリスを探し、見つけ視線を外さずにやって来る…そして声をかけていくのだ。
そして また……

「しない(笑)申し訳ありません。
二人の祝いをしに来てるので…」
「ただ話をしたいだけで(笑)」
「すみません(笑)とりあえず休む時間を下さい」
間に挟まって彼が声にした。

「君は……」
「(笑)手は出さず、ガインを祝う酒でも飲んだらどうだ?

貴方を待つ女性…あちらのグループで待ってはいないですか?」
手をふる女性達を指さした。

体を揺らして笑う人、声を出して笑う友人…その中で驚く彼女達
「声がヤバいわ(笑)」
「顔が笑ってるのに」
友人らの彼女達が言う。

「怒らせたら負けるわよ?」
「アリスが絡まなきゃ大丈夫(笑)」
「そうだぞ(笑)ガインの友人だからな。俺らと一緒(笑)」

「ハァ……行った?イヤホンして我慢した……大丈夫だった?」
アリスが呟くとハンナは頷き、ナナは彼女の髪をどけた。
そっとイヤホンを取るナナ…それにも構わずに…ソウに隠れて誰か何処かを覗き込んでいたのだ。

「話は聞いてた?」
「………ん?……ヤツのパーティーの話から聞いてない…」
呟き固まるが慌てて聞いた。

「誘ってた?」
「ほとんど最初だった……」
「時々、頷いてたじゃん…」
「ヤバかった?行くって意味になってた?」
「適当?」
「適当(笑)アレは、面倒だし…パーティーは やっぱり好きじゃない(笑)」

「なんでジッとしてた?」
「えっ……(笑)追い払うと…思ったし。
皆の中にいたし……眠かったし、時差ぼけかなぁ(笑)」
「寝そうだったろ(笑)」

「力が抜けそうだった(笑)、で?巻いて…断ってくれてる?」
「どーだかな(笑)」
ハァと長いため息をするが、仕方ないとソウから離れ当人の場所へ行こうとするアリスだった。

「い、行かなくていい(笑)。悪い…断った、アリスが行かなくて大丈夫みたいだ(笑)」
身を隠しそっと覗くアリス…
「ハッキリ言った?」
「招待客と争う気はない、アリスが行く必要もない。カタはついたから(笑)」

「サンキュ(笑)。なんか食べよ」
そうかと笑むとナナを連れてテーブルに向かう。
「行く気だった?」
ハンナがソウに聞いた……頷く彼に皆が驚いたのだった。


「馬鹿だろ……大人に掴まったな(笑)あれ」
呼び止められて、話をするアリス…
ナナが戻り振り向いた…

「あれ……大丈夫?」
「おじさん繋がり(笑)。ソウ…昇格してる…フィアンセに」
「 ・・・」
「…息子がいたな(笑)」
「だからか(笑)ハンナ、救出だ」
手を繋ぎガインはアリスの元へ向かう。
暫くして彼女が戻る…

「ソウ…謝っとく(笑)ごめん」
「なんで…」
「凄くない?電話して確認して来たって(笑)。
よその婚約式で…ありえない。
取引はなくなるな(笑)感謝だ」

「アリス?」
「さっきいた中の父親だった(笑)。ガインにも感謝だね…」
「それでソウにごめんって何?」
「電話して来たなら、電話するよね? …フィアンセはいたが?って(笑)ハンナみたらフィアンセって頭に浮かんじゃった(笑)」
アハハとナナと笑うが…ユウとソウは想像がつく状況に苦笑いした。

ガインの友人は、可哀想にと眺め笑っていた。
「つくだろ?先の想像…」
ソウの呟きに苦笑いで返した。

「想像通りに…(笑)。あの父親なら……ありえる…」
「ヤバいよな(笑)」
笑うしかない彼らだった。




空港で待ち構える父……
『仕事さぼった……』
呟くアリスに呟いた…
『はっきり言っていいか?』
『大丈夫?』
『構わない(笑)…いいか?』
『(笑)いい…』

歩いてきた父親が笑み見返した。
『お帰り(笑)。アリスと話がしたいから、…送れないが構わないかい?』
『その前に…いいですか?』

『いいぞ(笑)今回は助かった。
場所を選ばない人は考えねばな。
で……なんだい?』
『すみません。
いづれ、そう…許しを頂きたいと思っています…
正式には後日、伺います』

真剣な眼差しで話すソウを見つめ、アリスを見つめた。

『と、とりあえず帰るからな』
理解は出来るのに声に出ず、ホッと出来たのに心臓の半分が何故かバクバクと高鳴り それは何故だと驚いた…仕方ないと腕を掴む…帰っていった姿を眺め自分達もと車へ乗り込んだ。


運転席にもたれ、物思いに更ける父親に…アリスは黙ったままうつ向いていた。
『アリス……君も同じ気持ち?』
『はい…』
『いつから……』

『はっきり気づいたのは、卒業試験の…日だった気が…』
『そーだとしても、それから会ってないだろ?』
『メールで…だけで…』
『その前は?』

『学園に通ってから。
それからは不思議と、ずっと隣に……一緒にいてくれてた。
あまり話もしてなかったけど。
心配して施設にまで一緒に来てたり…何も言わずに大丈夫と、私を思ってくれてた優しい人で…』

『付き合ってた?』
『それは帰ってきてから……
だけど、バタバタしてたり…何かと回りの騒ぎで言えなかった』
『見合い…とか…』
『中の一人ではあったみたいだけど』

『だから断ってたのか?彼の為に…』
『彼の為だけじゃない。
やっと三人で始まるのに、見合いってないわ…自分の生活も…ちゃんとしてない気もしたし。

たぶん彼は大丈夫と思ったし…離れてても大丈夫と、お互いに思ってるのかも…』

『愛してた?恋じゃなく?』
『パパとママと同じ(笑)。互いが繋がってれば大丈夫でしょ?
私を大事に想ってくれてる気持ち…それとは違う想い。
それも愛しくて大事という中の一つで…』

『嫁には……』
『(笑)まだね。まだ全部が中途半端だし…今は深く繋がれないのかも』
『切れないか?(笑)』
『切らない(笑)絶対に…だから、意地悪は止めて(笑)。
お爺さんにも言う…やりそうだから…助けてよね(笑)』

『出来るか分からない…』
『それじゃ困る…無理なら出来る自分達だけで…深く潜ればいいか(笑)』
『どこまでするか…想像がつかないんだ、やる事が突拍子もない事も知るだろ…』
『だから助けてと頼んでるの』
ハンドルを掴み項垂れた。

『複雑だ……恋愛するアリスが見れて嬉しいし、幸せそうで嬉しいと思えたのに。
だがな…先が父さんや会社に繋がると話は別になる……』

『お願い……切り離して。
巻き込まれるのは嫌…会社や仕事を含めた恋愛はしたくない…。
私も出来る手助けはする、でも会社は関係ない……パパ……
私は後継者じゃない……利用されたくない』

『三人で……こっそり会議しよう…。ソウとの話は暫く伏せなさい』
『パパ…それは無理(笑)。ガインのパーティーで私が言っちゃったし…知ってるじゃない。

本当にごめんなさい…あまりにしつこくて、後先考えずハンナを見て思わず言ったの。
彼にも、彼の両親にも迷惑はかけたくない…
だけど、微かな噂は流して先で事実と変えたい気持ちもあった』
そう言ったアリスを見つめ、暫く考えていたが…エンジンをかけてから、電話をする…

『今どこに?』
『家に…でも…』
『今から?』
『そうだ(笑)誰にも知られずに家を出てくれないか?』
『会議する?』
『(笑)する…』
『ならば(笑)メールの場所へ』


車を走らせた父…その笑みに驚いて見返した…
『パパ…なんで笑えるの?』
『彼女の声が秘書になってたから(笑)つい楽しくなった…』
笑みながら先へ走らせた。



『凄い場所知ってるんだね(笑)』
ドアをあけると、飲み物や食べ物を揃えて待っていた彼女を思わず抱き締めた。
『(笑)はいはい、終了…』
とアリスはソファーに座った。

流れを聞いて、これから起こるであろう出来事が想像出来るだけに三人は揃ってソファーに埋もれた。

『カラオケする?』
『だめだ…(笑)煮詰まってない』
深いため息は三人を襲った…

ジッとアリスを微笑み見つめた母
『な、なにか(笑)』
『(笑)前に……二回…もっとかな、ソウをみたわ。
笑って友達と離れたアリスの後ろを歩いてた……ギュッって手を握りしめて……

もう少し…大人だったら抱き締めてたでしょうね。
あの時のアリスは泣きそうな顔だったから。

貴女が籍に入ったと聞いた日…凄く心配して後を追ったソウを見た…
そばに行きたいけど…足が出なかったみたい。

時々…貴女を見に行ってた(笑)そのたびに、彼の視線は貴女にあった。
早く大人になりなさい(笑)。残り2年は彼と守るわ。
問題はこっちの彼ね……就職先は、どこへ行くやら…』

『結局はそこ?』
『会長が先に見るのは仕事への姿勢だと思うわ(笑)どんな職種でも、人となりを見る時に観察する。

それは大丈夫な気もするけど…これから2年はアリスに問題が降りかかるはず(笑)
たからソウの行動で決まる…』

『そんなに振り回す?』
『重役達の前で倒れてみせて、彼を呼べと芝居したのよ?
第三者まで巻き込んで……』
『アリス……学生のうちに先を見つけろ。出来る事なら始めてしまえ。
会社はいい(笑)俺が頑張れば……何とかなるはずだ』

『負担だよね……』
『アリスがあまりにも優秀だった(笑)。体勢も代わったし…やりたい仕事を見つければいい…』
『くよくよ考えてもね(笑)』
『君が言う?』

『真似してみた。
貴方は男が好きと言ってのけて(笑)さらっと交わして仕事を続けたわ。
アリスも出来る(笑)スって抜けて逃げなさい…ちゃんと穴は塞ぐわ』
『ママが?』
『そ(笑)だから大丈夫…』

『…(笑)兄弟出来たら私が安泰なんですけど?』
『それも嫌だ…』
『パパ…一番の近道(笑)。で(笑)逃げたくなった兄弟は私が助けるし……』

『策は無闇に考えず(笑)起きた事の対処をするか……』
『ね(笑)、で…ママが呼んでた?』
ドアにあるシルエットを指さし言った。
三人が佇んで待っていたのだ。

『怒らず(笑)話せるわよね?』
ジッと彼を祈るように見つめていた母に笑みを浮かべた。
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