tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 18

2016-10-14 07:59:14 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《 仲間外れ 3》


辛そうなハルトの姿に、ノンの心は震え辛くなってきた。
それでも話せと言ったルナの声が かき消されず・・・ノンは声にしようと勇気を貯めるように自分の胸へ両手で握り締めて目をとじた。

自分を包む手の震えは止まらず、自分へもたれ不思議と祈るような彼に気づいた。
何度も謝る彼の声・・・・それは自分なのにと思うと、何かが自分へ突き刺さった気がした。


『なんで謝るの? ・・・・悪戯って何?
ハルちゃん・・・ハルちゃんは、いつも私に同じよ?
うるさいから離れろって・・・疲れてるのにって・・・・考えてるのにって思って言ってたでしょ?

なんでか・・・・ハルちゃんに不安で・・・・抱き付いて安心が欲しくてしてたんだ・・・・
皆に不安で考えたいハルちゃんを邪魔しようとしてた訳じゃなかったの・・・・・ごめんね。

・・・・今回も・・・・なんで一緒だったか覚えてないけど・・・
だけど、ハルちゃんじゃなくても大丈夫だったみたい。
ごめんね、ずっと迷惑』

言い切らないノンの言葉を止めたハルトに驚いた・・・・言わせないように彼の体へ自分を押し付けた事に戸惑うノンもいた。

『あの日・・・・俺の部屋に男と飲みに来たノンに腹がたった・・・・
誰かに会いに行くと、だから寝ると俺のベッドに入り込んで笑ってて・・・そのまま寝ようとしたんだ。

ノンを捕まえて・・・飲むと抱き込んだ男にムカついて・・・殴った。
自分に驚いたが・・・それでもノンを抱き込んで気絶した男に腹がたった・・・笑ってるのにも・・・ムカついた。

だから男の服を脱がしてベッドに放りこんだ・・・・起きた時に焦るように・・・・細工までして・・・』

『そ、それが悪戯?
こ・・・・怖かったんだよ?服を脱いでたから・・・・下着はつけてたから自分に安心はしたけど・・・酔ってたから自分で着たのかもって・・・
私・・・・本当にしてないかな・・・』

『してない・・・男は両手足を動けなくして寝かせたから・・・
お前は暑いと自分で服は脱ぐだろ・・・それだけだ・・・』
体は大丈夫だったと安心したノンが涙をこぼした・・・・良かったと小さく呟くノンがうつ向き、静かに泣き出した。


『ごめんな・・・ノンに酷い事して・・・本当にごめん』
『 ・・・・そんなに嫌われてたんだね・・・気付けなくて』
『ノン! ・・・そうじゃない・・・違う。ノン、違うんだ』
悲し気な彼の声や顔に戸惑うノンだった・・・それは何故なのかと彼を見つめる。

目があったハルトがノンへ微笑んだ。
なぜ笑うのか不思議な顔になったノンを見つめる・・・・自分が大好きなハルトの笑顔が、初めて見た頃の笑顔だと気づき思わず笑み返した。

『その笑った顔(笑)、久しぶりに見れた・・・・嬉しい』
満面の笑みで幸せそうに呟くノンの姿に、自分の中が温かくなった気がした。

『今思えば(笑)、俺もノンの笑った顔が好きだったんだろうな・・・
自分をホッとさせるノンの笑顔で、俺は その時の事をリセット出来てた。

あの中から出れない怖さを、少しの時間でも引き剥がしてくれてたんだな・・・・』

『だけど・・・・』
ノンの呟く声に、その意味に気づいたハルトが苦笑いをした。

『ずっと・・・・(笑)怖かったんだ・・・真っ直ぐに思いを口にするノンに・・・自分の気持ちに動くノンに・・・

子供だから受け止め方も知らなかった・・・・ゼンみたいに・・・守れる自信も、勇気もなかったから。
(笑)ノンが羨ましかった・・・・言葉にして自分を表現して・・・・実行出来て・・・・

ノンに・・・・どう接していいのか・・・どう話していいのか分からなかった。
それより・・・・自分の事でノンを巻き込む怖さがあって・・・・』

『ハルちゃん?』
ノンの声音が辛そうで・・・彼女を見つめる・・・・それは自分を心配しているのだと知った。

彼女の首へ両手で支え覗き込んだ・・・・そっと涙を親指ではらい見つめる。
心配する顔は少しずつ笑みに代わっていくノンに笑み返した。

『ずっと・・・・一人だった・・・喧嘩しまくって(笑)強いヤツと知り合えたら、時間は潰せると頑張って生きてた。
ゼンと知り合って(笑)生きるのも楽しかった・・・友達と接する事はゼンに習った気がする(笑)

人と接する事は・・・・俺には恐怖でしかなかった・・・何かをすれば、自分に返ると思ってたから・・・ならば、それは面倒だからと避けて来た事でもあるんだ。

自分の大事な事は自分でする・・・無理なら近付かず切り離す・・・出来る事だけを信じて行こうと思ってた』

『私が怖かったの?』
『 ・・・・物凄く(笑)』
苦笑いと・・・・申し訳なさ・・・・他の色んな思いはハルトへは負担になっていたのだとノンが悲し気に微笑んだ。

『俺を好きだというノンに・・・戸惑った・・・』
『ギュッて・・・・』
初めて抱き締めてくれた時の事を思い出して言ったのだ。

『(笑)驚いたけど嬉しくて・・・だけど、直ぐに切り離せという思いが沸いてきてノンを離した。

どんな言葉を言っても・・・離しても・・・俺を呼ぶノンは離れないんだと・・・・いつの間にか、それは当たり前のような事に代わっていった。

その反面・・・・(笑)ノンが居なくなった時はムカついてた・・・
それでも、その時は他の事も大変だったから・・・気を紛らす事も出来た』

ハルトの照れた顔にノンが優しい笑顔で見つめた。
『外国に逃げた時ね・・・・(笑)いつの間にかハルちゃんを探してた。
ハルちゃんと同じ事してるって(笑)考えてる姿が一緒って・・・
みーんな、ハルちゃんの顔に見えた(笑)だから会えたって喜ぶと・・・姿が消えちゃって・・・泣きたくなった。

どれだけ愛してるって・・・・自分が嫌になっちゃった・・・・
また会えて(笑)嬉しかったけど・・・学生じゃないから、子供じゃないから・・・・必要以上に近寄れなくなったの・・・』


『まだ・・・・まだノンは俺を愛する事が出来るか? もう遅い?』
『 ・・・・』
ドキッとした自分に驚いて、声が出なかった。
不安そうなハルトの顔は泣きそうなほどに悲し気だった事に気づいた。

それが悲しくて辛くなったノン・・・・そっとハルトの頬を撫でるノンの手に こぼれたソレに驚いた。

初めて見たハルトの涙だった・・・・
『泣くな・・・・俺が悪かったんだから・・・ノンは泣くな・・・』
囁いたハルトの声・・・自分に言う優しい彼の声が自分の中へ染み込むように流れてきた。

そして彼に言われるまで自分が泣いている事に気づいていなかった。
『ハルちゃんが泣いてるから・・・』
だから悲しいというノンが、彼へ笑み返す・・・

『私の心だけは・・・・いつでもハルちゃんを探してるの。
だけど酔ってた自分は平気だった・・・だから・・・』
『ノン・・・ノンを愛してる(笑)』

『ハルちゃん・・・・』
『嫌でも・・・これからは、俺がノンを追う(笑)ノンが俺を大嫌いと言うまで・・・・・
遅くなったけど・・・(笑)ノンを愛してると気づけた。
・・・ノンは自分の信じた道を行け(笑)それでいい・・・目の前に、お前がいるだけでいい』

『ハルちゃん・・・・』
『(笑)ノンに悪戯は二度としない』
真っ直ぐにノンを見つめていたハルトの言葉・・・・ずっと目を合わせ話していた。

微笑んだノンが、そっとハルトを抱き締めた。
彼の顔を見返すと、優しい眼差しで自分を見ていた事に気づいた。

『(笑)ノン、俺が信じられないのか?』
『 ・・・そう見えるの?』
『何となく・・・・戸惑ってるだろ』

『 ・・・・ごめんね、ハルちゃんが私を愛する事があるわけない・・・
馬鹿だし・・・ルナみたいに強くもないから』

『(笑)ノンが俺を見ててくれるなら・・・・俺はノンの為に生きる。
ノン・・・・お前は馬鹿じゃない・・・知らないだけだ(笑)
強さもいらない・・・俺の隣にいてくれるだけでいいんだ・・・ノン・・・』

『調子にのって邪魔しそうよ?』
『(笑)これからは大丈夫な気はするぞ?・・・・』
『こーして抱き付いてて いいって事?』
『いい(笑)ノンが それで安心するなら・・・』
ハルトの言葉に笑み見上げていたノンだった。

『ハルちゃん(笑) ・・・・』
微笑んだノンの笑みが、彼を呼ぶ優しい声音と一緒にハルトの中へ染み込んでいくようだった。
引き寄せた彼女へ口づけを落とす・・・・思いを絡ませノンを受け入れた。


目を合わせたハルトが笑む・・・
『愛してる(笑) これからも ずっと・・・』
『ノン(笑)、お前を愛してる・・・だけどノン・・・』
少し不安そうな顔のハルトだった。

『(笑)ハルちゃんの出来る事の中で、私を愛して。
私が して欲しい事は、ハルちゃんに言うね(笑)』
『(笑)教えてくれるのか?』
『ハルちゃんだけに(笑)。私の心に住んでるハルちゃんと同じになるように・・・・私を愛してくれる?』

笑みを浮かべ頷くハルトのクビへ、より手を巻き付け抱きつくノン・・・・心の中まで温かくなった気がしてハルトはノンを優しく包みこんだ。
『ノン(笑)襲っていい?』
『 ・・・・・・・』
『ノン?』

押し黙るノンの姿に驚き、彼女を眺めた・・・・
自分に張り付いたように体をよせ、身動き出来ないようにするノンもいた。
肩越しに小さく呟くノンの声がした。

『なんで謝る? 俺とするの・・・嫌なのか?』
ハルトに聞かれクビを振る・・・そっと肩へもたれたノンは、ハルトの耳へ小さな声で囁いた・・・

『ハルちゃんじゃないから・・・嫌で・・・・触られるのも怖くて・・・
だから・・・・・その・・・・ハルちゃん・・・・』
『ん?』
『ごめんね、ハルちゃんがいいから・・・・知らなくて・・・だから・・・
それに、今は・・・えっとね・・・』

『(笑)ノン・・・・ごめんな・・・』
『違うの! ・・・・そ、そうじゃ・・・なくて・・・・そう・・・じゃないの』
話す言葉が見つからず、恥ずかしくて言えないノンだった。

気づいたハルトがノンを抱き込んで、そっと耳元へ優しく声をかけた。
『少しずつ進もう(笑)
大丈夫だ、たぶん教えてやれる(笑)それでいいなら・・・』
ハルトの呟きに、真っ赤な顔のノンが出来あがった。

『ハ、ハルちゃんは それでいいの? 大丈夫なの?』
驚いた顔でハルトを見返した彼女が言った・・・
『ん?(笑)大丈夫だぞ? ノンと一緒なら余裕だ・・・
抱いて寝れたら(笑)爆睡も出来そうだし・・・・・』

『ハルちゃん・・・・』
『ん?』
『(笑)愛してくれて、ありがとう』
『それは俺が言うべき言葉だ(笑)
ずっと(笑)愛してくれてて、ありがとな・・・・・諦めないでくれて。

それと・・・・ノンを追ってる俺を置いてくな(笑)・・・必ずノンの隣に行くから』

『(笑)嬉しい・・・・』
彼女の小さな囁きに笑み、彼女の唇へキスをする、
照れながらも目を潤ませて嬉しそうに自分を見返すノンを愛しく包んだハルトだった。




互いの絡まった糸がほどけた・・・・
ハルトは勝手に巻き込み、自分で絡めた糸はノンが簡単に纏めていたかのように綺麗にほどけた。

ノンは少しずつ纏めていたが、ハルトの言動で少し切り離しては後で探し取りにくるようだった。

出会い近づく度に彼の言動で糸は絡まり、そのままに先へと進んできた。
右へ回り絡まりを消す・・・左へ回り離れるように絡まり、糸が切れないように疲れた部分を休ませていた気がしていた。

離れたようで、微かな繋がりは互いに切り離す事もしなかった二人だったのだ。


やっと並ばせ共に進むことが出来るようになった。
ハルトはノンとルナに相談しながら、二人の自宅を探した。

結局は間取りや使い勝手を知る場所へ引越しを決めたハルトだった。
それはノンの安心からも選んだ場所だ。

運びながら項垂れるハルト・・・
隣から出てきたランに喜んだのはノンだった。
カズサは隣のマンションだったはずだった・・・・確か、一緒に暮らすと前に聞いていた。

ランも住んでると気づき、もれなくカズサが同じ階の住人と知ったのだ。
真上にはゼン達がいる・・・・苦笑いしか出なかった。


一日をかけて運び込んだ荷物は、用途ごとに置かれ所狭しと連なるように置かれていた。

ノンの楽し気な歌声・・・自分用の部屋を片すのが楽しいと声音で分かるほどだった。

いつの間にか外は真っ暗で・・・・いい匂いが漂ってきた。
キッチンに立つノンに笑み、抱き込んで彼女の手元を眺めた。

『危なくないように(笑)温めるだけの状態にしてくれたわ』
『それでも不思議だ(笑)』
『ごめんね(笑)作ってない・・・』
自分の手料理はないと、すまなそうにハルを見つめるノンだった。

『いい(笑)ルナは一緒に食べろと準備してくれたんだろ・・・』
確かにと笑み頷くノンのアゴを捕まえると、自分へ向けさせて唇を奪った。

静かに火を止めるハルト・・・止めようとしたノンの手を 危ないと慌て捕まえると、抱き込んでまた口づけた。

少しずつ近づくハルトの口づけが、ノンへ落とされていく。
幸せだと笑み、ハルトを抱き締める手に笑み返す彼だった。



同じベッドで眠ること・・・それは二人を温かくした。
自分を安心させる存在だと、改めて気づくハルトもいた。

そっと伸びてくるハルの手に奔走され・・・緊張よりも彼の優しい手に笑みはこぼれた。
自分を大事だという思いが、彼の手で分かる気がした。

慣れない感情はハルの笑みで消され、声音で安心すると身はハルトへ預けられた。
幸せな中へ一緒に落ちていく不安もなくなった・・・・

自分を抱き寄せるハルの腕の中で、幸せを噛み締めるノンだった。
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