tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

かぐや 12

2017-05-15 19:57:25 | かぐや < R >
久しぶりだと遊びに来た男がいた・・・ここに住んでいるソウタの従兄ナオヤだった。
ハルトを見つけたナオヤは ソウタの部屋へ、連れて行って貰う・・・。

『本を借りようと思ってな(笑)』
そうかと笑むハルトはノックをしてナオヤへ笑み返した。
『留守みたいだね・・・』
『あー時間が早すぎたか(笑)』
勝手に開けて部屋を覗くナオヤ・・・

『ここでか、下で待ったら?(笑)鍵は開いてるし、直ぐに戻るんじゃない?』
そう言うとハルトは下へと離れて行った。

リビングへ戻りソファーに座り窓から庭を眺める・・・
静かな空間はホッとするような気がした・・・スケッチを楽しむ人は、何かを飲みながら書いていた・・・
友達なのか、誰かと静かに会話を楽しむ住人もいた・・・

ふと思い出す・・・苦笑いをしていると彼女が戻りキッチンへ片すと部屋へと戻って行った。

ノックをしてしまった・・・暫くしてドアが開く・・・ナオヤの苦笑いに、仕方ないと部屋へ招き入れた。

ドアを開け放つ・・・穏やかな風が室内を巡り入り口から出ていった。
既に全ての窓は開け放たれていた事を知った。
風で揺られカーテンは往き来していた・・・

『ソウタと?』
『留守にしてた・・・戻るまで暇してたんだ(笑)。居ていいか?』
『リビングに居たのに?(笑)、好きな場所でどーぞ』
そう言うと部屋の扉やカーテンを開き掃除を始めたカグヤだった。

奥ばった場所・・・それを初めて見たナオヤ・・・まるで隠し部屋のような造りでもあった。
綺麗に整えられて、間にあるカーテンで塞ぐ・・・今度は手前の場所を始めた。

『本当のカグヤの居場所?』
『まーね(笑)、向こうで珈琲を作って持ってきてくれない?』
『(笑)暇そうだからか?』
『埃の中に居られてもね(笑)』
頼んだと目配せもなく呟くカグヤに笑うと、ナオヤは静かに向かう・・・


カップを持ち入ったナオヤ・・・靡いていたカーテンを止めながら、それは全てにしてからソファーに戻ってきた。
ジッとカグヤを眺めながら珈琲を口にするナオヤに苦笑いをした。

『そんなに静かな人だった?』
『 ・・・鍛えたと気づけよ(笑)』
『ん?』
『また別れた・・・何が足りない?』
『何だろうね(笑)。話とか?』
『ちゃんと聞いてるぞ?言ってもやるし・・・』

『 ・・・(笑)言わないで聞いて欲しかった事も言ったからじゃ?
ただ聞いて欲しいだけの話なのに(笑)』
『ん?全部に言ってもいいだろ(笑)付き合ってるし直して欲しいと思うから・・・』

『自分を否定される気がする(笑)・・・そうかと理解して欲しい時もある。
何だと笑って欲しい時も・・・アドバイスは要らないと思う時も・・・

全てに言葉にされたら嫌になる(笑)
個人の意見だけどね、自分の生き方に干渉されたくは ない。
(笑)直したいなら別の話だけど』

『 ・・・口を出しすぎた?
自分と同じ考えだと思うから言う・・・気づいてなかったかとな・・・』
違ったのかと考えるナオヤだった。

『カグヤ・・・』
『ん?』
『俺と付き合え・・・付き合ってくれないか?』
『 ・・・それは無理』
『誰かと寝てる?』

『言う必要はない(笑)気にするな』
『 ・・・愛してないのに抱けるよな』
『だな(笑)、その辺の回路はない。必要もない』
『考えろよ・・・』
『それは自分に問え(笑)』
『 ・・・』
庭を眺めたままに呟くカグヤを見つめるナオヤだった。


不意に入ってきた男に驚いた・・・カグヤは笑みを浮かべて目線を向けた。
男は静かにバスルームへ消えた・・・驚いたままでカグヤを見返していたナオヤだった。

『用が出来た、ソウタを待つなら部屋から出ろ』
有無はないが穏やかな声音・・・カグヤはナオヤを立たせ静かに部屋から出した。
まさかと考える間に、部屋のドアは優しく閉じた・・・

何なんだとドアを開けた事にカグヤが振り向いてナオヤを見返した。
腰へタオルを巻き付けた男は、ナオヤに気付くと呟く・・・
『見学したいのか?(笑)変な趣味を持ってんだな・・・』
苦笑いをした男は抱き寄せてカグヤへ口付けた・・・

『何をした?』
『あー』
それしか言わずにカグヤを見つめる・・・
『交ぜる気はない!出ろよ』
邪魔だと怒りを抑えて話すとベッドのあった場所へ入り寝そべったろう音がした。

『カグヤ・・・来い・・・風呂はいい』
『 ・・・』
ジッと聞いていたカグヤは、ため息をしてナオヤに構わずに入り込んだ。

聞き取れはしないが、話をしながら事を始めた気がした・・・それは静かに本格的に始まったと知る・・・
動けないナオヤ・・・漏れ聞こえる声に掌を握り締めた・・・

不意に身を引かれ、カグヤへ向かう部屋のドアは静かに閉まった。
呆然とドアを見つめるナオヤ・・・

『ハルー(笑) ・・・・ん?ナオヤ?
あー悪かっ・・・た・・・待たせたよな』
様子の違う違和感を覚えながらも、二人へ声をかえたのは戻ってきたソウタだった。
苦笑いをしてナオヤを押し出すハルト・・・
『泣くな・・・』
ハルトに呟くと、ソウタはナオヤを連れ出して行った。


ヒロから聞いていた・・・この時期はレンの気落ちも激しくなると。
それでも前より手荒さは無くなったと聞いていた。

話をしようと開いていたカグヤの部屋を覗くと、誰かが居て驚いた。
身を隠して壁へ凭れた・・・出る様子もなく近場のキッチンカウンターで待ったハルトだ。
閉まるドアの音に気づく・・・


ふらつくように項垂れたレンが迷いなくカグヤの元へ入り込んだ・・・心臓が揺らぐ・・・締め付けられていく苦しさでカウンターへ凭れた。

出された人がドアを開けた・・・グッと奥歯を噛み締めたハルトはナオヤを出してドアを閉め直した。
カグヤを好きになったのかと不安なハルト・・・震えを我慢してナオヤを部屋から離した。

ドア一枚・・・鍵もかかる事なく簡単に開くドアは あるのに、それは重たい扉だった。
今は諦めるしかない・・・静かに戻るハルトだった。


ベッドへうつ伏せたハルト・・・ソウタとナオヤが入ってきた・・・
多少は知るソウタ・・・なぜならソウタもまた助けを乞おた一人だったからだ。
それは知らないナオヤの戸惑い・・・

優しく背を撫でるソウタを止めたハルトだった。
『レンさんだったの?』
聞かれてそうだと ゆっくりと頷くハルト・・・
『最近、多いよね・・・』
『言わないで・・・』
『ごめん・・・』

二人の会話・・・ゆっくりと床へ腰を下ろすナオヤをソウタは眺めた。
『俺がココに住むきっかけ・・・嫌な事を全部捨ててくれたのはカグヤだった。
だから今も頑張れてる(笑)』
『寝た?そういう事か?』
ならハルトもかと見返したナオヤだった。

『そんな世界に落とされそうになった人を助けてくれる・・・
行き場もなくて・・・でも捨てられなくて・・・理解し難くて・・・

確かに出ていける人もいるよ(笑)。大丈夫と自分を持てて胸を張って出れる人は幸せだよ・・・』

『だから、寝たのか?』
『 ・・・なんで知りたいの?そんな話はしたくない・・・
ナオヤさんだって関係ないだろ?』
『 ・・・』

『カグヤを好きになっても辛いだけだよ? 待っても来ないから・・・
カグヤはね・・・壊れそうな人を優しく救ってくれる人なんだ・・・寄り添うように優しく抱く・・・ホッとする時には全部が消えてるほどに優しい・・・

俺さ・・・大丈夫になった・・・自分が好きになれたから・・・』

『だから引っ越しするって事か?』
『ん(笑)、頑張って生きてみるよ』
『 ・・・寂しくなるな・・・(笑)だけど、応援する・・・余裕が出来たら遊びに来てよね』
『ん(笑)頑張るよ。だからハルトも頑張れ!大丈夫と信じろよ?』
『分かった(笑)』

『ナオヤはさ、カグヤへの思いは捨てな(笑)。どんなに求めても来ないから、ナオヤはナオヤで自分の道を生きなきゃね。
溢れる仕事(笑)貯まってないの?』
『(笑)休みは必要なんだ』

『頭休めの本(笑)ちゃんと選んだ?』
『(笑)まだだろ・・・カグヤが気になって見る気も失せたさ・・・
レンという人は・・・・彼はカグヤの男?』
話を戻したナオヤに苦笑いをする・・・ハルトはまた枕へ顔を埋めた。

『諦めなよ。カグヤのオンリーはハルトだけ・・・ハルトにも必要なカグヤだった。
それは逆もだから、間違っても乗り込むな!』
驚いた顔をして、今度はハルトを眺めた・・・

『馬鹿だろ・・・付き合ってて』
『ないよ(笑)、ハルトとカグヤは付き合ってない・・・
心が寄り添ってるだけ・・・と・・・俺は思うんだよね・・・

寝ても満たされないでしょ?それは心が繋がってないからと思うんだ。
だけど二人は繋がってる(笑)体じゃなく心が・・・』
だから信じろと優しくハルトの背へ手を乗せたソウタだった。

『ナオヤ(笑) 理解し難いなら、それはナオヤの住む場所じゃないって事だよ。
夜の世界に浸れない場所に住んでるから(笑)
一度繋げたら落ちてく自分と戦わないとね(笑)』

『寝たいとカグヤに言ったら?』
『寝ればいいだろ・・・普通に抱いてくれるし・・・』
怒りを抑えて呟くハルトだった事に驚いて見返した。
『普通か? それが?』
『楽しむだけ・・・そんなとこだよね、きっと』
ソウタが呟く・・・理解出来ずに戸惑うナオヤ・・・

『カグヤは捨てないから・・・』
起きて窓から外を眺めるハルトの呟きだった。
『ベッドが・・・二つあった・・・』
『へぇ・・・知らなかった・・・』
ソウタの呟きに驚いた・・・そっとハルトの後ろ姿を眺める・・・

『ハルは奥で寝る?』
『ん・・・カグヤが寝てるし・・・』
『も一つで寝た?』
『(笑)教えない・・・手伝うけどね・・・』
『 ・・・(笑)』
その意味を理解したソウタが笑み、じゃーねと声をかけてナオヤを出ろと促した。



帰り際に・・・開いていたドアに気づく・・・笑みを浮かべてシーツを放り投げるハルトの姿があった・・・
その場が開かれ眺める事が出来た・・・よく見ればベッドは、シーツしか存在していなかったと知った。

カグヤの姿はないが、声はする・・・眠そうな・・・怠そうな声音だった。
終ったと声にしたハルトにサンキュと言うカグヤの声がした・・・

『大丈夫?』
『選べ(笑)』
『抱いてい?』
『(笑)寝かせろ』
『爆睡出来る?食べた?』
『あー・・・』

『持ってくるよ(笑)』
『ん・・・』
笑みを浮かべて話をしていたハルト・・・ナオヤとソウタは静かにキッチンへ入り込んだ。

静かにドアを閉めて準備していた皿を持ち戻って行くハルト・・・カチャっという鍵の閉まる音がした。

『鍵・・・』
『ハルトだけらしいよ(笑)、誰が居ても鍵は閉まらない・・・
レンさんがした時に、カグヤは直ぐに開けたんだって(笑)必要ないって』
『してる最中に来るだろ?』

『カグヤは平気だもん(笑)、邪魔はするなってハルトが閉めるって聞いたよ・・・だからナオヤは諦めな(笑)』
『俺が閉めたら?』

『笑って鍵を開けると思う(笑)。
たとえ嫌だって言っても、カグヤの部屋だしね(笑)そんな権限は持たされないと思う』
『入り込めるのはレンさんという人とハルト?』
『(笑)さぁ・・・俺が知るのはハルトだけだし』
何度も繰り返し話すソウタの笑み・・・試しだと密かに思いナオヤは帰った。



間を置かずして仕事帰りにドアをノックした・・・驚いたカグヤが出迎えた・・・押し込んで鍵をするナオヤだったが、カグヤは苦笑いをして呟く。
『あけな(笑)部屋をぶんどりたい訳?』
『 ・・・』

『貴方の部屋じゃない』
『お前を抱きに来た』
『開けといても出来るだろ・・・』
そう言うと鍵を開けて中へ戻ろうとした。
それを背から抱き込んでナオヤはカグヤに凭れた。

『何があった?』
『お前を・・・』
『 ・・・その想いは捨てろ。拾うつもりはない』
『カグヤの心は?』
『(笑)寝るのに必要はないだろ、どんな手にも笑みは起こる』

『彼・・・は?何故閉める?』
『(笑)必要だからだ』
『カグヤに?』
『そうだ(笑)』
『ハルトは寝に来るよな・・・そう聞いたし・・・』
『来る(笑)。ナオヤさん・・・それ以上話す気もない・・・しないなら帰れ』

『泊まっていいか?』
『断る。自分の場所に人は置きたくない・・・そのつもりなら帰れ』
『 ・・・』
『帰れ・・・誰か一人の者になるつもりはない・・・必要もない・・・』
『それ』
カグヤは答えずに静かに離れると、ナオヤを部屋から押し出して眺めた。

『ちゃんと帰れよ・・・』
閉じていくドアを止める手は伸びなかった・・・少し離れた場所に悲し気に佇むハルトに気づくがナオヤは、知らないふりをした。

帰るふりをして離れると、項垂れるように床を眺めながらハルトはカグヤの部屋の前に立ち 不安そうに手を出しては止める姿があった。

そっと開くドア・・・カグヤが苦笑いをし・・・ため息をした。

『ごめん・・・』
呟くがハルトはカグヤを見ていなかった・・・組んでいた手が下りた。
それでもハルトを引き入れる事もない・・・待つように立っていただけだった。

そっと両手を広げた姿に驚く・・・入り込んだハルトがカグヤを抱き締めた・・・
『カグヤを好きになってたから・・・』
『(笑)迷うなと教えたろ・・・』
『 ・・・』

閉じたドアの後に鍵がかかる音が響いた・・・それはカグヤがしたと思えた・・・何故ならドアを閉めたのはカグヤだったからだ。

ナオヤは思い切り息を吐ききった・・・芽生えた思いごと切り捨てるように。
耐えるようにジッと見つめていたが、彼は静かに帰るのだった。

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