tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

イミテーション 4

2017-10-10 00:00:45 | イミテーション
ハズキがスタート位置についた。

カメラが回り始める………

流れる様にバイクを操る彼女……回し蹴ったまま飛び乗り、後ろのヘルメットを放り投げた。

バイクを倒す事なく、エンジンをふかし少し移動しながらミスズの腕を掴み飛びのせると、手を巻き付かせ走り出して行った。


カットがかからない……仕方なく行けるギリギリまで走った。
スタントマン達が様子を眺めた…同じように声がかからずに静かにに振り向き確認していた。

『…すみません、待てないので荷物を取りに戻って帰ります。
ミスズ…早く着替えたら、スポンサーの連絡先を(笑)
時間がヤバいし諦めよ!』
近場のスタントマンへ、時計を眺めながら呟く彼女だった…
『もう貰った(笑)帰れるよ』

三台が監督がいるテントに戻る…静かなOKという声には、スタントマン達がホッとしていた……
彼女達は構わずに急いで荷物を乗せて、しっかり固定すると自分が蹴ったスタントマンを探した。

『(笑)大丈夫でした?怪我…』
『ないさ(笑)手加減したろ…』
『映像が大丈夫と祈ります。じゃ…怪我なく頑張って下さい』
『帰る?』
『はい、残り一時間以内で家に入らなきゃヤバいんです(笑)
下手したら学校まで行かせて貰えなくなるから(笑)じゃ…』

戻る途中で電話がなったが…
『ごめん……戻ったら返す…』
監督に頭を下げて笑う。
『楽しい経験をありがとうございました…』

『次もしないか?』
エンジン音にかき消された声は届かなかった。


笑うスタントマン達が映像を眺めみた。
走り去った先に笑みながらスタッフを見つめた監督がいた。



夜に……
寝惚けながら携帯を耳にあてる彼女……聞いた声に笑った。

『間に合った(笑)大丈夫……何回も話を止めてごめんなさい…』
『湿布(笑)はったか?』
『ん……暫く痣は消えないな…』
『次に会ったら誘うと言ってた…(笑)凄いな…』

『次は、しない……カメラの為に頑張っただけだから…』
『興味はダンスだけ?』
『ん……バック……裏方をしたいだけ(笑)……
ごめんなさい……眠くて…』

『1つだけ(笑)……』
『な………に?……』
『一緒に見に来た………ハズキ? ……彼氏…付き合ってる人…』
寝息が聞こえた彼が微笑んだ。

『また寝息か(笑)……』
呟く声も聞いてないと知るが、切りがたい彼女の寝息を聞きながら彼も深い眠りに落ちていった。



三台が並ぶように止まる。
降りた先に彼がいた………バイクを押しながら店に入り行く。

『ハズキ(笑)磨り減るほど、どこにツーリングに行った?』
『(笑)行ってない…』
『すまない(笑)三台を全て交換してくれ。代金は私が払う』
笑いながらも呟き頼むと言う人を初めて見るなと観察をした。

『えっ……げ、現金?』
『値段による(笑)』
『こいつら、いいやつ使うんで高いっすよ?』
『(笑)構わない。すぐに代えてくれ………』
椅子に座る彼に驚いた。

『早くね(笑)あとが詰まる…』
頷く人がスタッフと作業に入った。

暫くしてやって来た声に苦笑いをしながら、声の主へ皆の視線が流れた。
『お待たせぇ(笑)車にしたよぉ…』
『ミスズ(笑)何かついてる…』
彼女が下りてくると、その後ろへ控えた これ見よがしな人達に笑った。

『だよねぇ……だから途中までにする?(笑)』
『場所はバレてんだから、構わないじゃん……』
振り向いた彼女がSPに聞いた。

『持って行きたい場所は本当に知ってる?(笑)説明しなきゃ運べな…』
『聞いております……』
驚いた顔は取れず、彼女が笑いながら呟いた。
『ほらぁ(笑)』
『じゃ(笑)手伝って…』
諦めも早く声にしてみた…
『かしこまりました…』
一礼し、少し離れたSP達にため息をした……あーぁと…バレてると笑う彼に苦笑いをして、皆にも すまなそうに笑み返した。


ハズキが小さな声で彼女と話す…
『なんでか来ちゃってた…運転手だけに言ったのに…』
『(笑)ご丁寧に二台で……まっ、大事に運んで貰えるし…
だから兄貴は断ってた(笑)』

『えっ……忙しいって…』
『ん(笑)急に大丈夫になったみたい、ラッキーって言ってた』
『もー連絡くれたら止めたわよ。アレじゃ隣に座れない…』
アハハと笑いながら、作業を眺めていた。


ようやく終わる頃に、オジ達が戻ってきたのだった。
大事に車に積み換えて支払いを済ませるとハズキ達を見つめた。

『素晴らしい(笑)出来だったんだ。スタントマン達が感動していたよ……見たかい?』
固まる姿に笑い出した……

『確かに興味はないと聞いていたが(笑)……
視聴率も上がったし、サイトのコメントも素晴らしかった。
まぁ……役者が誉められてはいるんだがな(笑)…』
すまなそうに話す人に笑みをこぼしたので逆に驚いた…気にするなと言う彼に苦笑いをして見返した…

『良かったですね(笑)私達も感謝します。予想以上の褒美に……深く(笑)本当にありがとうございました…。
私達も頑張ります、出来上がったらメールしますね…
使ったカメラの出来を…』
ミスズが言って皆が頭を下げた。

帰っていく人を見送った。




似た時間に笑み、携帯を耳にあてるハズキ……
『お疲れ(笑)体を休めたら?電話しないでいいのに…』
『(笑)声を聞いて寝たいからだ…』

『疲れたら寝るのが一番じゃない?』
『1日の終わりに(笑)ハズキと話す…やっと疲れは取れて寝れるんだ…』

『なんで小声?』
『ツアー中でホテルに滞在してるから……仲間が一緒なんだ(笑)
酔って爆睡中だけどな…』

電話の向こうから笑う声がして微笑んだ…寝てたと何度も呟き楽し気なやり取り…
『聞いたなら(笑)寝れば?』
『眠い?』
『今日は騒いでない(笑)寝ようとして起こされたしね…』
彼が笑う………話し声がして慌てる音と知らない声に笑む。


『君は誰? …いつから?
(笑)毎晩の電話って君?』
『いいから返せ…』
笑いながら携帯を取り合いしてるだろう会話が聞こえた。

『ごめん…(笑)』
『切るね……』
『まだ……質問……答えを聞いてない(笑)』
『(笑)質問は覚えてない。言ってみて……』
『………』

『(笑)居るから聞けないんだ』
『ん……次にする…。そういえば…日中は電話は……』
『学生ですから(笑)…』
『じゃ気にせずかけてみる(笑)』
『おやすみなさい(笑)』
『(笑)ん…おやすみ…』
『じゃねー(笑)バレんなぁ…』
電話向こうの声に笑み、ハズキは静かに電話を切ると眠るのだった。




大量の布を一緒に運ぶハズキ…
『あとはサテン…』
『貴女達は偉い(笑)毎回の如く、コレを二人で運ぶんだ…』
『(笑)はいぃ~』
『いつもは3日かかります(笑)』
『ねぇ……前のを崩せば?』

『縫製が上手すぎて(笑)売れるんでーす』
『売ったのは次の代金に変わりまーす(笑)』
笑みながら探す二人に笑う……

『ねぇ珈琲飲んでるから、行ってきてよ……』
『つ、疲れました?』
『(笑)何件よ……連れ回したいだけでしょ。早くね…』

大量の袋を端に置き、道行く人達を眺めていた……
『ごめん…携帯が取れなかった(笑)』
隣に座り珈琲を飲む人に言った。

『(笑)見て分かった…』
『休み?』
『違う……今日は練習日…後ろの奴が(笑)電話の声の主……振り向くな(笑)携帯を向けてる…』
笑う彼女に微笑んだ。

『ハズキさー………ん……荷物…預けて…もう一軒……』
いいか聞こうとして声にしていたが…戸惑いどうするか考えていた。

『ジエ……口は広げず黙れ(笑)騒がない……』
頷くジエ……走り込んできたラナが気づき、ジエが口を押さえた。
『偉い(笑)漏らしたら、荷物は全部二人で持ち帰って…』
目が見開き驚く顔をした二人…

『バレたら、おおごとになるっ…マジよ(笑)…いい?』
何度も頷く二人は走り出して行った。


彼女はまた…深いため息をした……スタスタ歩いてくる新たな人が、席に座ったのだ……
彼が固まり…座った人を眺めた。

『兄貴……なんで座るの?』
彼女の珈琲を飲み干して彼を観察していた。
何も言わずに威圧するかのように眺め観察する姿には苦笑いしかなかった。

『えっと…前にプロモ…』
『へぇ(笑)』
話を遮り彼をみて、ハズキをみた。
『早退してまで、何をしてる?』
『(笑)足元のを確保してます。中坊二人じゃヤバいと感じまして』

『そいつらは?』
『最後の買い物を(笑)…若さが足りず私は休憩をしてます…』
『で?君は?』
『えっと……友人と珈琲を飲みに。後ろに居ます…が…彼女が居たので、話をしてました』

またバタバタと走り込み袋を、彼女の足元に置く。

『終了(笑)ジュース下さい…』
手をのばしながら笑うが……増えた男性を覗きこんで眺めていた。
『ジエ…ラナ…口!』
頷く二人はお金を貰い店に入って行った。

『行くぞ(笑)、妹も大事だが…仕事開始だ』
仲間らしき人が声をかけ、彼女に笑いながら会釈した。
『ん……』
『何者か知らんが触るな…』
と去っていった事に驚きながら眺め呆れたが…何なんだと兄をジッと見つめた。

ジエ達が座り、彼の仲間も座ると小声にして眺めながら呟いた。
『ハズキさん……誰ですか?』
『街を守る刑事さん(笑)、あれは聞き込みってヤツかな…』
『関係をどーぞ(笑)』
『ラナ(笑)…』

『(笑)どーぞ』
『兄貴よ(笑)私の』
『へぇ……』
重なる皆の声が笑う…全員知らず互いに驚いた。
ジッと見つめていたラナ……

『(笑)それは秘密に…』
口を開く前に呟き、確認するように眺め返した。
『頼む……無事に卒業したい』
『じゃ帰りましょ(笑)タクシー掴まえなきゃ…』

『次は二回に(笑)』
『了解(笑)』
一気に飲み込んで、荷物を持つ…
『じゃ(笑)』
と彼女達は笑みながら帰っていった。

『ソウ……卒業って…二人はどーみても中学生に見える。
彼女はいくつだ? 俺的に…大卒間近に見えないぞ…』
『口は閉じてくれよ……』
『言えないだろ(笑)、ファンとマスコミに気をつけろよ…』
小声で話す二人がいた。




出窓にもたれ月夜を見つめる。
『何を見てる?』
笑う声が聞こえたのだろう…彼が聞いてくる…

『空(笑)、今日の月は綺麗よね…』
『星も見えないだろうな(笑)』
クスッっと笑う彼女に笑みを浮かべる。

『見たぞ(笑)倉庫のを使ったんだろ? アレは凄く歌詞にマッチしてたな…』
『誰が誰か分からないしね(笑)楽しかった…』
『赤の帯をしてたろ(笑)』
息を飲む声に笑いだした。

『そんなに癖がある?』
『ない(笑)完璧に皆と揃ってたしな……』
『じゃ…なんで?』
『ハズキの瞳……(笑)、目だけ出してる……』

『毎回隠すのは数人だけど…』
『ハズキは一度も出してない(笑)、ミスズとユウだった?
三人はずっとだろ(笑)、初めてみて……探してた。
人が増えるが…最初の三人はずっと隠してる(笑) 違うか?』

『目だけで…(笑)……怖いんですけど…』
笑う彼の声にまで笑った。

『親に内緒なの、遊びでダンスをしてるとしか思ってない(笑)
皆の親と…約束してるの……好きな事をするかわりに、たくさんの決まり事が出来た。
息抜きは……先に繋ぐ楽しみになったのに……』

『破れば?』
『全てが消える……あとは親のひいた道を歩くだけ(笑)』
『他の二人も?』
『そっ(笑)大学行って少し働いて結婚させられる……』

『刑事のお兄さん…いたろ…』
『(笑)公務員だったから。何かあれば辞めさせられて入社するはず…
とりあえずって仕事は今、出来てるけど(笑)兄貴はソレを知らないの……
私が偶然聞いちゃったから……』

『 ・・・息が苦しくなったら……電話…家に来い(笑)
隠れ家を提供するから…』
笑うハズキに笑みながら呟く。

『逃げ場があれば、…事を興す時に便利だぞ(笑)
じきに少しずつ解放して貰える。俺は裏方がしたいんだ(笑)、映画を作ったり…ドラマを作ったり…いつかは事務所を立ち上げる(笑)
その為に我慢して今、アレをしてるんだ(笑)』

『我慢してたんだ(笑)』
本当にと笑み声を待つ彼女もいた。
『二十歳はとうに越した(笑)辛いんだぞ…アイドルって言われるってないだろ…(笑)』
苦笑いしつつ話す彼に笑う。

『おじさんでも大丈夫なアイドルも居るよね(笑)
人気は有り難く……我慢も代償で続くわけだ(笑)』
息を深くはく彼が呟いた。

『(笑)そういう事だ…』
『頑張れ……』
『ハズキもな(笑)……今、寝ようとベッドに行ったろう…』
『ハハハ……バレた(笑)』
互いに笑う声が、二人を優しく穏やかな気持ちにしていった。

『一緒に居れたら……抱きしめて大丈夫と言ってやれるのにな…』
『(笑)ファンに殺されるっ…』
『そんなに居ない…仲間が助けてくれてゴーシュに居れる(笑)』
『気になる?人気とか…』

『(笑)ならない…クビと言われてないからな…』
『貴方は歌が上手いって書いてあった(笑)、一緒にいた人と重なる声が素敵~って(笑)良かったね』
『へぇ………』
本当に気にしていないような声に微笑んだ……

『もう遅いな(笑)寝よう…』
『ん…じゃね(笑)おやすみなさい』
『おやすみ(笑)ハズキ……俺の夢…見たりしない?』
ふざけながら言った声に笑うと笑みながら声にして返した。

『おやすみ(笑)ソウもいい夢を』
切った携帯を互いに笑み目を閉じたのだった。
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