tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 24

2016-10-15 08:24:23 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《 お姉さん! 》


ソウスケと出会ったのは留学中の頃だ・・・・
ふと思いだし苦笑いをした・・・なぜなら、この時もルナが先に知り合っていたからだ。

彼はゼンより二つ歳上だった。
本人曰く社会勉強と専門職を覗きに来ていたのだ。
彼の兄はココで働いているという・・・代々引き継ぐべく揃って同じ職にあったようだ。

ルナのバイト先で、入り浸り勉強をしながら飲食をし長い時間を過ごしていた。
時々、強面の人達や見るからに警官という人達が同席し からかい楽し気な会話までしていた。

だからか、たまに入るルナさえ顔を覚えてしまうのだ。
スタッフの噂話から始まり、変わった外国人として有名だった。

マフィアかと恐れ、スタッフがオーダーを取らずにいるとルナが向かう事が多かった。
仕方なく聞くと強面の人達は 特殊関係の警官と言われ、スタッフへ告げると安心したように仕事に入る。

違和感がと彼はルナに声をかけるようになって、会えば世間話のように会話を楽しんでいた。
それは同じ外国人だったからかもしれないとルナも思えた。

店での乱闘騒ぎで、助けて貰えたルナ・・・病院に駆けつけて初めてゼンが知り合ったのだ。

それからはサクへも紹介し3人でつるむ事も多くなった。
その頃にはルナも店を替えていたので、遊びに来た時しかソウスケとは会わなかった。

互いの家族の事は、暫くしてから話に出た。
その驚きようは半端なく・・・サクさえ口も挟めなかった。
最悪は・・・完全な敵対する組織どうしの仲なのだ・・・
マフィアと警察関係者・・・・

『(笑)親の都合で親友を選ぶの?』
ルナの呟きに互いに苦笑いしながら話を続ける事が出来たのだ。

いつかは関係をきるゼン・・・いつかは警察へと歩むソウスケ・・・
互いを深く知るほどに、一人の親友として深まっていったのだ。

ソウスケが帰国する日に、3人で先を誓う・・・
『互いに利用出来そうなら(笑)呼べ・・・』
『無いことを俺は祈るぞ(笑)』
サクの言葉に苦笑いをするゼンにソウスケが言った。

『本当に切り離せる瞬間が出来たら・・・・その時は呼べ(笑)
俺を利用してでも関係を捨てろ。
戻れば確実に察へ入る・・・身の危険もあるから、もしも会ったとしても俺との仲は知られるな(笑)
俺が動きやすくなる・・・だから迷わず使え(笑)いいな』

『サンキュ(笑)、少しずつ潰すから情報は時々だろうが調べて流す。
確実に潰してくれよ(笑)』
『俺は無関係だが、出版関係の中にいる(笑)ひょっとしたら、間に入れるぞ。
もしもの繋がりをしてやる(笑)』
『(笑)連絡係りか?』
『想像はないよな(笑)怪しまれずに動けるぞ・・・』
互いに見合い共に誓ったのだ・・・・



最後に帰国したのはルナだった。

物凄い ため息に驚いて誰がとルナが振り向く・・・・・呆れたような顔のソウスケに、彼の顔が可笑しくて笑う彼女だった。

組織間の抗争に巻き込まれたのだ。
空港という公の場で、二組の組織がそれぞれのトップを狙うべく集まって潜んでいたのだ。

それぞれの国から帰国した二組のトップを、知らぬ内に互いに狙いを定めていたのだ。
激しい乱闘や乱射は戦場を思わせるほどだった。

半日をかけて、ようやく静まり 残務整理のように 濃き使われていたソウスケがルナを人混みの中で見つけたのだ。

『(笑)久しぶり』
『巻き込まれるにも(笑)程があるだろ・・・』
と言いながらも辺りを楽し気に探すソウスケに笑み返した。

『居ないわよ?内緒で帰国したし。
それより、あの組織は潰れる?』
『暫く荒れるぞ(笑)トップが狙われたからな・・・
離れろと伝えとけ(笑)』

『ソウ?』
仲間に声をかけられ、ソウスケは離れて話をするとルナを連れて場を後にした。

それから数日後に、初めてソウスケと会って 今日(こんにち)に至るのだ。

物思いに更けているゼンに構わず、楽し気な会話は続いた。




静かに おやつを食べていたヒナが、飛び上がるほどに喜んだ。
可愛い悲鳴に母も驚いてリビングへやって来たのだ。

ユナから聞いて喜びはしたが、不安な顔で娘を見つめ返した。
『本当に大丈夫なの? また始まるのよ?』

『ん(笑)分かる・・・
ママ・・・初めて沢山の話を彼としたわ。昔はソレさえ拒否してしまった。
仕事と両立するか不安が先に起きて逃げたかったから。
だけど、ヒナに兄弟は欲しかった・・・・彼の・・・サクとの子を産みたかった』

『 ・・・反対・・・されたわよね・・・
ヒナの事もあるもの・・・・』
『最初は拒否された・・・彼も確実に手伝えるか分からないと言ったわ。
そりゃそうよね(笑)忙がしいし、籍は繋げないんだから・・・』
『ユナ?!』
声をあらげた母に驚いたヒナがジッと見つめていた・・・

『(笑)ごめんなさい・・・・』
『親の居ない子にするわけ?』
怒りを抑え母は静かにユナへ言った。
『ヒナと同じよ(笑)愛されて産まれてきたと言うわ』
『産まれた子は父親は居ないのよ? 家族の一員じゃないのよ?』

『ヒナは父親を理解してるわ・・・・
(笑)ママ・・・・思い出したの・・・・
昔・・・・こう言われた事があるの。
本当の家族って何? って・・・・』
『誰に?』
『 ・・・・最初はルナに・・・・そして別れる日にサクに言われたの・・・
本当の家族なんだから理解しなきゃって・・・理解してって言った時に・・・・

今、思い出したけど、二人に・・・・同じ事を言って・・・・同じ事を言われた気がする・・・』
フッと苦笑いをして母を見つめた。

『血の繋がり・・・・同じ遺伝子を持つ私達が家族と言ったわ。
でも違うとルナは拒否した・・・・そばにいる人を心から思えるのが家族と言ってた。
苦しいなら助け・・・出来ないなら寄り添う・・・それだけで家族なら温かいと・・・

サクは・・・・互いを愛したから子供が産まれ家族の中で生きて行ける。
それを捨てる?って・・・仕事の大変さは一緒に切り抜けられるだろって。

無理って・・・その時にサクはいったわ』

『その本当の家族だから、籍は繋げずに子供を産むの?
ただ、ヒナの兄弟がほしくて彼を利用したの?』
母の言い方に苦笑いをした。

『 ・・・・話をした時に(笑)サクにも同じ事を言われたわ。
でも違うと、話を聞いて貰ったの・・・・今の自分ならサクへもヒナにも私は寄り添える。

彼が辛いなら仕事を休んでも、そばへ行ける(笑)
私が彼と居たいと思えば、彼は時間を作って連絡をくれる・・・・
子供が欲しいと悩んでた時にサクは気づいてたけど私が言うまで待ってた・・・・

私は勘違いされても嫌だったから言えなかった・・・だけど結婚しても、しなくても心が一緒なら関係ないと知ったわ。
繋がりは面倒な事が多かった・・・だからと彼に言ったの・・・』

『だから繋げないと? そんな勝手に・・・・』

『ママ・・・・私の人生よ?私の先を自分で決めてはいけない?
パパのいう医者になったわ、嫌じゃなかったし驚いたけど楽しめた。
治す手伝いが出来る幸せを患者から貰えたわ。
今なら・・・自分で決めて先へいける』

『自分の生きる先・・・・』
母の呟き・・・・ポタリと落ちた涙を眺め、小さく頷いた。

『先は分からない(笑)もしかしたら籍を繋げる日も来るかもしれない。
でも今はいいの・・・・幸せの中で愛した人と家族という輪の中で生きてると実感してるし(笑)』

嬉しそうに電話をしていたヒナに微笑んだ。
相手は誰か分かる・・・・サクに嬉しいと、聞いたと話していたのだ。
頑張れと励まされていると知る・・・うん、助けてねと頼んでもいた。

『大好きなパパが、そばに居てくれてありがとう!』

叫ぶように笑いながら言ったヒナを、優しい眼差しで見つめるユナだった。
母は笑み二人を温かな中でいれるよう祈るしかなかった。


嬉しいとカケルにまで報告をするヒナ・・・だから遊べと頼み込んでもいた。
テレビで見た事や、サクと行ったライブの感想まで楽し気に伝えていた。

気持ちのままに感謝して、誰かの為に喜ぶヒナに微笑んだ。
電話をきって、ヒナはユナの隣へ座りこんだ。
嬉し泣きというユナに笑み、そっと抱き締めていたのだ。

優しく背を撫でて顔を眺め、目が合えば笑み返したヒナだった。


二人を眺めていた・・・・目を見張り、ふと昔の記憶が甦った・・・・そうだったと、思わず口へ手をあてて目を潤ませた。
押さえた手に涙がこぼれ落ちたのだった・・・・

驚いたヒナは、急いで祖母の隣へいくとギュッと抱き締め 顔を覗き込んで優しく背を撫で始めた。

涙が止まらずに顔を隠し押さえる母を眺め、ユナもまた唇を噛み締めた。

『初めてママの涙を見た日・・・・私も覚えてるわ・・・・
何でルナがママに走りよったのか知りたくて・・・・あの日、ママを取られるって思って追いかけた。

今みたいにルナが撫でてたよね・・・・あれからルナは変わっていった。
見て・・・聞いてたのに・・・全てに閉じて気付かない振りをしてたのかも。
怖くて、悲しくて・・・』

『ルナは謝ってた・・・何度も何度も・・・守るよって代わってあげるよって言って撫でてくれてたの・・・・・なんで忘れちゃったんだろ・・・
今は・・・今のルナは幸せなのかな・・・』

『ルーちゃんは笑ってるよ?』
ヒナの声音が優しい響きで、心が温かくなった気がした。

『たくさんの家族の中で、美味しいご飯も 山盛り作るんだって(笑)
大変よぉって笑ってた・・・
凄いねって言ったら、ママの真似よって言ってたよ?
今はルーちゃんのが一番美味しいけどね(笑)、ごめんねーママ!』

ハハハと笑うヒナにつられ一緒に笑う母とユナだった。
『もしかして・・・・あの日の子と・・・』
『ん(笑)切れてなかった。お互いに守りあって生きてるって感じだった気がする・・・』

『危なくないの?』
『その中でも幸せと思えるんだって(笑)、生きて行けるって言ってたわ』
『物凄く強い子だったのね・・・・』
『ママの子供だから(笑)
苛められても私達には、そんな 素振りもしないで笑って過ごしてくれてたでしょ・・・

風邪で辛くても、美味しいご飯も作ってくれてた(笑)
その温かな食事の時間が、ルナには大事だったのね(笑)』
そんな気がすると母に笑み見つめた。

『思い出の場所・・・・捨てなきゃ良かったかな・・・・・』
『いいのよ(笑)、この家で十分よ。
それにね、あの家は壊されて違う家屋が建ってたわ(笑)
大きい家だったから、きっと大家族よね(笑)塀も、しっかりした作りで見えてた庭も見えなかったわ』

『行ったの?』
『子供の頃が懐かしくて、サクと見に行ったの(笑)
たくさんの想い出は、本当に小さな自分しか居なかった・・・』
『あの木・・・・』
『大きくなってる(笑)、登る子が居るのかな・・・登れるようにロープがぶら下がってるのは見えたけど』

『そっか(笑)
何だか皆が大人に見えるわ・・・・パパが居たら大変だったわね』
『荒れ放題よね(笑)、
なんで離婚だ!とか・・・子供を置いて仕事をするな!とか・・・・
(笑)兄貴は何で式はあげないんだ!人を招け!』
アハハハ・・・・二人の笑い声がリビングへ響く・・・

呆然と佇む二人・・・・
『おかえり(笑)』
『あぁ・・・』『ただいま・・・』
ヒロ夫妻が仕事から帰って来たのだ・・・
『オコトさん? 何が・・・』
泣いていたように見えた母に声をかけたのだ。

『ごめんねー(笑)遥かむかーしを思い出しちゃって・・・・』
照れながら話したママに安堵して、キッチンへ向かうのだった。

『ねぇ(笑)ママ、ヒナもオコトさんて呼んでいい?』
『なんで?』
『んーヒナママがママだから(笑)』
『赤ちゃんの為?』
母に聞かれ頷いたヒナに笑み返した・・・さすがに理解も早いと笑うヒロ達。

『やった(笑)、ヒロ・・・貴方から言う?』
何だとユナが彼女を眺め、笑うアンナがお腹に手をあてた。
『ナイス(笑)』
『私も(笑)』
互いに笑いあう二人に呆れたが、ヒロは母へ笑みながら報告をした。

笑みが倍増したのはヒナだった。
兄弟が二人になるのだ・・・・ユナの携帯を取り上げて電話をする姿に、ヒロは苦笑いをするのだった。

母は笑み、喜びあう家族を眺めた・・・・一人足りない寂しさはキッチンから出すまいと、そっと拭い食事を作るのだった。
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