tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 16

2016-10-12 09:19:27 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《 仲間外れ・・・ 》


大人達の悩み事が増えていたのか、遊んで貰えなくなった。
週末は変わらずサクの家で過ごすヒナがボヤく・・・・その度にメールでルナへ知れた事を教えていた。

時々、受賞するルナの小説やエッセイ等々・・・・それらを持ち込みはしないが、報告だけはしていたサクだった。

編集長や社長までが存在を出せと、追いまくられていたが、サクの携帯で直接メールでの やり取りで話し 見事に話を断ち切らせた。

出版社を変えられては困るのだ・・・・ルナの代理人になったサクだった。
その代わりにと、下の仕事が好きだったサクにはラッキーだった。

役があがれば現場から離される仕事だけに、好きな場所にいれる事に感謝しつつ新人社員を育てる手助けもした。

ルナ以外は サクの代わりを任せる・・・安定した作家も回した。その仕事ぶりに編集長は何も言わなくなった。


本当の緊急でない限り週末の呼び出しは無くなった事で、二人で出歩く事も増えた。
ヒナの喜びようは激しく、色んな場所へ遊びに出れるようになった。

だからか家に帰ったヒナが ルナの話をしなくなった事で、今度はユナ達が困り出した。
『なんで、いつもルーちゃんばっかり聞くの?
ヒナはパパと遊んでるって言ったじゃん!』
怒りを露にしてサクに訴えるヒナに、電話を代われと頼むサクだった。

『母親の自覚を持てよ・・・ルナは関係ないだろ?』
『そうだけど気になってて・・・』
『ヒナを巻き込むな!』
『してない!』

『そうか? 電話するほど嫌がってるんだぞ?
それにな・・・・姉妹の縁は切ったんじゃないのか?
俺に言ったよな・・・・双子の妹は死んだって・・・』

『そう言って居ない寂しさを紛らせていた頃の話でしょ・・・』
『ルナから連絡するまでは ほっとけよ。彼女は・・・縁は切ったから会いに行かないんだろ・・・』

『貴方が会ってるからって・・・・』
『親友だからな・・・・彼女を理解して受け入れた。
今があるのもルナのお陰だし・・・・だからヒナを巻き込むな・・・いいな』
切れた電話を眺め静かに部屋へ向かうユナだった。



何でと考えるユナだった。
物心がついた時には、可愛がってくれる父親に嬉しくて頑張っていた。
母親も少しずつ自分へ目が向いてきて、小さな頃より嬉しくなっていた事が思い出された。

そうかと、言われた先へ進む事も自分の為とも思えた。
なぜ拒否していくルナだったのか分からなかった。


ふと甦る記憶・・・
泣いていた母親の背を、そっと心配そうに撫でていたルナの姿だった。
今思えば、その頃からだと気づいた・・・・
『双子で育て分けるなんて・・・しつけは大事よ。勉強も、ちゃんとさせなさい!』

祖母が母親へ叱りつけていた・・・・泣きながら謝るルナも少し離れて立っていた。

『あー・・・・・だから嫌いだったんだ』
実家へ連れ出す父親に反抗して、母親を庇う為にたてついた。

暫くして両親の喧嘩を二人で見てから、母親へも反抗していた。

小遣いを貰うと逃げるように離れて行った・・・そうだった・・・最初は母さんの様子をルナは見てた・・・
そう気づいたユナは涙をこらえ、そっと謝った。


時々、助けてと言ってきた辛そうな顔のルナを 理由も聞かずに突き放したのは自分だった。
兄と責め立てた記憶・・・・泣きながら家を出た記憶が甦る・・・・

ふと窓から空を眺めた・・・・居なくなった日のような星空だった・・・・
物凄い寂しさが身に突き刺さるようで怖くなり、入り込んできたヒナを抱き締めたユナだった。




ソファーにうもれ腕をくみ怒り顔のゼンが待っていた。
ごめんと謝り隣に座ると彼を眺めた。

『泣いてなかった(笑)信じててくれたんだね・・・・これでも次は断って帰って来たんだけどな・・・』
『誘われた?』
『断った(笑)仕事は取れたみたいだけどね』
『何で受けるんだ・・・・増やすな』

『何かに飛び抜けて上手く出来ないから・・・数をこなさないと無理だからよ・・・』
『増やして倒れたら?』
『(笑)大丈夫なように動いてるわ』
『それは分かるが・・・』

笑み返したルナが、彼を抱き締めた。
『ここが一番好き(笑)』
『良かったな・・・・』
『ゼンは?仕事はしたの?』
『(笑)ハルに急かされてた・・・』
『順調?』
『抜かりなく(笑)』

『幸せー(笑)このまま寝てていい?』
『なんで疲れる・・・・』
『人の多さ・・・・あの社交辞令が嘘過ぎて嫌だった・・・・
その為にかわす言葉を選ぶのは大変よ・・・・私には無理・・・』

『頑張ったな(笑)』
『ん・・・・ごめんね・・・ダメな場所へ・・・勝手に行って・・・一人で・・・』
スーっと眠り込んだルナに笑み抱き込んで景色を眺めた。

『次は一緒だぞ・・・・』
『(笑)ん・・・・』
眠りながら笑み、返事をしたルナにキスをした。


笑いで体が揺れ動く事に、ルナが起きて眺めた。
『何処をみて楽しいの?』
『昔を思い出した(笑)、勉強とバイトの掛け持ちで倒れたよな・・・・
あの時も疲れてたから同じように話しながら眠り込んでた。
同じ疲れでも、今回は人ごみって(笑) ・・・・どれだけ人がいたパーティだった?』

『それを想像したの?(笑)』
『(笑)した。それでも不思議だな・・・ハル達と喧嘩してた時の人数と比べてた。
何で例えが違うって思ったら・・・可笑しくて(笑)』

『少し飲んでる?』
『たぶん(笑)いつの間にかココに居たから・・・・』
『飲みに出たんだ(笑)』
『(笑)屋台で飲んでたんだよな・・・』
『落ちて頭(笑)打った?』
『ない(笑)座ってたし・・・』

そうかとバスルームへ向かうルナだった。
髪を拭き、キッチンで水を飲むとゼンを連れて行こうとしてソファーを眺めた。

いつの間にか寝ているゼンに笑みを浮かべた。
『ゼン・・・・ベッドで休んで(笑)』
その優しい声音に笑み伸ばされた手を繋ぐと、引き連れて寝かせた。

そっと布団をかけると、手が伸び彼女を抱き込むと深い眠りに落ちていった。



早朝に来たハルトが、何かをした笑いになり理由を聞いた。
『(笑)落ちてたか?』
『ソファーに座って(笑)腕組んで睨んでたけど?』
『ん?起きてた?』
『起きてた(笑)結構、話してから寝たけど? 飲ませたの?』

『皆でな(笑)』
『二人を飲み潰そうとカズが誘ったんじゃないの?』
『そうか?』
『いつもより話したから飲んでるとは思ってたけど、酔うほど飲んでないよね・・・』

項垂れたままにシャワーをしに行くゼンに笑う二人だった。
『食べてれば?』
カウンターに出してハルトの朝食を準備した。


『今日も仕事?』
『(笑)休みだ・・・・』
『なんでココに?』
『(笑)ノンにお仕置き・・・』
『何したのよ(笑)』

苦笑いをしたハルト・・・それは、いつもと感じも違う気がしてジッと見つめた。

『見合い相手を連れてきて、酔っ払って俺んちで眠った(笑)、朝から遊ぶってさ・・・・』

『ん?連れ込んだ?』
『暫く放置する(笑)、程度を覚えないノンだったな・・・』
『言っとく・・・・・・寝てないよね(笑)酔いで・・・・』
『(笑)抜かりない、手足を固定してきたし』
『男だけよね(笑)?』
『(笑)秘密だ・・・・』
呆れた顔でハルトを眺めたルナだった。

出てきたゼンは、まだ頭を抱えハルトの隣に座りこんだ。
『なんで早い・・・・』
『(笑)ゼンがだろ・・・』
『体調わりぃのかな・・・二日酔いだ』
『(笑)歳か?』
『マジか・・・・』
水を飲み込んで項垂れたように、うつ向くゼンだった。

『で?』
『あー部屋を貸せ(笑)朝寝する』
『食べてから?』
『ら(笑)、俺はココに居ない・・・』
『ん?』
ハルトが笑い食べきるとバスルームへ向かい、本当に部屋に入って行った事に驚いたゼン・・・・ルナを眺めた。

『ハルの家に、酔ったノンが見合い相手連れて来て(笑)お泊まりしたんだって・・・・・酔いすぎよね・・・何でだろ』
『あー(笑)酔うとノンはハルに会いたくなる・・・・自分ちと勘違いしたか?』
なるほどと考えて笑うルナを見つめていたゼンと目が合った。

『ん?』
何だと笑いゼンを見返した。
『どうなる?酔いで・・・・・』
『ないな(笑)試す?』
酔い過ぎた事はないというルナだったが、試される方がヤバいかもと 嫌そうな顔だったゼンに微笑んだ。

『じゃ(笑)二人で飲んだ時に・・・・』
ゼンの楽しげな笑みに苦笑いをするルナがいた。

『少し食べる?』
『んー今はムリ・・・腹がすいたらでいいか?』
その準備を頼みたいゼンの言い方に笑うのだった。

『寝たら?(笑)食べたくなったら言って・・・』
頷くゼンも寝室へ入り込んだ・・・・・
携帯がなり・・・誰かを知るルナは椅子に腰かけて聞く態勢にした・・・・


『どーしよー』
泣きながら話しているノンに、苦笑いをするルナ・・・
『どうしたの?』
『なんかねぇ、ヤツが隣で寝てるけど・・・・・・寝ちゃったかなぁ・・・』
『なんで? 誰と?』
『こいつ・・・・・誰・・・・・あっ先月、見合いした人だ・・・・』

『・・・・そこは何処?』
『分かんない・・・・・確か・・・家で飲もうって言われたけど・・・・やだって逃げて・・・・タクシー乗ったはずなんだけどぉ・・・・』

『泣かないで、ちゃんと話しな!
誰が家で飲むって言った?』
『 ・・・・こいつ?』
『彼は寝てる?』
『ベッドで寝てる・・・・ん?縛られてる・・・・酔ってた私がした?』
取り合えず大丈夫だと安堵して、自分を落ち着かせた。


『ちゃんと家に帰ろうとしてた?』
『当たり前じゃん、早く寝て遊びに行かなきゃって思ったからぁ・・・』

『ノン?泣かないで話して。
タクシーって彼と一緒に乗った?』
『乗らないよぉ・・・・怖いじゃーん』
『取り合えず、ソイツ・・・ねぇ出る準備したら起きないように外して逃げてくれない?』

『やだぁ・・・・お、起きた!』
激しい物音が続く・・・・急いでルナは家を出たのだった。

『ノン?』
『ココ何処だろう・・・・』
慌てているのだろう・・・気付いてないノンだった。

外に出ると繋がっていて安堵したノンが声を出した。
『出れた?』
『あー・・・携帯しか持ってない』
『何処を歩いてるの?』
『知らない・・・・』

『ねぇハルの家は知ってる?』
『今のは聞いてない・・・サッちゃんに聞いとけば良かったかな・・・調べてくれるし・・・・・
前は酔うとハルちゃんに会いに行けたんだけど、ここ何年かは酔っても自分家に帰ってたから・・・』

『あ、何か知ってる建物・・・・あっ(笑)会えたぁ・・・・近くてラッキーだぁ』
抱き着いてきたノンに、安堵感は深く・・・・これからどうするか考えた。



『ココ・・・どこ?』
『んー(笑)秘密の別荘?』
『そっか・・・・私・・・シャワー使っていい?』
『寝たかもしれないから?』
『酔ってるけど・・・違和感もないけど・・・なんか嫌だ・・・裸で寝てたし・・・』

震えながら、もしもの自分の行動が分からなくて怖かったのだと思った・・・・。

止まらない涙を拭きながら笑み、何故か携帯の電源を落としてから自分で探していった。


酔っていたノンは、ハッキリ覚えていなかった。
ハルも中途半端な物言いで、私がちゃんと話を聞いてなかった事に気づいた。
ハルのせいだと言えず迷うように携帯を手にしたルナだった。


ゼンを起こしハルトの携帯の電源を入れさせた。
『どうした?泣き・・・』
『ハル!・・・・意地悪には酷すぎる』
『どっちがだ?』
珍しい怒気のある声だった。

『ハル! ノンに家の住所は教えてあった?
ノンはハルの家に遊びに行った事は?
何処にあるか教えた事は?
・・・・・・返事は?』

『 ・・・・・・全部ない』
『久しぶりに会って連れて帰った事は?』
『 ・・・・・ない』
『ハル・・・・家で会わなくなって何年? 前は・・・・ハルの家の場所は誰が教えてた?』
『ラン・・・・』

『ランが言うと思う? 今のサトミが言うと思う?
ハル!貴方はノンと付き合ってた?

私達は・・・そう見てない・・・だから私達といるノンとはハルの事、一度も話題に出てきてない・・・・』
『・・・・』

『 ・・・・泣きながら電話してきた。
知らない場所で・・・知らない誰かの部屋で、裸の男が隣にいるって・・・・酔ってたから寝たかと不安で泣いてた。

先月、見合いした人だって・・・家で飲むって言うから怖くてタクシーで逃げたって言ってた。

どっちが真実か分からない・・・・寝た違和感もないのに・・・怖くて震えてた・・・何でだろうね・・・ハル』
電話をきって電源を落とした・・・・・


『ノン?』
『あ、ごめん・・・ごめんね・・・』
『開けるね・・・』
キュッと音がして流れる音が止まる・・・・ガウンで羽織りノンを出した。

髪を拭いてやりドライヤーで乾かすとベッドへ寝かせた。
『食べなくていい?』
『ん(笑)すいてない・・・暫くココに居てもいい?』

『もちろん(笑)、だから連れてきたの・・・マジで誰も知らない秘密の場所なの。気にしないで眠りな。
それに(笑)男は縛られてたなら、ノンは寝てないわ』
悲し気な笑みは、そっと消え入り静かな眠りに入り込んだ。
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