tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

two eye 10

2016-11-07 09:00:00 | two eye
終わったとフウマから連絡が来たのは暫くしてからだった。
いまだ繋がらない携帯・・・・何よりレンの声が聞こえなくなった事で余計に不安になった。

それでもレンとの会話を思い出し、日々流すように過ごしていた。

久しぶりにとフユキとレントが宴会だと準備をし始めた。
午前中から飲んでやろうと、庭の確認に来たレントの手下が驚く・・・・

先月まで荒れ放題だった庭が綺麗に整備され、庭園だと主張していた場所はガーデンと言えるほどの様になっていた。

風に優しく揺れている卵形の ゆりかご・・・・そっと覗き込むと女性だった事に驚いた。

静かに離れ兄貴に電話だと、二人はソレを見張りながら話した。


大量の荷物を運んで来た人達は、彼らの話を聞いて順番に静かに覗きに行く・・・代わる代わる見にいっていたのだった。

その ゆりかごの中で、胡座をして眠っていた・・・・寄りかかって寝ている彼女の顔に髪が風で流され靡いていた。

読み落とした本は、組まれた足に落ち彼女の手からこぼれそうだった。

『兄貴・・・・』
『誰が変えた?誰か聞いてたか?』
『なんで俺らが知るんですか・・・・』
そうだと叱られた気がして肩を落とした。
一人がレントの腕を掴むと、口に人差し指をあてて にや笑いしながら ソコへ連れていった。

なんだと言いたげなレントに、余計に笑む手下が可笑しくて笑ってしまった。
慌て口を塞ぎ、中を覗けと指差した。

『あっ・・・・・』
苦笑いして静かに戻ったレントが、何だと声に出しそうなフユキに顎で見てこいと促した。

同じ驚き・・・・同じ笑いに振り向くと、ソコへサクヤ達が到着した。

『すげぇな(笑) 誰だ?この案を出したヤツは・・・・』
偉いと誰かに誉めながら、庭を眺めるサクヤをレントが笑っていた。
一緒に来た人達は準備に取りかかる・・・・

『見せてやりてーな(笑)』
『(笑)だな・・・・』
『じゃ拐ってくっか(笑)飽きたしな・・・・』
今行くのかと驚いたレントが、慌てて彼の口を塞ぎながらサクヤを連れて行った。

驚いたままで見下ろして動かないサクヤに笑み、皆は中へと入っていった。



ゆりかごの前に座り彼女を眺めていたサクヤに呆れる仲間達・・・・
始めようと呼びに来たフユキが、可笑しくて静かに皆に見せて何かを話していた。

横からしか見えず、ゆりかごに居る彼女さえも確認出来ない角度だった・・・ゆりかごの端・・・ギリギリの所に肘をつけ頬杖をして見上げているサクヤしか見えなかったのだ。

『サクの進みは遅せーな・・・』
『幸せー(笑)か?』
『そろそろ限界だろ(笑)』
『(笑)いやー、まだイケるだろ』
『無理だな(笑)ほら、本を取ったぞ・・・』
そっと出した本を眺め、芝へ置くサクヤ・・・・両手を中へと向けたのだった。

『起こした?』
『俺の勝ちだ(笑)おごれよー』
やんやと楽し気に話ながら、中へと戻って行くのだった。



サクヤが揺れを止めた事で、彼女の体が少しずつ傾きを見せた。
足にある本の角が彼女の足へ 突き立てるような状態になり少し赤くなってきた。

そっと起こさないように、本を取る・・・・
『全部読んだのか?』
分厚い本だと呟き彼女を眺める・・・・手前に倒れこんできた彼女に驚いて手を伸ばした。

自分の揺れに驚いて目覚めたアヤノ・・・・互いに今の状態が何故かと考えていた。

『(笑)拐いに行く所だった・・・』
『ごめん(笑)怠さが抜けなくて動けなかったから・・・』
『ずっとここに?』
『お祖父さんが使っていいって(笑)庭の改造も頼まれた・・・』
話を続けようとしたアヤノに、笑み返した彼が彼女を引き寄せ抱き締めた。

『会えた・・・・』
しみじみ言うサクヤの声音に、微笑んだアヤノだった。
『本当に来ちゃった・・・・困らない?』
『大丈夫と言ったろ(笑)、それよりレンと話せなくなった理由は?』
『んーたぶん兄が爆睡したから?
体力消耗したから・・・今は、お祖父さんと部屋で お話してる(笑)』

『出せ、使えねーだろ・・・』
『居たらね(笑)、それより離してくれない? 』
口を引いたサクヤは抱き込んだままに芝へ寝転んだ。

『そこでは襲うな!』
『サク! 飲むぞ!』
遅いと改めて迎えに来た彼らに笑み、アヤノは彼を行かせた。

やっと離れたと苦笑いをして、彼女は ゆりかご へと戻った。
優しい揺れに笑む・・・ずっと本を手放せなかった。

眠さに勝てず、静かに片づけると部屋へと戻り・・・読みたいと思うのは気持ちだけで寝落ちしてしまった。


『いつまで寝る?』
『今、何時かな・・・』
『6時・・・・まだ早いぞ(笑)風呂入る?』
『 ・・・・・・夜の?6時?』
そうだと頷くサクヤをみて、そうかと携帯を手にした。

『何処に電話する?』
『フウマに・・・』
『なんでだ?』
少し苛立つような声だった・・・ドキッとしながら笑み・・・小さく呟く・・・

『家がない・・・・から・・・・』
『なんでフウマの家?』
『 ・・・・・ソコしか知らないし、カナエも居る・・・・し・・・』
『ん? ここで寝泊まりしてないのか?』

『私の家じゃないし・・・・今日は、お祖父さんがいいって・・・貸してくれたの。いつもは 夕方になったら迎えに来て貰って帰ってた・・・・から・・・』

話をする度に表情は険しくなったり真顔になったり・・・サクヤを眺めながら頑張って言葉は大丈夫か気にして話していたアヤノだった。

『俺んちに来い(笑)』
『(笑)会いに来るね』
『一緒に住むんだ(笑)』
『だから会いに・・・』
『却下(笑)
だいたい、お前が俺に言ったぞ?』

『何?』
『あ? ・・・・受けとめろってだ!』
アヤノが言った事だと苛立った。

『えっと・・・・それは気持ちをと言うか、心の事・・・で・・・』
『あのなぁ、俺は手にしたのは離さねーんだ・・・
アヤノの全部を貰ったからな!』
『それは・・・・いいけど・・・一緒にっ!』
急に抱き着いてきたサクヤ・・・・

『気持ちと住む場所は・・・』
『一緒だ(笑)』
『別にお願い(笑)』
『一緒!』
『仕事するし、別でお願い(笑)』
『アヤノは俺に拐われたの(笑)出れねーぞ?』
『んー?、ソレは かごの鳥って事?』
『いや?(笑)』

ジッと互いを見返す・・・
『狼と(笑)会って、アヤノの先は少し変わっただけだろーな・・・』
『 ・・・・・住むのはココ?』
『ちげーよ、セキュリティ甘いしな(笑)マンションにする』
『へぇ・・・・でも私は』
『アヤ!お仕置きするぞ(笑)』

『 ・・・・・その前に・・・サク(笑)、一緒に住むって約束してない・・・』
『お前・・・・モールの近くなら一緒に暮らせんのか?』
どうだと言うサクヤの顔に、苦笑いをするアヤノ・・・・

『お祖父さん、少し待って(笑)今は彼と話を・・・・
レン!貴方もうるさい!』

クローゼットの方を眺め叫んだアヤノ・・・・暫く睨む彼女の目を合わそうと顔を掴み見つめあった。
『ジジィとレンは黙れ!』
彼女を見つめたままでサクヤは言った。

何があったと入り込んで来る人達に構わずにサクヤは彼女を見ていた。

『答えは?』
『ごめん、いきなりは・・・』
『俺を愛してない?』
『えっ・・・・』
『答えは?』
子供のように拗ねて話す彼に微笑んだアヤノが、そっと彼を抱き締めた。

『本気で貴方を愛してるけど?』
『じゃなんで一緒に暮らせない?』
『仕事と自分の生活をしてから2年しかたってないの・・・もう少し体験してみたい・・・
その2年は寄せ集めての年数なの・・・一番長く働けて8か月だった。・・・だから・・・』

『俺が寂しーだろ・・・』
『そんなに、お仕事ないの?』
『あります!』
笑いながらフユキが二人の会話に割り込んだ。
それでもサクヤは彼女の肩にもたれた頭を動かす事はしなかった。

『アヤノ(笑)送迎するから、サクと暮らしてくれないか?』
優しくゆっくり話すレントを眺める・・・そうだとフユキ達まで頷いた・・・
ナオトはサクヤを指さし、今度は静かに泣き真似をした。

『な、泣くの?』
『ん?誰がだ?』
何の話だとアヤノの言葉に、ムッとしたサクヤが誰だと皆を眺めみた。
『誰が言った?』
『(笑)寝る前に話す?』
『似たような時間に寝れる訳じゃねーぞ?』

『だよねぇ(笑) もう宴会は終わりでしたか?』
『(笑)既に寝かせる準備をしてました。食べるなら持って来ましょうか?』
『キッチンに?』
そうだと頷くとサクヤから離れようとしたが・・・離れないサクヤに呟いた。

『保留にしてくれない?少し時間が欲しいから・・・』
『いいけど、修行にいくなよ!』
『行かない(笑)、心はブレないから大丈夫なの・・・』
驚いて固まるサクヤ・・・それに驚いた彼らは、キッチンへ向かうアヤノを目線で追い 直ぐにサクヤを眺めた。


『サクヤ君(笑)物凄く張り付かれた感が出てねーか?』
『あれは俺に落ちたのか?』
『ん?落ちてねーのか?』
『(笑)微妙にサクが負けてる気がすんぞ?』

『サクが逃げんのか?』
『惚れた弱味は仕方ねーよな(笑)』
『トモヤ?』
『それでも、お前と一緒に暮らしそうだぞ?』
『あー時間を稼いで?』

『違う(笑)前にもサクに言ったぞ?
知らない場所の怖さ・・・・慣れないかもしれない・・・みたいな?(笑)
それにな・・・一般の生活を、アヤノは1年も続けた事はないと言ったろ?
その不安をサクが受けていく怖さ(笑)アヤノ自身が嫌なんじゃないのか?』

『なんでそう思う?』
『(笑)俺も普通のOLにもってかれたからだ・・・・秘密にしてても、俺の怖さは抜けてない(笑)
俺の顔を見て安心する彼女を毎回、見るのは以外と辛れーぞ?』

『それでも今も一緒か?』
『腹を括ったからな(笑)楽になった・・・・』
『喧嘩の仲裁はしてやる(笑)アヤノと何度も話せ・・・』
フユキが笑みトモヤが笑み返した。

『んー(笑)アヤノに嫌われんな!俺は遊んでくんぞー!誰がいくんだ?』
廊下で話すナオトの声に、何処からかバタバタと慌てる音がしてきた。

『おーい!話し込むなら別だが、場所は変えろよー!
少なくなんぞー(笑)』
俺もと騒ぐ手下達、やったと喜んで出ていく・・・・

丁寧に自分達の兄貴に許可を貰いに来る・・・・期待の眼差し・・・満面の笑みで駄目とは言えなかった。

『行かないの?』
『えっと・・・サクヤ兄貴が居るんで・・・』
『そっか・・・・』
「アヤノが兄貴のマンションに行けば、こいつらは行けるんだ(笑)」
『へぇ・・・サクに言えばいい?』
「向こうで話そうってな(笑)」

『了解(笑)、貴方は待ってね許可を貰いに行ってきてあげるね(笑)』
いいと言う前に行ってしまったアヤノ・・・ナオトが笑い彼の頭を撫でた。

『代表で聞いて来い(笑)、ただアヤノが言った後にだぞ?』
『(笑)はいっ!』
ダッシュした彼に笑み、出掛ける準備をするナオトだった。


話はすんなり通った・・・・
『ヨシダー?』
『はい?』
呼ばれたヨシダは手を止めてサクヤの所へ向かった。
財布が投げられ口を引いたサクヤがいた。

『引き連れて行ってこい(笑)、ここは直ぐに出る』
『 ・・・・では送り』
『(笑)いらねーよ、大丈夫だから行け!』

ヨシダの言葉を遮りサクヤが声にした。
奥のフユキに視線を飛ばすと笑み頷くフユキやレントが いた。
一礼し手下達に声をかけていくと、礼を言いながら楽し気に出ていく事に苦笑いだった。

三台で連なり、結局はサクヤの家の前まで着いてきて笑いながら帰って行った。
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