tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ひなちゃんは! 11

2016-10-11 08:33:42 | ひなちゃん! 〈Rあり〉
《道は重なる》


話を聞く度に、組織に居て父親はトップにいる苦労が軽く思えた。

自分より年下の女が、流されず自分を見ている事に驚いた。

なにより 気になる自分に戸惑った。
その理由さえ考えるのも面倒で、そばに居てやりたい気持ちと そばに置きたい気持ちが複雑に混ざり始めた。

『持ってかれた?』
自分で言ったが、言われた言葉が自分へ流れ込んだ。
自分の違和感や気持ちの絡まりは ほどけたのだ。

納得した自分にスッキリし、後に来る事も面倒で早く寝てしまおうとルナを抱き上げた。
抱き込んで寝たら余計にスッキリすると思ったのだ。

飛び込んできたラン達が、クッションや枕を投げ付けてきて驚き部屋から逃げた。
バタンと閉まるドアに呆然とするゼンだった。

笑うハルト達がゼンの背を撫でて、皆でドアを眺めた。
何事かと先に寝ていた子達が起き出してきたが、早く寝ろと促して部屋に押し込んだ。

『さて、(笑)どーすっかな・・・』
カズサが小さく呟く・・・トウヤが静かにと人差し指を口にあて彼らをドアへ押しあてた。

中から聞こえる声に笑み、話を聞く彼らだった。
ハルトは入れる場所を探し始めると、トウヤも一緒に探すのだった・・・・

トウヤは笑い、窓を指さした・・・・
戻り教えようとした時、スッと立ち上がりドアを蹴ろうとしたゼンを皆は慌て押さえ付けた。

中からの涙声に焦るが、そっとゼンを連れて外へ出た。
笑いながらハルトが窓をノックした。
ゼンは待てずに壊そうとしたのを、ハルトが止めて早くとノンを見つめる。

急ぐノンが開けて中へ入れると、ルナを乗せたままにドアから引き離した。

身を丸めたルナに笑み 眺めていたが、彼女達を連れ出して二人にしたのだった。

暫くして様子を見に行くランが、二人の寝姿に微笑んだ。
大事に包むゼンの手に笑うカズサの口を塞ぐ。

そっとランを見つめ優しく口づけたカズサに驚いた。
『(笑)早く、大人になりたいよな』
カズサの呟きに笑み返すランだった。



自宅前に着いた途端に飛び出してきた両親に驚いた。
殴ろうとした手をハルトが止めたが、ルナの兄は素早くバイクから下ろして家へ連れて行ってしまった。

睨みをきかせながらも、帰れと言い捨て父親は入って行った。


その夜・・・・
登りきったルナが驚いて固まった。
ゼンが寄りかかり笑っていたのだ。

そっと両手を伸ばしたゼンに、泣きながら入り込んだルナを優しく撫でたのだった。

『ルナ・・・俺はマフィアの・・・組織の中にいる・・・いつか必ず出る。
ハルト達が片足をとられてるから早くには出してやれないが必ず出る。
組織にいるけど・・・・それでも・・・』

『そばに居てくれるの?』
『 ・・・狙われて危険な事が増える。だけど守る・・・俺の中だけ守ってくれるか?
ルナがいたら迷わず進める気がした。恐怖を与える事もある・・・それでも離れずに居てくれるか?』

『だから(笑)私のそばに居てくれるの?』
『 ・・・・いる!』
『大人になって自由になったら捨てる?』
『絶対に捨てない。それに一緒に自由になりたい、その中で一緒にいたい・・・』
『(笑)約束だからね』
笑み頷くゼンにキスをした。

『それは口にする(笑)』
笑うルナが彼の唇に触れる・・・ゼンが押さえ込み絡ませる・・・・互いの唇が微笑んだ。


『脱出計画は細かくしないとな(笑)先は長いぞ』
『(笑)頑張れ!』
『ルナもしろよ(笑)』
『ゼンの場所は知らないから(笑)私は着いてくだけだよ・・・出来る所だけ頑張る(笑)』

『近すぎたら狙われる・・・まずは逃げて知らせろ(笑)
不安とか微妙な時も、進むなよ』
分かったと頷くルナを抱き寄せた。

『襲っていい?』
『ごめん(笑)子供だから、まだしない』
『お前・・・な・・・』
『 ・・・・・』
黙って何かを考えているゼンの顔を眺めた・・・・・思わず真っ赤になったルナに驚いた。

それでもルナはジッと見つめ、ゼンの頬を掴み目を合わせた。
『ゼンが教えて・・・・』
『さ、触らせんなよ・・・誰にも・・・絶対だからな・・・・』
照れながら頷くルナにキスをして、より抱き締めたゼンがいた。




親の選んだ学校・・・・首席で受かり安堵した親の視線が外れた。

暫くした ある日に・・・・ヒロへ相談だと、早々に退学したいと申し出たのは三ヶ月後だった。

親に言えずユナと責め立てる二人を眺めたルナの顔は冷たかった。

いつしか、感情はルナから消えていった事に気づく。
時々居なくなり、戻れば叱る親達の声さえ無視をするルナにも戸惑った。

久しぶりに自分から話を切り出すルナがいた・・・・思いの丈を、皆へ知って欲しいと話をしたのだ。
『先の自分がロボットなら死んだも同然・・・・生きる為に学ぶ先を変えます』

『駄目だ、奴らに会うなら余計に。
知ってるのか?マフィアだぞ?
世間で生きると?警察に睨まれた生活で生きれるのか?』

『彼らは組織を持つ親がいただけです。ソコから出る彼を助けたいと思います』
怒りに任せ頬を叩く父親がいた・・・また少し話そうとすると迷わずルナの頬を叩き罵った。

『人生を棒にふるのか?』
怒りを荒げ叫ぶ父親にも、動じなかったルナがいた。

『自分の生きる先を見つけただけです・・・』
『 ・・・・』
何一つ理解もせず、声にもしなくなった家族に肩を落としたルナだった。



それから間もなくソレが起きた・・・ルナが連れ去られたのだ。
敵対する組織とゼンを下ろしたい者が偶然にも手を繋いだ。

素早くカズサがルナの行方を追わせた。
ゼンは父親へ願い出るが、女一人と手は貸さなかった。
諦めたゼンはハルト達と手を尽くした・・・

今迄の喧嘩仲間が聞き付けて集まりをみせた事に驚いた。
中には知らせを持って逃げてきた者もいたのだ。

見つけたとカズサから知らせが入ると、トウヤ達を連れてゼンは向かうのだった。

数多くの男たちが勢揃いしていた・・・既に気づかれ、隙あらば飛び出ようと睨む者さえいた。
ソコへ足を踏み入れる直前に黒塗りの車が入り込んできた。

父親の部下ではあったが、ゼンを見てきた男たちでもあった。
『許可は頂いてきました。勝てば我らの手柄となり・・・結果次第で我らの命はありません。
預けますが構いませんか?』

『おっちゃん・・・・・』
『死にませんよ?ぼん・・・』
『兄貴・・・・サンキュ(笑)』
『女に命をかけるとは・・・』
苦笑いするゼンが歩き出す・・・地を揺るがす地響きは果てなく廃屋に流れた。

大人達は、裏切った者達を中心に倒していた事に気付くとゼンを狙う者達は襲い出してきた。

負けるはずもなく倒しまくる彼ら・・・銃を使う者は容赦なく大人達が狙い倒した。
加勢されゼン達の勢いは止まらず、奥へと進んだ。


ふと気づいたゼンが、近場にあったナイフを力をこめて振りきった・・・・振り上げていた男の手が先の壁を眺めると、ソコには突き刺さるナイフがあると気づいた。

呆然とする男・・・・少しずれたら自分へ突き刺さるナイフだと、それを眺め動けなかった。

次々と襲い倒していく彼らに大人達は苦笑いをして眺めた。
倒れていたルナを抱き上げて、少し離しロープを外して抱き締めるゼンに安堵した大人達・・・。

殴られた痕に唇を噛み、残る男たちを睨んだ。
抱き上げたままに外へと向かうゼン・・・それを襲いこむ者をゼンは蹴り飛ばしていった。

ハルトやカズサが近場について、狙い来る男たちを殴り飛ばしていった。

縛られ膝まつかされていた男たちを蹴り飛ばすと、一台の車に乗せて病院へと運んだ。


ゼンを殴り罵倒するルナの父親・・・怒りに任せ叩こうとした手を止め静かに話す男がいた。
ゼンの父と名のり静かに頭を下げると、ゼン達を連れて病院を出ていった。
静かな恐怖は、ルナの家族達を包む・・・・

病院に残るというゼンが暴れるが、取り押さえられ・・・ハルト達も助けるが、他の大人達には敵わずに連れ帰らされた。

いつの間にか退院していたルナ・・・様子を知りたいが、どうにも出来ない状態だった。




フゥと息をはきインターホンを鳴らす・・・白羽の矢が立つ・・・はずもなく待てずに勝手に言い出した事で、勝手してきていたのだ。

暫くして玄関のドアが開く・・・・
『初めまして(笑)同じクラスのサトミと言います。
先生からの伝言と宿題と・・・プリントが山ほどあって・・・

大丈夫なら(笑)お会いして説明してから帰りたいのですが・・・・
もう体は平気でしたか?会って確認するようにも言付かってもいるのですが・・・・』

父親が対応したが、首席2位の子だと覚えていた事で彼女をルナの部屋へ案内された。
マメに出入りがあり、見張られて居る事を知った。

誰が来ても目は合わせず声にも出さないルナに驚いた。
お茶や菓子を置いて出て行く人達の様子を見て、気配がなくなった事を確認するとサトミは鞄から取り出してルナの耳へイヤホンをした。


誰の声か気づいたルナが涙をこぼした姿に、サトミは堪えフゥと息をはいた。

聞き入る間に持って来たモノを、彼女の机に運んだ。
伝言を伝え、本当にその用事だと部屋の外へ聞こえるように話し続けた。

長々と説明し頑張れと促し、追い越すぞと言いまくった。
そっとルナを抱き締める・・・新しい携帯を渡してサトミが笑みを浮かべた。

『どうする?』
小声で聞いたのだ。
『電源を入れたら了解(笑)それで聞いた?』
笑み頷くルナだった事に微笑んだが、直ぐに驚いた・・・電源を入れていたのだ。
迷いもなく受け入れたルナに驚いた。




机に向かい全てを やり終えると、ルナは家族へ手紙を書いた・・・・


ユナが呼びに来ると窓は開け放たれカーテンが揺れていた。
ベッドに置かれた手紙を読むと、慌てて玄関へ走り出すのだった。

星空が綺麗に見えた静かな夜だった。




警察へ相談もするが、置き手紙もあり家出という扱いで届けられた事に父親が悪態をついた。

関係があると疑う両親に押されるが、あり得ないと説得されていく。
諦めない父親に観念し、ゼンの組織へと聴取へ向かった刑事は追い返された。

弁護士が駆け付け、話し合いはするが証拠もなく項垂れて帰される両親に警察も呆れた。
相談しに行く両親・・・・
『誘拐なら介入出来ますが、お嬢さんはマフィアと繋がりが?』
『薬を使ってますか?』

両親に向けられた言葉は、ルナの素行が悪いという事しかなかった。
ただの家出に警察を使うなと言いたげに、気持ちのない探しますだけの言葉は軽いと項垂れた。


ルナの事を知らない家族だった・・・
親友は居たのかさえ分からなかった。
家に来たサトミを知るので聞きにヒロとユナが行ったが、時々話していた程度でクラスメイトだけの関係だというと諦めて帰っていった。

そのサトミさえ本当に行方は知らされていなかった。
ルナと仲の良かったランやノンも、行方は知らないと答えた。

カズサ達を探しに行くと、話にさえ出て来なかった事にサトミは驚いた。
皆で隠し一緒に消えた事を掴むと、一人ほくそ笑み身を潜め静かに待つ事にしたサトミだった。

それぞれに始まる先は、静かに行われサトミへも促し 話す事も表立った自分の事も大人達へは秘密にした。

自分の先へ歩む・・・・取り合えず今は・・・・そう言い聞かせるサトミだった。
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