tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ハロウィン2016 -1

2016-10-29 13:04:00 | イベント 関係の お話
イチカは友達のユメノとジッと返事を待った。
威張るように腕を組み、気難しそうに考えこむ顔を恐る恐る眺めていた。

兄と二人暮らしのイチカ・・・兄のルールに 乗っ取って過ごしてきた。
休日に出掛けたいとユメノが誘ってくれた・・・それはユメノと知り合ってから始めての事だった。

何かにつけ理由が出来、許可は貰えなかったイチカ・・・・ユメノが一緒に聞くとついてきたのだ。
イチカが帰る時間は必ず自宅にいるというので・・・・

一瞬で固まる・・・・出迎えてくれた人は、歳の離れた兄と思っていた。
今、目の前に居る人は どう見ても学生の気がした。
イチカの初めての親友と聞いていた事で、いつもより笑顔の兄に驚いた。

『(笑)取り合えず 座れ・・・』
『あ、ありがとうございます・・・』
物腰柔らかく、温かな気がしてユメノはイチカに微笑んだ。


『君がユメか・・・・』
声にした兄の雰囲気が代わる・・・
『(笑)はい・・・』
『お兄ちゃん、怖い顔は止めてくれない?』
『してないぞ?』
『んー惜しい(笑)も少し笑ってくれると助かります』
こうかと笑い彼女達を眺める兄に笑み返したのだった。

それからの時間は、説明の連続で有り得ない想定はイチカが答えた。
ようやく解放された二人・・・・学校に用がある兄が店を出て帰って行ったのだ。
それからユメノにたくさん謝った。

『笑うと凄く優しそうなのに、黙ると怖いね(笑)』
『ごめんね(笑)本当に・・・』
『大丈夫(笑)、なんで今まで休みは会えなかったか理由を知ったし。
ようは心配性なんだね・・・』

『本当にお迎えまで大丈夫だった?遠回りだったよね・・・・』
『んー(笑)でもイチカの摩訶不思議体験はしたかったから・・・』
『ユメちゃんは怖くないんだね・・・』
『知らないからかな(笑)
だけど人が良すぎない?(笑)』
えへへと笑うイチカと笑うと、二人も店をあとにしたのだった。


引っ越して来た事で、中学から初めての学園に入学したイチカ・・・初めて出来た友達だった。
休む事が多いイチカを上手く皆の輪へ交ぜて話す事が増えて余計に仲良くなった。

意地悪な物言いをする他のクラスの子へは、物怖じせず話すイチカ。
一人でも大丈夫というイチカが気になり、ユメノが話し相手のように接してくれたのだ。

だからか同じクラスの子達は、二人には同級生としての会話だった。
転校生だと口を挟み、からかう子達・・・必要以上にまざらないイチカは、巻き込まれそうなユメノを引き剥がすのが上手かった。

少し手をやく子達さえ、唖然とする間にイチカは クラスメイトを助け出していた。
驚きながらも、イチカへつめより脅しにかかるが 構わずに言い負かす。
怖さは無いのかと思えるほどに、淡々と返事を返し、聞いた事の返事を待った。

脅しても怯まないイチカだった。
あまりにもビクつきも、震えもないイチカへの攻撃もなくなった。

この学園には、私立なだけに特別に手をやく子達も集まり通っていた。
学園に迷惑はかけない・・・・その言葉に当てはまらなければ、だいたいは簡単にクリア出来てしまう。

学園外で暴力沙汰になっても、学園名が出なかった事で当事者が通ってきた。
警察にも掴まるが、親の寄付で学園が潤う。
子供の深い反省があれば、簡単に やり直しが出来た。

同級生だが、減点が自分へつかない付き合いをするよう促されたのだ。
有り得ない学園だと、今更ながらに気づいたイチカもいた。


海沿いの町だったが、比較的街中へ行けば都会のように騒がしい中へ入れる。
だが寝込む事が増えたイチカが不安で、兄は彼女の為に引っ越して来たのだった。


それから だいぶ 過ぎた ある日・・・ユメノと帰るイチカ。
道を覚える為に自宅まで、色んな場所を通りながら毎回 帰っていた。
初めて通る道・・・・

『ユメちゃん、寄り道いいですか?時間なければ、私はここで(笑)』
別れるというイチカを眺めたが、彼女は前を見ていただけだった。

悲し気な笑みを誰かに向けていた事を知るユメノが、目線を辿るが誰も居なかった。
『大丈夫だよ(笑)一緒に行くね・・』
『ありがとう(笑)』

そういうと、誘われるように歩き出したイチカに驚いた。
通った事はない道を抜け、町外れの神社へやって来た。
『この場所・・・知ってた?』
『初めてきたよ(笑)』

そういうと、また・・・鳥居を潜り敷地へ入り込んだ。
『イッちゃん・・・出来れば急いでね。ここは、不良の溜まり場なの・・・・祭りが近いと大丈夫なんだけど、それ以外は来る人も少なくて怖い人達が集まっちゃうんだ』

『そっか・・・・待ってね(笑)』
そういうと静かに境内へ近づいた。
少し奥張った場所で佇む・・・黙ったまま小さく頷いたりジッと一ヶ所を眺めて悲し気に見つめていた。

ユメノが不思議な感覚に囚われた・・・少し薄暗いが優しい風が吹いていて、怖さは無かった。
空気の澄んだ場所なのかとイチカを眺めていた。

お待たせと微笑むイチカと、神社を出た・・・・けたたましく音を出して後ろの方から物凄い数のバイクがやって来た。

振り返るイチカ・・・・驚いたユメノはイチカと手を繋ぎ離れようとしたが大丈夫だと笑み、その場に立っていた。

バイクを乗った人達は、神社へと入り込んで行った。
『ユメちゃん・・・』
『ん?』
『 ・・・・』
言うべきか迷うイチカだと、ジッと見ていたが・・・

『言ってみて(笑)』
ユメノの呟きに見あった・・・大丈夫だという笑みに苦笑いをしたイチカが神社を眺めながら小さな声で話すのだった・・・・

『今・・・入って行った人達の中の、一人のお兄さんに用が出来たの。

さっきね・・・・私ね・・・時々だけど・・・ユメちゃんは怖いかもしれないけど、私は・・・』
『幽霊?』
恐る恐るという言い方が合うユメノの声に、ごめんと謝るような笑みで彼女を見て小さく頷いたイチカに驚いた。

『用があるって事は、あの中の誰かに話があるの?』
『お姉さんが居たの・・・
お姉さんが、大好きな人と あの場所で会う約束をしてて・・・
だけど何も連絡出来ずに、亡くなったみたいで・・・泣いてたの。
お兄さんは探してるみたい・・・』

『お姉さんの伝言を伝える?そういう事?』
そうだと頷いたイチカ・・・
『イッちゃんのお兄さんに、また言わなきゃね・・・』
『えっとね・・・それ、来週の土曜日なの・・・お兄さんの誕生日・・・』

『じゃ代わりにバースデーカードをあげようか(笑)』
『ユメちゃんは怖くないの?』
『不思議(笑)、怖くない・・・』
驚いた顔のイチカに笑うユメノが、手を繋ぎ素早く走り出した。

何だと振り向くと、数人が こっちに歩いて来ていたのだ・・・
何かを叫んでいたが、止めろと止める人の声もあり、良かったと笑む二人だった。



そして当日・・・・
迎えに行ったユメノが呆れ・・・驚き・・・我慢した。

自宅を出る二人・・・・項垂れたユメノに謝りながらイチカが隣を歩いた。
買い物にと許可を貰った二人だった。
確かにカードを買い、その後に神社へ行く事にしていたが・・・・待っていたイチカの服装に驚いた。
そして、自分用にも準備され着替えろと言われた事に・・・

『お兄さんの趣味?』
『かなぁ・・・あまり知らない(笑)だけど、服は全部お兄ちゃんが揃えるから(笑)』
『恥ずかしくない?』
『んー(笑)気にならない・・・』

バスに乗り込んでも、モールへ歩く道程でも二人に飛ぶ視線は数多くあった。
恥ずかしそうに うつ向くユメノの手を繋ぎ、謝りながら入って行った。

カードを選び、フードコートで メッセージを書き込むイチカ・・・
手の込んだカードだった。
『ユメノなの?』
数人の人達に囲まれた二人が驚いて見上げた・・・

『お姉ちゃん?』
誰かと見たユメノが呟いた。
『あ・・・・初めまして(笑)イチカと言います・・・・
あの・・・ごめんなさい・・・無理矢理、着せられちゃって・・・』
立ち上がり挨拶したイチカに驚いた彼女達・・・・

何よりユメノの姉の友達が、可愛いを連呼して知るユメノを撫でてながら笑い、イチカを撫でながら笑っていた。
次第にユメノの姉までが笑うと、回りの椅子を持ち込んで座りだして妹達を眺めた。

『ブリブリな格好も似合うんだね(笑)イチカちゃん家は裕福なのね』
『(笑)分かりませんが・・・・』
『これね、イッちゃんのお兄さんが準備してて着てけって・・・・』
『兄貴の趣味?』
イチカの覗きこんだユメノの姉に笑み返した。

『私はトウコって言うの(笑)高2。貴女がイチカちゃんねぇ・・・ほんわかしてるって聞いたけど、その服で本当にそう見えるね(笑)』
『ん?』
考えこむイチカが首を傾げた事で、トウコの友達まで微笑んだ。

『これ何?』
『あー(笑)お兄さんに上げるんです・・・・』
『可愛いね。誕生日おめでとうって?』
『はい(笑)』
『あーコレ買いに?』
『それだけで(笑)この服?』

次々と来る姉達の言葉に、声もなく笑うだけのユメノ達だった。
『トウコー! 遊びに行こうぜー(笑)』
『待ってんだろ(笑)』
『ん、今日は大丈夫らしいよ(笑)』

学生服は着ていたが、だらけたシャツにジャケットを羽織るだけの人達が来ていた。

『おっ(笑)人形発見!』
笑いながらイチカと目線を合わせ、頭を撫でる人を眺めた。
『お兄さんも高校生ですか?』
『(笑)そうだ、3年だけどな。お前は?』

『中学生です(笑)。お姉さんの彼氏でしたか?
すみません(笑)邪魔をしました』
『ん?してねーぞ(笑)、トウコの男と待ち合わせして遊ぶからな。
お前も行くか?』

『結構です!』
『(笑)行きません。ユメちゃんと行く場所があるので・・・』
ユメノが彼の手を退けて睨み、姉を眺めた。

『子供に手は出しません(笑)たぶんね』
『ハズキ(笑)触るな!』
隣にいたハズキと呼ばれた彼も、笑いながらイチカを構っていた。

『遊んでんだろ(笑)』
『カナタは好みだったか?』
ジッと眺め笑うイチカが、高校生達に構わずにカードを書き始めた事に驚いた。

撫でられても、彼らにギュッとされても平気そうに気にせずに書いていた。
『あー揺れます、離れて下さい!』
笑いながら覗いていた事で、イチカごと揺れる手だったので、慌てたイチカが言ったのだ。

『お前、抱きつかれてんぞ?』
『あ・・・・だから、離れて下さい(笑)』
ユメノが笑いながら離してやった。
『お姉ちゃん(笑)行ってよ・・・』
『ん?トウコの妹かぁ・・・(笑)どっちの趣味だ?』
『 ・・・・』
『あんま、彷徨くな(笑)拐われっぞ・・・』
頷いたユメノに笑み返し、トウコ達も一緒に帰って行ったが・・・・

イチカが走りだし、ハズキの手を掴むと皆から離れ出した事に驚いた。
何だとイチカを眺めながら歩くハズキだった。
早く離れろと言いたげに両手で引くイチカ・・・・

端へ寄って誰も来ないか確認してから、イチカはハズキを見上げた。
『ごめんなさい。
えっと、オミ君は今日・・・神社へ行きますよね?』
『 ・・・・』
『行きますよね?』
着て欲しそうなイチカに驚き、声も出なかった・・・・それよりも、誰も知らないはずの事を知る子をジッと眺め考えていた。

『ハズキ?』
『イッちゃん?』
トウコとユメノが声をかけた事で、イチカは口を閉ざしたが またイチカを眺めた。

『イッちゃん時間ない・・・急ご!』
『うん・・・・あの・・・ごめんなさい・・・』
ユメノと手を繋いだイチカは、走り出したのだった。

『なんだ?』
『あの子は何もん?』
『ん?』
『トウコ・・・妹から聞いてたか?』
『転校生よ?今は、一番の仲良しみたいよ? なんで?』

『 ・・・・お前、カオルから聞いてる?』
『何・・・・あの子の事? カオルと知り合い?』
『んー?(笑)カオルがロリコンだったのぉ?ヤバいじゃん・・・』
『そーじゃなくて・・・・』

暫く考えてたが、ハズキは電話をかけた。
『なんだ?』
『オミは?出掛けたか?』
『ん? ・・・今日は会ってねーぞ』
『お前、イチカって知ってっか?』
『誰の女?』
『中ぼうだ・・・』
『ガキに興味ねーよ(笑)、それより前に知り合ったヤツと遊ぶ約束してんぞ。トウコ連れてこいよ(笑)』

トウコを見たハズキ・・・自分かと携帯を取り上げたトウコはカオルと話を始めた。
説明をしていたトウコ・・・急に切れた電話を眺め、ため息をした。

『ねぇ何処で遊ぶって?』
『いい加減、振り回さないでよ・・・』
それぞれの彼女達が、ボヤくように離れたが彼らは抜かりなく捕まえるとモールから出て行ったのだった。
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