tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

Me 11

2017-05-26 08:29:38 | 50on 『 ま~ 』
半年もの間…眠り続けた深紅。
少しずつリハビリをして、ようやく退院した。
母親と暮らしながら、ホテル内の店で働き始めた。

時々、紫尹とジホと三人で各国に飛び店の土台を作りに行った。
紅達の手伝いで昔の記憶が甦り繋がったと喜んだ。

楽しそうに仕事をする深紅を見つめる…
「紫尹さん…」
「眠る前に約束したの…一からやり直そうって。
まさか眠り姫になるとは思わなかったし、記憶も無くなるなんて思いもしなかった…」

「だけど…」
「そうね治療はしてない。記憶が戻っても深紅には辛い事が多すぎたわ…。
彼が手放してくれて感謝してるの…力になってあげて」

「手放したんじゃないわ。
ごめんなさい…深紅には彼の記憶だけは取り戻してあげたいんです。
方法……ないですか?」
「一から始めたの…無理よ」
「じゃ…連れ回していいですか?屋台と…水族館にだけでも」

「弾みで全て思い出したら…嫌よ(怒) 苦しむ顔はもう…見たくないわ」
「紫尹、互いに愛し合ってた。そばにいるんだ…苦しんでも、助けてやれる…大丈夫な気がする。
だから彼女達に任せよう…」
「ジホ…」
困った顔をした。

「紫尹、深紅は心に穴があるといった…大事な物が埋まってないと言ってたんだ…」
「私達が埋めてるじゃない…」
涙をこぼしながら言った。

「行きたいと言った…なら付き合って一緒に行こう…。一緒に埋めてやろう(笑)
まずは彼女達に…任せよう…」
彼にすがり泣く紫尹を優しく包んで紅達を見つめた。

「初めから…(笑)一からやり直してみてくれ…」
「屋台から(笑)。それから始めます…あの時のように」
「頼んだ…前よりは寒さには大丈夫なはずだが」
「それは慣れてます(笑)」
対処は出来ると微笑んだ彼女に笑み返す…
「十分に守りますから(笑)」
頼むと笑みながら頷いた人にホッとしたのだった。



それから数日後…三人で空港に降りたった。
「寒い…」
「だから着なさいって言ったじゃない(笑)」
上着を着せられて車にのる彼女の顔に笑った…子供のように はしゃぐ妹の姿に不安な姉もいた。



建物を見上げて微笑んだ。
「可愛い~(笑)」
呟きながら店をみていた…辺りを見回し、何かを探るように…ゆっくりと歩き出した深紅。

屋台のある場所に笑む…
「不思議……(笑)私は来た事があるね…いつ…かな」
暫く歩き屋台の前で止まると、椅子に座り込んだ。

『食べるかい(笑)』
頷いた彼女は微笑んだ。
『お酒…』
『買ってあるよ(笑)とっときのがね…暖まりな』
料理が乗った皿とグラスと瓶がテーブルにのった。

『指定席は覚えてたんだね(笑)』
『ありがと(笑)』
笑み言って驚いた。

隣に座った二人に笑み返した。
「私…この国にいたんだね(笑)。おばさんの言葉が分かったよ」
料理を食べ始め回りを眺めた。
端で楽しく騒ぐ おじさんと目があった。
『なんだ(笑)競争するか?俺に勝てたら奢るぞ~』

「おっさん(笑)何か言ってる」
注いだグラスを出してみた。
『くれんのか?』
『飲みたいの?』
『競争だぞ?』
『なんで?』

『どっちが強いか知りたいんだぁ(笑) 俺だがな…』
負けないぞと笑う人に微笑んだ。
「これ強いんだけどな…(笑)」
「深紅…向こうで飲んでた?」
「飲んでたよ?蒼は?二人も飲んでた?(笑)」
「じゃ競争してみれば?」

喜んだ深紅がグラスに注ぎ飲み始めた。
次第に空いていく瓶を眺めて、おじさんを見つめ…振り返り紅達を見つめた。

「数えられた?」
口をひいて微笑んだ彼女が、ゆっくりと数えた…
次の数字が出て来なかった…
『7、8、9…こう言うんだ(笑)いい加減、覚えろ…』

『ありがとう(笑)帰るね』
『次はちゃんと競争しようぜ』
理解したのだろう…笑み頷いた彼女は帰っていった。




「なんで夕方から?」
「人混みを避けたかったから」
「私…マジで来た事があるんだね…。だけどマンションの記憶はなかったよ?どこに住んでたの?」
「それも知りたい?」
「知りたいよ(笑)店にも入りたいけど…いい?」

「もちろん(笑)見たら帰ろ」
「蒼も確か好きだったね(笑)水族館…」
「大好き(笑)たくさん見よ!」
楽し気に歩き出した彼女に微笑んだ。


あちこち見回り一ヶ所に入る。
「この水槽…いない?」
広い空間に覗きこんでいた。
「わっ………真っ白ね(笑)イルカくん。可愛いよ…」
ガラスに両手をつけて覗く深紅の前に漂いイルカも見ていた。

「貴方も会った事があるんだね(笑)じゃ久しぶりかな…」
撫でながら言った…すると泳ぎ出したイルカは水中で輪を作り出した…。
別のイルカがくぐり抜けた様子に深紅は驚き…肩を落とした。

「思い出せなくて…ごめんね。またね…」
手をふる深紅に蒼が呟く…
「あっ……」と…

彼女の顔をみたが、水槽を向けと顔を戻し見させた。
水面から飛び込んできたイルカに笑み、偉いと水槽を撫でて誉める深紅

「頭がいいんだね(笑)真っ白くんは…。ジャンプしてきたの?(笑)外は寒いよ…」
「メインも見に行く?」
グッと堪えたように呟く
「そこで最後?」
「そうだよ(笑)」

聞いた深紅はイルカをみて隣を指差し声をかけながら眺めた。
「またね(笑)隣をみて帰るね」
そう言うと頷いたイルカに驚いた深紅…手を引かれ歩き出した。

「手袋は?」
「えっと…マフラーについてる(笑)絶対しないからって怒られて姉さんが探してくれたの」
クビに巻いたマフラーの端を見せて手をふり見せた。

「便利ね…(笑)」
頷いた彼女の目の先に驚き見上げながら言った。
「おっきな水槽だね……」
眺めみていた深紅…ゆっくりと近づいて隅にある小魚の固まりを見つめた。

振り向きざまに聞く。
「紅と見たね…どっか行ってきた帰りに…。観光した…んだったかな」
考えながら水槽に目をやると…

「わっ!」
彼女は驚いて座り込んだ…。
ダイバーが慌て手を合わせ謝っていた姿に気づき、見返して眺めた。
「……」
座り込みながらジッと見つめ…ゆっくり立ち上がると、イルカの水槽に戻って縁に座り込んだ。

キュッキュッっと音がした。見上げるとダイバーが水槽の硝子を掃除していた。


隅に座るとまたイルカがやってきた。
「また(笑)きたね…」
「深紅はこっちが好き?」
「ん、こっちが安心出来る…」
「来週から、さっきの水槽でイルカは泳げるのよ(笑)」

「へぇ~(笑)良かったね、広い水槽で泳げて(笑)嬉しいね…真っ白くん…本当の名前って(笑)あったかな」
頷いた姿に笑み、撫でてやると…輪を作り出した。
それをダイバーがくぐり抜け彼女は驚いた。

「もう一回みたい(笑)」
人差し指を伸ばし言って見た。
ダイバーも人差し指を見せて頷くが深紅を指さし、イルカへ指を向けた…

「出せって事? 無理だよ…偶然だもん…」
「深紅はさっき、どうやった?」
「蒼(笑)私はトレーナーじゃないわよ…頭のいい真っ白くんが作ったのよ?」
ねーと笑み撫でてやるとイルカは泳ぎ出す。
水槽の中央で輪を作り出した…くぐり抜けたダイバーとイルカに拍手した。

「ありがと(笑)」
手をふる深紅に、イルカは水面へ上昇し飛び込んできた…
「寒いのに…」
戻ったイルカに微笑んだ彼女は、素手でガラスに張りついた。

ずっとイルカだけを眺めているので清掃していたダイバーが覗きこんだ事が可笑しくなった。
「何を言ってるかな…(笑)変な人だね…」
笑いながら呟きダイバーを見つめイルカも見つめた。

手を指さし…首を指さし…何かを伝えていた姿に気づく…
蒼が気づき彼女にマフラーの手袋に入れてやり呟いた。
「手袋をしなさいって事ね」
彼女を見ながら笑み返した。

涙をこぼす深紅…手袋をみたダイバーが笑み、掃除を始めた…。


「なんで涙が出た?」
「なんでかな…懐かしい?なんでかな…悲しかった?」
「ここに悲しい記憶はないわ(笑)深紅にはね…さっ帰ろ(笑)」

「今日も屋台に行きたい(笑)」
「お腹すいた?」
「あっ…たかい…のが…食べたいんだ…なんでかな」
「深紅には嬉しい散歩コースだったの(笑)。
イルカと遊んで…話をして(笑)屋台のおばさんと話をして…」

「楽しかったんだね(笑)私には。勿体ない思い出なんだ…」
歩きながら話す彼女に笑み、知りたい事は隠さずに話した。



「きたな(笑)おっさん…」
『飲むか?』
『あったかい拉麺食べる(笑)』
『まずはコレで暖めろ…』
『強いのよ…』
出されたグラスを見つめ彼をみた…蒼を見ると微笑んでいた。
「飲めって(笑)飲んだ事あった?なんでかな…」

受け取り三人を眺めて飲み干すと、おばさんのいる近くに座り込んだ。拉麺を作る姿を眺めていた
『前に…だいぶ前にココに座った?私一人で…』

『思い出したかい?(笑)ソコに座った日…その日は確か泳いで体が冷えきっててね(笑)一番温かいからってソコで拉麺を食べたんだよ…』
『泳いだ?私が?』
『そうだよ(笑)さっお食べ』
前に出した物に笑み、食べ始めた彼女だった。


屋台から出た深紅が歩く…
雪がちらついてきた…見上げ舞い散る雪に微笑んだ…

店の前には雪だるまがあり…ずっと眺めていた
「冷えるから中に入れ…」
声をかけた人を見つめた。
「貴方も…この雪だるまを知ってる? 前に…小さな…」

彼女の手に小さな雪だるまを乗せてやった。
「(笑)作ってたな…」
「たくさん作った……柵に…たくさんのせて…た…。
その前に…ベランダに…出て……雪が綺麗で……」
「体が冷えるから…中に入れ」
悲しく微笑んだ顔を見つめた。

「貴方は…悲しいの? 私を…知ってた?」
口を結び微笑むと声にした。
「冷えすぎて寝れなくなる…ちゃんと温まってからだぞ」
そう言いながら中へと押し込んだ。
捕まれた手を見つめ帰っていく彼を見つめた深紅がいた…

振り返る彼と目があった…彼女は笑み手をふった。
彼は口で笑み見つめていた。

蒼に手を引かれ上がっていく階段…
ふとリビングを眺めて窓をあけた。

「ココで作ってた…雪だるま(笑)前は下の雪だるまはピンクのロゴがあった(笑)
初めてみた雪を見てたら……」
ベランダから見上げた雪に笑む。
ふと中へと入った深紅は、ドアを開けた。


出てこない深紅の様子を見にきた彼女達…
深紅はベッドに座っていたのだった。

「私の…」
「そうよ貴女の部屋…(笑)ゆっくり眠って…」
「思い出せて嬉しいけど…足りないの。なんでかな…何だったかな。

雪をみた日…私は上着をちゃんときてベランダに出たの(笑)
だけど…連れ戻されて…起きて直ぐに体を冷やすなって…」

「誰に?」
「腕を捕まれて…巻き戻しみたいに部屋に戻されて……」
手を見ながら呟くように言う。
歩き出してドアからベランダをみて…ベッドを見つめた。

「誰…? なんで顔が…見えないの?」
歪む顔に蒼は抱き締めた。
「大丈夫よ(笑)今日はたくさん見たし…また明日…話そ(笑)」
頷いた彼女をベッドに入れて毛布でくるむと眠ってしまった…。

優しく撫でていた蒼は、涙をふいてやる…
「大丈夫よ…壊れないで…。でも思い出してあげて…待ってるから…。大事な貴女を待ってるんだから」
囁くように言って出ていった。

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