息がつまる・・・らしさ そのものが無い・・・
見渡しても女・・・だけしか居ない、子供からババァ・・・おばあ様まで、誰もが自分で お年頃と宣う・・・
男が欲しい訳じゃない・・・この何とも表現しがたい・・・うっとうしさが嫌なのだ。
一人静か・・・な訳はないし場所もない・・・。
何処かの部屋で盛り上る話に、睡魔は真っ赤に染まり爆発しそうだった。
コイツら・・・その一言につきる・・・防音した部屋はココしかない・・・鍵をかけて一人静かに・・・
-それが出来たら愚痴はない!-
目が合った・・・笑う目が4つ・・・見つかった瞬間だった。
まだマシな二人でホッとする・・・焦る顔が分かり慌て開けると素早く鍵をした。
叩き割ろうとした事に驚いて、素早く部屋から出し・・・直ぐに奥へ避難した。
ダン!
何だと小窓から覗くとジュースのボトルが転がっていた・・・
-うそだ・・・-
ジュース一本で、強化ガラスさえ構わずに割る気か!
・・・そんな姉がいた事を忘れていた。
嫌だと、気分を替えようとピアノを奏でる・・・無心になれる方法でもある・・・先に来た二人がドアを開けようとした。
-なんでだ・・・-
有無はなく聴きたい一心で、ドアが開くまでノックする姉・・・
『ありがと(笑)』
-礼はこっちだろ・・・無心無心-
グッと隣へ座らされて・・・ペシッと手を叩く姉・・・
-弾き間違えたのか?姉のリズムに直したのに?-
仕方なく丁寧に手本を頼み込んだ。
- 一心不乱に弾け!-
上手くいった・・・楽し気に弾き始めた姉・・・喜ぶ二人・・・新たな姉に感謝した・・・どうぞと入れて隣へ座らせた。
笑って弾く二人・・・似た顔にまんまと騙せた・・・
-(笑)よし!酔っぱらい万歳!-
心で叫んで一人静かに出た・・・どんちゃん騒ぎが大好きで・・・酒をこよなく愛す姉たち・・・皆が居ないと探しまくり出すのだ。
居る人だけで飲めばいいものを・・・
- 残りの女は何処いった?狂暴なる愛する姉が一人、居ないじゃないか!-
らっき?・・・見つけたのは自分がさっきまで居た場所だった・・・以外と好きなクラシック・・・
-寝れる!-
幸せを手に入れた・・・
静寂を体験した・・・思いの外・・・嬉しい・・・
-嬉しすぎる!引き留めの叫びがない・・・涙出そう-
パフッとベッドに寝そべり・・・この上なく幸せな時間が確保できた事に、誰にも邪魔されず・・・遠慮なく眠れる幸せに浸る・・・彼女だった。
女だらけの姉妹・・・
-呪いだ!-
本音は叫びたい・・・従姉妹も女だらけ・・・まるで誰かが仕向けているのか・・・女を引き連れて出戻る・・・
男を産む気もサラサラなく・・・遠慮なく女を引き連れて戻る。
そんな時代に感謝するように、明るく元気に出戻る・・・。
-金ありき・・・-
頼りにされる大婆々達・・・旦那を捨てて金儲けを好む婆々達・・・うざさは簡単に剥ぎ取り、娘でさえ引き戻す。
-見限った?-
だろうな・・・追い掛けてくる旦那・・・女々しいと暴言と暴力・・・いわゆる嚇しだ・・・簡単にやりのける・・・こっち側が・・・
警察が来ると丁寧に、猫を被る・・・それを通せる演技は大したモノだ。
バラしようものなら、頭にコブでは済まない・・・あらゆる場所に痣というタトゥが居残る・・・事もある。
小突きは脳ミソがぶれているだろう下手をしたら気絶する。
-姉たちの鉄拳という愛情表現-
素早く胸に拳がヒットすれば心臓は驚き怖さで止まるだろう。
-見た目よりも重いパンチと、受けねば気づかない-
交ざらないのが大正解だ・・・長生きも出来るだろう・・・産まれて間もなく これが始まった・・・別れてから産んだ母・・・凄いとさえ思った。
大きくしてから帝王切開に迷わず踏み切った事を延々と教わる・・・。
-あー感謝する・・・何度言ったか・・・聞いていたか? 本当は、そう・・・言いたい-
比較的優しいが・・・守りは豹変する。母の妹の時に暴力を暴力で返した。
向こうの親さえ自分の子を押さえもしなかった。
目の前で血だらけの妹を見て、母にすがり泣き叫ぶ妹の子供達を車に乗せた。
そこの庭で同じ目に・・・一人で、血だらけにしたのだ。
裁判するかを聞いた・・・誓約書と離婚届を書かせ、その離婚届を目の前で届け出させた。
一目瞭然だ・・・暴力から解放されたのだ。子供の為に我慢した・・・戻りたくなくて我慢もしたが耐えられずに連絡したという・・・
-母は強い-
その一言につきた。
若いうちに・・・早々に出戻り四姉妹から始まった。
体を動かす事が好きな二人と頭を使う二人で潤ってしまった。
三姉妹が二人、四姉妹が一人・・・五姉妹が一人・・・
-年子かよ!頑張ったな、嫁ぎ先で。男は間引いたか聞きたくもなる-
母クラスが15ほど・・・これまた仕事に長けた人達・・・だからか女系でも嫁ぎ先はあったようだ・・・稼いでくれる女の夫の座を狙うらしい。
-貰われていったのだろう-
意図も簡単に素早く手を引く家系もある・・・粘る家系も・・・
婚前契約を作られ一切を関わらない事と話をして嫁ぐ・・・
-契約書だろ、信じるよ?普通-
思わない夫が訴えるも・・・費用さえ払わされてチャラにされる・・・
謝る婆に、小遣いを夫一人へ渡して終了だ・・・鉄拳が飛ぶ事は既に見せていたから・・・
うちの家系・・・比較的に真ん中辺り・・・はっきり言って絶対にマシな方だ。
婆さえ大人しい・・・母クラスさえ事静かに事を起こしたのかと・・・分からない動きをする・・・
面倒な荒立てた事は嫌う・・・それに比較的自立も早い・・・
-面倒で思い立ったら一気にカタをつけるタイプのようだ-
幼い頃から始まる教育・・・出来る事があるモノは全て体感させる・・・スパルタの母だった。
気づき比べて、そう思えた自分が恨めしいとさえ思った。
おっとりな姉でさえ咄嗟に襲われても、ぶちのめせる腕はもつ。
-全て実戦向き・・・一歩間違えたらヤバいと知れ!と・・・本当は言いたい、言ってやりたい-
寸でを覚える自分達・・・
『この先は人殺しね!、これは暴力と言えるかな・・・この辺にしとけば正当防衛と呼べるって・・・』
-って?-
見知らぬ繁華街へ連れ出され、絡まる男を投げ飛ばした・・・それは説明をしながら・・・仲間を呼ばれ出来るランクを叫び学んだ所を復習する・・・
『良くできました(笑)食べて帰ろうねぇ』
出来の良さで嬉しくて夕飯を振る舞うらしい・・・
-空は明るくなりそうですが?-
見つけた場所で・・・選べるメニューは母の手だった。
-ありがとうございます、朝食下さい-
礼を言う・・・姉が一つもうけ、肉をゲット・・・腹に貯まる食事に感謝した。
限界だと家出を試みるべく準備を始めた・・・系統が同じなだけに似ている従姉妹も参加するそうだ。
姉まで・・・この姉が曲者だ・・・食に関して欲もなんもない・・・小腹が空かないだけで生きて行ける。
旨い腕もなく・・・気にも止めない・・・面倒だが事は上手く運び好きな事には貪欲・・・深い知識が頭に入る。
食にだけ能力がない・・・回りは私が取ったという・・・
-作らせる手が欲しいだけだろ・・・誉めちぎれ!ならばタンマリ作ってやる! ・・・本当は叫びたい-
だが作れば一人の時間をくれる・・・小遣い付きで。
騒ぎまくる人達を一瞬で黙らせる方法でもある・・・作る間は静かにさせてくれるので比較的うるさい跳ねた声もない幸せな時間だと思える。
煩くて逃げた日から、それは消えた気がする。
-キッチンの天井から逃げる場所があると誰も気づかないのか?
食料庫と知るのに、梯子は上らず-
面倒だから黙らす為に作る。しつこいから黙らす為に手伝う・・・酷いと逃げるから適度なゆとりも貰え、以外と威張れる・・・
自分達は似ていた・・・髪型まで・・・
肩までフワリとした長さに切ると、いつの間にか似た髪型に揃っている・・・
-何の為だ!-
声にしたいが黙る・・・・延々と始まる声が発言した自分に来ると知るから・・・
実行の日・・・
その一ヶ月前に既に事は やり終えた・・・暫く自由のはずだ。
しかも手薄になる季節・・・
-理由は知ったこっちゃない!-
この日の為にため込んだ・・・自分の自由の為に・・・
-連れ戻される確率も高いが頑張ろ-
少しの体験を求めて・・・三人は静かに飛び出したのだった。
-つづく!-
※
2016・7・14
最初の・・・3話の手直し日である・・・三ヶ月後・・・4つ増えて7話に・・・
どんなか読み直した・・・0から1へ・・・あれでいいのか、こうなった理由さえ覚えていない・・・
迷うも誤字の手直し・・・したはず。
本日2017・3・6
ENDは夏かと微妙なtamiで ございました。
取り合えず、まんまで行こうか・・・加えるか・・・・な・・・
挟むか??・・・な?
※2
じきに5月が終わる・・・他の空想に飛んでて、このENDは迎えてない・・・
数多く止まる話・・・
自分を追い込む為に出します!
p(^-^)q頑張れな tamiでした。
2017・5・25
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