tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ぷりんせす

2017-05-25 20:31:28 | 序章・予告編

息がつまる・・・らしさ そのものが無い・・・

見渡しても女・・・だけしか居ない、子供からババァ・・・おばあ様まで、誰もが自分で お年頃と宣う・・・

男が欲しい訳じゃない・・・この何とも表現しがたい・・・うっとうしさが嫌なのだ。

一人静か・・・な訳はないし場所もない・・・。
何処かの部屋で盛り上る話に、睡魔は真っ赤に染まり爆発しそうだった。

コイツら・・・その一言につきる・・・防音した部屋はココしかない・・・鍵をかけて一人静かに・・・
-それが出来たら愚痴はない!-


目が合った・・・笑う目が4つ・・・見つかった瞬間だった。
まだマシな二人でホッとする・・・焦る顔が分かり慌て開けると素早く鍵をした。

叩き割ろうとした事に驚いて、素早く部屋から出し・・・直ぐに奥へ避難した。
ダン!

何だと小窓から覗くとジュースのボトルが転がっていた・・・
-うそだ・・・-

ジュース一本で、強化ガラスさえ構わずに割る気か!
・・・そんな姉がいた事を忘れていた。

嫌だと、気分を替えようとピアノを奏でる・・・無心になれる方法でもある・・・先に来た二人がドアを開けようとした。
-なんでだ・・・-

有無はなく聴きたい一心で、ドアが開くまでノックする姉・・・
『ありがと(笑)』
-礼はこっちだろ・・・無心無心-

グッと隣へ座らされて・・・ペシッと手を叩く姉・・・
-弾き間違えたのか?姉のリズムに直したのに?-
仕方なく丁寧に手本を頼み込んだ。


- 一心不乱に弾け!-
上手くいった・・・楽し気に弾き始めた姉・・・喜ぶ二人・・・新たな姉に感謝した・・・どうぞと入れて隣へ座らせた。
笑って弾く二人・・・似た顔にまんまと騙せた・・・

-(笑)よし!酔っぱらい万歳!-
心で叫んで一人静かに出た・・・どんちゃん騒ぎが大好きで・・・酒をこよなく愛す姉たち・・・皆が居ないと探しまくり出すのだ。
居る人だけで飲めばいいものを・・・

- 残りの女は何処いった?狂暴なる愛する姉が一人、居ないじゃないか!-
らっき?・・・見つけたのは自分がさっきまで居た場所だった・・・以外と好きなクラシック・・・

-寝れる!-
幸せを手に入れた・・・

静寂を体験した・・・思いの外・・・嬉しい・・・
-嬉しすぎる!引き留めの叫びがない・・・涙出そう-

パフッとベッドに寝そべり・・・この上なく幸せな時間が確保できた事に、誰にも邪魔されず・・・遠慮なく眠れる幸せに浸る・・・彼女だった。




女だらけの姉妹・・・
-呪いだ!-

本音は叫びたい・・・従姉妹も女だらけ・・・まるで誰かが仕向けているのか・・・女を引き連れて出戻る・・・
男を産む気もサラサラなく・・・遠慮なく女を引き連れて戻る。
そんな時代に感謝するように、明るく元気に出戻る・・・。

-金ありき・・・-
頼りにされる大婆々達・・・旦那を捨てて金儲けを好む婆々達・・・うざさは簡単に剥ぎ取り、娘でさえ引き戻す。

-見限った?-
だろうな・・・追い掛けてくる旦那・・・女々しいと暴言と暴力・・・いわゆる嚇しだ・・・簡単にやりのける・・・こっち側が・・・

警察が来ると丁寧に、猫を被る・・・それを通せる演技は大したモノだ。
バラしようものなら、頭にコブでは済まない・・・あらゆる場所に痣というタトゥが居残る・・・事もある。

小突きは脳ミソがぶれているだろう下手をしたら気絶する。
-姉たちの鉄拳という愛情表現-

素早く胸に拳がヒットすれば心臓は驚き怖さで止まるだろう。
-見た目よりも重いパンチと、受けねば気づかない-

交ざらないのが大正解だ・・・長生きも出来るだろう・・・産まれて間もなく これが始まった・・・別れてから産んだ母・・・凄いとさえ思った。
大きくしてから帝王切開に迷わず踏み切った事を延々と教わる・・・。
-あー感謝する・・・何度言ったか・・・聞いていたか? 本当は、そう・・・言いたい-

比較的優しいが・・・守りは豹変する。母の妹の時に暴力を暴力で返した。
向こうの親さえ自分の子を押さえもしなかった。

目の前で血だらけの妹を見て、母にすがり泣き叫ぶ妹の子供達を車に乗せた。
そこの庭で同じ目に・・・一人で、血だらけにしたのだ。
裁判するかを聞いた・・・誓約書と離婚届を書かせ、その離婚届を目の前で届け出させた。

一目瞭然だ・・・暴力から解放されたのだ。子供の為に我慢した・・・戻りたくなくて我慢もしたが耐えられずに連絡したという・・・
-母は強い-
その一言につきた。


若いうちに・・・早々に出戻り四姉妹から始まった。
体を動かす事が好きな二人と頭を使う二人で潤ってしまった。

三姉妹が二人、四姉妹が一人・・・五姉妹が一人・・・
-年子かよ!頑張ったな、嫁ぎ先で。男は間引いたか聞きたくもなる-

母クラスが15ほど・・・これまた仕事に長けた人達・・・だからか女系でも嫁ぎ先はあったようだ・・・稼いでくれる女の夫の座を狙うらしい。
-貰われていったのだろう-


意図も簡単に素早く手を引く家系もある・・・粘る家系も・・・
婚前契約を作られ一切を関わらない事と話をして嫁ぐ・・・
-契約書だろ、信じるよ?普通-

思わない夫が訴えるも・・・費用さえ払わされてチャラにされる・・・
謝る婆に、小遣いを夫一人へ渡して終了だ・・・鉄拳が飛ぶ事は既に見せていたから・・・



うちの家系・・・比較的に真ん中辺り・・・はっきり言って絶対にマシな方だ。
婆さえ大人しい・・・母クラスさえ事静かに事を起こしたのかと・・・分からない動きをする・・・

面倒な荒立てた事は嫌う・・・それに比較的自立も早い・・・
-面倒で思い立ったら一気にカタをつけるタイプのようだ-

幼い頃から始まる教育・・・出来る事があるモノは全て体感させる・・・スパルタの母だった。
気づき比べて、そう思えた自分が恨めしいとさえ思った。

おっとりな姉でさえ咄嗟に襲われても、ぶちのめせる腕はもつ。
-全て実戦向き・・・一歩間違えたらヤバいと知れ!と・・・本当は言いたい、言ってやりたい-

寸でを覚える自分達・・・
『この先は人殺しね!、これは暴力と言えるかな・・・この辺にしとけば正当防衛と呼べるって・・・』
-って?-

見知らぬ繁華街へ連れ出され、絡まる男を投げ飛ばした・・・それは説明をしながら・・・仲間を呼ばれ出来るランクを叫び学んだ所を復習する・・・

『良くできました(笑)食べて帰ろうねぇ』
出来の良さで嬉しくて夕飯を振る舞うらしい・・・
-空は明るくなりそうですが?-

見つけた場所で・・・選べるメニューは母の手だった。
-ありがとうございます、朝食下さい-

礼を言う・・・姉が一つもうけ、肉をゲット・・・腹に貯まる食事に感謝した。


限界だと家出を試みるべく準備を始めた・・・系統が同じなだけに似ている従姉妹も参加するそうだ。

姉まで・・・この姉が曲者だ・・・食に関して欲もなんもない・・・小腹が空かないだけで生きて行ける。

旨い腕もなく・・・気にも止めない・・・面倒だが事は上手く運び好きな事には貪欲・・・深い知識が頭に入る。
食にだけ能力がない・・・回りは私が取ったという・・・
-作らせる手が欲しいだけだろ・・・誉めちぎれ!ならばタンマリ作ってやる! ・・・本当は叫びたい-

だが作れば一人の時間をくれる・・・小遣い付きで。
騒ぎまくる人達を一瞬で黙らせる方法でもある・・・作る間は静かにさせてくれるので比較的うるさい跳ねた声もない幸せな時間だと思える。

煩くて逃げた日から、それは消えた気がする。
-キッチンの天井から逃げる場所があると誰も気づかないのか?
食料庫と知るのに、梯子は上らず-

面倒だから黙らす為に作る。しつこいから黙らす為に手伝う・・・酷いと逃げるから適度なゆとりも貰え、以外と威張れる・・・

自分達は似ていた・・・髪型まで・・・
肩までフワリとした長さに切ると、いつの間にか似た髪型に揃っている・・・
-何の為だ!-

声にしたいが黙る・・・・延々と始まる声が発言した自分に来ると知るから・・・



実行の日・・・
その一ヶ月前に既に事は やり終えた・・・暫く自由のはずだ。
しかも手薄になる季節・・・
-理由は知ったこっちゃない!-

この日の為にため込んだ・・・自分の自由の為に・・・
-連れ戻される確率も高いが頑張ろ-
少しの体験を求めて・・・三人は静かに飛び出したのだった。


-つづく!-


2016・7・14
最初の・・・3話の手直し日である・・・三ヶ月後・・・4つ増えて7話に・・・
どんなか読み直した・・・0から1へ・・・あれでいいのか、こうなった理由さえ覚えていない・・・

迷うも誤字の手直し・・・したはず。
本日2017・3・6
ENDは夏かと微妙なtamiで ございました。

取り合えず、まんまで行こうか・・・加えるか・・・・な・・・
挟むか??・・・な?

※2
じきに5月が終わる・・・他の空想に飛んでて、このENDは迎えてない・・・

数多く止まる話・・・
自分を追い込む為に出します!
p(^-^)q頑張れな tamiでした。
2017・5・25

本編へ・・・


かぐや 20

2017-05-25 17:46:04 | かぐや < R >
店からの連絡が増え、苦笑いをしながら境界線を越して華へ足を踏み入れた。

カグヤが持つ店は、あちこちに点在し 街から視線が外れる場所にも構えていた。
滅多に連絡をしてこない彼女から来た事で、久しぶりだと足を運んだのだ。

飲み込んだのたろう一人の女が店から出たが、自分を支え切れずに地面へ項垂れるように座った。
店から出てきた女は、優しく立たせ顔を覗き様子を見ていた。

『混んでないなら、店の奥にしまっとけ(笑)』
『 ・・・』
『店の女じゃないのか? ・・・初めて見る顔だな(笑)』
そう言いながら泥酔していた女の肩を担ぎ、ドアをあけて連れ戻してしまった。

駆け込むように入った女を静止したのは店長のミズキだった。
『ミナ(笑)。大丈夫よ、お酒を抜いてから返したいから連れ戻したの。
拐われても困るでしょ(笑)』
『店長・・・あの人・・・』
『カグヤさん(笑)、この店のオーナーだから気にしないで』

ミナへ笑み返したミズキは、静かにカグヤの元へ向かった。
バーテンがグラスを運ぶ・・・
『これか?』
席へ座りカグヤに微笑んだミズキに呟いた。

苦笑いをして頷くミズキだった。
『OL?』
『と思う・・・仕事が暇になって、やっと休めたって初日に言ってたの(笑)』
『(笑)クビか?』
『仕事あるって帰るけど?』
『それで一週間は無いだろ(笑)』
『毎回(笑)これで・・・気になっちゃって・・・』
『(笑)失恋でもしたか・・・人肌が恋しいか・・・』
グラスに口をつけてミズキに言った。

『なんで?』
不思議そうに見返したミズキに笑ったカグヤが指を差した。
何だと指先を辿るミズキ・・・彼女は泥酔して横たわっていたが、伸ばした手はカグヤに触れ始めていた。

『男じゃなくて女に恋しい?』
『(笑)だろうな確認してるし』
『ヤバくならない?(笑)』
『(笑)男なら立つか・・・擽ったいだけだ・・・足りないか(笑)』

笑って言うと、彼女の唇へ親指で優しく触れ・・・その手は、ゆっくりと頬へ撫で付け・・・開いた首もとから手を差し伸べて胸へと触れた。

驚いたのだろう動きを止めた女は、目を見開いた・・・何が自分に起きているのかも気づかずに全身を強張らせた。
『あっ!』
触れていた手を弾かせて、潜ませていた手を出してカグヤが笑った。

『何で触るの?』
『お前が触ったから(笑)礼をしただけだろ』
不意に自分の姿を眺めた・・・慌てて体を起こし、乱れた髪を直しながら恥ずかしそうにうつ向いた。
押し黙る彼女に笑うミズキは、水を飲めとグラスを差し出した。

『私・・・ちゃんと支払いしてますよね・・・』
『してるわ(笑)会計って、貴女がカードを寄越すから大丈夫よ』
ホッとした姿に口を引いて眺めた。

『お前の名は?』
『 ・・・マリア』
『マリア(笑)、酔ったら記憶を無くすのか?』
『寝たら・・・あとから思い出す事が多くて・・・』
『少し酔いは醒ましてから(笑)帰りなさいね』
そう言ってミズキは戻って行った。
そっとグラスに口をつける姿に笑み、カグヤは酒を飲んだ。

『あの・・・』
『ん?』
『触ってごめんなさい・・・』
『いいや(笑)。男じゃ足りないか?』
『 ・・・』
『(笑)女同士が深いと思えた?』
『 ・・・』
答えられないマリア・・・カグヤは耳元で囁く・・・真っ赤な顔のマリアを優しく寝かせた。

奥のブースは他よりも背凭れは高い・・・だから視線は防げるのだ。
震えた足を撫でたカグヤが笑みながら、ソファーに引き上げた。

遥か向こうのカウンターから、気づいたミズキが呆れた顔で眺めていた。
手をあげて寄越すなと笑うカグヤ・・・仕方ないと頷くミズキに笑み返した。

普通に飲みながら、片手で触れ・・・忍ばせていく・・・反応に笑み、片手で頬杖をつき彼女を見つめながら忍び込んだ。
時おり足の位置を変えさせて、楽し気に遊ぶカグヤだった。

震えビクつく・・・深みへ入り彼女が口を強く結んで自分の手で押さえ込んだ。
苦笑いをしながら眺めミズキに視線を送った・・・その間に微かな震え弾く彼女に苦笑いをした。


驚き・・・呆れ準備をするミズキ・・・戸惑うようにミナが見ていた事を知った。
迷ったミズキ・・・持って行かなければならずカグヤを眺めると、にやけた顔に微かに指をミナに向けた。

頷くカグヤに驚いた・・・
『ミナ・・・持って行ける?』
『 ・・・マリアさん・・・』
『んー(笑)、貴女はオーナーについて』
『私・・・私・・・は・・・』
『好き?』
真っ赤な顔になったミナ・・・まさかと呟いた言葉だっただけに驚いて眺めていた。

パチンと指を鳴らず音がして、それは誰かを知るミズキが振り向いた。
カグヤの指先で呼ばれている事は知ったが・・・新人なだけに不安はあった。


呆れて見返すカグヤの手は、客のスカートの中で動いたままだった。
『(笑)一人でいいだろ、置いてけ』
『カグヤさん・・・新人だから・・・』
『ついでに慣らすから(笑)』
『えっ・・・』

笑ったカグヤは、ミナを間へ座らせた・・・戸惑うようなミナに笑む。
小刻みに震えた人が、静かに息を荒げていた。
乾いたタオルで顔を隠してやり、濡れたタオルでカグヤは拭き取ると新たなグラスを持った。

『名は?』
『ミ、ミナです・・・』
『何で稼ぐ?』
『学費を・・・』
『ふーん(笑)』
急にビクついたミナに苦笑いをした・・・見ればマリアがミナの足を撫でていたのだ。

『何の為に店で習った?』
『 ・・・』
どんな意味だろうと考える・・・優しい触れが余計に自分を震わせた。
離そうとした手をカグヤが笑って止めてテーブルへ戻した。

『この勉強か?』
ゆっくりとだが染まっていく顔色に苦笑いをした。
ミズキが呆れながら、間仕切りをしていった事にミナが驚いた。

『マリアの最後の枷が外れたな(笑)。一度イッたから・・・
ミナ(笑)マリアをイカしてみろ』
『し、仕方が・・・』
『(笑)する気はあるんだな』
カグヤに言われて項垂れるミナの手を掴みマリアへ運び入れた。

『お前にするから、同じ事をマリアへしてみろ』
『 ・・・』
『作りは同じだ(笑)マリアをなかせて見ろ』
『 ・・・』

引き寄せ座らせると、カグヤの手が伸びた・・・いつの間にかスカートのファスナーは解かれ下着が露になっていた。
撫でられていく感覚に自分が震える・・・マリアの手がミナを掴む・・・

『足りないとさ(笑)』
カグヤの呟きに、ミナは優しく触れていった。
自分へ運ばれて忍び込む手・・・カグヤの足が交ざり移動させられた。

空いた手でテーブルの端を掴み、耐えながらマリアへ集中だと意識を飛ばした。
体の力が抜けてくる・・・あまりの心地好さに震えは止まらなくなった。

背凭れへ押されると、目を閉じてしまった。
微かな音が始まる・・・顔にタオルがかけられ思わず漏れ出る声を塞いだ。

優しく倒されていく・・・撫で付けられ忍び込まれ自分自身が震える・・・バレたくない、それだけの思いでタオルを強く押さえた。

触れた唇に驚いた・・・それは静かに下がりをみせ戸惑ったが、押し寄せてくる波には勝てず受け入れた。

忍び込む場所へ辿り着く・・・弾く身も止まらずに足さえ撫で上げられる・・・
何かに捕まりたいが何も無いと知った・・・居るはずのマリアが居ない・・・そっとタオルを離して覗く・・・自分へ潜めていたのはマリアだと知った。

背凭れへ預けた足は押さえられ、蕩けそうな顔のマリアに恥ずかしさが込み上げたが・・・イキそうな自分もいて震え跳ねていく事も止められなかった。

息の熱さに触れる・・・マリアを襲うカグヤと目があった。
笑みだけのカグヤに戸惑う・・・快楽が強まると余計に自分へ向く・・・マリアの足りなさに笑い強めたカグヤ・・・
スッと離れたカグヤに振り向くマリアが呆然として見返した。

呆れたカグヤは、ミナへマリアを寄せた・・・自分がしろと言いそうな笑みだった。
分かったとマリアを引いて忍ばせる・・・籠る熱を吐き出したいマリアがミナへ預けた。

ミナへ見せたカグヤの手・・・そっと入れ換えて始めるミナ・・・そうだと優しく口付けたカグヤだった。

事の終わりに項垂れる・・・準備されていたモノで身綺麗にする・・・
その為のモノだと初めてミナは知った・・・


笑みのマリアがミナを抱き締めて、優しいキスをした。
『本当はね(笑)、貴女に会いに来てたの・・・
初めて会って(笑)貴女に触れたくて・・・でも出来なくて・・・』

『お酒を・・・』
『そ(笑)飲んじゃった・・・あの人にバレてたのね・・・
大丈夫かな・・・仕事に支障はない?』
『 ・・・』

『(笑)恋愛は自由だぞ、店に迷惑をかけないなら邪魔はしない。
マリアが店の女に手を出さなきゃいいだけだ(笑)』
『 ・・・』

『(笑)ミナは客に手は出さず、触られても逃げればいいだろ。
マリアは客だ(笑)、ミナを見てても触るな。
終われば抱いて帰ればいいだろ(笑)それだけだ』
『わ、分かりました・・・』

『クビかと・・・』
『(笑)ミナは客についただけで、何もなかったし?』
そう呟いたカグヤが笑って二人へキスをすると出て行った。

ミズキの前に行き、そっと謝る。
『オーナーから(笑)仕掛けられたからね。私は見てない事にして(笑)黙るわ。
恋人としてでも、店にスタッフとして入るなら徹底して。
プライベートと切り離す事、無理なら辞めて貰うわ』

『ありがとうございます(笑)頑張ります』
『今日はあがって(笑)。怠さが顔にね・・・』
シッシと店から追い出すミズキに苦笑いをして、ミナは控え室へ戻り帰る準備をした。

店長の部屋から聞こえた声に戸惑う・・・
『い!いくら褒美でも・・・顔に出ちゃう・・・はぁっ!』
『(笑)ミズキ・・・頻度をあげろ』
『っ!』

それと分かる行為・・・慌てて出るミナを待っていたマリアが微笑んだ。
どうしたのかと覗き込むマリアに照れた・・・

『店長と・・・カグヤさんが・・・』
『し、してた?』
『見てなくて・・・』
『家にお出で(笑)してあげるから』
小さく囁くマリアの声に、より恥ずかしくなったミナ・・・優しく口付けて笑むと彼女を促して帰るマリアだった。


かぐや 19

2017-05-25 17:19:07 | かぐや < R >
力なくベッドに潜り込む・・・ムッとした顔のハルトが、抱き上げてバスルームへ連れ出した事に苦笑いしかない。

微妙な香りに気づいたのだろう・・・どれだけ自分へ向けているかを知ったカグヤだった。


似ていたが違う香りのカグヤと気づく・・・嫌だと思え素早く抱いた。
カグヤの顔で疲れを知るが、ごめんと謝り身綺麗にして同じ香りに戻した。

『病気かな・・・俺(笑)』
『似たモノにしてるぞ』
『別宅か? (笑)迎えに行くから、場所を教えとけよ』
『仕事場なんだ(笑)。疲れを剥がす為にと思ったが、同じモノは止めた・・・家に戻れた感覚が無くなりそうでな・・・』

『(笑)良かった・・・』
『抱け(笑)』
『(笑)爆睡したいか?』
笑って頷くカグヤに笑みながら口付けたハルトだった。

触れの優しいハルトに絡ませ身を預ける・・・急かすなと笑う彼に笑み返した。
腕を撫でながらベッドへ張り付けていくハルトに笑む・・・一度グッと押し込む・・・
『(笑)置いとけ・・・』
小さな呟きに呆れ、静かに目を閉じた。




脱いだ服を足で端に寄せシャワーの下へ滑り込む・・・髪を洗うレンに優しく抱き付くヒロに苦笑いをした・・・
腰に腕を回して張り付く・・・今は駄目だと構わずに全部を洗った。

引き剥がしてヒロへタオルを持たせ背を向ける・・・気づくヒロが背を洗い始めたのだった。

立ち込める湯気の香りに笑む・・・泡が流されていく・・・素手で流し込むと向きを替えてヒロへ口付けた。
ヒロの笑み・・・背の泡を流すように手のひらで触れた。

少しずつ場所が替わるレンの手に焦るが、離したくない唇もあり しがみつくしかなかった。
漏れる吐息さえ塞がれていく・・・全部のレンが優しく触れる嬉しさに委ねていくヒロもいた。

いつもの反応の薄さにレンは気づくと、鏡を眺めた・・・事の終わりの証拠に苦笑いをした。
より優しく・・・しつこく触れるレン・・・お前だけだと時に手荒に求めた。

ベッドに戻され張り付く触れに震える・・・焦れた場所さえ唇までが張り付きビクつく自分が止まらなかった。

これが最後と思えたレンは、止まらずにヒロへ自分を分け与えるように求めた。
揺らぎは仕方ない・・・それでも、受け入れて欲しくて声にもした・・・

優しく沈めヒロを見つめた・・・
『限界と気づけ・・・(笑)ヒロが笑える場所に行け・・・俺は十分だ・・・』
不意に溢れた涙が溢れた・・・その線を優しく拭いて目を見つめた。

『苦しむヒロは見たくない・・・』
泣きながら両手を伸ばして抱き付くヒロだったのだ。
『やだよ・・・離さないでよ・・・』
『 ・・・泣きながら暮らすのか?』
『しないよ! ただ・・・背中にあったから・・・抱き締めた人に嫉妬したんだよ・・・』

『(笑)抱きながらイカした事はないぞ?』
『 ・・・・』
驚いた・・・自分はと考えるヒロに苦笑いをした。
抱き起こして目を合わせたレンを見つめた・・・足を絡めさせ耐えた顔のレン・・・自分を抱き込んで優しく揺らす・・・

『かっ考えてるのにっ!』
慌て首に抱き付くが、深みへ落とされそうで・・・考えが止まりそうで仰け反るように離れた。
より腰を捕まれ深みへはまる・・・捕まれた自分・・・熱さが余計に込み上げた。

息が上がりそうで、やっと呼吸をするが唇で塞がれる・・・何でか知りたいのに・・・より狙われ引き込まれていく自分に耐えた。
『抱いてイケるのはヒロだけと気づけ(笑)。ヒロだけの場所だぞ・・・』

嬉しくて笑みを浮かべる瞬間・・・一気に深みへ沈められてイク自分を知った。
震え弾くレン・・・光りが眩しくて、いつもの香りが重なった・・・交じり出し濃くなる香りにまで酔いしれた瞬間だったと気づいた。


やっと自分が落ち着いた時に謝るレンの声に耳を傾けた・・・
『(笑)先にイカれそうになって萎えてな・・・帰ろうと離れたら捕まれそこなっただけだ(笑)』

それで出来たのだと知った・・・申し訳なさで悲しくて・・・それでも自分の為に離れようと考えていたのかと余計に悲しくなった。


『レン・・・』
『 ・・・』
無理だったのだと思え声にならなかった・・・
『痕がついた時は声にしてくれないかな・・・』
言葉の違いに驚いた・・・それでも悲しそうな顔が消えずに戸惑った。

『 ・・・余計・・・に・・・』
『背中の時でいい・・・』
『だから余計に辛くなるだろ!』
『なるけど理由が知れたら忘れられるよ!
病気って聞いてるし匂いは消せるから、それは平気だし・・・』

『腕・・・』
『それは怪我した事で気持ちをかえれるから平気なんだ!
だけど・・・だけど背中は・・・』
涙を溢したヒロを抱き寄せる・・・
『本当に大丈夫なのか?』

優し過ぎる声音が不安だった・・・
『やだよ・・・剥がさないでよ・・・』
『俺からは出来ねーよ・・・悲しみは忘れられるが・・・辛さは無理だ・・・
その辛さをヒロに与えながら一緒に居る事は出来ない・・・手放す方法しか・・・』
考えつかないと声にならなかった・・・

『知らな過ぎが嫌なだけだ・・・抱くのは病気と知ったけど・・・切り離せるから・・・それは大丈夫だけど・・・

帰って来てくれたけど・・・見たら、いつもと違う違和感が起きて嫌だった・・・
レンに抱き付いてる人を殴りに行きそうで怖いんだ・・・』

『すっ・・・すっげーな・・・』
『レンに焦がれてんの(笑)。溺れてるしレンだから許せるんだ!』
『抱け(笑)』
『もう?』
『起こしたろ(笑)』

回したヒロの手を運ぶレンに驚いた・・・一番素直なレンと知る・・・自分だけの・・・だ。
照れた笑みのヒロに微笑んだレンが、体の力を抜いて待つ・・・それが可愛くて、可笑しくて・・・余計に自分の愛する人なのだと感じた。

自分だけに来る想いを感じれた気がして嬉しかった・・・そのレンで知る。
待てずに触れるが、笑って戻し彼へ求めていくヒロだった。




前にあったベッドが戻った事に可笑しくて、ソファーに座り眺めた。
綺麗にシーツを張って仕上げるハルトの姿が可愛くて笑みを浮かべた。

『俺の為にだからな(笑)、カグヤは使うなよ!絶対に駄目だからな!』
『(笑)高かったろ』
『分かった? (笑)出入りしてる家具屋の人に聞いたら同じか聞かれてさ・・・頼んで伝票見て驚いた(笑)』

笑いながら言ったハルトは、捨てなきゃ良かったと呟きながら寝そべった・・・柔らかな布団をしきカバーをしてからだったが・・・

『あー糊が生きてる(笑)』
フッと笑うカグヤに笑み返した。
『こっちでするぞ(笑)』
『わざわざ移動する?』
『なー(笑)迷った・・・
俺が寝てたら襲えよ(笑)ここで寝てるから』

『寝たいのに?無意識に奥に足は向くけど?』
『あー大丈夫か(笑)。俺が捕まえるんだった・・・』
『それでいいのか?』
『いい(笑)。そのままのカグヤでいいから変えんな・・・
俺はずっとカグヤを愛してくから・・・(笑)それで十・・・分・・・だ・・・』

睡魔に巻かれて寝落ちしたハルトにタオルケットをかけた。
隙間へ寝そべる・・・意図の違うベッド・・・フッと苦笑いをして目を閉じた。

足首を捕まれて移動させられたようだった・・・向きが違うらしいとハルトを放ったが・・・自分を腕に抱いて寄せると静かになった・・・心地好さにカグヤはホッとした。

『抱いてい?』
『ん?』
寝たと思えたハルトが顔をあげて覗き込んでいた。
笑みを浮かべ素早くドアをしめに行き、丁寧に鍵までかけると服を脱ぎながら来て楽し気にカグヤのシャツのボタンを外し始めた・・・

『待ってた?(笑)』
何もないシャツ一枚だったカグヤへ呟く・・・吹き出したカグヤを止めるべく奮闘したハルトだった。

グッと深みへ押し込めてカグヤを囲った・・・
『カグヤ・・・』
『耐えろ?』
『ん・・・話すから』
『(笑)了解・・・』
笑みを浮かべ足を絡ませた・・・唸り震えながらジッと耐えるハルトを見返した。

『がっ!我慢してんのにイカせんなよ・・・』
フーと逃しながら耐えたハルトがカグヤの顔を見つめた。
『最近・・・拾った?』
『 ・・・』

『噂・・・聞かないから・・・
それは嬉しいけど・・・それは別の場所とは知るから・・・いいけど・・・さ・・・

余計な・・・変な不安が起きて嫌なんだ・・・何でか分からないけど・・・』

『どーしたい?』
『 ・・・』
考えるように見返すハルトを見つめていたカグヤが呟いた。

『だからベッドを増やしたのか?』
『(笑)これは違う・・・マジで前のが懲りたんだ!』
『そっか・・・』
『 ・・・抱いてくれる?』
『ん?』
『構わずに・・・俺を抱ける?』

『 ・・・』
『静かにシャワーしてベッドに入るんじゃなくて・・・迷わずに・・・さ・・・』
『 ・・・』
『流してくるのは知った・・・俺の為に消してくれてるのも知った・・・
足りなくて余したカグヤの時でいい・・・我慢してカグヤはシャワーしに行くだろ・・・でも・・・さ・・・』

『それでいいのか?』
『いいけど、ここで!起こして引っ張って来てくれるか?』
『奥でも・・・』
『奥は嫌だ・・・嫌なんだ・・・奥は・・・俺・・・は・・・』

『ハルだけしか寝てないからか?』
『ん・・・カグヤと俺だけ・・・だから・・・違うモノが触れるのも嫌だ・・・』
『(笑)・・・』
『出来そう?』
『試すか?』
『 ・・・やっぱり別宅か』

項垂れたハルトを揺らす・・・逆に触れられ追い込まれていく自分に苦笑いをした。

『治せる俺が居るから(笑)いつかの楽しみ残しとけ!』
深みへ誘う・・・共に浸り落ちていく二人だった。


『マジで寝れる時間だぞ(笑)』
『(笑)だな・・・』
ゆっくりと身が軋まないように起き出すハルトに笑うカグヤがいた。
照れながら剥ぎ取り、巻き付けて運ぶ・・・

戻れば綺麗に張っていたベッドに笑うハルトだった。
疲れたと迷わずに奥へ入り込むカグヤの後を追い、素早く寝付くハルトだった。

『カグヤ・・・悲しむな・・・ちゃんと消せる・・・考えないで寝ろよ・・・俺の為に・・・』
バレたと苦笑いをする・・・全部に見抜くハルトに感謝する。

ハルトにキスをして、カグヤは眠りに落ちたのだった。