ツールドおきなわ210km

2012-11-26 20:03:24 | レース
いよいよ今シーズン最後のレース。ツールドおきなわ。

昔々(と言っても5年前だが)会社に入ってすぐの新入社員研修で,私とやすさんが
ツールドおきなわ210kmを完走したいねと言って結成したのが,現DENSO RACINGなのだ。
初期メンバーは5人だったが,1人辞め,1人は結婚し,1人はどこいった?
てな感じではあるが,このレースを完走する事が・・・メンドクサイから書くの止めたw


去年は私は安部の手前でパンクDNF。今年は最低でも完走したい。
やすさんは2年前に140kmのビリで完走するという名誉を得たが,去年は色々あってDNS。


今年のメンバーはthomosさんと389さん、やすさんにシクロライダーイナマスくん。

チームの作戦は2回目の普久川までは絶対に逃げ禁止。
とにかく2回目の普久川になるべく人数を残して、仕掛けるなら安部の手前の丘以降と決めていた。


前日からしっかり休んでスタート地点へ。
スタート時はチームで固まっていたが、スタートと同時にイナマスくんは先頭の方へ。
389さんとやすさんは中盤。
thomosさんと私は最後尾へ。

おきなわはこれといった参加資格がないだけあって、とにかく落車が多い。
序盤はいのちを大事にということで最後尾でふらふらしていた。
最後尾ともなるとインターバルは全くかからないので脚は貯められていた。

何回か落車があったがすべてなんなく回避。

そろそろ普久川ということで、ポジションをあげていった。
ちょうど普久川前のトンネルの手前、5人くらい前で落車発生。
直後のやすさんはダートに突っ込んで、私は普通に回避…と思ったら
その落車をよけた人が中央分離帯に突っ込んで2時災害発生。
それも回避してなんとか集団に残る。

そんな感じで結局後ろ目で普久川。
まぁ1回目の普久川はギリギリ先頭集団に追いつくぐらい・・・と計画してたら
なんと登りでまたも落車発生。しかもちょうど道幅が狭くなっているところなので
集団は完全に脚留めをくらう。
そのせいで1分くらい停止。こりゃマズイぞ、誰だこんなとこで転んだ奴!
と思ってもしょうがない。

実質、先頭から90秒くらいハンデを追っている事を頭に入れてペースを考える。
とにかく人をパスして前へ。L5に入れないようにしつつ、前の状況を伺う。

なかなか人がバラバラで集団らしきものはない。
途中、シルベストのヤベさんが抜かしていく,序盤で声を掛けてもらってササーと前へ
と思ったら登りの手前でトイレタイムしてたもんなw

着いて行くとL5に入りそうなので辞めておく。
そんな感じでマイペースで登って行くこと10分くらい。
あと5分程で登り切るはず。前にはやっと6人くらいの集団、そこに389さんがいた!

て、そうだ同じチームメイトのthomosさんは大丈夫か!?後ろにいたはず
と思い、後ろを振り向くが姿は見えない。
流石に待ってる余裕はない、389さんと合流して先頭集団へ追いつくしかあるまい。

でちょうどTEAM ARIのスズキリョウさんが追いついてくる。
同じクライマー系として歩調が合いそうなので、ぜひ一緒に行きたい。

この7人で回せばまだ追いつくと思い、最後にL5に入れてもいいので
頂上で追いつく様に最小限のペースアップ。
で、予定通り追いついて一旦下る。

そのあと給水所でボトルを貰いつつ、389さんに
「いきましょう!」
と声を掛けたら
「よし!行こう!」
と返答があり、これはカッコいい!追いついたら映画化決定やで!
とか思いながら再度ダウンヒル。
そしてアップダウンをこなす。

しかし後ろを振り向くと389さんの姿はない。
後で聞いたが、普久川を登り切ってもう体力が尽きたそうな。
あとthomosさんは自分が見えていたけど、頂上までに追いつけなかったとの事。

てなわけで6人くらいの集団で下り基調のアップダウンをこなしていく。
最初は沖縄特有の2車線コーナリングに慣れなかったが
3コーナーくらいで感じをつかんでゴリゴリ曲がって行く。
下りの苦手な選手がいたので置いていく。1人減るが問題ない。

測道の観客に30秒差と告げられる。
登りで1分縮められたと言う事はそこまでペースは上がってないんだな・・・

10分くらいしたところでやっと集団に追いつく。
集団のペースはゆっくりでまだ50人くらいいた気がした。

前の方をみるとイナマスくんはしっかり残っていてくれた。
さすが俺が見込んだ男!
声を掛けると「もう死にそうです~」とか。2回目の普久川はかなり怪しい。
所詮1時間の男よw2時間よく頑張ったw

とりあえず後ろで脚を休める事に専念。
2回目の普久川。予定通りここまででカロリーメイトを14本消費。
入り口のところでイナマスくんバックファイア。さていよいよ独りだ。

もの凄く淡々と登る。

さてここからがレース開始(らしい)

ここでも下りの苦手な選手がいたのでパスをする。
いつもは直線で抜くようにしているがそんな余裕はない。コーナーで抜く。


一旦下って2度目の補給所。
なかなかボトルを貰うチャンスがなかったが,キチンと人を探してもらう。
ボトルを1本受け取ってよし行くぞ!と思ったら前方で落車!なんでやねん!
それを避けて再度ダウンヒル。

そのせいで若干間が空いたので下りを攻めて合流。

あとはひたすら淡々とアップダウンをこなす。
アタックが掛かる訳でもなく,ひたすら距離を稼ぐ感じ。

150kmの高江を超えてあと60km。
あとはジェルが4本のこっているので,160km,170km,180km,190km
で補給すればいいか?しかし補給が足らんな・・・
とか思いながら。来年はもう少し補給を増やしたい。

まだ集団は30人ほどいる。
そろそろ前の方に行くかと思い,最後尾付近から登りで中盤ぐらいに位置取る。

後ろに付いていれば断然楽なので知り合いと話しながら様子をうかがう。

AACAの加藤少年さんもしっかり残っていて「いたのか!?てっきり死んでたのかと思ってた」とか
ADONのまきばさんには「かえくらさん,なに後ろに潜んでるんですか?」とか
フィッツのタカハシさんには2度見され,「いたんだ」とかw
ヤベさんにもいたのか?的な感じで言われた気がする。
ミズノくんとはレース中は話さなかったけど,レース後に「今日はスペシャだったんですね・・・」
って俺はいつもスペシャ乗ってるわいw

今回はチームの作戦で絶対に脚を残しておけと厳重注意されており
とにかく脚を使わない事に集中していたので,完全に窓際族と化していたようだ。
いつもの俺なら登りで前に出てペースを上げるもんな~

ってな感じで周りを伺った感じだと,周りも全然余裕な感じ。
2回ほど前で先頭交代をしたが回しているのは5人くらい。他は先頭交代を拒否。

こりゃスプリント勝負だわなwつまらんから,さっさと終わってビール飲もう
と気持ちを切り替える。

そんなかんじで安部も超えていく。
そういえば去年はここでキャットアイにホイールを潰されたんだよな・・・
とか考えながら,去年のトラウマを克服。
ここからは未知数の世界。


とは言え集団で走っているので楽々サイクリングモード。
このまま楽々ゴールだぜ!と思っていたら安部を超えた後の何でもない登りで遅れかける。
こりゃヤバい。ガス欠か?
なんとか集団の最後尾で登りをクリア。

補給食はもうないしどうしようと思いながら海岸線沿いを走る。
と,ここで140kmを走っていたタザキさんとエンドーさん(クマーのひと)とほか数名と合流。
この時はてっきり先頭から切れたのかと思ったが,これが先頭だったようで
まさかの210kmと140kmの先頭集団が合流してカオスな事にw

いよいよ最後の羽地ダム。

入り口でアイハラさんが速攻でバックファイア。
自分はなんとか食らいつこうとジリ貧で後退しながらくらい付く。

あのトンネルに入れば終わりだ!・・・と思ったらそこから更に登りが続くというw
なんという絶望感・・・気持ちが切れて後ろを振り向くとスズキさんがいる。

ふたりで協調するかはとりあえずこの登りが終わってから考える事にした。
前との差は結構開いてしまい結局,1~2分のビハインド。
羽地の登りは3段になっているが2段目くらいでスズキさんは切れていった。

ここから単独で残り10kmを後ろの集団から逃げ切ってやるぜ!
と意気込んだが,ちょうど140kmの選手2人とドッキング。
ここまでくればみんなの考えはひとつ!

「さっさと辛い事から逃れよう!w」

しかしローテがまったくうまく行かず。
70km余計に走ってガス欠の私は平地を全く引けず,逆に下りはあちらはイマイチな模様。

しかし後ろを見ても追走の気配が全くないのでまあいいかと思ったら。
140kmの前方集団が見えてしまい,二人はペースアップ。
辛い止めてくれw千切れるwと思いながら必死で付いていく。

少しでも楽をしようとホイールの感覚を15cmまで詰める。
空腹に耐えながらあとゴールのアーチを目指す。

ラスト1kmくらいで前を走っていた210kmの選手を捕まえてゴール。

ツールドおきなわ210km:27位
データ


いやはや,反省は色々ある。
序盤,集団の後ろいいたことはあまり後悔はしていないが
(ある意味,登りでいくらでも挽回できる事が分かった)
とにかく補給食が足らなかった。そして平地をもっと楽に走れるようせんとな。

仮に登りでアタックを仕掛けたとしても,いくら消極的な集団とは言え
今のままだと平地で簡単に追いつかれてしまう。


このレース,悔しいと同時にやりたい事が明確になったしすごくいいレースだった。
しばらく休んだら,また来年に向けてやる気になったのが最大の収穫。
相方に電話でそういったら,泣いたらしい。たぶん嘘だw


レース後は愛知県勢のみんなと話しながらthomosさんらを待つ。

結局,thomosさんも389さんもイナマスくんも後半遅れて結果はイマイチ。
やすさんは2回目の普久川で足切り?
念願のダブル完走は来年に持ち越しとなりましたとさ。


オフショットはまた明日にでもw

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6 コメント

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Unknown (F岡(AACA))
2012-11-27 10:53:20
沖縄 お疲れ様でした。
最後 一緒に飲めなくてゴメン・・・

補給が足りなかった?
俺は、結局 補給食 1200kcal
ボトル 2本(自分で持っていったものだけ)
記念に1本 入れ替えましたが・・・

ヤッパ 少ないのか???
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Unknown (かえくら)
2012-11-27 19:20:06
150kmでお腹が空いてました。
ハンガーノックではないけど、明らかに踏めてなかったですね。

ミズノくん曰く、普久川までにどれだけ補給できるが勝負らしいです。

まあ、そのおかげで美味しいビールが飲めましたが(笑)

機会があったらAACAの忘年会に誘ってください。
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Unknown (でるたろう)
2012-11-27 21:25:31
フィッツのタカハシです。
お疲れ様でした(^^)
私は先頭ローテに入ったりして楽しんでいたので、後ろの落車は全然知らなかったです(^^;;;
昨年の失敗をいろいろ対策してきたのですが、それが結構ハマり上手く立ち回れました。でも最後の羽地だけミスして集団からチギれちゃいました。
また来年に向けて練習して作戦を立てます。

ちなみに私は補給食はほとんど摂らずです。
走行中は300kcalも摂ってません。
ただし、前の日や朝食はドカ食いしてます。
走行中の水分は合計1.5リッターぐらいだったかな。
参考まで(^^)
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Unknown (かえくら)
2012-11-27 22:13:22
でるたろうさん
私も来年の対策を考えているところでし。
210kmのレースは沖縄くらいしかないので、なかなか練習が難しいですね。
しかし今年の完走でだいぶ傾向はつかめました。

補給について、夕食と朝食のカロリーはいつも通りでした。
練習でもどか食いした次の日はノン補給でもいけるので、来年はどちらにしろもう少し食べて行きます。
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Unknown (masahif)
2012-11-28 16:13:20
羽地ダム超えたところで合流した140kmの片割れです。
お疲れ様でした!

上手く回せませんでしたねぇ
下りに入る前の上りで飛び出された感じでしたので、必死で追いましたよw 追いついたら踏めませんでした…
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Unknown (かえくら)
2012-11-29 19:51:35
お疲れ様です。
お互い悔しい思いを胸に来年へ向けてトレーニングですかね。

あと、お陰様で後方集団から逃げることができました、ありがとうございます。
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