乗鞍スカイラインＨＣ(E1)

レース前日の夜は9時に布団に入る。

頭と鼻と喉と関節が同時多発テロを起こしてとにかく辛かった。
風邪の中では人生で一番の辛さ？

一瞬DNSも考えたが、ここでDNSしたら愛知に帰れないと思い
少しでも万全の状態に持っていけるように集中。

夜も快適に寝て睡眠時間を確保するよりも、なるべく体を温かくして
寝苦しくても体内の菌をやっつける方が得策と考えて超厚着で布団に包まる。

結局6時間ほど風邪の痛みと暑さに耐えた…1時間くらいしか寝られず。


朝4時に起きたら「イケる！」と思ったが5分後には目の前がクラクラ…あれ？
すね毛と髭を剃るのすら面倒臭く、そのまま会場へ。
thomosさんに「今日の目標は？」と聞かれたので「15位」と答えておいた。
その状態で15位いけるのかと笑われたｗ
（のちに今回のE1の15位タイムがE2/3の表彰台タイムに相当する
ハイレベルなタイムなことに気付く）


会場でバイクとかの用意をしようと思ったら、またまた色々と忘れ物に気付くｗ

まず靴下忘れたｗさらにシューズカバーも片一方しかないしｗ
しかたないのでアシュラ男爵にしてみたｗ



次にライトウェイトのバルブエクステンションｗ
（ライトウェイトとヴィットリアのバルブは相性が悪いらしく
普通のバルブではうまく穴に通らないので、自前のバルブエクステンションが
ないと空気を入れられない、一応予備があったが後輪はさらに加工した
バルブエクステンションが必要）

ってなわけで今日は前輪：LW、後輪：レーシングゼロ(12-25T)の仕様。
あとシンコはまだ修理から帰ってきてないので、クランクはデュラFC-7950。

ローラーアップは集中できなかったので10分くらいで終わらす。
一応、高回転で1分くらい、心拍だけあげる。


実走だとなんとか集中できたので、15分くらい前までアップ。
スタート地点に行くとすでにみんな並んでいた。
後ろに並べないので、2列目のなおっきさんの隣に入れさせてもらうｗ


スタート前だというのにまったく集中できず。でも眩暈は止まった。

集中できないままスタート。
ちなみに今日はE2と混走。thomosさんと同時スタート。


今日の作戦は以下の通り。
ヒルクライムリーダージャージを獲得するには優勝しかないので
もちろん勝つ走りをする。
しかし本命のシルベストヤベさんには実力的に１～２分くらい敵わない。
ならばヤベさんらが上でドンパチやって垂れたところを刺すしか勝ち目はない。
なのでとにかくマイペースで登る。
しかも今日は体調が良くないので、垂れて集中力を切らすとトコトンだめになる気がする。


そんなわけでゆっくりスタート。
いきなり第2集団。

シルベストの誰かが飛び出して、シルベストがコントロールしているのか先頭集団はゆっくり。

自分は豪快に垂れてくる人をスペースインベーダーのようにかわしながら上げていく。


淡々と走っているとスバルのオヤマダさんとパックになっていた。
この人とははじめて走るが、ずっとシッティングで登るタイプのようだ。
しかし登りのリズムが合ってすごく走りやすい。
名前が似ているからか？ｗ小山コンビｗ

そのままちょくちょく先頭交代しながら先頭集団を追走。

途中でthomosさんとADONのマキバ軍曹に追い付く。
俺に着いてこい！と背中で語ったつもりだったが、後ろを見るといなかった。
あまり調子が良くないのか？

その前後にムラヤマさんをかわす。
後ろから見るとすぐわかる。
あのふくらはぎのキレは凄い。

ここらでオヤマダさんのペースがオーバーペースに感じたので離脱。

前を確認すると９人。暫定１０位。

まずザックさんをかわす。
さらにスペースのタバタさん…お？もしかして初めてタバタさんに勝てる？ｗ
暫定7位。

さらにスワコのカネコさんをパス…のはずが粘って付いてくる。
まあそのうち切れるだろうと思いマイペースで。

さらにシルベストのスズキさんとリベルタスのカワイさんに追い付く。
カワイさんは去年ここのE1で優勝している。
スズキさんは伊吹山のチャンピオンで6位で比叡山E2で2位だった。

ここもパスしようとしたら、またまたピッタリついてくる。
結局、私とカネコさん、カワイさん、スズキさんの4人で5位争い。
ここで脚が微妙に重くなる。あと肺もちょっと痛い。
しかし集中して気を紛らわす。

4人になるとやりずらい。
勾配の緩いところで先頭交代を促したが応えてくれず。
そのあとペースを落としても先頭交代してくれず。
後ろで嗚咽が聞こえるので一杯一杯なのだろう。
途中、一回だけスズキさんに先頭を引いてもらったが、ペースが遅くなり
追走が難しくなったのですぐに先頭交代。

先頭でペースを上げて最後に刺されるのも嫌だ…
しかしここで振り切るために自分の限界を超えると一気に崩れる気がしたので
最後の10分くらいまではペースを維持して粘ることにした。

途中でカワイさんが離脱。3人に。
3人で5位争いということは一人だけ表彰から漏れる。
「俺はここまで引いたから5位は譲れよ」とけん制しようかと思ったが
そしたら6位はどうやって決めるんだ？となるので、最後の平坦前までは
このまま引き続けることに。

途中、霧が濃くなって先頭を見失った。
前に見えるのはオヤマダさんとgiroのアダチさん。
先頭はヤベさんと立教のイワイ君だろう。さすがにここから優勝は厳しい。

結局、20分から55分までずっと先頭を引いて、いよいよ最後のつづら折り。
ここでスズキさんかカネコさんのどちらかが微妙に遅れたので
ここしかない！と少し（10～20Wくらい？）ペースアップ。

後ろを振り向かずにペースを上げて、つづら折りを数個超えたところで振り返ると
二人に対してコーナー1個分（20mくらい？）差を付けた。

このまま振り切る！とペースを維持したが続かず。
再度振り返るとカネコさんがスズキさんを振り切って追い上げてくる。

平坦でアウターに入れて脚を回復させつつスピードを乗せる。
「もう少しの辛抱だ！」と痛む肺と乳酸まみれの脚に喝を入れてもがく。
後ろを見るよりも前のアダチさんを目標に走る。だいたい100m弱離れている。

間の急坂で再度インナーに。チェーンが落ちかけて焦ったがすぐ対処。

再度アウターへ。
最後の直線で逃げ切りを確信したが、タイムを見ると○分50秒だったので
あと10秒以内にゴールしてやるともうひとモガキ！

無事、5位入賞。
ゴール後にむせた。

乗鞍スカイライン：63m56s

公式リザルト

つか、ゴールした後タイムを確認してびっくり。
去年の67m47sから4分も短縮ｗ
ヤベさんからも80秒遅れとまずまず。


thomosさんが序盤からズブズブだったので心配していたが、2位と聞いて驚いた！
しかしリザルトを見て納得、thomosさんの前にいた選手はほとんどE1選手（14人）。

腹を下したのでトイレへ直行。いまさら2kgくらい軽量化ｗ
ここ2週間くらい大便がなく、土曜の朝の体重が56.0kgと通常の+2kgになっていた。
なぜこんなに走れたのか不思議でたまらない。


チームメイトみんなの無事を確認した後、そのまま道端で寝る10分くらい。
しんどかった…


そのあと頂上でお土産やらを買って下山。
ヒルクライムもひと段落したので暴食ｗ
その後表彰式。

ちなみに…



タバタさんを逆転して2位。いや、2位でも何もないんですがねｗ


E1表彰式



嬉しいんだけど顔は死にそう。

E2表彰式

thomosさん2位でE1昇格。ようこそ死のグループへｗ




今回は週の始めから体調が最悪で、正直諦めかけたが
色々な人に助けてもらって、精神的にも支えてもらって
その人たちの期待に応えるために頑張った結果、今出せるベストな結果を出せたと思う。
スポーツは素晴らしい。


さて、JBCFヒルクライムもこれで終了。
JETのポイントを着々と積み重ねて、ついに個人14位まで来ました。
（あと5ポイント適当に稼いでおけば10位だったのにｗ）
あとは私がでない8月のクリテを挟んで、経産旗と美浜と輪島。

どこまでいけるか？