【無名なブログ】DwJのDwJによるDwJの適当な世界【注意報2015】

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小説と言うより、小さなお話第一回「届かぬは月の人」

2008-02-06 13:27:34 | 小説と言うより、小さなお話
何でもアリだし、その他ってこともあるので、昔作った「小さな話」を掲載しようと思う。
どうせオレが誰だかわかんねーから、恥ずかしくもねえやw

間違っても本物の小説家ではないので、適当に見てくれておk。

第一回は、初めの頃に書いたものだ。








「見上げるは届かぬ月の人」

 親父はよく月を見上げていた。新月の夜以外は必ず見上げていた。
その背中は寂しそうであり、何かを懐かしんでいるようだった。
 それは、長年付き添った母が亡くなった、一年ほどした頃だった。

 ある夜、物音がしたので起きてみると、親父が月を見上げていた。
いつもなら眠っている時間だが、その日に限っては、いつまでも見上げていた。

「また見ているのか?ああ、綺麗な満月だな・・・たしか、さっきまで雨が降っていたが・・・雲が全て無くなっている・・・?それになんだか近いように見える・・・」

 親父は無言だが、俺の言葉に小さくうなづいて答えた。確かに月が好きではない人でも、思わず足を止めてしまうほどだ。

「・・・母さんがなくなってからは、ずっとだな。なにか思い出でも?」

 そう聞いてからしばらく経った後、親父はゆっくりと口を開いた。

 それは、母さんとよく月見と言ってはデートに誘い、よくいろいろ語り合ったと言うことだ。
それにプロポーズも満月の下。そう言えば、母さんが死ぬまで、満月の日は欠かさずに二人だけで出かけていたものだ。
俺にとっては、理想とも思える夫婦仲で、俺もカミサンとよくデートに出かける。
子供達にはいい年して、と冷やかされるが。

 親父はそれ以降、口を開かなかった。俺もそれ以上聞く気は無かった。
親父は、思い出をめぐらせて静かに月を見上げるのが、何よりも好きだった。
そして、母さんのことがそれだけ好きだったのだ。

 どれだけ時間がたったのか、俺は気にしていなかった。
男同士は語らずとも伝わるものがある。俺はそう思うからだ。
老いて曲がった背中。寂しそうな背中。弱そうな背中。しかしそこには、尊敬すべき強い男の後姿があった。
そしてなぜか、涙が出てきた。

 それに気づいたか、親父はゆっくり振り返ると、

「さあ、行こうか。」

 と言って、部屋へと戻っていった。


 翌朝、親父は冷たくなっていた。しかしその顔はなんだか嬉しそうで、とても起こす気にはなれなかった。

 多分、今ごろ母さんと、月見でもしているのだろう。

 その夜、俺は何気なく月を見上げた。そこには、二匹のウサギが餅をついていた。
その様子を、親父と母さんが、楽しそうに見つめていた。俺は笑みがこぼれた。
俺の後ろに息子が立っていた。多分、あのときの俺と同じ気持ちだろう。

「綺麗だろう?あそこには、いろんな人の思い人がいるんだ。」

「届かぬは月の人、だろ?じいちゃんが言ってたよ。」

 そして二人で、しばらく月を見上げていた。





・あとがき
 ある有名なセリフ?で、
「君の見上げる空は、私の見る空と繋がっている。」
 というのがありますが、死者が見上げるという行為は、なんだか暗い気がします。
そんな感じか、生者が見上げ死者が見下ろす、つまりあの世とこの世って感じです。
このおじいさんはおばあさんを思って月を見上げていますが、一歩間違えたらボケてんじゃないのかと思われそうです。
特に女性はそう思いがち(偏見?)かもしれません。
が、月というものは、古来から人々にいろんな物語を伝えてきましたが、そのほとんどが「女性の象徴」であり、神話では、「母」ではなく「女性」の象徴であり、今現在現実の女性も、その月の影響下にあります。
それを見上げる男というのは、思う人に思いをはせるロマンチックな人かもしれません。
でも、前を向いてないと、こけるぞ?
 「届かぬは月の人」と言うタイトルは思いつきで書きました。
ほとんど本文が先行して、後付けしています。
書いている途中で、本当は「届かぬは月の女(女と書いて人)」だったのですが、それじゃあおじいさんの息子は誰を見上げてるんだ?てなことになり、変更しました。
この家族は、みんなロマンチックなんでしょうね。
 しかし、女性のほうがロマンチックなものを好むのに、実は現実的というのに、男はロマンをこのみロマンに生きる節がありますが、勘違いでしょうか?
まあ、アツイ男のロマンと、女性の甘いロマンでは、差がありすぎますが。
 ま、つまるところ男のロマンチックです。こんな死に方をしてみたいものですねえ。



うわあ、はずいかも。

後書もそのまま修正なし。
元々メモに書いたものなので、改行などはしたが・・・

もう載せちゃったし、いいや。

次回は「今にも落ちてきそうなあの雲の下で。」です。

楽しみにしなくてもいいし、個人的に楽しんでるだけのオレDWJ。
ジャンル:
小説
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