ウェールズ野鳥便り

ウェールズの野鳥たちを紹介するブログです

アカトビ

2011-06-17 17:28:18 | 日記

 

 2010年秋からウェールズに滞在していますが、その年はほとんど見られず、2011年になってから頻繁に見られるように鳥がいます。アカトビという鳥です。ワシやタカなどと同じ猛禽類ですが、トビの仲間は死んだ動物やゴミなどをあさるスカベンジャーなので、日本ではトビの仲間はあまり人気のない鳥です。しかし、イギリスではこのアカトビは一度絶滅しかかった鳥だからでしょうか、とても人気があり、アカトビを見た日にその報告を森林公園のレンジャーたちにすると、とてもうれしそうな顔をします。

 アカトビの復活プロジェクトは、まず英国内の野鳥保護団体がケージの中で人工繁殖をさせて数を増やし、英国内に数カ所の野生化リハビリステーションを開設。放鳥前には、森林局や地方自治体、国立公園、教育委員会などが連携し合って地域住民へのアカトビ復活準備説明会やワークショップを進めました。

 この結果、放鳥されたアカトビは地域の人たちにも大切に見守られ、今では英国内全域で徐々に増えている状況です。英国内では、ほかにもオジロワシやミサゴ、ハイイロチュウヒなどの猛禽類復活プロジェクトが行われていますが、アカトビ再導入が一番成功しているため、言わば「猛禽類保護のシンボル的存在」となっているようです。

 ウェールズ・アファンでは、ビジターセンターから遠い所ですが巣の場所が1つわかっています。しかし、今年は以前よりも観察例が増えていることから、レンジャーたちはもう1つがい新しく入ってきた可能性もあると言っています。できれば一緒に巣探しをしたいのですが、滞在目的の作画作業を続けなければならないことと帰国が迫っていることで、それには時間を割けないのが本当に残念です。

 次回、ウェールズ・アファンに来られるときは、ぜひ定点観測をする時間を確保して、新しいつがいの確認の手伝いができたらと思っています。
ジャンル:
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キーワード
ウェールズ レンジャー ビジターセンター ハイイロチュウヒ 教育委員会 スカベンジャー オジロワシ
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