英国全体では普通の鳥でも、ウェールズ・アファン森林公園では少ない種類がいくつかいます。今回ご紹介するカササギはその一つで、森林公園の面積48平方マイルのなかに、2つがいが生息しているのみです。ロンドンの街の中でも数多く生息していることを思えば、ウェールズ・アファン森林公園の広大な敷地に、たったの2つがいという数字は非常に少ない印象です。カササギは平らな草地を好む習性があるのですが、森林地帯で斜面の多いウェールズ・アファンは、本来カササギに適した生息環境ではないため、多くは生息しないのでしょう。餌探しも大変なようで、行動範囲もとても広くなっています。
カササギはカラスの仲間で、全長が約45cm。尾が長くて、写真のように白黒模様が特徴です。カチャカチャと大きな声で鳴くため、声がすれば見つけることは難しくありません。日本には主に九州北部に生息していますが、これは江戸時代に朝鮮半島から持ち込まれたものの子孫のようです。近年、北海道や四国などでも繁殖が確認されています。
以前、動物画の勉強をするために英国東北部のサンダーランドという港町の大学に留学していたころには、カササギが多く生息していて、キャンパス内の木に巣を作っていました。ある年の春、そのカササギの巣の近くに猛禽類のハイタカも巣を作り始めたことがありました。カササギの夫婦は、ハイタカの巣が自分たちの巣の近くにあるのが嫌なようで、執拗にハイタカに威嚇や攻撃を繰り返し、最終的にはハイタカの巣を壊してしまいました。
「鳥のように自由に生きたい」という人が時々いますが、鳥の世界は、そんなに自由でもなく、いろいろ大変だなと思った出来事でした。
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