◇幻想詩人YO=YO◇    □Visionary Poet Yo=Yo□

【死刑囚】エリク君が覚醒するような詩・死刑への依存と甘え なお著作権は放棄しておりません、無断転載はお断りいたします

 ◇ 子供の頃 その16◇

2016-08-03 03:09:28 | 小説
小学校1年の時の運動会の徒競走が、私が1位になれる

最初で最後のチャンスだった。

というのも、私は母の運転する自転車の荷台に乗っている時に、

荷台から落ちて、足を悪くしたからだ。

母は私に謝りもしなかった。

「あんたが、ちゃんとつかまってないから悪いのよ」

と口にこそ出さなかったが、私は母の目を見て、母の心の

声が聞こえてきた。

私はその時から、人の心の声が聞こえてきた。

私が霊能者になった瞬間だ。

人の心の声が聞こえるのは、私を強くもしたし、同時に

弱くもした。

私は心を許す人が一人もできなくなった。


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