極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

怒り (2016) 141分

2016-09-18 17:11:10 | 日本映画(映画館)
怒り(上) (中公文庫)
吉田 修一
中央公論新社


怒り(下) (中公文庫)
吉田 修一
中央公論新社



 八王子で残忍な夫婦殺人事件が起こるが、犯人の行方は杳として知れず、整形して日本のどこかで一般の市民に紛れて逃亡生活を送っていると見られていた。事件から1年後、千葉・東京・沖縄に素性の知れない3人の青年が現われる。歌舞伎町の風俗店で働いているところを発見され、千葉の漁港で働く父・洋平に連れ戻された愛子。漁港にふらりと現われ働き始めた青年・田代と恋に落ちるが…。東京の大手通信会社に勤めるゲイの優馬は、クラブで出会った直人を気に入り家に連れ帰るが…。母に連れられ、東京から沖縄の離島に引っ越してきた高校生の泉は、無人島に1人で住みついている謎めいたバックパッカー田中に心惹かれていくが…。そんな中、TVでは1年前の事件に関して逃亡中の犯人の情報を求める公開捜査番組が放送されていたのだが…。


 映画館 ★★★☆


 この映画のように原作のあるもので映像化されたものは、やはり一瞬にして状況が把握できることが良いなぁと感じました。原作はすでに読んでいますが、物語の舞台が三箇所(千葉、東京、沖縄)変わることに最初の頃はなかなかついていけませんでしたが、映画では一瞬にしてわかるんですね←当たり前の話(笑)

 千葉…漁港で暮らす洋平(渡辺謙)と少し知的障害の有る娘・愛子(宮崎あおい)の前に田代哲也(松山ケンイチ)という男が現れる。

 東京…大手企業に勤めるゲイの優馬(妻夫木聡)は、新宿のハッテン場で大西直人(綾野剛)という男と出会う。

 沖縄…親の事情で沖縄の離島に転校してきた女子高生・泉(広瀬すず)は、無人島でバックパッカーの田中信吾(森山未來)という男に出会う。

 この3箇所での話が同時進行していきます。

 この映画では凝った場面が何箇所かあって、画面はAの場所でセリフはBの場所なんて演出がありました。これも映画じゃないとできない表現です。

 もっともこの物語は「真犯人は誰だ?」というところを私たちに投げかけるわけではありません。真犯人は見ていたらすぐにわかります。ただこれも映像の面白さで、凶悪犯の写真が物語に出てくる怪しい男3人をうまく合成しているんですね(笑)

 人を簡単に信じちゃいけないというメッセージのようにも思えますし、信じた人を裏切ってはいけないというふうなメッセージにもとれます。そして信じた人に裏切られたショックを受けるもさきにこちらから裏切ることで受けるショックのほうが大きいともとれます。

 原作以上に映像化されたものは受ける衝撃が多いのは事実です。決してだれにでも進められる映画ではありませんが、「人が人を信じる」ということは何かという命題に思い悩むのも一興だと思いました。

 ちなみに
渡辺謙はスズキの軽トラに乗ってました(爆)

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2 コメント

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こんにちは (kazu)
2016-09-23 12:31:49
凶悪犯の写真3人をうまく
合成していましたね(笑)
映画ならではですね。
場所から場所への移動うまく
演出されていましたね。
映画、分かりやすくなっていました。

Unknown (しんちゃん)
2016-09-23 18:38:15
 ★kazuさん
沖縄の美しい空と海。
坂本龍一の素晴らしい音楽。

それと対をなすようなハッテン場の雰囲気(爆)

 短編映画3本観たような感じでした(笑)

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