極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

白い恐怖 (1945) SPELLBOUND 111分

2017-02-28 18:34:33 | ヒッチコック大好き♪
白い恐怖 [DVD] FRT-104
クリエーター情報なし
ファーストトレーディング



 新しい病院長に就任したエドワーズ博士は、白地に縞のある模様を見ると発作を起こす奇妙な病癖を持っていた。やがて彼はエドワーズ博士とは別人であることが発覚する。本物のエドワーズ博士はどこにいるのかわからぬまま、疑いの目は「彼」に向けられるが、病院の勤務医であるコンスタンスは「彼」の無罪を信じ、二人は協力して発作の原因である「彼」の記憶をたどっていくのであった。


イングリッド・バーグマンはその存在だけで十分なのですが、グレゴリー・ペックはまだまだ演技の下手な二枚目って感じの映画です。っていうのも当然で、この映画撮影当時のバーグマンは30歳、ペックは29歳ですし、バーグマンはすでに「カサブランカ」や「誰がために鐘は鳴る」「ガス燈」などでトップスターでしたし、ペックはまだこの映画が数本目という、天と地ほどのキャリアの差は否めません。もちろんこういうペックがあるからこそ、数年後には「ローマの休日」などの代表作にも恵まれるわけで。ただまぁ正直言えば、ペックは他のヒッチコック映画の主人公を演じたゲイリー・クラントやジェームス・スチュワートよりかは・・・って感じです(笑)もちろん年齢もぜんぜん違うのですが。

 さて、この「白い恐怖」ですが、当時流行していたフロイトの夢判断なども用いて、画期的な精神分析を扱う映画ですが、現在観るとどうしてもそのいい加減さが目につきます。これはもう仕方がない話なのでしょう。主人公の記憶喪失の男の夢のなかは、サルバドール・ダリが手がけたそうで、その摩訶不思議な映像はなかなか面白いですが、やはり他のヒッチコック作品と比べると当時最先端だっただけに、やはり変な映画です。

 ただまぁ母性愛をすごく感じるバーグマンの美しさだけは本当にすごいです。実はこの次の「汚名」はもっとすごかったです(笑)

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