天智と天武 1 (ビッグ コミックス) | |
クリエーター情報なし | |
小学館 |
この「天智と天武」が日本史上最大の兄弟ゲンカなら、日本史上最初の兄弟ゲンカは海幸彦VS山幸彦?(笑)
いやぁ・・・このマンガ、なかなかおもしろかったです。なんといっても、大海人皇子(天武天皇)の父親が、蘇我入鹿ってことにしてあるのが妙に納得出来ます。とりあえず公式にはふたりとも舒明天皇と皇極天皇の子どもって事にはなってるんだけど、実際には天武天皇の成年がはっきりしなかったり、なんといっても「日本書紀」は天武天皇の勅命でその編集が始まったことや、歴史は勝者が勝者の都合のいいように書き換えていくということを考えたら、まったく天智天武の兄弟が異父兄弟であってもおかしくないわけで・・・
もしも蘇我入鹿が父親だったとしたら、大化の改新では実父を異父兄に殺されたわけだし、のちのち額田王を取り合ったり、天智天皇の息子の大友皇子を叔父である大海人皇子(天武天皇)が壬申の乱で破ったり・・・
もちろん、天武天皇亡き後に、天武天皇の血筋は何代かで途絶え、桓武天皇以来未来永劫天智天皇の血筋がずっと天皇だという事実を考えても、天智天武は異父兄弟・・・または異母兄弟であったとしてもめちゃ納得できる話です。
骨肉の争い…
いろいろ想像すると、
人間くさくて濃い人たちですね。
おもしろそうな本ですね。
虚実をうまく絡めて・・・って、あくまでも日本書紀の新解釈なので、どこまでがホントでどこまでが虚構かわからないけど、なかなか面白い漫画です。
とりあえず天智天皇が悪者で、大海人皇子がええもんとして描かれているところがまた日本書紀らしくて面白いです。
しんちゃんの考察も踏まえて、よんでみたいです。
第一巻ではまだ額田王はでてこないんだけどね(笑)
で、この三角関係って「萬葉集」の中の歌二首だけでの推測らしい。現在では三角関係も否定される方が定説になってるって。
ひょっとしたら天智と天武は全く血が繋がっていないのかもなぁ。。。
果たして・・・?
いろんな説があるみたいですね。