極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

リップヴァンウィンクルの花嫁 (2016) 180分

2017-04-04 21:16:04 | 日本映画(DVD・TV)
リップヴァンウィンクルの花嫁 [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン



 2016年の東京。派遣教員として働く平凡な女性、皆川七海。ある日、SNSで鶴岡鉄也という男性と知り合い、そのままトントン拍子で結婚へと至る。結婚式に呼べる友人・親族が少ない七海は、代理出席の手配を“なんでも屋”の安室に依頼する。しかし新婚早々、夫の浮気疑惑が持ち上がると、反対に義母から七海が浮気を疑われ、家を追い出されてしまう。行き場もなく途方に暮れた七海は安室に助けを求め、彼が斡旋する怪しげなバイトを請け負うようになる。やがて、豪邸で住み込みのメイドとして働き始めた七海は、謎めいたメイド仲間、里中真白と意気投合、互いに心を通わせていくのだったが…。


 日映専 ★★★★


 劇場公開から一年、日本映画専門チャンネルで放送されました。劇場公開中観に行きたかったけれど近場で(っていうか、尼崎か伊丹)上映されていなかったので諦めた作品でした。もちろん岩井俊二監督作品はすべて観ているわけで好きな監督の一人です。ただし、実はまだ一作も映画館では観ていないのですが(笑)

「リップヴァンウィンクル」といえば思い出すのが故松田優作主演の「野獣死すべし」です。って言ってもこの「野獣死すべし」を観たことのない人は全くわからない話ですが(笑)銀行強盗の犯人である松田優作を故室田日出男演じる刑事が逃走中の列車内で追い詰めるのですが、鹿賀丈史演じる犯行仲間が加わることで逆に犯人に追い詰められる時に犯人が刑事に拳銃を向けてロシアンルーレットとともに語るという邦画の歴史に残る名シーンですが、実は私この映画のこのシーンで初めて「リップヴァンウィンクル」って名前を知って。。。どうやらアメリカ版の浦島太郎なんてことらしいのですが。

 で、この映画のタイトルに監督がどうして「リップヴァンウィンクル」をタイトルに用いたのかは不明ですが、私よりも2学年下の監督、「野獣死すべし」のあのシーンに影響を受けていることは確かだと信じたいです。

 さて、この映画はまずこの映画のための監督の手による原作がありきで、またCMのオーデションで黒木華と出会い、彼女を主演で映画を撮ることを前提に。。。要するに彼女のための当て書きなわけで、まさに映画の中の彼女はすべてが素晴らしかったです。

それにしてもヒロインはなんて世間知らずというか、常識がないというか、みててイライラすることこの上ないです(笑)彼女がどうしてこういうキャラなのにネットで知り合った男と結婚できたのかは甚だ疑問ですが、とりあえず結婚までに現在の家庭の事情などちゃんと正直に話すべきことは話さないと。。。なんて妙な常識で観ていたらこの映画は楽しめません。

 めちゃ怪しげな綾野剛ですが、なんだか許せる謎の好青年(笑)これも彼自身が持つキャラクターのせいかもしれません。私は「鶴瓶の家族に乾杯」で彼をみた時から彼の大ファンになりました(爆)

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