「土壌汚染との戦い。」とでもしようかな。

東京電力福島第一原発の事故後の福島県中通りの生活状況等についてのブログ。

恐るべし杉枯葉・・・。

2011-12-06 00:18:36 | 日記

恐るべし杉枯葉・・・。


 

先日の強風で「いぐね」からの杉枯葉が大量に舞った。

我が家では、自宅周囲の畑の表土除去を完了していたが、その上に杉の枯葉が・・・。

慌てて杉枯葉を集める。で、このようになった。


何もない状態


このようにして計測。


やっぱり・・・。予想通りとはいえがっかりです・・・。

今回の件で思った事は色々ありますが、一言

「これを何年続けられるのだろうか?取っては積り、取っては積り、終わりなき戦いに勝手に参加させられて迷惑です。」


文部科学省による放射性物質の分布状況等に関する調査研究
(森林内における放射性物質の移行調査)の結果についてhttp://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/017/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/09/22/1311434_3_3.pdf


ブログを一旦閉鎖します。

2011-11-13 01:27:37 | 日記

原発事故以降、土壌汚染についてのいろいろを綴っていましたが、

復興業務での多忙につき、更新ができない状況がつづきましたので、

これを期にひとまずこのブログは閉鎖することに決めました。

読んでいただいた方、ありがとうございました。

何か特別な事があれば、書き込む事があるかもしれません。

そのときには又読んでやってください。

 

 


「大玉村原発災害危機突破緊急大会」その1

2011-08-13 04:20:10 | 日記

去る8月10日の「大玉村原発災害危機突破緊急大会」です。

重要な箇所としては、「立法措置」と「脱原発」です。初めて自治体・村民がこのような声をあげた。

来賓として、復興対策本部福島現地対策本部長の吉田泉氏(代理)、衆議院 太田和美氏、参議院 森まさこ氏、県議会議員 佐藤政隆氏を迎えての大会となりました。

平日の19時からという事もあって、小さい子供を持つ親よりは、孫を持つじいちゃん、ばあちゃんが多かったように見受けられました。基本的に大玉村民は良い意味で「ほわ~ん」としているので、ピリピリムードはあまり無くあっとほーむな感じで進行、しかし、村長はじめ議員さん達の言動には真剣な眼差しで、各代表による決意表明には同じ思いを胸に大会が進行していました。

下記は採択され、村民の総意となった7項目に渡る大会決議文です。



決議内容についての村長の話 (※ぜひきいてください)

【村長あいさつその1】 

 

 【村長あいさつ2(続き音声のみ)】


 大玉村村議会議長(代読)

 復興対策本部福島現地対策本部長(代読) 

 衆議院議員 太田和美 氏

 参議院議員 森まさこ 氏 (※党を超えて是非聞いてください)

県議会議員 佐藤政隆

祝電等


決意表明

農業代表

商工業代表

教育関係代表

子育てサークル代表

青年代表

大会決議文採択

がんばろう三唱・閉会

各代表の方ゆるい(良い意味です)大玉村での生活の中このような事で、村の代表として、国、東電、県に対して決意表明など今まで思っていなかったことだと思います。みなさんとても緊張していました。その緊張とても理解できます。お疲れさまでした。

がんばろう三唱の時に「しゃべらせろ!」と言った方に対して、周りから「酔払ってるの?」との声が聞こえますが、酔払ってはいませんでした。熱い思いのある方でホントにしゃべりたかったようです。終わってからでも良いのですが、しゃべらせたら良かったのにな~。と思います。

データ編集がうまくいかず参照しにくくなったしまいました(TT)。


地区の放射能勉強会

2011-08-08 22:42:18 | 日記

昨日8月7日に地区で「放射能勉強会(測定会)」という企画がありました。

現状を知って対策を考えようという趣旨です。少し時期が遅いような気もしますが、大きな一歩です。

例年通りであればこの時期には生物学の先生をお呼びして、地元の川(水路)や田んぼの中の生物を観察し、一時の農薬、化学肥料等による汚染が回復している事を確認し、安全な米や野菜が作れる環境である事を確認するはずでした。

この自然環境に対する意識の高さが、この地域の自慢できる米、野菜の基になっている。

それが、今回は想像すらできていなかった、放射能勉強会。

以外?だったのは、みんな正式にこのような会を開いた事で、気兼ねなく放射能の問題について意見が言え、実はこの人こんなに考えてたんだって分かったり、実はほとんどの家庭で線量調査を済ましているという事。

実際みんなすごく気にしていた。例のアドバイザーの話はまったくアドバイスとして受け取っていないし。(税金返せ!)


現在では、区毎に数台の線量計(ホリバPA-1000)が渡されているので、それを使って一軒一軒測定していった。

1mと、50cmの所にマークした棒で測定位置を同じに。

担当した範囲では、地面がアスファルトやコンクリートの場合0.6マイクロSV/h  砂利、土の場合1.2マイクロSV/hぐらいです。

同じ地区内といえども、線量の多い少ないが微妙な環境の違いによってはっきりと分かれました。

(この測定の内容については、個人情報が含まれるので公開はしません。後日まとめて地区住民に配布予定です。)

田んぼの空間線量も調査(この辺りは2000~3000ベクレルの汚染濃度とされている)

1%の移行係数だとしたら200~300ベクレル、白米にして・・・・不明。

今の食品に対する基準、500ベクレルが高すぎる事はみんな承知でした。

もし白米にしても国際基準やほかの国の基準より高いようだったらどうするかは、結果を踏まえて考えるという方向になるでしょう。

なんせ、都合よく基準を作ったもんだから、どこまでなら本当に安全としても良いのか実際分からなくなっています。

基準を作った所の信用が無いんです。これでは基準の意味を成さない。

いままで、安心安全な作物を作る事に頑張っていたのにこの状況、みんなほんとに苦悩しています。


次の図は大玉村の空間線量のグラフです。村のホームページの環境放射能測定値をグラフ化しました。(4/17~8/4)

 

これを見て、みんながっかりしてました。

「最初の20日間くらい屋内退避とか、気をつけろとか言って欲しかった・・・無用な被曝してんだな・・・。直ちに影響ない・・・か~ふざけんな!」です。

せめてこれからは、内部被曝を抑える努力をしないといけないという認識です。つまり、食べ物。

米を作っている地区として、放射能汚染に対する認識を共有するのにとても有意義な会となりました。今後意思決定の場面が出てきた時に正しい判断ができる様になるには、こんな会が必要なのだと思います。


以上、「放射能勉強会(測定会)」の様子でした。

この後、みんなで暑気払い、放射能話しで盛り上がる。たくましい。


福島県の農作物について。

2011-07-18 01:21:38 | 日記

約1ヶ月ぶりの更新。

今回のセシウム牛の件で、福島県産の農畜産物に対する不安が表面化しています。

ですので、情報公開の意味合いも含め、福島県中通(大玉村)の畑の状況について記録したいと思います。

(よけいな事するなと思う方いるかも知れませんが・・・。いないと信じてます。)

測定器は ホリバPA-1000 Radi (γ線)シンチレーション方式

畑1:事故当時のまま。1.63マイクロSv/h(地表15センチ程度)

畑1:表土漉き取り後ひまわり等植えた箇所。0.66マイクロSv/h(地表15センチ程度)

畑2:5月8日2.5マイクロSv/h(地表15センチ程度)つまり、現在の何もしない畑の数値が1.6マイクロSv/hという事は、ヨウ素が8日の時点で0.9マイクロSv/hあったという事。の後、表土漉き取りし0.6マイクロSv/h(地表15センチ程度)となり、表面にシートを被せ養生し、シート下部に雑草が生えてきたので草刈りをした後。

畑2:0.63マイクロSv/h(地表15センチ程度)表土除去した部分は平均的に0.6程度に下がる。草刈後なのにも関わらず表土除去直後の数値0.6マイクロSv/hと同等の計測結果になったという事は良い方に考えれば、バックグラウンド放射が大半なのではとの見方もできなくもないのでは?

畑2:ためしに周囲を水入りペットボトルでガンマ線を簡易的に遮断0.45マイクロSv/h(地表15センチ程度)
バックグラウンド放射が0.2近くある(きちっと遮断したらもっと低くなると考えられる)

では、実際野菜を作ったらどうなる?

という事になるのですが、こちらはこれから確認していきたいと思います。

 

参考として、他の計測結果を記載

庭アスファルト面1m 0.75マイクロSv/h

説得の成果が出て私の父が除染をし始めたその成果物(屋根の樋に溜まった枯葉や土)
計測不能で画面が点滅、数値が写真に写りませんでした。(この計測器は10.0マイクロSv/hがMAX)

裏山(いぐね)で表土を管理中。

ほんと、大変です。

もう農産物は無理じゃないの?と思われる方はたぶん居ると思いますが、

この地を捨てる事はできません。大地だって無用な被害を受けて迷惑してるんです。

可能な限り浄化する事がこの地で生きてきた者の努めなのではという思いでがんばっています。

本日から私の父が除染作業に本格参加した事がなにより嬉しい。

でも、夕食時にはやはり、意見の食い違いが・・・。軽く口ゲンカ。

議題は「セシウム牛の責任は何処にある?」でした。まあ色々考え方はあります。

私の住んでいる地区の危惧すべきは秋。米の収穫の時です。福島県がこれ以上信頼を無くすような事があってはいけません。

指導的立場にある人は、この辺りをきっちり整理して頂きたいものです。

住んでいる大玉村では放射能対策ならび、食品の安全等について色々考えてくれている事が、先日のママさん達の役場訪問でわかりました。少し安心というか、心強く思っています。

ちなみに・・・。

米については、作付けしています。
稲穂自体への放射能物質の移行係数はとても軽微で、精米し白米にすると検出しないのでは?という専門家(何の専門家だったのだろうという疑問はありますが・・・)の意見があり、作付けをしました。実際はどうなるか解らないのが実情です。が、原発事故が起こった時期には田んぼを耕していたので、表土の除去等はとても難しい状況下にありました。今は、とにかく何か作付けし放射性物質を除く作業
※稲藁等の適切な処理方法が必要。をするしかないと思っています。

私には1歳と4歳の子供がいます、米でも野菜でも食する為の最低条件として、この子供たちが食べて安全と確信出来るようになるまでは、一切出荷はしないし食べない事にしています。なので、現在の福島産の食品は食べていません。(こんな事書いたら一部の農業関係者に怒られそう。「がんばろう福島!」とかってやってますから。)

とここまで記録した所で寝るとします。外はうっすら明るくなってきました。もう4時~。