36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

『常識』なんてすぐに変わる

2016-08-13 11:24:49 | 仕事術
 
 読者のみなさんはいわゆる世間一般の
『常識』をどの程度重要視しているでしょうか?

各業界で活躍中の皆さんですから
世間の一般常識はかなりの部分
しっかりとカバーされていると思います。
加えて、皆さんが活躍している業界では
基本となる知識、専門用語も
ばっちりと記憶されている
という方がほとんどではないでしょうか?


 そういった基本的な知識、常識は
仕事で成果を出すために
必要不可欠であることは論を待ちません。


 しかしながら、現在の知識や常識は
未来永劫変わらないものでしょうか?


 たいていの場合において、
いろいろな基礎情報を知らずして
なにか新しい戦略やコンセプトを
打ち出すことは難しいでしょう。

 大部分の新しい戦略やコンセプトは
過去の成功例、失敗例を踏まえて
少しずつ改善を加えた結果、
生み出されるているように思います。
しかしながら、既存の知識や常識だけに
囚われていると「少しの改善」すら
起こせないという事態にもなりかねません。



 何か新しい挑戦をしようとすると、
いま『常識』とされている

 その業界のお約束
 前提条件としておいているパラメータ
 これまで投資してきたプロジェクトの経緯

といった基本情報の一部を思い切って
無視するという決断が必要なはず。


 この『常識』を無視するという
思い切りがなかなか難しいのですが、
その先に大きなイノベーションが
あるのではないでしょうか。



 Ozakiは『常識』を尊重しつつも、
それに囚われないように心がけています。
(実際にOzakiをご存知の方からすると
 あまりにも好き勝手やっているので
 『常識』を尊重しているとは
 思えないかもしれませんが・・・)



 そういったスタンスが望ましいのではないかな、
と確信したのは最近インターネットで見かけた
「昭和の常識ランキング」です。
そこにはこんな結果が掲載されていました。



 ○昭和の常識、平成の常識
Q.今では考えられない昭和時代の
 常識を教えてください(複数回答)


1位 運動中に水を飲んではいけない 28.9%
2位 電車のトイレは線路上に垂れ流し 22.8%
3位 土曜日は半ドン(午前中のみ会社や学校へ行く) 21.5%
4位 1ドルは360円 20.0%
5位 テレビは叩けば直る 16.5%



 Ozaki自身が知っている(経験した)のは、
1位、3位だけですが、
あーなるほどなぁと思うものばかりです。

 ただ、あまりにも古すぎて
平成27年の『常識』とは正反対のものが多い
と感じられる方がほとんどではないでしょうか?
感覚的には「ついこの前」まで
これら『常識』があったように思う、
という世代の方もいらっしゃるかもしれませんね。


 昭和と言えば1989年1月まで続いた
平成の一つ前の元号です。
今年が平成27年ですので、
この常識は自分が生まれる前の話、
という世代もかなり増えてきている
ということになります。

 長く生きておられる方からすると
ご自身が生きている間に
『常識』が180°入れ替わり、
そもそも前提を共有できない世代と
一緒に議論する必要があるとも言えるでしょう。



 こういった事態は昭和だから起こるのではなく、
当然『平成の常識』も遠からず

 「今では考えられない」

と評される時代が近づいてきています。

 そしてそれは皆さんの業界における
『常識』も同様のはず。
今皆さんが当然の前提条件、絶対的、
普遍的としていることでも近い将来

 「あー、そんなこともあったねぇ」
 「今ではそんなこと誰も信じていない
  (気にしていない)けどねぇ」

というあるある話になったり、

 「昔は○○があたりまえだったんだよ」
 「へー、そうなんすかー」

と若者に昔話をするときに話題になったり、
というものが含まれているのです。

 
 今新しいアイディアがでなかったり、
仕事の改善がうまくいかない、
そういったことで困っていることがあれば、
まずは身の回りで金科玉条の如く扱っている
『常識』を一つずつ疑ってみる、
(30年後の人間になったつもりで笑い飛ばしてみる)、
という取り組みをしてみると
何か突破口がみつかるかもしれません。