シロミミナグサ(ナデシコ科・ミミナグサ属) 白耳菜草と書く
ミミナグサ(耳菜草)は、小さな花が向かい合ってネズミの耳に似ているという。
この名の由来は、ここからきているのではないか。
似たものにオランダミミナグサがある。
茎が地面を這うように広がるのでグランドカバーとして使われるらしい。
英名はsnow in summerとなっている。これを訳してナツユキソウと呼ぶ人が
いるそうだが、バラ科に同名別種の植物があるので要注意。
花径は1㎝ほどで、私は数本発見したに過ぎない。
パソコンにかけてから、その立派な”顔”に驚いた。
そうそう、南欧原産。
学名: Cerastium tomentosum
シモツケ(バラ科・シモツケ属) 下野と書く。
シモツケ(下野)とは旧国名で今の栃木県を指す。
中国・日本原産だから、下野の国に多く見られた植物なのかも知れない。
確かなことはわかりません。
私はこのコーナーには草本に限って掲載してきている。
しかし、この植物は背丈が30㎝~100㎝の木本(樹木)です。
いずれ牡丹も加えるのだから、大目に見ていただきたい。
花径0.4㎝~0.6㎝ほどの5弁の花が密集して半球状の房を作っている。
学名に、ジャポニカと入ると嬉しい気分になる。
学名: Spiraea japonica
トキワツユクサ(ツユクサ科・トラディスカンチア属) 常磐露草と書く。
常磐とは永遠に不変であるという意味だ。
これまでのところ、名前の由来がどうしても判らない。
だから、以下は全くの想像です。古語では、常磐とは常緑樹の形容詞として
使われる。杉や松の緑を指す。
万葉集、大友家持の
「八千草の花は移ろふ常磐なる松のさ枝をわれは結ばな」は有名ですね。
花々は萎えて散ってゆくけれど、常磐の松のように私の愛は変わらない。
と言いたかったのでしょう。
おそらく、この植物の葉は常緑なのでしょう。
そして、露草のように湿った暗い場所を好むので、常磐露草と
名付けたのでしょう。(ご存じの方はお知らせ下さい)
南アメリカ原産で、園芸種として導入したが、
いまでは広く野生化している。
花径は1㎝。20枚以上撮影したが、満足なのがなかった。
学名: Tradescantia flumiensis
私がスイスアルプスのトレッキングに行ったときに沢山見ることができましたが、poloさんの近くでも見られるのですか?多摩川の土手でしょうか?
シモツケソウは山でも見られますね。
私の家のはまだ蕾です。
咲いたらしますね。
トキワツユクサもあるにはあるのですが、増えてどうしようもないので何時も切ってしまうので最近では咲いたためしがありません。
随分花を粗末にしているなあと思われても仕方ないですね。
地面が決まっているから仕方ないです。
きれいですね。snow in summerの英名に納得です。
近所にトキワツユクサがいっぱい咲いていますが、花径に大小があって何だろうなあと思っています。
オランダミミナグサに比べて花びらの幅が若干広いのでしょうか。全体にオランダより上品でしっとりした感じですね。この花の茎や葉もやはり毛深かったのでしょうか。
青いツユクサはお馴染みですが、このトキワツユクサはまだ未見です。
ツユクサとは全く花の形もシベの様子も違いますね。
色は全く違いますが、同じツユクサ科のムラサキゴテンの方に似ています。
シモツケは小さな花ながら、シベが長いんですね。
見たことがないので、想像ですが、遠目でも目立つ木なのでしょうね。
実際に見てみたいものです。
見つけたときには珍しく思って、以前のブログに載せたことがありました。
poloさんの写真のシモツケもきっとあるのでしょうから、今度湿原道路か春採湖へ行った時には注意して見ます。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/tokiwa-tuyukusa.html こちらをご覧下さい。同定に間違いはないと思います。
シモツケには色々な色があるようです。これは薄い赤でした。紺に近いシモツケもあるようでした。私は命名のいわれにかなりこだわっています。何故そのような名前になったのかを知れば、記憶に残るからです。忘却との闘いですよ。
さて、いよいよ梅雨の走りがやってきます。この冬には雪が少なかったのでダムの水位が下がってきました。節水を呼びかけています。ですから、明日からのまとまった雨は、大歓迎です。釧路では晴天が続くでしょうね。